わたしはかもめ2010年鴎の便り(3月)

便

3月5日

巨人7−0千葉ロッテ(山口西京)

巨人の長野が満塁本塁打で鮮烈な印象を残した。好機でも落ち着き払い、失投を見逃さなかった。外野の定位置を争う松本もバント安打など持ち味が光る2安打。西村健は4回無失点。ロッテは唐川が3回6失点と精彩を欠いた。

123456789R
千葉ロッテ0000000000
巨人00600001x7

◇西岡、歯痛で欠場

西岡が歯の痛みを訴えて、球場入りはせずに次の遠征先の広島に移動した。西村監督は「明日、明後日は無理をさせないかもしれない」と話し、9日のヤクルト戦(神宮)からの復帰を示唆した。

ページトップ

唐川疲労の心配解消、開幕ローテへ大前進[ニッカン]

ロッテ唐川侑己投手(20)が、開幕ローテーション入りへ大きく前進した。対外試合初登板となる巨人戦で3回6失点。しかし2回までは直球で内角を攻め、外角スライダーとチェンジアップでタイミングを外して3三振を奪った。「久しぶりに投げられたのは収穫。内を攻める課題を持って投げたので色々試せました」と前向きに話した。今春キャンプで西本投手コーチから伝授されたシュートも2球投げて、感触を確かめた。

キャンプ中に右手中指のマメをつぶし、その後は全身疲労で投げられず、他の先発陣よりも出遅れた。実戦登板は2月19日の紅白戦(3回2失点)以来、2週間ぶり。西村監督は「もう少し時間がかかるかと思った」と、開幕ローテを1回飛ばすことも検討していたが、この日の投球で不安を一掃。西本コーチは「これで開幕には間に合うということでしょう」と、2ケタ勝利を目指す若き右腕の復活に一安心の様子だった。

ページトップ

唐川3回6失点も「感覚よく投げられた」…ロッテ[報知]

意外にも、表情は明るかった。キャンプ中盤に右手中指のマメをつぶして出遅れていた唐川が、オープン戦初登板。長野に満塁弾を浴びるなど3回7安打6失点だったが、「久々に投げられたことが収穫。ボール自体はよかったし、感覚よく投げられた」とうなずいた。

実戦登板は2月19日の紅白戦以来。それでも、結果を度外視してテーマを設定する余裕があった。外角一辺倒だった昨年までの投球を反省。西本投手兼バッテリーチーフコーチ直伝の新球・シュートも交えて内角を厳しく攻めた。同郷(千葉)の先輩、高橋に死球を与え、慌てて帽子を取る一幕もあったが、「今まではなかったバッターの反応を見られてよかった」と手応えをつかんだ。

西村監督も「もうちょっとかかるかなと思ってたけど、これで一安心ですね」と満足げ。期待の次期エース候補に開幕ローテ入りの計算が立った。

ページトップ

ロッテ・唐川、6失点も内容に手応え[サンスポ]

右手中指のまめの影響で出遅れていた唐川がオープン戦に初登板し、3回6失点。2月19日の紅白戦以来となる実戦で長野に満塁本塁打を浴びたが、「球は悪くない。普通に投げられたことが良かった」と表情は暗くない。西本投手兼バッテリーチーフコーチは「去年まではほとんど内を使っていなかった。それなりに投げることができたね」と評価した。

ページトップ

唐川3回6失点も…内角攻めに手応え[スポニチ]

オープン戦初登板の唐川は3回7安打6失点。だが半分以上の35球を内角に投げ、2回まで無失点に封じたところに手応えを見いだした。

「打たれたのは良くないけど感触は良かった」。これまでは外角への出し入れと制球で勝負してきた。現役時代にシュートが持ち球だった西本投手兼バッテリーチーフコーチが就任してシュートを習得。初回2死三塁、ラミレスは初球の内角シュートでのけぞらせて2球目の内角直球で二飛。2回2死一、二塁は鶴岡を内角スライダーで空振り三振に仕留めた。キャンプ終盤に右手中指のマメをつぶして調整が遅れていたが西村監督も「投げられただけで一安心」と話していた。

ページトップ

唐川満弾被弾6失点も「収穫」[ニッカン]

