わたしはかもめ2010年鴎の便り(3月)

便

3月21日

埼玉西武1−2千葉ロッテ(西武ドーム)

大松の活躍でロッテが逆転勝ち。西村監督に公式戦初勝利をプレゼントした。大松は0−1の4回2死二塁で同点打を放ち、7回には勝ち越しのソロ本塁打を右越えに打ち込んだ。先発の渡辺俊は走者を許しながらも、8回途中まで1失点と粘り、米国帰りの薮田が3年ぶりのセーブを挙げた。西武は2ケタ残塁と拙攻だった。

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千葉ロッテ0001001002
埼玉西武0100000001

◇服部が1軍初登板

2007年のドラフト1位左腕が、ようやく1軍のマウンドに上がった。千葉ロッテの服部が、2−1の8回途中から2番手で公式戦初登板。「ああいう場面で使ってもらえることにやりがいを感じる」と振り返った。結果は打ち取った当たりが内野の間を抜けて安打となり、打者1人で降板。貴重な左の中継ぎは「早く初アウトが欲しいです」と次の出番をにらんでいた。

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西村ロッテ初勝利!大松の恩返し2打点[ニッカン]

ロッテ西村徳文新監督(50)が、開幕2戦目で嬉しい初勝利を挙げた。1点を追う4回、5番大松尚逸外野手(27)が中前へ同点適時打、7回には右翼席へ勝ち越し弾を運んだ。投げては先発のサブマリン渡辺俊介投手(33)が8回途中1失点と好投。9回からは代役ストッパーを務めた薮田安彦投手(36)が07年以来のセーブを挙げるなど、新生ロッテらしく全員野球で接戦をものにした。

西村監督が、今季1番の笑顔でキャプテン西岡からウイニングボールを受け取った。右翼席から「ニシムラコール」。何度も思い描いた勝利の瞬間に1度ベンチに下がったが、再びグラウンドに出てファンの声援に応えた。「もっと楽に勝てればいいんだけど、こういう勝ち方も最高だね。昨日は負けましたが、コーチ、選手が慌てずにどっしりと戦えた」と監督初勝利を振り返った。

1番の孝行息子は5番大松だった。1点を追う4回1死二塁の場面で、4番金が前日から6打席連続となる空振り三振に倒れた直後だった。嫌な空気が流れたが、帆足の外角低めパームボールを中前へ運び、同点タイムリーで流れを引き戻した。

さらに7回、同じ外角低めパームを、体勢を崩しながらも力で引っ張り右翼席まで運んだ。「少し前に体重を乗せながら、ヘッドを利かして打つことが出来た。前の打席でも体勢を崩されてヒットできたことが大きい」と、今季1号を自画自賛した。

昨年は67試合で4番に座ったが、今季は新外国人の金に譲った。それでも飛距離重視の姿勢を貫き、キャンプからバットを10グラム重い920グラムに変えた。操作しやすいようグリップエンドを5ミリ太くした。全体的なバットの形状はソフトバンク松中やパイレーツ岩村に酷似。日米長距離砲のいいところをミックスしたニューバットで決勝ソロをたたき出した。

西村監督への恩返しでもあった。大松のバットケースは西村監督が現役時代に使用していた物で、「西村徳文」と大きく名前が入っている。大松が2年目の06年、当時ヘッドコーチだった西村監督から「活躍したらバットケース作ってあげる」とハッパをかけられた。ところが大松はロッカーに保管してあったジュラルミン製のお古に目をつけ、「これで十分です」と譲り受けた。西村監督が使い始めてから28年。バットケースに詰まった“ロッテ魂”も若き大砲に受け継がれた。

こんな人
ロッテ西村監督のカラオケの十八番は故河島英五さんの「時代おくれ」だ。特に好きな歌詞は「目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは 無理をせず 人の心を 見つめつづける 時代おくれの 男になりたい」だという。監督就任が決まった時に「この歌詞通りの人間。監督になっても変わることはない」と話していた。バレンタイン前監督のように前に出て引っ張っていくタイプもいるが、西村監督は対照的に黒子に徹して和を重んじるタイプ。キャンプ中の選手、コーチへの目配りはもちろん、夜は裏方さんや報道陣とも食事会を開く気配りも忘れなかった。記念のウイニングボールを手渡した西岡が「このボールに選手全員の名前を書きましょう」と、嬉しそうに提案した。

