オリックスはロッテ戦の連敗を3で止めて4位浮上、3位日本ハムと1.5ゲーム差。オリックスは1回にカブレラのタイムリーで先制すると、3回にカブレラの28号2ランに続きローズがリーグトップに1本差と迫る2者連続、2試合連続の31号ソロを放って3点を追加。これでカブレラ、ローズのアベック弾が出ると8勝1敗。先発・金子は6回2/3を7安打2失点で7月26日以来の8勝目、自身の連敗を2で止め、千葉マリン2連勝。ロッテは連勝が2で止まり5位転落。先発・小野は5回4失点で6月21日以来の4敗目、オリックス戦2連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
小野が「CR砲」に震え上がった。3回、甘く入ったスライダーをカブレラ、ローズに連発され5回4失点で4敗目。「長打力のある打者に対して警戒していたにもかかわらず大きいのw打たれてしまった。何とかゴロを打たせたかった」と悔しがった。試合終了後には球界初の「怪談ナイター」と題してタレント稲川淳二による会怪談が行われ、2度も震え上がる結果に終わった。
五輪代表の里崎と成瀬が千葉マリンでバレンタイン監督に帰国報告と今後の確認を行った。里崎は「戦う準備はできています」と話し、一両日中にも1軍登録される見込み。成瀬は「本当に悔しい。その分チームに貢献したい」と終盤戦のラストスーパトを誓った。右脇腹痛の西岡は前日24日に球場で同監督と話し合っており、状態を見ながら焦らず復帰することになりそうだ。
ここ一番での大被弾、やっちゃいけないところでの失策と、北京五輪で屈辱を味わってきた星野ジャパン。それでも国際舞台でメダルにも匹敵する得難いモノをゲットしてきた戦士もいる。
25日のオリックス戦前の千葉マリン。バレンタイン監督らチームに帰国の挨拶に訪れた成瀬。「やっぱり悔しい。個人的にはいい感じになっていたけど(代表)チームが勝てなかったのが悔しい」と、メダルが取れずに終わった五輪を振り返った。
持っている力を出す前に韓国、キューバそして米国に敗れた日本代表だが、成瀬個人は上昇モード。予選リーグでリリーフしたキューバ戦では失点したが、先発したカナダ戦では7回を1失点と好投。2冠に輝いた昨季の抜群の制球力とキレを取り戻した形だが、緊張が強いられる大舞台で、どうやって復調を果たしたのか?
北京での成瀬は常にブルペンで中継ぎスタンバイしていたが「中継ぎで毎日投げる度によくなってきた。いつ投げても準備ができている状態になった。監督やコーチ、それに色んな投手から話も聞けて、それをうまく吸収できたんです」。
北京入り前の成瀬の調子はまさにどん底。6勝6敗で防御率3.16。球宴でもセの打者に打ち込まれ「落ちるところまで落ちた」。
だが、シーズン以上に重圧がかかる北京のブルペンが奏功。絶対に負けが許されない状況で集中力が増し、決死のブルペンスタンバイでの投げ込みが、成瀬の感覚を呼び覚ました。
「カナダ戦を抑えられたのは自信になった。これからの試合で生かせれば、いいきっかけになるはず。打たれたらカナダ戦(の好投)はたまたまだといわれますからね」。
その成瀬の復帰は「準備ができた段階だが、成瀬は近いうちに投げることになる」とバレンタイン監督。この日のゲームでロッテは2−6でで敗れ、再び5位に転落。シーズン残り試合で好投ラッシュを披露できれば、北京での惨敗経験も決して無駄にはならないはずだ。
ロッテの先発・小野がオリックスのカブレラ、ローズに連続被弾するなど5回4失点で降板。打線も9安打の2点止まりで、1日で5位に逆戻りだ。バレンタイン監督は「小野はホームラン打者に甘い球がいったということ。(打線の不発は)相手投手の出来が良かった」。試合後は照明を落とし、タレントの稲川淳二がマウンド後方で怪談を披露。ベンチで聞き入り凍りついていたナインは、残り30試合で他球団を震え上がらせるため奮起するしかない。
クライマックスシリーズ進出を争うライバルとの一戦。だが、マウンドを託されたロッテ・小野が大砲2人の前に屈した。初回に1点を失い、3回にはカブレラ、ローズに連続被弾。5回7安打4失点でKOとなった。
右肩痛からの復帰2戦目。「大事なマウンドを任されて、何とかしたいという気持ちはあったが…」。小野は視線を落とし、唇をかんだ。打線は9安打で2得点と決定力に欠き、勝てば26日からの直接対決を前に、3位・日本ハムに1差に迫るチャンス。だが、逆にオリックスに敗れて5位転落となった。
「大事な試合が続くので、次に切り替えて行くしかない」と小野。試合後にタレント・稲川淳二が登場した「怪談話」イベントが、お寒い試合展開を際立たせた。
ロッテ塀内久雄内野手(27)の2号ソロも空砲に終わった。4点を追う3回裏先頭で144キロ直球を右翼席へ運んだ。「オリックス戦は頭を負傷したカードで嫌な思い出があったが、1点でも返したかった場面でホームランを打てて良かった」と話した。だが、その後はチャンスをつくるもあと1本が出ずに完敗。1日で5位に逆戻りしてしまった。
北京五輪日本代表の星野監督は日本テレビの報道番組「NEWS ZERO」に生出演。来年3月WBCでの“続投”について「負けた監督にチャンスを、ということだと思う。今は何とも答えられませんね」と話しながらも、今後については「叩かれてもチャレンジしてきた。叩かれるぐらいチャレンジして前へ進みたい」と前向きな発言も。また、北京での敗戦を踏まえて準備期間や対応力などを課題に挙げ、若い選手には「タフさ」を求めていた。
北京五輪日本代表の星野仙一監督(61)は25日夜、日本テレビの「ZERO」に急遽出演し、五輪の敗因や今後について話した。
来年3月開催のWBCの監督候補に名前が挙がっていることに関しては「負けた監督にチャンスをあげようという考えかもしれないが、今は何も答えようがない」と語った。
4勝5敗で金メダルを逃したことについて「(チームを)ピークにもっていけなかった私のミスです」とあらためて謝罪。東京6大学の同期生だった田淵ヘッド、山本守備走塁コーチの「仲良しトリオ」で臨んだことへの批判には「確かに仲は良いが、野球に関しては真剣に意見を言い合っている。年下(のコーチを起用すると)イエスマンになる可能性もある。仕事は仕事としてやっている」と反論した。
最後には「結果が全ての世界だから(負けたら)叩かれるのは分かっている。でもどんどん叩かれるぐらい勝負したい。夢を持たなきゃいけない。これからも前へ進んでいこうと思います」と前向きに語った。
日本代表・星野監督は25日、日本テレビ系「NEWS ZERO」に出演した。準決勝・韓国戦での岩瀬起用について「失敗しても、もう1回チャンスを与えるのは私のやり方。この考えで十数年やってきた」、“仲良しグループ”と揶揄された首脳陣の人選について「プライベートでは仲良しだが、野球に関しては意見を言い合う」と否定するなど、五輪後初のテレビ生出演で“本音”を語った。