わたしはかもめ2010年鴎の便り(3月)

便

3月20日

埼玉西武2−1千葉ロッテ(西武ドーム)

西武が2本塁打で逆転勝ち。0−1の7回に中島とブラウンがソロを放った。涌井は8回1失点、11三振で勝利投手。シコースキーがセーブ。ロッテの成瀬は6回途中まで無安打も2球に泣いた。チームは1分けを挟んで開幕戦5連敗。

123456789R
千葉ロッテ0000100001
埼玉西武00000020x2

◇金泰均は4三振

新生千葉ロッテの4番に座った金泰均は、涌井の前に4三振。打線のブレーキになってしまった。2死満塁の好機に回ってきた3回の打席。2球続いた内角直球に手が出ず、見逃し三振に倒れた。「いいピッチャーだけど、失投もあった。それを逃したりファウルにできなかった」と振り返った。韓国の主砲の日本デビューは、ほろ苦いものとなった。

金泰均
「失投がきたけどそれを打てなかった。それだけです。」(4三振)

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成瀬は魔の7回…6回2死まで無安打も[ニッカン]

ロッテの左腕エース成瀬善久投手(24)にとって魔の7回だった。6回2死まで無安打無得点。西武涌井を上回る快投を演じたが、1点リードの7回に痛恨の2発を浴びた。まずは中島に真ん中直球をバックスクリーンへ運ばれる同点ソロ。さらに1死後から、ブラウンにカウント0−3からストライクを取りに行った直球を右翼席へ打ち込まれる決勝ソロ。「1本目はしょうがないけど、2本目は警戒しなさすぎた。ありえない」と声を震わせた。

初の大役に加え、横浜高で1年後輩にあたる西武涌井との投げ合いだった。極度の緊張で前夜は眠れなかったという。だがマウンドに上がれば別人。序盤は変化球で追い込んで、決め球を直球にする新しい組み立てで強力打線の裏をかいた。「今日は考え方が良かった」と本人も話すように、敗れはしたが次回登板に生きる経験もできた。

初陣1勝を飾れなかった西村監督だが、3安打2失点完投負けのエースを責めることはなかった。「成瀬は7回だけ高めに行ってしまった。それ以外は完璧。今シーズンは期待が持てるということでしょう」と前向きにとらえた。チームは6年連続開幕白星から見放されたが、投打に粘り強い新生ロッテを印象づけたことは間違いない。

荻野貴
「(涌井は)とらえたと思っても詰まってしまった。ビデオと実際は違う。相手が上でした。」(ロッテの新人外野手では25年ぶり開幕1軍で安打)
西岡
「打ったのはスライダー。何とか自分のバットで勢いをつけたかった。成瀬が頑張っていたので1点だけど援護できて良かった。」(5回に先制適時二塁打)

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成瀬3安打完投も2発に泣いた…ロッテ[報知]

悲壮感はなかった。ロッテ・西村監督の公式戦初采配は1−2の惜敗。初陣は飾れなかったが、「オープン戦同様、落ち着いて采配できた」と冷静に振り返った。

オープン戦0勝3敗、防御率7.31と不調だった成瀬が8回3安打2失点、8奪三振。決め球のチェンジアップがさえ、6回2死までは無安打に抑えた。だが7回、「簡単にストライクを取りにいき過ぎた」と痛恨の2被弾。左腕は「自分でも許せない」と唇をかんだ。

オープン戦の不調で「眠れない日もあった」という。負けはしたが、復調したエースに指揮官は「今シーズンは期待できる」とうなずいた。打撃陣も昨季4勝を献上し、防御率0.90と手も足も出なかった涌井から7安打、4四死球を奪い、何度も好機を演出した。「去年のロッテと違うところを見せられたと思う」。新指揮官は、気持ちを切り替え、初勝利を狙う。

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ロッテ・成瀬、完投も2発に泣く[サンスポ]

プロ7年目で初の開幕投手を務めた成瀬は、2失点完投ながら敗戦投手。6回2死まで安打を許さなかったが、7回に中島とブラウンにソロを浴び「終わってみれば3安打でも、そのうち2本が本塁打。悔いが残る」と唇をかんだ。西村新監督も初勝利ならず。それでも指揮官は「途中までは完璧だった。今シーズンは期待できますね」とエース左腕に手応えを感じていた。

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ロッテ・金泰均、4三振ホロ苦デビュー[サンスポ]

新加入の金泰均(キム・テギュン)は「4番・一塁」で出場したが、4打席全て三振。3回2死満塁の好機は見逃し三振に倒れるなど、ホロ苦い日本デビューとなった。涌井は来日当初からDVDで研究してきたが、「失投が何球かあったのに、ファウルになったり見逃してしまった。いい投手だった」と肩を落とした。

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成瀬、3安打に抑える好投も2発に泣く[スポニチ]

初の開幕投手を務めたロッテ成瀬が2球の失投に泣いた。6回2死まで無安打投球も、7回に先頭の中島に同点ソロを被弾。1死後、ブラウンには3ボールからの直球を右中間席に運ばれた。

「3ボールで打ってこないと思って簡単にストライクを取りにいってしまった。警戒しなさ過ぎ。悔いが残る」。中島のソロもカウントを整えにいった甘い直球。わずか3安打に抑えて完投しただけに余計に悔しさが募った。

