5月11日5月11日ロッテの荻野貴司外野手（24）が交流戦も話題を独占する。11日、都内で6選手が集まって行われたセ・パ交流戦の記者会見に出席。唯一の新人で緊張の面持ちだったが、ヤクルト青木から「荻野くんの足がみたい」と言われて苦笑い。巨人東野、オリックス金子千、横浜内川も同調し、注目度の高さをうかがわせた。それでも「日本を代表する城島選手から盗塁したい」と肝っ玉ルーキーは動じない。ここまでリーグトップの21盗塁を誇る自慢の足をみせつけるつもりだ。
12日の横浜戦では清水の先発が予想される。「誰がきても初めてなんで同じです」とサラリと話した。
横浜からトレードでロッテに移籍した吉見祐治投手（31）が11日、千葉マリンで入団会見を行った。チームの印象について「打撃がよくて勢いがある。ロッテの一員として何とかそれに乗っていきたい」と1軍での活躍を誓った。この日は首脳陣が見守る中、ブルペンで60球の投げ込み。今後の起用法を西村監督は「全てに期待している。
まずはファームで投げさせます」と話すにとどまった。城島さん、走ります−。ロッテのドラフト1位・荻野貴司外野手（24）＝トヨタ自動車＝が11日、12日からの交流戦で“盗塁王”を目指す。目下、パの盗塁王（21個）は23日からの阪神戦（甲子園）で、城島健司捕手（33）から盗塁を決めることを目標に掲げた。幕張の新星が、交流戦でもチームを引っ張る。
パの盗塁王が、城島に挑戦状だ。12日からの横浜戦を前にしても、“あの人”のことが頭から離れない。荻野貴は交流戦での目標をキッパリ言い切った。「盗塁を決めたい捕手？城島さんです。今では日本を代表する捕手ですから。そんな人から盗塁を決めたいという思いがあります」。
今季は全39試合に出場。9日のオリックス戦（京セラドーム）では球団タイ記録となる1試合4盗塁を決めるなど、目下リーグトップの21盗塁をマークしている。
交流戦での最多盗塁数は、24試合制になった2007年以降ではソフトバンクの本多が08年に記録した11個。「相手がセ・リーグになっても関係ない。やることは一緒ですから」と新記録樹立にも闘志を燃やした。
最終目標は新人盗塁記録だ。1997年にロッテの新人・小坂（現楽天）が記録した56盗塁の13年ぶり更新。「すごい数字ですが、目標にしたい」と目を輝かせた。
この日、都内で行われた交流戦前日会見には、西武・涌井らと一緒に“パの顔”として出席。「まさかこういう席に呼ばれるなんて。僕じゃないと思っていました」と初々しさをみせたスピードスター。交流戦では城島から塁を盗み、全国区に名を挙げる。
ロッテ・荻野貴司外野手（24）が12日から始まる交流戦で、セ・リーグのチームを自慢の足でかき回すことを誓った。「セ・リーグには素晴らしい捕手がいる。（特に）城島さんは日本を代表する捕手。盗塁を決めたい」。パ・リーグトップ21盗塁の快足ルーキーが、昨季、メジャーで盗塁阻止率5割を誇った強肩捕手に挑戦する。
阪神とはオープン戦でも対戦はないが、「ビデオで見られますからね」と投手陣のクセを研究して臨むつもり。1カード2試合制になった07年以降、交流戦での盗塁数は08年にソフトバンク・本多がマークした11が最多。荻野貴は39試合で21盗塁をマークしており、24試合に換算すれば、12.9個。ペースを維持できれば、新記録も視野に入る。
この日は、ロッテを代表して交流戦の会見に出席。12日に対戦する横浜の一塁手の内川から「『二塁に行くと寂しいから、ここにいてよ』と大きい声で引き留めます」と“妨害予告”も出たが、「セ・リーグのファンの方にも自分の足を見てもらいたい」と、“無視”して走りまくる構え。50メートル走5秒9の俊足が、セ界を席巻する。
ロッテが元同僚エースを返り討ちにする。12日の横浜戦（横浜）で、横浜の先発は昨オフに移籍した清水。因縁の対決を前に、ナインは闘志を燃やした。
