わたしはかもめ2010年鴎の便り(4月)

便

4月1日

千葉ロッテ3−2東北楽天(千葉マリン)

ロッテが3カード連続の勝ち越し。0−2の4回1死一、二塁からサブローの右前打、福浦の犠飛で同点とし、里崎の二塁打で勝ち越した。川越が5回2失点で2年ぶりの勝利。小林が2セーブ目。楽天は追加点が取れなかった。

123456789R
東北楽天1010000002
千葉ロッテ00030000x3

◇巧打光るベテラン勢

千葉ロッテはベテラン勢の巧打が光り、4回に3点を挙げた。井口と大松が四球で1死一、三塁とし、16年目のサブローが「強烈な風やから、大振りせずコンパクトに打ちにいった」と右前適時打で1点。34歳の福浦の中犠飛で追い付き、12年目の里崎が137キロの直球を右中間深くにはじき返して3−2とした。

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ロッテ強い41年ぶり開幕3カード勝ち越し[ニッカン]

新生西村ロッテが記録的な開幕ダッシュだ。本拠地千葉マリンスタジアムで楽天に1点差で競り勝ち、1969年以来41年ぶりとなる開幕からの3カード連続勝ち越しを達成。オリックスを戦力外となった川越英隆投手(36)が5回2失点で2年ぶりの勝利を飾った。ルーキー、新外国人、移籍組などの新戦力がチームに機能し、昨年までとはひと味もふた味も違う印象を見せつけた。

新生ロッテの快進撃が止まらない。9回2死二、三塁のピンチを招いた守護神小林が鉄平を見逃し三振で仕留めると、右翼席は「西村ダンス」で勝利を祝福した。日本一になった05年の再現のような盛り上がりに沸いた。西村監督は「41年ぶり?そうなんですか。そのへんは僕には関係ない。1戦1戦頑張るだけです」と、ロケットスタートにも冷静だった。

記念すべき一戦でウイニングボールを手にしたのは、オリックスからテスト入団で移籍した川越だった。移籍後初先発で5回を7安打2失点に抑え、先発では08年3月30日のロッテ戦以来2年ぶりとなる白星。お立ち台では「去年、戦力外通告を受けて野球が出来るか分からない中、ロッテに拾ってもらった。今年1年、恩返ししたい気持ちで精一杯投げます」と、ファンに決意表明した。

昨年11月の入団テストで合格した際、フロントは「中継ぎになるだろう」と話していた。だが、2月の石垣島キャンプで川越が西村監督に先発を直訴。食事会の席で、酒に弱い男が「一気飲みしたら先発にしてください」と決死のお願いをし、無理して芋焼酎のお湯割りを一気飲み。その心意気と、オープン戦2試合で5回無失点の安定感で、「経験が一番大きい」(同監督)と、先発ローテーション最後の6番目に抜擢された。

オリックス時代に3年連続開幕投手になった栄光も、プロ11年目の昨オフは戦力外通告という地獄も味わった。この日は最大風速13メートルの強風下、変化球の制球に苦しみながらも大崩れはしなかった。楽天野村克也前監督がヤクルト監督時代に小早川、田畑ら戦力外となった選手を起用して、優勝した「野村再生工場」ばりの起用が的中した。

打線もワンチャンスでひっくり返した。逆転勝利はこれで4試合目。2点を追う4回、里崎の適時二塁打で勝ち越した。里崎は「先制されても1点ずつ返していくのが今年のロッテ野球。川越さんが移籍後初登板だったので何とか援護したかった」と、勢いよく話した。

41年前は「ミスターロッテ」有藤、天才・榎本、アルトマンらが名を連ねた。偶然にも、有藤氏の愛弟子である西村監督が、歳月を経て偉大な記録に立ち会った。2位ながらスタートダッシュに成功し、2日からは首位オリックス戦。3連勝か2勝1分けなら、07年以来3年ぶりの単独首位に立つ。西村監督は「挑戦者ですからみんなで1つになって頑張るだけです」と、いつもと同じセリフを繰り返した。「春の珍事」では終わらせない。5年ぶりに熱パの主役になる決意がにじんでいた。