横浜高の1年後輩・涌井との2度目の投げ合い。投げ勝った前回は先に降板したことを悔しがったが、今回は最後までマウンドを守りながら初陣の西村監督に白星をプレゼントすることができなかった。「向こうが先にマウンドを降りたけど、僕の負け」。試合後には涌井に「さすがです。ナイスピッチング」とメール。勝負どころでの集中力を見習い、1球の大事さを再確認した1敗だった。

◇新人13年ぶり出場も…荻野貴反省

ドラフト1位・荻野貴が2番・中堅でチームの新人では13年ぶりとなる開幕スタメン出場。5回にはプロ初安打となるバント安打を決めたが、直後にけん制で刺された。「牽制は分かっていたけど反応が遅れた」。パの新人唯一の開幕スタメン抜てきも3、7回の好機では涌井にねじ伏せられ「相手が上でした。反省ばかりです」と表情はさえなかった。

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長嶋さん以来の4三振も…金泰均「次は打つ」[スポニチ]

涌井に完璧に封じ込まれた金泰均は「いい投手。失投も何球かあったけど、ファウルにしたり、とらえきれなかった。次はしっかり打ちたい」。あくまで「打ち損じ」を強調した。

リベンジを誓う新大砲に、西村監督も「そんな簡単に打てるもんじゃない。明日はやってくれるでしょう」とあらためて期待していた。

データ
金泰均(ロ)が4三振。開幕戦で4三振は97年ニール(オ)以来両リーグ6人目。新入団選手では58年長嶋茂雄(巨)以来52年ぶりとなった。

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成瀬6回まで0封も2発に泣く[ニッカン]

ロッテの左腕エース成瀬喜久投手(24)が2発に泣いた。6回2死まで無安打無得点と西武涌井を上回る快投を演じた。だが1点リードの7回、中島とブラウンに甘く入った直球を本塁打され、わずか3安打ながら2失点完投負け。「1本目はしょうがないけど、2本目は警戒しなさすぎた。ありえない」と声を震わせた。これでチームは6年連続開幕白星から見放された。西村監督は「成瀬は7回だけ高めに行ってしまった。それ以外は完璧。今シーズンは期待が持てるということでしょう」と前向きに話した。

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初の開幕も、成瀬「悔いが残る」…ロッテ[報知]

先発の成瀬善久は「やっちゃいけないことをした」と何度も繰り返した。7回だった。中島に同点ソロを浴びた後、ブラウンに3ボールから決勝本塁打を浴びた。「打ってこないだろと簡単にストライクを取りにいった。悔いが残る…」と肩を落とした。

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ロッテ、開幕5連敗も「去年とは違うというのは見せられた」[スポニチ]

ロッテは西村監督の初陣を飾れなかった。試合前にベンチ前で円陣を組み、一体感を高めたナインは5回に下位からの連打で涌井から先制点。投げては成瀬が6回途中まで無安打の好投…。勝利も見え始めたが、無念の逆転負けを喫した。

開幕戦は1分けを挟んで5連敗となったが、西村監督は「成瀬は今季は期待できるということ。チームも去年とは違うというのは見せられた」と収穫を強調。穏やかな表情を崩すことなく、バスに乗り込んだ。

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西岡がフェンス直撃の先制打[ニッカン]

ロッテの1番西岡剛内野手(25)が5回に先制タイムリーを放った。この回1死一塁から、西武涌井の124キロスライダーを左翼フェンス直撃の適時二塁打とした。「何とか自分のバットで勢いをつけたかった。先制点を挙げられて良かったと思う。成瀬が頑張っていたので1点だけど援護できて良かった。チーム一丸で勝利をもぎ取りたい」と気合十分に話した。

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重光オーナー代行が激励[ニッカン]

ロッテ重光オーナー代行が西武ドームを訪れ、試合前に西村監督を激励した。「西武ドームは久しぶり。今年のチームは実力十分ですから最低Aクラスは狙ってほしい」と話した。新加入で開幕4番を務める金泰均内野手(27=ハンファ)については「韓国の選手が日本に来ると2年目で活躍する人が多いが、彼の場合は順応していますね。ぜひ活躍して欲しい」と期待を寄せた。

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待ちきれない!横浜高対決に開門早まる[スポニチ]

西武−ロッテの開幕戦(西武ドーム)は、西武・涌井、ロッテ・成瀬の横浜高校出身投手の対決とあって、ファンも殺到。開場時間が30分早まった。前日から場所取りのシートが数多く張られ、開場と同時に約7000人が詰め掛ける盛況ぶりだった。オープニングセレモニーでは両軍選手がレッドカーペットの上を歩いて登場し、ファンの大歓声を浴びていた。

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ロッテ元ドラ1「2年前とは違います」[スポニチ]

ロッテの3年目左腕・服部が1軍初登板へ気合をみなぎらせた。07年の大学・社会人ドラフト1巡目で入団。1年目も開幕1軍スタートだったが登板機会がないまま5日間で2軍落ち。以降は1軍昇格すらなかったが、今季は石垣島キャンプからアピールを続け、オープン戦でも中継ぎで6試合連続無失点。左のセットアッパー候補として2年ぶりの開幕ベンチ入りを果たし「2年前とは違います。今回はやってやろうと思います。場面とか関係なく、自分の投球をするだけ」と意気込んだ。

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