わたしはかもめ2010年鴎の便り(5月)

便

5月18日

千葉ロッテ4−2中日(千葉マリン)

ロッテが連敗を2で止めた。3回に西岡の中越え二塁打で1点を先制。さらに金泰均と福浦の適時打でこの回計3点を挙げた。先発の渡辺俊は7回途中2失点で4勝目。中日は5、8回に無死二塁の好機を逸し、連勝が4でストップ。

123456789R
中日0000002002
千葉ロッテ00300001x4

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俊介「やむな。ずっと吹け」マリン風利用[ニッカン]

ロッテ渡辺俊介投手(33)は強風を利用した。風速10メートル、ユニホームさえもはためく中で6回1/3を7安打2失点。「最初から風が味方な感じがしていた。風の特徴をつかめて、うまく乗せたりしながら投げられた。夜になると風がやむことがあるけど、今日は『やむな。ずっと吹いておいてくれ』と思っていた」。何度も「風」を口にし、チームの連敗を2で止める好投を振り返った。

千葉マリンで中堅から本塁方向へ吹く風は、バックネットで跳ね返り、マウンドでは正面からの風になる。シンカーもカーブも、全ての変化球が「大きく変化する」と知り尽くしている。

7回、谷繁に唯一の失投を2点適時打されたが、リードを保っての降板に「先発ローテとして最低限の仕事はできた」。唐川、大嶺と開幕ローテーション投手が次々2軍落ちする中、ベテランはクオリティースタート(先発6回以上、自責点3以下)を決めた。

この日は故障で離脱していた小野が1軍の練習に合流も、台所事情は依然として苦しい。昨季の勝ち星を超える4勝目を挙げたサブマリンは「頑張っている間に先発は戻ってくる。それまで成瀬と引っ張っていきたい」と、責任感十分だ。

西村監督
「俊介は段々と(投球内容が)良くなっている。(先発投手陣に)ケガ人が出て『何とか引っ張ってやる』という気持ちが出ている。」

◇西岡献身三進

西岡が、打撃と走塁でチームを牽引した。3回無死一塁、中堅フェンス直撃の先制二塁打。次打者荻野貴が送りバントをファウルにした後に左飛を打ち上げた際には、ぎりぎりのタイミングながらタッチアップで三塁を陥れた。「(三進しなければ)バント失敗した荻野貴が落ち込む。誰かが失敗したら誰かがカバーしないと」と、チーム一丸の姿勢を強調した。

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ロッテ、勝利の方程式『IYK』で9連勝![サンスポ]

5分とかからなかった。カップラーメンができる前に片づけた。2点リードの9回。小林宏はセサル、大島、谷繁を3者連続三振に仕留めてガッツポーズ。今季9セーブ目。防御率0.00の絶対的な守護神がきっちりと試合を締めた。

「とにかく先頭(打者)を抑えることに集中した。今はいる人達で頑張らないといけないからね」。開幕当初は6人の先発陣で首位を快走したが、小野、川越、唐川が故障で離脱。大嶺も不調で2軍落ちした。そんな苦しい台所事情がリリーフ陣を奮起させている。

小林宏だけではない。7回途中から登板した伊藤が無安打で薮田にバトンを渡し、8回は先頭の野本に二塁打を浴びるもその後を3人で抑えた。

3人がそろって登板した試合は9戦全勝。過去にロッテで『YFK』と呼ばれた薮田、藤田と小林雅(現巨人)の再現となる『IYK』。“いつも、よく、勝つね”。新・勝利の方程式が誕生だ。

今季初の3連敗を阻止した西村監督は「うちの必勝パターンですから。信頼して送り出していますよ」と満足げ。最強トリオで1.5ゲーム差の獅子の背中を追う。

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西岡、本拠地の風を味方に左飛でタッチアップ[スポニチ]

ドーム球場にはない、野球を面白くする要素が屋外球場にはある。日差しや芝、そして風。この夜、ロッテ・西岡は熟知した本拠地の風をビッグプレーにつなげた。

3回無死一塁から中堅フェンス直撃の先制二塁打で出塁。続く荻野貴の中堅寄りの浅い左飛で三塁へタッチアップした。本来ならハーフウエーで打球の行方を見てもいい場面。だが、打球が上がった瞬間、西岡は即座に二塁へ帰塁してタッチアップに備えていた。

「風だけ。中日の外野陣は慣れていない。高いフライを自分のイメージ通り捕れないと思った」と西岡。外野手は素早い送球のため落下点の後ろから助走をつけて捕球する。だが上空は中堅から本塁へ常時10メートル以上の強風。中日の左翼・野本は落下点に入るのが精一杯だった。さらに「グラウンド上は外野手には向かい風。送球が制球しにくくなる。(西岡も本拠地として)やっているから分かっている」と三塁ベースコーチの上川内野守備走塁コーチ。西岡はタッチアップ成功に2つの根拠を持っていた。三塁に進んだことでパスボールも許されない状況となった中日バッテリーは続く金泰均に左前打され、西岡は悠々ホームイン。

