わたしはかもめ2010年鴎の便り(3月)

便

3月14日

千葉ロッテ4x−3東北楽天(千葉マリン)

楽天の田中が7回を1失点。序盤は制球に苦しむなど毎回のように走者を背負ったが、粘りの投球で崩れなかった。ロッテの渡辺俊は6回を無四球で無失点。飛球アウトの多さが十分な切れを証明。ともに万全で開幕を迎えそうだ。試合は楽天が2点を挙げ追いついた9回表のその裏、里崎が福盛からサヨナラソロ本塁打を放ち、ロッテが勝った。

123456789R
東北楽天0000000123
千葉ロッテ000001021x4x

◇小林右ひじに張り

今季から抑えに配置転換した千葉ロッテの小林が右ひじの張りを訴えていると、14日の試合後に西村監督が明かした。キャンプ中から違和感があり、10〜11日の連投で強くなったという。小林は「大事を取っているだけなので、開幕には問題ない」と話した。

◇ネクソンとスポンサー契約

千葉ロッテは14日、オンラインゲーム配信事業を運営する株式会社ネクソンとスポンサー契約を結んだと発表した。20日の開幕戦から、右胸に同社のロゴが入ったユニホームを使用する。契約期間は1年。

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俊介が新球「風立ボール」で6回0封[ニッカン]

ロッテ渡辺俊介投手(33)が、開幕前の最終登板で6回2安打無失点と万全の投球を見せた。「試すというよりシーズンと同じ気持ちで臨んだ。内容も結果も良かったと思います」と納得の表情を浮かべた。直球主体に、カーブと新球「風立(ふりゅう)ボール」を駆使してテンポよく打たせて取った。

新球は「チェンジアップ、スクリュー、シンカー系」と言う。今年の1月の種子島での自主トレから着手。「風立」の意味は、馬の飼育が盛んだった種子島で「良い馬は子馬を背に風や外敵に向かう」ということから、「苦難を避けないで立ち向かう人間でありたい」という意味で使われる。千葉マリンの風に立ち向かうボールであると同時に、昨年自己ワーストの13敗からはい上がりたい思いも重ねた。

負けられない試合でもあった。昨年は楽天田中と4度投げ合い1勝3敗。「将大に負けていない状態でマウンドを降りられて良かった」と手応えを口にした。西本投手コーチは「元々実績ある選手。今年は投手陣を引っ張っていく形になると思う」と、再生したサブマリンに期待を寄せた。

◇里崎サヨナラ弾

オープン戦打率1割5分と不振だった里崎が、同点の9回に1号サヨナラソロを放った。福盛の外角高め直球を右翼席中段へ運んだ。「ボールが段々上がるようになってきた」と、胸をなで下ろした。今年は新たな排球で顔ぶれの変わった投手陣をリードしていることもあり、守備面の精神的な負担は大きくなっている。それでも毎試合後に特打を欠かさなかった努力が実った。

◇小林が登板回避、右ひじに張り

ロッテ小林宏之投手(31)が14日、右ひじの張りで、楽天戦の登板を回避した。10、11日のオープン戦で連投した後、張りが強く出たという。その後ノースローで、この日もストッパーを薮田に譲った。「問題ないです。16日から投球練習を始めます」と深刻ではないことを強調。西村監督も「開幕には問題ない」と話した。

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渡辺俊“企業秘密”新魔球で6回無失点…ロッテ[報知]

地上すれすれのサブマリンから放たれた白球が、予測不能な七色の変化を描いた。幻惑された打者は、ただ打ち上げるばかり。ロッテの渡辺俊が“謎の新魔球”を武器に6回無失点。楽天打線を2安打に抑え、三塁を踏ませなかった。

18個のアウトのうち、実に11個を打ち上げさせて奪った。「イメージよりボールが伸びたり、キレてくれれば、フライになりやすい」。手応えのコメントが、投球の不気味さを際立たせた。今オフ習得したばかりの新たな変化球が、この日、特に威力を発揮。110キロ台のツーシームかチェンジアップ系に見える球だが、球種や握りなどは全て「企業秘密」としてベールに包んでいる。「シーズンで使ったら発表します」とけむに巻きながら、本人は「よくフライになってくれた、かな」と不敵にニヤリだ。

