西武が4連勝で首位に。0−1の5回に大崎がプロ1号ソロ。7回には片岡と栗山の連続適時打で2点を勝ち越した。石井一は7回1失点で3勝目。ロッテは首位陥落。序盤の好機に1点しか奪えず、好投の唐川を援護できなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | x | 3 |
千葉ロッテの唐川は7回3失点で3敗目。1回に2安打を浴びてから立ち直り、2回以降好投したが報われなかった。「ゲームはつくれたけど…。1−1から粘れなかった」と力なく話した。これで4月は白星なしに終わった。「引きずる性格じゃない。反省して、次からまた頑張ればいい」と前を向いた。
ロッテが西武に連敗し、2日から守ってきた首位をを明け渡した。先制した後、なかなか追加点を奪えない展開。好投していた唐川が同点の7回2死一、三塁から遊撃内野安打で勝ち越しを許した。一塁送球が一瞬遅れた遊撃の西岡は「慌てたのは事実。僕のミス」と肩を落とした。西村監督は「連敗したが貯金はある。下を向くことはない」。強い口調で自分に言い聞かせた。
西村ロッテが2連敗を喫し、4月2日から守ってきた首位の座から陥落した。唐川が粘り切れなかった。1−0の5回に大崎に同点ソロを献上し、7回には2死一、三塁から片岡に、決勝の遊撃内野安打を許した。7回3失点だった唐川は「ゲームはつくれましたが、ああいう展開ですから…。1−1から粘れなかった」と、接戦をものにできなかったことの責任を感じていた。
陥落。それでも西村監督は「この時期の順位は関係ないですよ。連敗はしましたが、貯金がある訳ですから。下を向く必要はない。また明日。明日、頑張りますよ」と、貯金7の現状に胸を張ろうと強調した。好調打線に支えられての首位快走だったが、2日連続で得点は1点だけ。「今までよく打ってくれたじゃないですか。前向きにやって行きます」と、ゆっくり大きくうなずき、言った。
開幕から30戦目。2日から守ってきた首位の座を明け渡した。
「連敗したけどまだ貯金がある。この時期の順位なんて関係ない。下を向くことなんてないですよ」。言葉では平静を装った西村監督。しかし、いつもは質問が途切れるまで答える指揮官が、自ら切り上げロッカールームに消えた。
2回に先制しながら、3回以降は散発3安打。先発の唐川も同点の7回に2点を失うなど踏ん張りきれなかった。
チームは20日の楽天戦(東京ドーム)で今季初の連敗。続く23日からのソフトバンク3連戦(千葉マリン)では、2度目の負け越し。ここ7試合は2勝5敗と負けがこんでいる。
それでも指揮官は「切り替えて頑張るしかない」とキッパリ。29日、西武を倒し、再び首位に返り咲く。
首位攻防戦でまさかの2連敗。ロッテが今月2日にオリックスと同率首位に立ってから守り続けてきたトップの座から、27日ぶりに陥落した。
1−1の同点で迎えた7回、2死一、三塁。打ち取ったかに見えた片岡の打球は、唐川の後方に高くはね上がった。捕球した遊撃・西岡がほんの一瞬送球にもたつき、打球は決勝の適時内野安打に。西岡は「記録はヒットだけど自分のミス」と唇をかんだ。
打線も5安打で1得点。西岡が「適度に散らしてきて、タイミング合ってなかった」と言うように、石井一の荒れ球にてこずり、3回以降は三塁を踏めずに沈黙した。
西村監督は「まだ貯金はある。下を向くことはないです。打線の不調?たまたま。今まで打ってくれてたじゃないですか」と語気を強めた。
ロッテ・唐川は好投及ばず西武・石井一に投げ負けた。チームは連敗で今月1日以来、27日ぶりに首位陥落。4月は4試合に先発し白星なしの3連敗となった20歳の右腕は「反省するところはしっかり反省して、次にしっかりやれれば」と語った。
7回3失点では責められないが、反省点は最近4試合に共通しているストライクをそろえすぎたところ。初回の栗山の二塁打、3回の片岡の中前打は1ストライクからの2球目。5回、大崎に浴びた同点ソロも1ボールからの2球目だった。「大崎さんには、コースは悪くないけどストライクを取りにいった部分もあった」。制球力があり、ストライク先行の投球が持ち味だが、コントロールがいいため打者は積極的に打ってくる。西本投手兼バッテリーチーフコーチも「調子は悪くない。ボール球の使い方を考えないといけない」と3勝目が遠い若き右腕に苦言を呈した。