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ロッテ、41年ぶり3カード連続勝ち越し[サンスポ]

風?気になりませんよ。最大14メートルの強風も慣れたもの。いつも千葉マリンでプレーする風の戦士達が“快挙”を達成した。

4回に3点を奪い、鮮やかな逆転勝利で、開幕から3カード連続勝ち越し。ロッテオリオンズ元年に4カード連続で勝ち越した1969年以来、41年ぶりのロケットスタートを決めた。

「今年は負けていてもベンチで声が出ている。今までになかったことですね。41年ぶり?それは関係ない。前を向いて頑張るだけですから」。西村監督がうなずいた。

川越の力投が、逆転劇を呼んだ。7安打されながら要所を締めて5回を2失点。オリックス時代の08年3月30日のロッテ戦(千葉マリン)以来、2年ぶりに先発での白星を手にした。「チームに恩返しをしたい一心で投げました。ウイニングボールは一生の宝。今夜は枕元に置いて寝ます」。

昨オフ、オリックスを自由契約となり、ロッテにテスト入団。沖縄・石垣島での春季キャンプ中、料理店で偶然居合わせた西村監督に「先発をやらせてください」と直訴した。野球ができる。だから、強風も心地よかった。チャンスをしっかりとものにした。

2日からは川越の古巣で首位を快走する岡田オリックスとの3連戦(京セラドーム)。ペナントレースは始まったばかりだが、1ゲーム差の“首位攻防戦”だ。

「我々は挑戦者。チーム一丸となって戦うだけ」と指揮官。強風をものともしないロッテが、今度は好調オリックスをねじ伏せる。

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732日ぶり先発勝利…川越“強風”制した[スポニチ]

ロッテ先発・川越の相手は打者だけではなかった。新天地で迎えた今季初登板初先発は、グラウンドにビニール袋が乱舞する強風との戦い。年に数度しかない風速10〜13メートル。川越登板時は12〜13メートルでマウンド上では顔がゆがむほどの風が常に吹き付けていた。

川越
「風というよりリズムが良くなかった。でも、ここまで強い風の中で投げたのは初めて。変化球は思った以上に曲がるし、直球も思ったよりずれてしまう感じでした。」

中堅から本塁方向に吹く千葉マリン特有の海風はバックネットではね返り、投手にとって向かい風となる。直球は浮き上がり、変化球の切れは増すが、風が強いほど自分の感覚以上に球の変化が大きくなり制球に苦しむ。川越はオリックス時代、千葉マリンで22試合に登板して6勝5敗、防御率3.06。相性はいい球場だが、3回までの打者15人に対して初球ボール球が10人。57球を要し2点を失った。風速5メートル以下だった3月12日の西武とのオープン戦(千葉マリン)では4回を44球で無失点。少ない球数で打たせて取るのが持ち味の36歳右腕が強風にいかに苦労したかが分かる。

それでも4、5回は球持ちを良くするなどして制球面を修正。5回2失点で08年8月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の白星をつかんだ。先発での勝利は同3月30日のロッテ戦以来732日ぶりだ。「本当はもう少し長い回を投げないといけない。この風と付き合っていかないと。うまく利用できれば武器になる」と笑った。

チームは球団名がロッテになった69年以来41年ぶりの開幕3カード連続勝ち越し。「川越はよく2点で抑えてくれた。合格点でしょう」と西村監督。本拠地の風に後押しされるように上昇気流に乗った。

西本投手兼バッテリーチーフコーチ
「風にかなり神経を使いながら、よく投げてくれた。点を取られても、我慢して同じ回に追加点をやらなかったのが大きい。」(川越に)
里崎
「今までの全8試合分より、今日の試合は疲れた。立っていられないほどの風だし、捕るだけで大変。直球も風で曲がっていた。」(決勝打に好リード)

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川越2年ぶり勝利…ロッテ3カード連続勝ち越し[報知]