もったいぶる本人に代わり、西本投手コーチが少しだけ、新球に隠された秘密のタネを明かしてくれた。「行き先は、ボールに聞いてくれ、だね」。下手投げ独特の軌道や空気抵抗の関係からか、風向きや風速によって投げるたびに異なる変化を見せる、という。気まぐれな強風は、本拠地・千葉マリンスタジアムの名物。まさに鬼に金棒で「この球場ではいいんじゃないですか」と西本コーチもニンマリだ。

この日は、右中間から本塁に向かって2メートルの弱風でも、不規則な変化で打者を翻弄。敵将・ブラウン監督も「ああいうナックルボーラーのような投手との対戦では、打線を評価しようがない」とコメント。渡辺俊の魔球を、揺れながら落ちる変化球に例えさせるなど、白旗を掲げさせた。

昨季は3勝13敗、防御率4.05と不本意なシーズンに終わった右腕。「ミスを減らし、制球の精度を高めていきたい」。ベールに包まれた魔球に磨きをかけ、屈辱からはい上がる。

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ロッテ・渡辺俊、マー君に負けじ6回無失点[サンスポ]

オープン戦3度目の先発となった渡辺俊が、6回を2安打無失点と好投した。「シーズンと同じ気持ち。どの球も自信を持って投げられた」と緩急のある投球で79球。相手先発の田中とは、昨季1勝3敗と相性が悪かったが「もうあんまり顔を見たくないって感じだったんだけど。まあ負けていない状況で降板できてよかった」と満足げだった。

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散々だったけど…里崎お待たせサヨナラ弾[スポニチ]

不振のロッテ・里崎が劇的な一発を放った。9回に右翼へサヨナラのソロアーチ。ホームインすると、公式戦のようにナインに手荒く出迎えられた。前日まで打率.150と絶不調。

それだけに「(連日の)特打を手伝ってくれた皆さんのおかげ。今まで散々だったけど、だいぶ感じは良くなってきた」。捕手として投手をリードする役割もあり「自分の(打撃の)ことでバタバタしたくない。(開幕前に)不安な要素が少なくなって良かった」とホッとした表情だった。

渡辺俊
「打者のイメージよりボールが伸びた、ということかも。打者への気持ちもシーズン中と同じよう心掛けた。全体的にまあまあ。」(6回2安打無失点。飛球でのアウトが10個あり)

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渡辺俊6回無四球で無失点!開幕へ「楽しみ」…ロッテ[報知]

ロッテの渡辺俊は球にキレがあり6回を無四球で無失点。楽天先発の田中は序盤は制球に苦しんだが、粘りの投球で7回1失点とまとめた。

オープン戦最後となる3度目の登板を終えた渡辺俊は「今日はシーズンと同じ気持ち。どの球も自信を持って投げられた」と笑顔を見せた。フライのアウトが目立った内容には「切れが勝った時はフライになりやすい。相手のイメージより、切れたり、伸びたり…。そういう球を投げられました」と納得顔。昨季は3勝に終わった渡辺俊だが、開幕に向けて「充実感もあるし、楽しみがある」と話した。

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渡辺俊6回無失点「良かった」[ニッカン]

ロッテのサブマリン渡辺俊介投手(33)が、開幕前最後の先発で6回2安打無失点と万全の投球を見せた。「今日は試すというよりシーズンと同じ気持ちで臨んだ。内容も結果も良かったと思います」と手応え十分に話した。直球とカーブの緩急に加え、要所でコースにも決まり危なげなかった。昨年は楽天田中と4度投げ合い1勝3敗だっただけに「将大に負けていない状態でマウンドを降りられて良かった。今年はあまり対戦したくないですね」と苦笑いだった。

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ロッテ・渡辺俊は万全、6回2安打無失点[サンスポ]