ロッテは先発ローテーションの柱として期待されている唐川侑己投手(20)が、対外試合初登板で3回7安打6失点と結果を出せなかった。2回まで無失点と順調な滑り出しを見せたが、3回に2点を先制されてなおも2死満塁から、長野に満塁本塁打を浴びた。「スライダーのすっぽ抜けを打たれてしまった。反省点は分かっているので…」と淡々。右手中指マメなどの影響で出遅れていただけに「久々に投げられたことが収穫」と前向きに話した。

ページトップ

大松マルチ、先輩原監督効果?[ニッカン]

ロッテ大松尚逸外野手(27)が2安打と、チーム唯一のマルチ安打をマークした。2、7回にいずれも右前へ打ち返した。試合前には東海大の先輩にあたる巨人原監督に挨拶を行い、そのまま打撃練習も原監督がケージ横で見ていてくれた。「あんな近くにいたので緊張しました。先輩の前でいいところを見せたいですね」と話していた通り、きっちり結果を出した。

ページトップ

唐川、6失点にも手応え…ロッテ[報知]

右手中指のまめの影響で出遅れていたロッテ・唐川がオープン戦に初登板し、3回を6失点。長野に満塁本塁打を浴びたが、「球は悪くない。普通に投げられたことが良かった」と表情はそれほど暗くない。試したのは内角を突くことで「シュートを使えたのが良かった」と言う。西本投手兼バッテリーチーフコーチは「去年まではほとんど内を使っていなかった。それなりに投げることができたね」と評価した。

ページトップ

ロッテ西岡、歯痛で欠場、9日に復帰か[サンスポ]

西岡が歯の痛みを訴えて、球場入りはせずに次の遠征先の広島に移動した。西村監督は「明日、明後日は無理をさせないかもしれない」と話し、9日のヤクルト戦(神宮)からの復帰を示唆した。

ページトップ

テスト入団し再起誓う今岡内野手[朝日新聞]

彼はまさしく阪神タイガースの一時代を築いたスーパースターだった。そんな男が石垣島で行われた千葉ロッテマリーンズの春季キャンプで1人だけ背番号のないユニホームを着てグラウンドに立っていた。今岡誠内野手(33)。プライドも、過去の栄誉も全てを捨てて、ただ野球がやれる環境を探してロッテのテストを受けた。時には若手に交じって泥まみれになりながらアピールした。

「ロッテが拾ってくれなかったら、本当に引退でした。拾ってくれたことに本当に感謝しています」。2月3日。西村監督から合格が言い渡され、背番号「2」を手にすると嬉しそうな表情でそう述べた。何度も何度も頭を下げ、感謝の言葉を並べた。

周囲の多くは「阪神で引退した方がいいのでは」と口にした。「テストを受けた方がいい」と賛同してくれる人は皆無に近かった。それでも、まだやれるという自信があった。後悔だけはしたくないという信念を、曲げることは出来なかった。プライドを捨て、テスト生の道を選び、石垣島に向かった。そして、その姿にこそ西村監督は合格の判断を下した。

「ベテランがああいう必死な姿でプレーをする。1度、地獄を見た男は強いよ。実績もあるし、経験もある。もちろん、打撃は十分に戦力で頼もしい。若い選手が多いチームだけに引っ張ってもらいたい。若手は色々なものを彼から学んで欲しい」。練習後も特打に特守。マシン相手に1人で打ち込むなど精力的。若手選手も憧れの選手の入団に目を輝かせ、話しかける姿が目立つようになってきた。早くも随所に今岡効果は表れてきている。

「具体的な成績の目標を作っていない。とにかく西村監督の胴上げに立ち会いたいだけ。監督に好きなように使ってもらい、使い勝手のいい存在になれればそれでいい」。テスト生の時に着ていた背番号のないユニホームは2着。1着は石垣島でお世話になった知人にプレゼントした。もう1着は大事に取ってある。自室の目立つところに置いておくつもりだという。

「もし、何か辛いことが起きて苦しくて心が折れそうになった時はこのユニホームを見て叫ぼうと思っている。『今岡、このユニホームを着ていた時のことを思い出せ!』ってね」。初心を忘れてしまった時。引退の2文字が頭をよぎり、野球がやりたくてたまらない気持ちを忘れかけた時。もう1度、がむしゃらで必死な姿を思い出す必要がある時。背番号のないユニホームをじっと見て、自分に語り掛けたいと思っている。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

ページトップ