わたしはかもめ2008年鴎の便り(7月)

便

7月20日

千葉ロッテ16−0埼玉西武(千葉マリン)

ロッテが6回の8者連続安打など2試合連続今季5度目の先発全員安打をマーク。05年9月25日楽天戦以来となる今季最多20安打、07年8月4日日本ハム戦での18得点以来となる今季最多16得点、今季5度目の完封勝ちで連敗を3で止めた。渡辺俊は、自身初の100球以下での完投となる88球で自身初の無四球完封。今季3度目の完投、今季2度目の完封で8勝目、西武戦5連勝。西武は05年8月23日日本ハム戦以来、今季最多16失点で今季3度目の完封負け。西口は03年5月20日近鉄戦での10失点以来自身2度目の9失点で5敗目。

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埼玉西武0000000000
千葉ロッテ02214610x16
渡辺俊
「連勝の後に連敗していたので何とか止めたいと思ってマウンドに上がりました。野手の人も気合が入っていて沢山点を取ってくれると信じて投げました。今日も暑かったのですが、攻撃の時間が長かったので、楽に自分のリズムで投げる事ができました。そして、暑い中たくさんのファン声援が後押ししてくれました。これから、また連勝できるように頑張ります。」(3安打完封勝利、今季8勝目)

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五輪落選俊介「チームに集中」で88球完封[ニッカン]

ロッテが「8」づくしで完勝した。20日の西武戦(千葉マリン)で、先発渡辺俊介(31)が西武の121発打線を3安打、わずか「88球」で料理して、今季2度目の完封は、プロ初の無四球完封。打線は6回、31年ぶりの球団記録に並ぶ「8者連続安打」の猛攻で6点を入れるなど、今季最多の20安打16得点と爆発した。前日17失点大敗の鬱憤を1日で晴らした。チームの連敗は3でストップ。借金4ながら、首位西武とのゲーム差を6.5に縮めた。

ロッテの「背番号8」今江がお立ち台で笑いを誘った。「今日は8の日。僕がここに立つべきだったのかもしれませんね」と顔をくしゃくしゃにした。77年7月10日阪急戦以来、31年ぶりの「8者連続安打」を締めくくったのは「8番」打者の今江だった。

6回。先頭打者・早川の一塁ベース直撃の幸運な内野安打で口火を切ると、根元、福浦も連続安打。続く里崎、大松、サブローの3者連続二塁打が飛び出し、マウンド上の岩崎を引きずり降ろした。ここまで来ると球場は異様なムードに包まれた。その期待を裏切ることなく、橋本が代わったばかりの大沼の初球を中前へはじき返した。最後はこの日唯一安打のなかった今江が中前打でつなぎ球団記録に並んだ。

「記録のことは全然知らなかった。それより僕だけヒットがなかったから必死でした」と笑った。客席には2年前から交流のある障害者野球チーム「アトムズ」を群馬から招待していた。「少しでも力になりたいし、僕自身すごくやりがいがあります」。19日の4安打6打点に続き、2日で9打点と発奮した。

大量リードにサブマリン渡辺俊のテンポも上がった。自身初の無四球完封で88球の省エネ投球を披露した。90キロ台のカーブを効果的に使い、高めに伸び上がる直球、沈むシンカーとのコンビネーションで的を絞らせなかった。「西武打線は怖さがあるから危機回避能力が働いて、より丁寧に集中して投げられた」と振り返った。

気温34度の炎天下。ベンチに戻ると氷嚢で後頭部を冷やしながら体力回復に努めた。初球から積極的に振ってくる西武打線に対し、勝負球で応戦して初球アウトは6回。3ボールは9回の栗山1人とスキがなかった。17日に発表された五輪日本代表から落選した。「逆にすっきりしました。チームに集中しようと思っています」と淡々。ケジメの投球でもあった。

これでチームは7連勝後の連敗が3でストップ。22日から日本ハム、ソフトバンクとの6連戦に臨む。バレンタイン監督は「今日の戦いぶりはチャンピオンチームのような内容だった」と話し、巻き返しへ自信を見せた。

57年には植村71球
渡辺俊が88球で完封勝利。ロッテでは毎日時代に植村が57年西鉄戦で9回完投最少タイの71球を記録しているが、90球以下の完封は珍しく、最近の両リーグではミラバル(日本ハム)が02年4月10日に80球でロッテを完封して以来6年ぶり。渡辺俊は05年3月27日楽天戦で26−0、同5月8日横浜戦で18−0の完封があり、15点差以上の大差完封勝利を3度も記録したのはプロ野球史上初めて。
77年以来31年ぶり
ロッテが6回、球団最多タイの8打数連続安打をマーク。ロッテの8打数連続安打は05年3月27日楽天戦(3四球をはさむ)以来で通算6度目。四死球や犠打をはさまない8人連続安打は77年7月10日阪急戦(西京極)の5回、2死から得津−有藤−リー−山崎裕−井上−新井−村上−飯塚が8単打を並べて以来チーム31年ぶり。なお、1イニング連続打数安打のプロ野球記録は03年ダイエーなどの10。