「向こうも気合が入っているでしょうけど、こっちも去年までとは全然違うチーム。その違いを見せつけるには格好の相手。しっかり叩きますよ」。好調な打線の中軸を担う大松は、初回に2点を奪って黒星をつけた3月3日のオープン戦（千葉マリン）の再現を誓った。2年連続Bクラスに低迷した昨年までとは一転、開幕からスタメン固定で臨んで今季はここまで12球団1位のチーム打率.293を誇る。新加入の荻野貴と金泰均が機能し、切れ目のない攻撃で難敵を次々と攻略している。両サイドを幅広く使う制球力に加え、投球テンポがいい清水に対しても、大松は「嫌いなタイプじゃない。打たされないように注意して、自分の打撃をすれば大丈夫」と自信をのぞかせた。
昨年までの女房役・里崎は「（球を）受けるのと打つのは違うけど、自分のやるべきことをやるだけ」。今江も「対戦が楽しみ。甘い球を逃さないようにしたい」と意気込んだ。互いに手の内を知り尽くした者同士の対戦だが、西村監督も「やりづらさは全くない。誰が投げてこようが同じ。今年やっている野球をやるだけです」と話し、新生ロッテ打線の破壊力を元エースにも見せつける。
横浜から金銭トレードで移籍したロッテ・吉見が千葉マリンで入団会見を行った。
「ロッテは勢いがある。自分もその勢いに乗って、（横浜を）見返したい」。会見後は早速、ロッテのユニホームに着替えてブルペン入りした。同席した西村監督は通算36勝の左腕に「交流戦から先発として期待している」。小野、川越が負傷離脱中でもあり、2軍登板を経て23日の阪神戦（甲子園）で移籍後初先発する可能性が高い。
ロッテのルーキー大谷智久投手（25）が交流戦でもフル回転する。4月21日に1軍昇格。中継ぎとして8試合に登板し、プロ初勝利も経験した。交流戦は初体験となるが「緊張は全くないです」と落ち着いた様子。ヤクルトの青木など「早大の先輩達と対戦してみたい」と大学時代の先輩後輩対決を楽しみにしていた。
横浜からロッテに金銭トレードで移籍した吉見が11日、千葉マリンスタジアムで入団会見を行い「ロッテは勢いがある。その勢いに乗っていきたい」と抱負を語った。
同席した西村監督は、通算36勝の左腕に「先発として頑張って欲しい」と期待。吉見は「（期待を）意気に感じるのが選手。優勝に貢献したい。（古巣横浜を）見返したい気持ちがある」と力強く話した。
プロ野球は12日から「日本生命セ・パ交流戦」がスタート。巨人のドラフト1位ルーキー、長野久義外野手（25）はこの期間中、ドラフトで指名されながら入団を拒否した日本ハム、ロッテという因縁の2球団と対決する。
10日、都内で行われた会見にはヤクルト・青木、西武・涌井ら日本代表クラスの主力選手が勢ぞろい。ところが、ロッテは昨秋ドラフト1位の新人、荻野貴司外野手（24）が出席した。
荻野は「今日は僕じゃないだろうと思った」と恐縮したが、決して場違いではない。「足の速さを見てみたい」と青木も注目する俊足で、21盗塁は堂々リーグ1位。打っても打率.331は同2位。すっかり2番打者に定着した新人王候補は、「セ・リーグの素晴らしい捕手相手に盗塁を決めたい」と抱負を語った。
ロッテ関係者は「『よくぞ（指名が集中した西武）菊池雄星を見切って荻野を指名した』と言われるけど、それより一昨年、長野に泣かされたかいがあったよ」と話す。
2008年ドラフトの直前、巨人は相思相愛の長野を2位に回し、高校生スラッガーの大田を1位指名した。ところが長野は2位のウェーバー順が先のロッテに強行指名される。ロッテにとっても右打ちの外野手は補強ポイントで、スカウトが何度も説得に訪れたが、長野は固辞した。
もし長野がロッテに入団していたら、荻野のロッテ入りはなかった？
ロッテと同様、06年ドラフトで当時日大の長野を指名し、入団拒否されたのが日本ハム。日大の監督に「長野は『12球団で1番嫌いな球団と言っている』」と毒づかれ、屈辱的な扱いを受けた。
それでも右打ちの外野手が欲しい日本ハムは、走攻守3拍子そろった長野を「うちのチームカラーによく合っている」と高く評価。昨年までマークを続けていた。
そんな2球団を袖にして、3年越しで意中の巨人に入った長野は、1年目から層の厚い外野陣で存在感を発揮している。交流戦の札幌ドームや千葉マリンで、「長野がナンボのもんだ」と厳しい目を向ける敵地ファンに、改めてその価値を示せるか。