あの悪夢再び?!北京五輪日本代表第1次候補が31日、発表された。
第1次候補は77人。そのうちロッテからは小林宏、成瀬、渡辺俊、里崎、西岡、サブローの五輪アジア予選組に川崎、久保の若手に今江が加わり9選手。10人が選ばれた中日に次ぐ大所帯だが、「メンバーに選んでいただけたら国のために金メダルをとれるよう全力を尽くします」と西岡。また成瀬も「今の調子を持続して最終的にメンバーに選ばれ日本代表に貢献できればと思ってます」とモチベーションは高い。
一方、バレンタイン監督は、愛弟子の大量選出に喜んでいいのか、悲しんでいいのか複雑な心境だ。
今回選出された9人全員が6月の最終選考で残る訳ではない。だが、「守り勝って金メダル」をブチあげている星野代表監督のチーム編成方針を考えれば投球術、つなぐ打撃、守備力、走力がそろったロッテ勢は外せない。昨年12月のアジア最終予選では小林宏、成瀬、里崎、西岡、サブローが大活躍。本選でもアジア予選のメンバーが軸となることを明言しているだけに、ロッテからの大量選出は極めて高い。
バレンタイン監督は「チームから多く選ばれることは名誉なこと。選手のレベルの高さを証明している」と話すが、本音は別。2006年のWBCではロッテから8選手が選出。初代世界王者となったが、その後は調子があがらず低迷。前年の日本一から4位に。「各チームから公平な選出を希望したい」と吐露した。シーズンが佳境に入る夏に主力が大量に抜けた場合、どれほど影響が出るのか。
野球の国際化とV奪回の板挟み。バレンタイン監督にとっては悩ましい夏となりそうだ。
ロッテ・小野が楽天を止める。1日の楽天戦(Kスタ宮城)に先発する右腕は練習休日のこの日、同球場でただ1人練習。昨季の同カードは3試合で2勝0敗、防御率0.96と好相性で「去年はたまたま抑えたけど今年は本当に状態がいい。1人1人しっかり投げたい」。通算300号に王手をかけている主砲・山崎武には昨年4月20日に同球場で被弾しており「去年の本塁打王だし気をつけます」とメモリアル弾阻止も誓った。
ロッテが31日、日本ハム・中田にラブコールを送った。11〜13日の本拠地・千葉での3連戦のチケットの売れ行きが例年になく好調。完売を目指す球団関係者から、早期1軍昇格を望む声が上がった。
前売りが開始されたのは、中田フィーバー真っただ中の2月下旬だった。例年、日本ハム戦のチケットの売れ行きは、約2週間前で1万〜1万2000枚ほど。しかし、今回は中田人気も手伝い、既に2万枚に迫る勢いという。「例年、春先は客足が伸びないのに、やはり中田効果はデカい」と球団関係者もホクホク顔だ。
ただ、中田が2軍降格以降はやや停滞気味だとか。球団関係者は「とにかく1軍に上がってきてもらいたい。何ならベンチにいるだけでも十分です。それだけで満員になるかもしれない」と懇願した。
北京五輪に出場する日本代表・星野仙一監督(61)らは31日、都内でスタッフ会議を開き、日本オリンピック委員会(JOC)に登録する1次候補77人を選出し、発表した。
約2時間のスタッフ会議。新たに6人が追加されて77人になった1次候補のうち、投手は新人5人を含む半分以上の42人が選ばれた。最終メンバー24人に選べるのはこの77人の中から。これから活躍しても追加登録できないため星野監督は「この時期に選ぶのは難しいよ」と話し、続けて「去年の成瀬(ロッテ)の例もある。現時点で力不足でも将来を背負う若いやつをいっぱい入れた。どれだけ(77人から)伸びしろのある若手が出てくるか」と説明した。
投手とともに捕手も1人増の8人。昨年のアジア予選の候補に入っていなかった楽天・岩隈、日本ハム・森本らもメンバーに入った。5月に決まる組み合わせを参考に最終メンバーを決める方針で「ベストのチームを作れると思う。(24人の選出は)今年の調子次第やね」と続けた。今後はシーズンでの状態を見て6月27日までに最終メンバー24人を選出する。