◇3回17号3ラン、大松不敗神話「10」伸ばした

ロッテ大松が本拠地マリンで本塁打を打った試合は、全勝するという不敗神話を10に伸ばした。2−0で迎えた3回2死一塁。西口のスライダーを右翼席へ運ぶ貴重な17号2ランで勢いに乗せた。「不敗神話は知らなかったんですよ。これからも負けないように頑張ります」と話した。6回にも2打点を挙げ通算68打点として、首位ローズに6打点差と迫った。「打点を挙げることでチームも盛り上がれば嬉しい」と、打点王争いも面白くなってきた。

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渡辺俊、自己最少88球で無四球完封[デイリー]

代表落ちの鬱憤を晴らす快投だ。ロッテ・渡辺俊が05年の阪神との日本シリーズ第2戦以来、公式戦ではプロ初の無四球完封勝利。88球の完封は自己最少投球数。17日の楽天戦で日本のエース、日本ハム・ダルビッシュが記録した89球を上回る省エネ投法で、チームの連敗を3で止めた。

「暑かった。2回まではすごくきつかったです」というマウンド。だが、前日は17得点と爆発した西武の強力打線に、4回以降は安打を1本も許さない完ぺきな投球を展開した。20安打16得点の援護も受け「(攻撃が長くて)休めたので助かりました」と会心の笑み。最近4試合で40失点と投手陣は崩壊寸前だったが、意地を見せた。

カーブの球速や曲がり具合を変える巧みな投球術。加えて「初球から勝負球のつもりで投げた。怖さを感じているから集中できている」という意識が、強打の西武に5連勝中の強さの一因だ。

17日に発表された北京五輪日本代表に、自分の名前はなかった。新日鉄君津時代の00年、シドニー五輪に出場した右腕にとって、五輪は特別な思い入れのある舞台だ。

「頑張って欲しい。五輪野球が最後にならないように、アピールして欲しい」。星野ジャパンに静かに思いを託し「逆にスッキリしたし、切り替えてチームに集中できています」。目指すはロッテの3年ぶりの栄冠、ただ1つだ。

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渡辺俊“エコ”な88球3安打完封[スポニチ]

ロッテ・渡辺俊介投手(31)が20日の西武戦でわずか88球の省エネ投球で3安打完封。4回以降はパーフェクトに抑える快投でチーム単独トップの8勝目を挙げ連敗を3で止めた。打線も8連続安打を含む20安打16得点と大爆発。17日に発表された北京五輪日本代表には漏れたサブマリンだが、気持ちを切り替えロッテをクライマックスシリーズへと導く。

渡辺俊はスタンドに帽子を投げ入れると、軽快な足取りでお立ち台へ向かった。「暑かったですよね?アルコールは水分ではないので気をつけてください」。気温34度。熱中症で10人が医務室に運ばれる酷暑の中、イニング間には氷のうを頭に乗せて冷やしながら投げきった。

わずか88球で3安打完封。日本ハム・ダルビッシュが17日の楽天戦(東京ドーム)で記録した89球完投を下回る“エコ投球”だった。3回1死から栗山に左中間二塁打を許すも、平尾を95キロカーブで空振り三振、中島を投ゴロに仕留めピンチを脱出。4回以降は早打ちしてくる西武打線をあざ笑うかのような緩急自在の投球でパーフェクトに抑えた。27アウトのうちフライアウトが14。地面スレスレから浮き上がるサブマリン投法の本領を発揮した。

7、8月に千葉マリンで行われたデーゲームでの完封は90年の開場以来初。大量16点の援護にも「味方の攻撃時間が長くて、いっぱい休めたからよかったよ」と集中力を切らすことはなかった。北京五輪日本代表から落選後の初登板。社会人・新日鉄君津時代に00年シドニー五輪、ロッテでは06年WBCに出場するなど、日の丸への思いは人一倍強いが、気持ちをスパッと切り替えた。「チームに集中してやろうと思った。(五輪競技に)野球が復活するように頑張って欲しい。8年後にチャンスがあれば出ようかな」。

これでチーム単独トップの8勝目。「投げた日はあんまり飲むとダメ。ビール2杯くらいにするよ」。勝って飲む酒の味は格別に違いない。

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ロッテ、31年ぶり球団タイの8者連続安打[サンスポ]

焼け付くような日差しで、“マリンガン打線”が点火した。6回に31年ぶりの球団タイ記録となる8者連続安打を放つなど、チーム今季最多の20安打16得点。先発全員安打で、前日19日の大敗(10−17)した借りを返した。

