ロッテ大嶺祐太投手(21)が17日、出場選手登録を抹消された。16日の巨人−ロッテ戦(東京ドーム)で3回4失点で降板して3敗目。最近4試合では19回0/3で19失点と乱調で、2軍で再調整する。開幕当初は6人の先発投手で首位を快走したロッテだが、4月下旬に小野と川越が相次いで負傷離脱。15日には唐川も右手中指骨折で登録抹消と、開幕2ヶ月もたたないうちに先発投手4人が欠けるという苦境に立った。
小野と川越、2人のベテランの離脱は、2年目の香月や中継ぎのマーフィーを先発に回すなどして何とかしのいだ。首脳陣は、試合間隔が空く交流戦では「先発4人で回す」という構想を描いた。しかし、交流戦4試合で、軸と期待していた20歳と21歳の右腕が抜け、残る開幕からの先発組は成瀬と渡辺俊だけ。小野の復帰は間近とはいえ、「何とかやりくりします」と話してきた西村監督の苦悩は、さらに深まった。
1.5ゲーム差の2位で、これ以上首位西武には離されたくない。この日の千葉マリンで行われた先発投手の練習には、5月に入って横浜から金銭トレードで獲得した吉見が初めて合流した。4月29日にプロ初勝利を挙げた香月は、18日の2軍戦の内容次第では1軍復帰が見えてくる。しかし、苦しい台所事情が劇的に変わる訳ではない。打線は12球団トップのチーム打率と好調だが、防御率は交流戦で12球団中11位。18日からは交流戦4連勝の中日との2連戦。ロッテにとっては前半戦の正念場だ。
ロッテが大ピンチに見舞われた。最近4試合の19回0/3で19失点の大嶺が17日、再調整のため登録抹消。ベテランの小野、川越が故障しているのに加え、16日には唐川の右手中指骨折が判明。開幕ローテ6人のうち成瀬、渡辺俊を除く4人が離脱する緊急事態だ。
18日の中日戦(千葉)に先発予定の渡辺俊は、「やれることを1人1人がやっていくしかない」。07年の交流戦で敵将の落合監督からは、「風のないドーム球場では勝てない」などとこき下ろされた。幸い、18日の千葉周辺は風速9メートル前後と予報されている。サブマリンは「因縁?特にないです。結果、中継ぎを休ませられれば」と交流戦無敗の中日相手に快投を誓った。
19日に今季2度目の先発が予定されるマーフィーは「ケガをした3人の分も力を合わせてカバーしたいね」。チーム防御率は4.07まで悪化も、この日は横浜から移籍した吉見も1軍に合流。小野も間もなく復帰見込みだ。スローガン「和」の通りに総力戦で乗り切りたい。
約2週間ぶりに本拠・千葉マリンに戻ってきたロッテは、18日からの中日戦先発は渡辺俊、マーフィーで挑む。
小野、川越、唐川の負傷離脱に続いて大嶺も不調で2軍落ち。開幕ローテーション6人中、4人が不在の非常事態だ。左の中継ぎ・マーフィーは2日のソフトバンク戦(ヤフードーム)以来、2度目の先発。「いなくなった投手の分はみんなで力を合わせて頑張る。できるだけ長い回を投げたいし、ぜひ勝ちたい」と意気込んだ。
ロッテが変わった。今季から指揮を執る西村徳文監督(50)の下、貯金8で首位・西武に1.5ゲーム差の2位につけている。やや不安のある投手陣を12球団トップのチーム打率.292を誇る強力打線がカバーし、交流戦もここまで2勝2敗。18日から本拠地・千葉マリンで中日を迎え撃つ。2年連続Bクラスだったチームを立て直した指揮官の胸の内を聞いた。
ロッテ大嶺祐太投手(21)が17日、出場選手登録を抹消された。16日の巨人−ロッテ戦(東京ドーム)に先発し、3回4失点で降板。3敗目を喫し2軍で再調整となった。15日には唐川も右手中指骨折で離脱。開幕当初は6人で先発を回していたが、これで4人がローテから外れることなった。
ロッテ・吉見が千葉マリンで先発投手による調整練習に合流した。横浜から金銭トレードで移籍してきたばかりの左腕は15日のイースタンリーグ・日本ハム戦(鎌ケ谷)で6回無失点と好投。22日にヤクルト戦(千葉マリン)で移籍後初先発する可能性が高い。マウンドの感触も確かめた吉見は「早くチームの一員として認めてもらえるように、自分のできる仕事をやっていきたい」。小野、川越、唐川が負傷離脱して苦しい台所事情となっている先発陣の救世主となれるか、注目が集まる。
日本野球機構(NPB)は17日、昨年限りで戦力外通告を受けたか引退した選手(日本人選手90人)の進路調査結果を発表。90人のうち球団職員やスタッフなどNPBに残ったのは57%に当たる51人で、日本の独立リーグ(6人)などを含めると70人が第2の人生に野球関係を選んだ。
一般企業や自営業への転身はわずか8人で、セカンドキャリアサポートの手塚康二担当は「傾向は(調査開始から)3年間ほぼ同じ。今後は40歳を超えた球団スタッフの再就職が困難になる。支援体制を確立したい」と話した。
日本野球機構(NPB)は17日、昨秋に戦力外通告を受けた日本選手90人の進路調査結果を発表し、国内外、プロアマ問わず野球関係の仕事に就いた70人のうち、51人がプロ野球12球団に残ったことが分かった。
内訳は選手(育成選手を含む)が16人、コーチが7人、職員・スタッフが28人。調査を始めた2007年以降、12球団内にとどまる割合が毎年5割を超えており、プロ球界が最大の「再就職先」となっている。
一方で一般企業への就職、自営業への転身は計8人にとどまった。NPBのセカンドキャリア担当者は「若い人を採用したいという企業はあるが希望者が少ない。職を選ばなければ、100%就職できる」とし、野球界以外にも選択肢を広げるよう呼び掛けた。