テーマは「競争」だ。北京五輪野球の日本代表・星野仙一監督(61)が31日、都内でスタッフ会議を開き、日本オリンピック委員会(JOC)に登録する第1次代表候補選手77人を決定した。昨年のアジア予選出場組24人を筆頭に日本ハム・中田翔内野手(18)ら新人6人もメンバー入り。「7割は基本線の人選になるが、3割は競争。まずは今のチームにいかに貢献できるか」。闘将は代表選出の条件として、代表24人を決める6月下旬まで好成績を残すことを掲げた。
77人の代表候補が記された用紙に目を通すと、星野監督がニヤリと笑った。「知恵を絞って77人を選んだ。これだけいれば、日本のチームとしてはベストだと思う」。平均年齢27.5歳。意外とフレッシュな人選となったが、そこに闘将らしい狙いが隠されていた。
「7割が基本線の人選になるが、あとの3割は競争になってくる。調子次第というものがある」と指摘したように、テーマに「競争」を挙げた。特に投手力を重視した戦いを目指す指揮官は、12球団から42人の投手を選出。ダルビッシュを筆頭とした昨年のアジア予選組や、アテネ五輪で先発した岩隈、和田の復帰組、開幕2軍スタートの由規ら多彩な顔ぶれになったが、最終的には10人ほどに絞り込まれることになる。
五輪代表に選ばれる条件として、星野監督が掲げたのが今季の成績だった。「今のチームにいかに貢献できるか。(結果を)出していけば、おのずと(代表の座が)ついてくる」と断言。田淵ヘッドコーチは「基本的に昨年のアジア予選で戦った仲間になるが、スタートから悪ければ選ばない」と“優先枠”と見られていたアジア予選組であっても、今季の成績次第では代表落ちする可能性まで指摘した。
代表24人の最終決定は6月下旬。中田のように2軍暮らしであっても今後、飛躍的に成績を伸ばせば、代表圏内に入ってくることもありえる。「元気よく野球界を背負ってくれる若者に期待している。力不足かなという若手も、これを目標に頑張って欲しいね」と激しくゲキを飛ばした。自ら背番号と同じ数字となった77人に、闘将は球界の悲願でもある金メダルの夢を託す。
ポジション別では投手42人。左打者が多い韓国とカナダへの対策として、左投手を17人も選んだ。捕手は故障しやすいポジションであるため8人を挙げた。内野手は16人、外野手は11人。リーグ別ではセが42人、パが35人。球団別では最多が中日の10人、最少はオリックスの2人。
日本プロ野球組織(NPB)は31日、都内で12球団代表者会議を開き、今秋のドラフトから高校生、大学・社会人の一括開催、1巡目のみ入札抽選制で行うことを固めた。2巡目以降はウエーバー方式となる。これに伴いフリーエージェント(FA)資格取得期間も短縮され、国内移籍は大学・社会人が7年、高校生が8年に。ソフトバンク・大場、楽天・長谷部ら希望枠のなかった07年ドラフトでの入団選手から対象となる。
清武英利選手関係委員長(巨人球団代表)は「(各球団が)大幅に譲歩して身を削って得られた結論」と強調。FA8年を強硬に主張していた日本ハム、楽天、西武、オリックスのパ4球団が最終的に譲歩した。今後は補償金の減額、人的補償の有無などを詰めた決定事項を、14日に選手会側へ提示する。
「7年」は選手会が要求していた年数だが、一方で今回のFA期間短縮は新人のみが対象で現役選手には反映されない。取得年数の大幅短縮を求めて訴訟も辞さない姿勢を見せている選手会側の対応が注目される。