◇テギュン6打席連続三振

新加入の4番金泰均内野手(27=ハンファ)が、いずれも走者を置いた場面で4打数無安打と結果を出せなかった。左腕の帆足に徹底的に内角を攻められ、外角のパームボールを見逃す悪循環。試合後は「研究されている。バッターは1度悪くなったら悪くなってしまうので、いかに短い間に戻せるか」と言い聞かせるように話した。前日20日の涌井には力勝負で負け、4連続三振。この日の2打席目まで帆足にかわされ、6打席連続三振だった。「韓国ではああいう変化球や逃げたりする投手はいない。そのへんが課題」と、日本人投手陣に戸惑いを隠せない様子だ。

◇俊介、重たい1勝

昨年3勝に終わった渡辺俊が、7回2/3で8安打1失点の粘りの投球で初勝利を挙げた。ほぼ毎回走者を背負ったが、要所でカーブを多投して、打者のタイミングを外した。「去年は3勝しかできなかったので本当に嬉しい。重たい1勝です」と笑顔を見せた。キャンプ中は合計1761球を投げ込んで、復活にかけた執念が初登板から実を結んだ。

薮田
「1発が多いチームなので、低目を意識して投げた。いい仕事ができたと思います。」(ロイヤルズから古巣復帰で07年以来のセーブ)

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西村ロッテ「和」の1勝!スローガン通りナイン一丸恩返し[報知]

興奮を隠せなかった。西村監督はキャプテンの西岡に初勝利のウイニングボールを手渡され、「最高ですね。ボールももらえましたし、最高の形です」と声を震わせた。

コーチ時代から見守ってきたナインが、一丸となった。先発の渡辺俊が不規則に沈む新魔球を駆使し、7回2/3を8安打1失点。「それ(西村監督の初勝利)もあるし、自分としては去年に3勝しかできなかった。この1勝は本当に大きい」。指揮官と今季初勝利を分かち合った。昨季は自己最悪の3勝13敗。かつてのエースの復活劇は、新チームの明るいニュースとなった。

1点リードの9回に登板した薮田は、3人で抑えて今季初セーブ。昨オフに米大リーグ、ロイヤルズからFAとなって3年ぶりに古巣へ復帰。右ひじ痛で出遅れたクローザー、小林の穴を埋めて「チームが勝ててよかった。いい仕事ができた」と胸を張った。

ともに05年の日本一に貢献し、06年WBC日本代表。現役時代からロッテ一筋29年で全盛時代を知る指揮官は「俊介(渡辺)はよく投げてくれた。小林がいないので最後は薮田に託した」と2人の“帰還”を喜んだ。

同点の7回、西岡がベンチ前に選手を集め、「投手が頑張っている。点を取ってやろう」と叫んだ。西村監督が掲げたスローガン「和」は浸透しつつある。「1試合ずつ全力を尽くして、1つになってやっていく」。若手の勢いとベテランの力が調和し、新生ロッテが船出した。

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ロッテ・渡辺俊、1失点粘投で1勝目[サンスポ]

先発の渡辺俊が、7回2/3を投げ8安打1失点。6回には2死満塁のピンチに、104キロのカーブで片岡を捕邪飛に打ち取るなど、終始落ち着いた投球で打者を翻弄した。西武には2008年9月16日から5連敗中だったが「今日は粘れたし、ツキもあった。去年は3勝しかできなかったので、この1勝は本当に嬉しい」と満足げだった。

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西村ロッテ初笑い!大松が主砲のお仕事弾[サンスポ]

ロッテは21日、西武2回戦(西武ドーム)に2−1で逆転勝ち。5番の大松尚逸外野手(27)が7回に決勝ソロを放ち、西村徳文監督(50)に開幕2戦目で嬉しい初勝利をプレゼントした。これでパの新監督で未勝利は、楽天のマーティ・ブラウン監督(47)だけになった。

ようやく重圧から解き放たれた。ナイン全員とハイタッチを交わした西村監督。西岡からウイニングボールを手渡されると、顔をほころばせた。「初めての監督なので1つ1つやっていくしかない。慌てることなく、ずっと信じてやってきた結果。(記念の)ボールは家に飾ろうかな」。

現役時代からロッテ一筋29年目の指揮官に、嬉しい初勝利をプレゼントしたのは5番大松だった。4回2死二塁から中前へ同点適時打、7回には右翼席へ決勝ソロを放った。西武の先発は左腕の帆足。昨季左投手が先発する際にはスタメンを外れることが多かった左の大砲は、左腕相手でも結果残して監督の期待に応えた。