8連続安打のトリは今江。6回無死二、三塁から外角低めのスライダーを中前に運んだ。2回1死二、三塁の場面では先制の右犠飛を放ち、流れを引き寄せた。

今江
「記録はあとで知りました。暑さで力が入らなかったのが(逆に)良かった。」

真夏のデーゲーム。ベンチ内の温度は最高34度。グラウンド上の体感温度は40度を超え、足の裏からジリジリと熱が伝わってくるほど。だが、打席では西武・中島の打法を参考に、前日から取り入れた“つま先立ち打法”で熱さも回避?した。「重心が前になり、腰に力が入るようになった」と前日から2試合で7打数5安打9打点と大当たり。スタンドに招待した群馬県の障害者野球チームの前で最高の活躍を見せた。

チームは連敗を3で止め、22日から日本ハム、ソフトバンクとのロード6連戦に臨む。「上位のチームとの対戦で、1つでも多く勝ちたい」と今江。“熱パ”は、これから夏本番だ。

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本拠不敗神話!大松弾10連勝…ロッテ[報知]

先発全員安打とロッテ打線が爆発。ともに今季チーム最多となる20安打、16点の猛攻だ。前日(19日)は西武に17点を献上したが、見事、リベンジに成功。圧巻は9−0で迎えた6回だった。

一塁線に転がった1番・早川の打球がベースに当たって大きくバウンド。ラッキーな内野安打で出ると、そこから8番の今江まで8人連続でヒットを連ね、打者一巡で6点を挙げた。四死球を挟まない8人連続安打は、チームでは77年7月10日の阪急戦(西京極)以来、3度目のタイ記録となった。

不敗神話も継続だ。大松がマリンで打つと負けない。3回に西口から17号2ランを打つなど4打点。今季、千葉マリンで本塁打した試合は10連勝となり「打者はみんな調子がよく、どこからでも点を取れる」と強調した。先発の5番から9番までが打点を挙げるなど、下位打線も好調なことが大量得点につながった。

チームは7連勝後に3連敗していたが、ストップ。バレンタイン監督は「素晴らしい爆発力。どの打者もリラックスして臨めている」と上機嫌だった。

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渡辺俊、鮮やか88球完封ショー[ニッカン]

ロッテ先発の渡辺俊介(31)が西武の121発打線を3安打、わずか「88球」で料理して、初の無四球完封を達成した。「完封は意識していなかった。強力打線相手に丁寧に集中して投げられた。今季ベストピッチ」と話した。

打っては6回に31年ぶり球団記録に並ぶ「8者連続安打」の猛攻で6点を入れるなど、今季最多の20安打16得点と爆発した。これでチームの連敗は3でストップ。首位西武に6.5ゲーム差と迫った。

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猛攻16点!渡辺俊完封で8勝目…ロッテ[報知]

ロッテが20安打16点の猛攻で圧勝した。3回に大松の2ラン、4回はオーティズのソロ、6回には8者連続安打で6点を奪った。先発の渡辺俊は4回以降は1人の走者も許さず、無四球完封で8勝目。西武は投手陣が精彩を欠いた。

大松は3回、西口の高めのスライダーを右翼へ17号2ラン。その前打席では高めの変化球を打ち損じていた。「腕を前に伸ばす意識に変えた。うまく前で運べた」。2度目の失投は逃さなかった。

大松は68打点でタイトル争いにも絡む勢いだ。「8、9月は未知の世界。スイングスピードが落ちてくるので、ばてても落ちないようにしたい」と話した。

渡辺俊が被安打3で三塁を踏ませず、わずか88球で“省エネ”完封に「この暑さの中で投げ切れたのは大きい」厳しい夏場を見据え、手応えを感じていた。

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大松4打点!ロッテが16点の猛攻で圧勝[サンスポ]

焼け付いた人工芝の感触が、外野の守備位置からベンチに帰っても足裏に残っていた。そんな暑さでも、ロッテ・大松の打撃は揺るがなかった。

3回、西口の高めのスライダーを右翼へ17号2ラン。その前打席では高めの変化球を打ち損じ、微調整して臨んだ打席。「腕を前に伸ばす意識に変えた。うまく前で運べた」。2度目の失投は逃さなかった。

6回には変則の岩崎の外角低めに沈む球を中越えに2点二塁打。投手はこれが打たれたら投げるところがないぐらいの難しい球。しかも速球の後の変化球。「体勢を崩されてもしっかりスイングできた」という左打者が、今季チーム最多16点の猛攻の中心にいた。

打点は68でタイトル争いにも絡む勢い。「8、9月は未知の世界。スイングスピードが落ちてくるので、ばてても落ちないようにしたい」。この条件下でこれだけ振れる男にはそれも杞憂か。

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