日本プロ野球組織(NPB)の12球団代表者会議が3月31日、都内で開かれ、昨秋のドラフトで入団した今季の新人選手からFA(フリーエージェント)権取得期間を国内移籍について大学生・社会人は7年、高校生は8年に短縮することを正式に合意した。今秋のドラフトは高校生と大学生・社会人を一括開催し、1巡目は入札・抽選、2巡目以降はウェーバーとウェーバー逆順をくり返す方式に決まった。日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)はこれまでの交渉で訴訟も辞さない姿勢を示し、「これからプロ入りする選手にFA7年を示して欲しい」と、ドラフトとFAの一括改革を求めた。ドラフト改革で巨人は選手の希望をドラフトに反映する制度を強く主張していたが、反対が多かったこともあり撤回。一方でFA短縮に反対だった日本ハム、楽天などが7年への短縮を受け入れた。選手関係委員会の清武委員長(巨人球団代表)は「多様な意見が出たが現実的な判断だ」と説明した。
14日に予定される次回の選手会との労使交渉では、FAに伴う旧球団への補償が主テーマになる。NPB側は流出球団の支配下枠と出場選手登録枠を1人増やす案を提示したが、選手会は人的補償の維持を逆提案している。
北京五輪に出場する野球日本代表の星野仙一監督ら首脳陣は31日、東京都内でスタッフ会議を開き、日本オリンピック委員会(JOC)に登録する代表第1次候補選手を決め、昨年12月の五輪アジア予選に出場した巨人の上原浩治投手、ヤクルトの宮本慎也内野手ら77人を発表した。新人は大場翔太投手(ソフトバンク)ら6人が入った。
18日のスタッフ会議で71人を決めたが、開幕カードで活躍したオリックスの金子千尋投手、ヤクルトの川島慶三内野手らを追加した。6月下旬に五輪代表24人を決める星野監督は「7割くらいは基本線の人選になると思うが、あとの3割は競争。どれだけ伸びしろのある若手が出てくるか」と語った。
リーグの内訳はセが42人、パが35人、ポジション別では投手42人、捕手8人、内野手16人、外野手11人。球団別では中日の10人が最多。
日本プロ野球組織(NPB)は31日、12球団代表者会議を開き、今秋からの新人選択会議(ドラフト会議)は高校生、大学生・社会人を一括開催で行い、1巡目だけ重複抽選制で行うことを決めた。
これに伴い、現行9年のフリーエージェント(FA)資格取得期間を今年の新人選手から国内移籍は大学生・社会人が7年、高校生は8年に短縮することも決めた。海外移籍は9年のまま。14日に日本プロ野球選手会と話し合いを行い、今回のNPBの決定事項を提示する。
FA短縮は一部の選手にしか反映されないが、選手会が強く要求していた「7年」に大きく譲歩する形でまとまった。清武英利選手関係委員長(巨人球団代表)は「海外流出や大リーグの問題などがあり、いつまでも対立していられない」と説明した。
日本プロ野球組織(NPB)は3月31日、都内で12球団代表者会議を行い、ドラフト会議を今秋から高校、大学、社会人の一括開催とし、1巡目は入札抽選、2巡目以降はウエーバーで行うと決めた。また現行9年のFA資格取得期間を国内移籍に限り短縮。大卒・社会人は7年、高卒8年とする方針で一致した。
FA短縮は自由獲得枠が廃止された昨秋ドラフトからの入団選手が対象。このNPB案を14日に選手会へ提示する。選手会の希望である7年への短縮が部分的にでも得られたことで、訴訟回避に近づいた。
巨人清武球団代表は「それぞれが身を削って得られた結論で非常に画期的」と大きな譲歩を強調した。楽天をはじめパ4球団が反対した「7年」への短縮は球団側も犠牲を払った。また選手会も国内移籍なら7年、海外移籍なら9年という不自然な形を積極的に評価していないが、「7年」は合意に向けた重要な材料になる。FAには補償の問題も残っており、関連してポスティング制度の見直しが急務との声もある。だが根幹のFA取得年限が動き決着が見えてきた。