主将・西岡が拙守を猛省した。7回2死一、三塁から片岡の高いバウンドの遊ゴロを捕球したが、握り直して一塁に送球してセーフ(記録は内野安打)。決勝点を献上し「(俊足の)片岡さんだったし慌てたのは事実だけど、処理しないといけないプレー。僕のミスです」。2試合連続無安打と打撃も振るわず打線に勢いをつけられていないが「悔しいけど切り替えてやるしかない」と前を向いた。
ロッテ先発の唐川は7回3失点ながら、3敗目を喫した。「試合はつくれたが、ああいう展開だし粘れなかったのが反省点」と悔しがった。
1−1の7回2死一、三塁で、片岡の打球は遊撃への高いバウンドのゴロに。打ち取った当たりだったが、内野安打となって勝ち越されるなど、運もなかった。これで3月30日以来、白星がないが「引きずる性格でもない。次につなげたい」と気持ちを切り替えていた。
ロッテは2連敗で、4月はじめから守ってきた首位の座を明け渡した。西村監督は「この時期の順位は関係ない。貯金はまだある。下を向くことはない。切り替えてやりますよ」と強調した。
打線は尻上がりに調子を上げた石井一の前に、2回の1点のみ。3回以降は三塁も踏めなかった。指揮官は「今まで打ってくれたじゃない。また頑張りますよ」と努めて明るい声で、復調を願っていた。
西武との首位攻防第2ラウンド。負ければ4月2日から守り続けてきた首位から陥落する大事な一戦で、唐川が先発マウンドに上がった。「とにかく先頭打者を出さないようにしたい。西武ドームのマウンドは投げやすいので、今季初戦のように気を引き締めて投げたい」。
野手は好プレーで右腕を援護した。立ち上がり、先頭の片岡に右前打を許したが、盗塁死に助けられた。続く栗山に右中間二塁打を浴びたが、中島の三遊間への強烈な打球を今江が好捕(三直)。続く中村を空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。
今季初勝利は3月22日の西武戦。5安打2失点完投で、開幕カードの勝ち越しに貢献した。同30日の0日の楽天戦で2勝目をマークしたものの、4月に入るとここまで3試合続けて勝ち星から遠ざかっている。リズムに乗れない右腕は、この日も踏ん張れなかった。
5回、9番大崎に同点の右越えソロを浴びると、7回には片岡の内野安打などでこの回だけで4安打2失点。試合前は「調子いい」と意気込んでいたが、7回8安打3失点と空回りした。
ロッテ唐川侑己投手(20)が、7回を投げ8安打3失点で3敗目を喫した。1−0の5回に大崎に同点ソロを浴び、7回に4安打を集められて2点を失い逆転を許した。首位攻防戦で2連敗し、チームは首位から転落した。唐川は「ゲームは作れたのですが、ああいう展開ですから…。1対1から粘れなかった」と、7回の2失点を反省していた。
ロッテ今江敏晃内野手(26)が2回に先制適時打を放った。1死一、二塁から、低めの直球に対し、脇を締めてバットを振ると、ボテボテの当たりが一、二塁間へ。打球は、守備範囲の広い西武片岡でも届かない絶妙なコースを通って右前まで転がり、1点を先制した。今江は「先制につながるヒットが打てたことがよかった。形が変な打撃だったけど、あそこに飛んでくれたことに感謝をしています」とコメントした。
ロッテの2年目右腕・香月が28日の西武戦(西武ドーム)で初めて1軍登録され、プロ初登板初先発。早くも友人らからメール、電話が殺到しており「知らない人からもいっぱいメールが来ています」と苦笑い。オリックスの兄・良太からも激励の電話がかかってきたという。投げ合う田中もプロ初先発で、兄は元ロッテ・良平(現オリオールズ2A)の兄弟プロ選手。香月は「ドキドキしているけど、焦ってもたかがしれている。余計な走者を出したら勝負にならないので四球に気をつけたい」と意気込みを語った。