打席の荻野貴が2球バント失敗後の左飛で「誰かがミスをしたら誰かがカバーすればいい。巨人に連敗したのでどうにか食い止めたかった」と西岡。今季のロッテを象徴する走塁がつながりを生んでの勝利。野球界には「足にスランプはない」という格言がある。

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金泰均、母国韓国での初生中継“飾った”[スポニチ]

韓国大手ケーブルテレビのXTMが18日からロッテ戦の生中継をスタートした。

3回の左前適時打など2安打を放ったロッテの金泰均は「待ってくれていたファンの声援が後押しになってヒットになってくれた」と話した。千葉マリンを訪れた同局関係者は「今日は韓国プロ野球が全試合雨で中止。視聴率20%はいく」と満足げ。今後も主催54試合が生中継される予定だ。

◇渡辺俊、今季本拠地初勝利

ロッテの渡辺俊が、7回途中2失点で今季本拠地初勝利を挙げた。7回に2点を失ったものの6回までは4安打6奪三振。「いいリズムでいい雰囲気の中で投げられた。全部の球種を風に乗せたり、利用して投げられた。風が味方という感じがした」とチームの連敗を止める4勝目に満足げだった。今季初の3連敗を逃れた西村監督も「ホームでやるときはのびのびやっている」と話した。

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ロッテ「必勝パターン」の継投策は9連勝![サンスポ]

ロッテは7回途中から継投で、伊藤、薮田、小林宏とつないだ。西村監督は「必勝パターン。信頼して送り込んでいる」と話す。3人がそろって登板した試合は9連勝となった。

8回に登板の薮田は先頭に二塁打を許したが、そこから3人を打ち取った。9回を3者連続三振で締めた小林宏は14試合連続無失点。先発陣に故障者が多く、薮田は「先発が苦しい時にブルペンが助けて戦うのが、チームの和」と言い、小林宏は「僕達がたくさん投げることは勝ちにつながる」と力強く話した。

西村監督
「思い切りのある選手。主将としてチームを引っ張っている。」(西岡に)
渡辺俊
「風が味方の感じがした。早く風の特徴をつかめた。」(強風の中、7回途中2失点で4勝目)
福浦
「巨人戦で連敗していたので、今日の試合は大事。みんな同じ気持ちで野球をやっている。」(3回に適時打)

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ロッテ・渡辺俊、風を味方に4勝目![サンスポ]

渡辺俊が6回1/3を投げ2失点で、4勝目を挙げた。10メートルの向かい風を味方に変化球を駆使、6回まで0を並べた。先発陣に故障者が続出し、開幕ローテーション投手で残っているのは成瀬と2人だけという状況で真価を発揮。サブマリンは「風をうまく利用できた。(先発陣が)そろうまで成瀬と引っ張っていきたい」と力強かった。

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ロッテ連敗ストップ!西岡がチームに流れ[サンスポ]

ロッテに流れを呼び込んだのは西岡だった。2連敗中で「悔しい思いをしていた。(今日は)絶対に落としたくなかった」と熱い口調で言う。

0−0の3回無死一塁、1ストライク3ボール。「バッティングカウントで思いきりいった」と直球をとらえた打球は鋭く伸び、中越えの適時二塁打。好調な1番打者は、これで14試合連続安打となった。

バットの次は足だった。2番の荻野貴がバントを試みたがファウルとなり、3球目を打って左飛に。「ミスをしたままやと、落ち込んでしまう。誰かがカバーしないと強いチームはできない」。果敢にタッチアップし、三塁を陥れた。好走塁で新人の失敗を帳消しにし、金泰均の左前打で2点目のホームを踏んだ。

1点差の8回にも適時二塁打で貴重な追加点を挙げ「攻撃の前に、ベンチで1点を取りにいこうと声を掛け合っていた」。頼れる主将が随所でチームを牽引した。

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俊介が風をつかんでスイスイ[ニッカン]

ロッテが先発の渡辺俊介投手(33)の好投で、連敗を2で止めた。風速10メートル近い強風が吹き付ける気候にも動じず、7回途中まで7安打2失点。「風の特徴をつかめて、合わせて投げられました」と振り返った。ベテランの巧みな投球に西村徳文監督(50)は満足顔。「俊介は段々と(投球内容が)良くなっている。(先発投手陣に)ケガ人が出て『何とか引っ張ってやる』という気持ちが出ている」と絶賛していた。

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ロッテ・渡辺俊が4勝目!強風を味方につけた[サンスポ]

風を味方につけた。風速10メートルの強風がマウンドから打席に向かって吹き荒れるなか、ロッテ先発の渡辺俊が力投した。「自分の投球をしたい。先発ローテーションにいた投手陣が次々に離脱しているので、しっかり投げきりたい」。