ロッテが41年ぶりの開幕から3カード連続の勝ち越し。0−2の4回1死一、二塁からサブローの右前打、福浦の犠飛で同点とし、里崎の二塁打で勝ち越した。川越が5回2失点で2年ぶりの勝利。小林が2セーブ目。

昨年、オリックスを戦力外となった川越、2年ぶりの先発マウンドで粘りの投球を見せた。3回までに6安打を浴びて2点を奪われるも楽天に追加点を与えなかった。「野球ができるか分からない状況で拾ってもらった。正直、先発をやらせてもらえるとは…」としみじみ話した。

6回以降、1点のリードを4投手で守り移籍後初登板での白星を手にすると「恩返ししたかった。ウイニングボールは一生の宝になる」と感慨に浸った。

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ロッテ快挙、立役者は昨年戦力外の川越[サンスポ]

たかが、開幕からの3カード連続勝ち越しと言うなかれ。球団では、ロッテオリオンズが誕生した1969年以来、41年ぶりの快挙だ。その立役者の1人は、戦力外からはい上がった川越だ。

2年ぶりの先発マウンド。序盤は、10メートルを超える特有の強い海風に悩まされた。生命線の制球が定まらず、3回までに6安打を浴びて2点リードを許す。だが、気持ちは折れなかった。「みんなの勝たせたいとの気持ちが伝わってきた」。粘りに粘って5回を2失点。一昨年以来となる白星を、移籍後初登板でつかみ取った。

かつてオリックスでエースと呼ばれた男も、昨年の解雇でどん底に。「野球ができるか分からない状況で拾ってもらった。正直、先発をやらせてもらえるとは…」としみじみ言う。再起を懸けた新天地。「恩返ししたかった。ウイニングボールは一生の宝になる」と川越。最後は、風が心地よさそうだった。

西村監督
「僕には関係ない。今年頑張るだけ。」(球団では41年ぶりとなる開幕3カード連続の勝ち越し)
サブロー
「この風だから、大振りせず、コンパクトに打ちにいった。」(4回に適時打)
里崎
「川越さんが移籍初登板なので、何とか援護したかった。」(4回に勝ち越し打)

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伊藤が気持ち切り替え楽天戦へ[ニッカン]

ロッテ伊藤義弘投手(28)が、2日の楽天戦3回戦に向けて気持ちを切り替えた。3月31日は4番手で登板し1/3回4失点の内容にも「球の質はよかった。2ストライクから打たれたのがダメ。中継ぎは点をとられたらだめなんです!」と力強く答えた。

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川越がファン後押しで要所締め[ニッカン]

ロッテ川越英隆投手(36)が、オリックスから移籍後初登板し5回を7安打2失点に抑えた。最大風速13メートルの強風下、変化球のコントロールに苦しみながらも、ベテランらしく要所を締めた。勝ち投手の権利を手にして降板後「今まで敵だったロッテファンの声援が心強かったし、後押ししてくれた。後は勝利を願うだけ」と話した。

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サブロー強風にコンパクト打法[ニッカン]

ロッテが4回に逆転した。2点を追うこの回、1死一、二塁からサブローの右前適時打と福浦の犠飛で同点に追いついた。サブローは「強風なので大振りせずにコンパクトに振った」と振り返った。なおも2死一塁から里崎が、ラズナーの137キロ真ん中直球をうまく引きつけ中堅を破る適時二塁打で勝ち越し。里崎は「先制されても1点ずつ返していくのが今年のロッテ野球」と話した。

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ロッテのNo.1の強肩、11年目の1軍定着に必死[スポニチ]

ロッテNo.1の強肩が売りの南が1軍生き残りに必死だ。途中出場した3月31日の楽天戦(千葉マリン)は右翼の守備で痛恨の失策。それでも今季初打席が回ってきた9回、モリーヨの157キロ直球を空振りした直後の156キロ直球を右前打した。

「失策?切り替えていきました。凄く球は速かったです」。先発投手の出場選手登録に合わせて2軍調整となる選手が出るのは1日で一区切り。打撃面でも成長する姿を示して開幕からベンチ入りメンバーに名を連ねており「アピールを続けたい」と11年目の1軍定着に意気込んでいる。

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