大事にしているものがある。プロ2年目の2006年に、当時ヘッドコーチ兼外野守備走塁コーチだった西村監督から譲り受けたバットケースだ。「持っていなかったので、くださいとお願いしたんです」。指揮官が現役時代に愛用していた“20年物”を、今でも大松が大切に使い続けている。

「今日は左投手でも先発で使ってくれた。結果を残すのが1番の恩返しだと思った」。“孝行息子”のバットが運んでくれた初勝利に、西村監督も喜びはひとしおの様子。開幕前の下馬評を覆すためにも、気を緩めることなく一気に流れに乗る。

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脱ボビー!西村ロッテ、選手信じて「和」の1勝![スポニチ]

ロッテの西村徳文新監督(50)が21日、開幕2戦目にして嬉しい初勝利を挙げた。2回に先制されながら、7回に大松尚逸外野手(27)の決勝ソロで会心の逆転勝利。4投手による継投もはまって逃げ切った。バレンタイン前監督の後を受けて就任した16年ぶりの生え抜き指揮官が、信念の采配で2年連続Bクラスからのチーム再建を目指す。

2戦目での初勝利。西岡からウイニングボールを手渡された西村監督は、照れくさそうに表情をほころばせた。「こういう勝ち方を味わうのは最高ですね。昨日は負けたけど、自分も含めコーチ、選手も慌てることなくやれたのでドッシリと戦うことができました。信じてやってきた結果。最高です」。

ロッテ一筋29年。04年7月28日のオリックス戦で一時帰国したバレンタイン監督の代理で勝ったことはあるが、指揮官として正真正銘の初勝利。その味は格別だった。

バレンタイン監督政権下はデータ重視の日替わり打線だったが、この日は敗れた開幕戦から7番・DHが入れ替わっただけ。指揮官の信頼に応えたのが左の大砲、大松だ。一昨年は24本塁打、昨季も19本塁打だが右投手相手の打率.281に対して左投手は.234。左腕だとスタメンを外されることが多かった昨季は、自分の役割を見失いかけていた。しかし、西村監督はキャンプ中からスタメン固定を通達し続け、この日の試合前も「左投手(帆足)でも先発だからな」と告げた。

その大松が4回2死二塁で同点中前打。7回は帆足の124キロパームボールにタイミングを崩されながら決勝ソロ。「監督初勝利?結果を残すことが恩返しですから」と話せば西村監督も「左投手から打てたのが大きい。しっかりと仕事をしてくれた」と目を細めた。

就任直後の秋季キャンプで猛練習を課した。前指揮官の放任主義に慣れていた一部ナインから不平不満の声も聞かれたが、西村監督は連日選手を連れ出して食事に出掛けてはコミュニケーションを取った。今春キャンプで不平不満の声はすっかりなくなっていた。同点の7回攻撃前、主将の西岡がベンチ前にナインを集めて「投手が頑張っている。点を取ってやろう」と叫んだ。昨年まではなかった自主的な円陣ができる雰囲気こそが、西村監督が目指しているチームの姿だった。

「初めての監督なので。1つ1つ色んなことをやっていきます」。新米指揮官の武器は誰よりも長く選手を見続けてきたこと。そこから生まれた信頼感が揺らぐことはない。西村ロッテが力強く船出した。

服部
「集中はできました。戸惑いはなかったです。ああいう場面で使ってもらってやりがいがあります。」(8回途中からプロ初登板も打者1人に1安打で降板)
薮田
「一発の多いチームなので低めを意識しました。いい仕事ができました。」(9回を3者凡退で復帰後初セーブ)

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渡辺俊、粘った!7回途中1失点で「重たい1勝」[スポニチ]

ロッテ先発の渡辺俊が7回2/3まで8安打を浴びながら1失点に抑える粘投。嬉しい今季初勝利だ。2回2死一、三塁で片岡に左前適時打を許すも、それ以降は持ち前の緩急をうまく使って「よく打たれたけど、よく粘れたね」と笑顔を見せた。昨季は3勝13敗と悔しい結果に終わっただけに「この1勝は嬉しい。重たい1勝です」と手応えをつかんだ様子だった。

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6打席連続三振…金泰均、開幕2試合いまだ無安打[スポニチ]

ロッテの4番に座る金泰均が前日の開幕戦から6打席連続三振を喫するなど、2試合で8打席無安打に終わった。

西武・帆足の緩急を使った攻めに打撃フォームを崩されるシーンが目立ち「研究されている。スイングではなくてタイミング。韓国にはああいうタイプの投手がいない」と振り返った。第1打席は4球全て変化球で攻められ、2打席目は内角を突かれた後に外角直球で空振り三振に倒れた。「打者は悪くなるとどんどん悪くなる。短い間にいかに戻せるか」と話した主砲に、西村監督は「慣れない部分もある。これから調子を合わせてくれると思っている」と変わらぬ信頼を寄せていた。