昨季は3勝に終わった渡辺俊が万全でシーズンに臨めそうだ。オープン戦最後となる3度目の登板で6回を2安打無失点。「今日はシーズンと同じ気持ち。どの球も自信を持って投げられた」と笑顔で語った。

フライのアウトが目立った内容には「切れが勝った時はフライになりやすい。相手のイメージより、切れたり、伸びたり…。そういう球を投げられました」と納得顔。近づく開幕に「充実感もあるし、楽しみがある」と話した。

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右ひじに強い張り…“新守護神”小林が登板回避[スポニチ]

抑えに回ったロッテの小林が、右ひじの張りのために14日のオープン戦に登板しなかった。本人によると、キャンプ中からあった張りが10、11日のオープン戦連投で強くなったという。西村監督は「様子を見るが、開幕には問題ないと思う」と話した。

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ロッテ新ユニホーム「右胸部」にご注目[スポニチ]

ロッテは14日、オンラインゲームを運営する株式会社ネクソンとスポンサー契約を結び、開幕からユニホームの右胸部に同社のロゴを入れると発表した。契約期間は1年。

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[古賀英彦]ONからバレンタインまで、気がつけば13球団50年[日刊ゲンダイ]

◇ボビー・バレンタインの巻(4)

「ハイディ(僕の愛称)、あんまり飲むなよ」。バレンタイン監督(以下ボビー)にこう言われたのは03年のロッテの秋季キャンプのとき。

そのとき、僕はロッテの2軍監督に就任したばかりだった。その就任の際、一波乱があった。

以前にこのコラムで僕がダイエーのヘッドコーチ時代、居酒屋で王監督とビールと焼酎を互いにかけ合った事件について触れた。しばらくして某週刊誌に掲載された。

バレンタイン内閣で2軍監督として僕の名前が挙がると、重光オーナー代行がボビーにその週刊誌のコピーを見せて、「こういう噂がある。2軍の若い人を任せて大丈夫なのか?考え直してはどうか」と言ってきたのである。

王監督は国民栄誉賞も受賞し、野球界の人にとっては誰もが尊敬する人だ。どんな理由があるにせよ、そんな人に焼酎をぶちまけるとはとんでもないと考えたのだろう。

ボビーはもちろんその一件は知らなかった。それでも「大丈夫です」と僕のロッテ入りをプッシュしてくれた。

1995年にロッテで初めて指揮を執ったときからボビーとは知り合いだ。僕が1990年に日本人として初めてのアメリカの球団(1Aサリナス)で監督をやったこともよく知っていた(当時ボビーは大リーグ・レンジャーズ監督)。それでもさすがに不安に駆られたのか、僕のことをよく知っている人に色々と話を聞いたようだ。そうした人達の助言もあり、「大丈夫です」とボビーがオーナー代行を説得。僕は2軍監督に就任した。

もちろん僕も酒のかけ合いはそれ1回きりである。

そのときボビーは僕にこう話した。「2年以内に結果を出さないとダメ。2年目にAクラス入りし、3年目に優勝しよう」。

その言葉より1年早く、ボビーはロッテをリーグ優勝、日本一に導いた。

ボビーはその後、オーストラリアでキャンプをやったり、宮崎に巨人に負けないキャンプ施設を造る、スポンサーを見つけたと言い出したり、鹿児島に室内練習場とグラウンドをもう1つ造ってくれ、と要求するなどした。

チームを強くするためではあったが、少し調子に乗り過ぎているのではと心配もした。

バッティング指導にも口を出し、選手やコーチを困惑させたこともある。それでも明るい性格でファンや選手に接するときもそれが出る。選手をこき下ろすこともしないし、常に選手あっての監督という立場を取ってきた。ロッテにも大きな貢献をした。それだけにもっと辞め方というか、辞めさせ方があったのではと思う。

プロ野球もあと1週間で開幕する。お世話になったロッテやソフトバンクがファンに愛され、強いチームになり、野球界がさらに盛り上がることを願って筆を置きたいと思う。

ご愛読ありがとうございました。

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