2回には、セサルの遊撃内野安打や西岡の失策などで1死一、三塁とされたが、続く谷繁を併殺打に打ち取りピンチを切り抜けた。風を利用し、持ち味のカーブを微妙に変化させることで打者を翻弄した。

苦しい先発投手事情が、渡辺俊を奮い立たせた。開幕当初は6人の先発投手陣で首位を快走したが、小野が左中臀筋挫傷、川越は右太もも裏の張り、唐川も右手中指の骨折と次々と離脱した。不調の大嶺も2軍落ちし、いまや6人のうち残っているのは渡辺俊、成瀬の2人しかいない。「大変なときにこそ踏ん張らないといけない」。

中日相手にはこれまで交流戦で4戦4勝。早い回に失点することが多かったが、意地の投球をみせた。

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先発不足のロッテ、19日はマーフィー[スポニチ]

先発投手不足に悩むロッテは、19日の中日戦(千葉マリン)でマーフィーが今季2度目の先発登板予定。「こんなときこそチームの力で乗り切らないといけない」と気合いを口にした。前回先発した2日のソフトバンク戦は5回4安打、7三振を奪って1失点で来日初勝利。千葉マリン名物の強風には「ボールを低めに集めることが大事。最初はバランスを取るのが難しかったけど、もう大丈夫」と話した。

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3回に猛攻!打者一巡![ニッカン]

ロッテが3回、打者一巡の猛攻で3点を先制した。1番西岡の二塁打で先制し、4番金泰均は左前適時打を放った。打撃好調の主砲は「打ったのはシュートだと思うよ。久々の千葉での試合。待ってくれていたファンの声援が後押しとなってヒットになってくれたのではないかな。いい感じで野手の間を抜けてくれたね」と喜んだ。DHでスタメン復帰した6番福浦も左前適時打。「打ったのはストレート。一、三塁のチャンスだったので、とにかくつなぐ気持ち。3点目を得ることができてよかったよ」とコメントした。

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ロッテ「和」の中心に西岡あり、ミス救われた荻野も感謝[夕刊フジ]

今季ロッテが掲げたスローガン「和」の中心に、西村新監督が指名した主将、西岡剛内野手(25)がいる。

18日の中日戦(千葉マリン)では、3回に先制の適時二塁打。無死二塁の追加点のチャンスに、続く新人の荻野貴司外野手(24)が犠打を2度失敗した末、進塁打どころか平凡な左飛を打ち上げてしまう。

だが西岡は「バントを失敗して、自分が二塁に止まっていると、荻野が落ち込む」と判断。俊足を飛ばすと、左飛で三進という高難度のタッチアップに成功し、ルーキーのミスを帳消しにした。

西岡は「暴走と好走塁は紙一重」と左翼手の捕球体勢も見ずにスタートを切ったが、同時に周到な計算も働いていた。この日はマリン名物10メートルの強風が吹き荒れたが、交流戦だけに「中日の外野手は風に慣れてない。高いフライをイメージ通りには捕れないだろう」。オフにクイズ番組に出て、おバカぶりを披露したこともあるが、野球偏差値の高さを見せた。

さらに後続の適時打で本塁に還ると、ベンチで出迎えた荻野の頭を「何やってんねん」とはたき、2人に笑顔が広がった。「このチームは荻野が頑張ったから、ここまで勝利できている。でもまだルーキーだから、段々ミスも出てくる。そういうとき、周りが盛り上げていかないと」。

主将の配慮に荻野も「本当にありがたいです」と最敬礼だ。開幕ダッシュを支えた西岡、荻野の1・2番コンビは1歳差ながら、プロのキャリアでは西岡が大先輩。荻野は「勉強になることばっかりです」と話す。

お家騒動に揺れた昨季終盤、西岡は一部ファンから「偽善者」などの心ない横断幕を掲げられ、激しいブーイングを浴びた。それから約8ヶ月が過ぎたこの日。試合後のお立ち台で「誰かがミスをしたら、しっかりカバーしないと強いチームになれない」と真摯に語るチームリーダーに、スタンドからは拍手喝采が送られた。

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ロッテスタジアムに静寂、篠笛での国歌演奏に厳かな雰囲気[夕刊フジ]

スタジアムが、静寂に包まれた−。18日のロッテ−中日戦(千葉マリン)の試合前、プロの横笛奏者の久保木智康さん(29)が、篠笛(竹製の横笛)で国歌を演奏した。ロッテ・西村監督が掲げる今季のスローガン「和」にちなんだ演出で、横笛独奏による国歌演奏は球界では珍しいという。

演奏は両チームのチアリーダーによる華やかなダンスの後に行われただけに、場内はショーのにぎやかさから一転、厳かな雰囲気に包まれた。「幕張名物の強風でやや吹きづらかったですが心地よかったです」と久保木さんは満足そうだった。

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