◇金泰均、不名誉な“記録”

開幕戦で4打席4三振の金泰均(ロ)がこの日の1、2打席目に連続三振。2リーグ制後開幕戦で4連続三振を喫し、2戦目に先発した打者は58年長嶋(巨=新人)、96年駒田(横)、97年ニール(オ)に次いで4人目。過去、3人のうち2戦目に三振したのは長嶋しかおらず、それも4打席目の1度だけ。こうしたケースで6打席連続三振は金泰均が初めてだ。なお、デビューからの最多連続打席三振は03年ドミンゴ(横)の18打席連続だった。

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ロッテ・西村監督、2戦目で初勝利「最高」[サンスポ]

ロッテの西村監督が2戦目で初勝利をつかんだ。西岡からウイニングボールを渡されると、ようやく顔がほころんだ。「昨日負けても、選手は慌てることがなかった。信じてやってきた結果。最高です」と喜びをかみしめるように話した。

嬉しかったのは、結果よりも選手の気持ちだ。1−1の7回の攻撃前、主将の西岡がベンチ前にナインを集め「投手が頑張っている。点を取ってやろう」と叫んだ。直後に勝ち越し本塁打が出た。昨年にはなかったような自主的な円陣が、新生ロッテの雰囲気を表している。

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ロッテ・大松、驚異の粘り腰で勝ち越し弾[サンスポ]

ロッテは西村新体制になり、中心選手の打順がしっかり固定された。左投手が相手でも、5番に座るのは大松だ。この信念の起用が長距離砲の心を大いに刺激した。

1−1の7回、先頭で左の帆足と対峙した。外角低めに逃げる変化球に体勢を崩されながらも、驚異の粘り腰で拾い上げた。打球はぐんと伸びて右翼席に。技術とパワーが詰まったチーム1号が、新監督に初白星を届ける決勝打となった。

大松は「左で使ってもらえて意気に感じた」と言う。4回の中前適時打も難しい球だった。「みんな開幕で負けた悔しさをかみしめていた。やり返そうと強い気持ちだった」と胸を張ってナインを代弁した。

3年計画で取り組む肉体改造の成果もある。徹底した鍛錬で170キロ程度だったスクワットは280キロまで伸び、体重は4キロ増加。「下の力をいかに打球に伝えるか」をテーマに掲げ、飛距離は格段に伸びた。この日の一発も「前に体重を乗せてヘッドを利かすことができた」と自画自賛した。

同い年の金泰均の加入に、1番刺激を受けたのは大松だ。昨年は19本塁打どまり。「定位置」を得た27歳の大いなる飛躍が予感される。

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大松、親孝行の勝ち越しソロ[ニッカン]

ロッテの5番大松尚逸外野手(27)が7回に勝ち越しソロをマークした。同点で迎えたこの回、先頭打者で帆足の外角低めスライダーを右翼席へねじ込んだ。「前の打席でうまく打つことが出来ていい感触が残っていた。少し前に体重を乗せながらヘッドを効かすことができた」と今季1号を自画自賛で振り返った。スタンドには石川の実家から父親や親類が応援に駆けつけており、親孝行の1発にもなった。

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大松が西武帆足から同点打[ニッカン]

ロッテの5番大松尚逸外野手(27)が4回に同点適時打をマークした。1点を追うこの回、2死二塁から西武帆足の甘く入ったスライダーを中前へはじき返した。「嫌な流れだったので何とか後ろにつなげようと思った。うまくタイミングを合わせて打つことができた」と笑顔で話した。新加入の4番金泰均(27=韓国ハンファ)が開幕戦から6打席連続三振に倒れた直後だっただけに、西武に傾きかけた流れを食い止める貴重な一打となった。

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帆足キラーの竹原がスタメン[ニッカン]

ロッテ竹原直隆外野手(29)が「7番指名打者」で今季スタメン。西武帆足に対し、昨季打率4割4分4厘をマークした相性の良さが買われた。竹原は「スタメンは久しぶりなのでアピールしたい」とやる気十分。今年から金森打撃コーチの下、ポイントを右腰の前あたりに持ってくる新フォームに取り組んでいる。「どこまで出来るか楽しみ。場面やケースを見ながら対応したい」と話した。

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