7月7日7月7日楽天が4カードぶりに勝ち越した。0−3の2回に渡辺の左前打で1点を返し、なお1死満塁で聖澤のプロ初の満塁本塁打で逆転。7回は鉄平の適時打で加点。2番手の松崎が3年ぶりの白星。ロッテは3カードぶりに負け越した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
| 東北楽天 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 6 |
これはなにかの呪縛なのか。ロッテが09年7月9日以降、Kスタ宮城で10連敗を喫した。首をかしげるプレーが相次いだ。まずは1回。2死一塁から岡田幸文外野手（26）が4番金泰均の左前安打で二塁を回り、三塁ベース約2メートル手前で憤死した。続く2回。3点先制して自慢の打線に火が付き始めたが、1死満塁で井口がカウント0−3から打ちにいき、遊ゴロ併殺でチェンジ。
2回裏、嫌な空気はすぐに投手に乗りうつった。先発の大嶺が聖沢にまさかの満塁弾を浴び、逆転された。瞬く間に投打に重いムードが漂った。下位打線へ3四球や、終盤での失策、攻撃でも犠打失敗など拙攻が目立った。Kスタ宮城での連敗に西村監督は「苦手意識は特にない。四球は点に結びつく。もう少ししっかりやってもらいたい」と嘆いた。
ロッテは7日、左ひざ負傷で離脱中の早坂圭介外野手（26）が、千葉・船橋市内の病院で左ひざ前十字靱帯再腱手術を行い、成功したと発表した。ランニング再開まで5ヶ月かかる見込みで、今季中の復帰は絶望。5月30日の横浜4回戦（千葉マリン）の4回に二盗を試みた際に負傷。6月9日には、左ひざ内側側副靱帯の縫合手術を受けた。
右ひざの外側半月板損傷のため2軍でリハビリ中のロッテのドラフト1位・荻野貴司外野手（24）＝トヨタ自動車＝の復帰が、当初の予定から大幅に遅れることが7日、分かった。
荻野貴は、5月21日のヤクルト戦（千葉マリン）で盗塁した際に負傷、同26日に手術を受けていた。6月下旬にランニングを再開させ、7月中旬の2軍戦で実戦復帰する予定だったが、現在も腫れが引かず走ることができない状況だ。
この日、千葉・船橋市内の病院でリハビリを行った荻野貴は「（復帰の見通しは）全然立っていない。ひざがまだ腫れているので走れない」と表情を曇らせた。
ロッテ・大嶺が勝負球の制球に苦しんだ。3点先制直後の2回1死、草野に二塁打されると嶋、牧田に連続四球で満塁。渡辺に左前打、聖沢には逆転満塁弾を浴びた。
5人とも2ストライクと追い込みながらコースを狙いすぎてカウントを不利にし、ストライクを取りにいっては痛打される悪循環。「先制した次の回をどうにかしようと力んでしまった。2つの四球がもったいなかった」とうな垂れた。西村監督も「二塁打の後、7、8番に連続四球は1番やってはいけないこと」と苦言。打線も12安打で4点止まり。走塁ミス、バント失敗、失策など走攻守にミスが出て、Kスタ宮城では昨年7月9日から10連敗となった。
鬼門を突破できなかった。逆転負けを喫したロッテ。09年7月9日からKスタでは10連敗。西村監督は「苦手意識はない」というが、杜の都ではなぜか分が悪い。
2回には、里崎の適時打などで3点を先行。だがその裏、大嶺が連続四球などで招いた1死満塁から、聖沢に痛恨の逆転グランドスラムを被弾した。4敗目に沈んだ右腕は「点を取ってもらった次の回をどうにかしたいという思いが、力みにつながった。2つの四球はもったいない」とがっくり。最近4試合で26失点と、収まりかけた投壊がまた影を見せ始めた。
打線も楽天を上回る12安打を放ちながら、9残塁。暴走、バント失敗など、記録に残らないミスも目立った。「細かいところをしっかりしないと。また明日力を合わせて頑張ります」。指揮官の前向きさは救いなのだが…。
ロッテは投打ともに精彩を欠き、3カードぶりに負け越した。
先発の大嶺は3点をもらった直後に5失点。2回に2四球などで満塁とされた大嶺は、適時打、満塁本塁打であっさり逆転を許す。西村監督は「7、8番への四球は1番やったらいけない。思い切っていけばいいのに」と言い、右腕も「あの2つがもったいなかった」と肩を落とした。
攻めては走塁やバントのミスが多かった。得点源の井口も、2回1死満塁での併殺打など4打数無安打。仙台では、これで昨年7月から10連敗となった。
ロッテが09年7月9日以降、Kスタ宮城で10連敗を喫した。先発の大嶺祐太投手（22）が、4回5失点で4敗目。打線は3回に3点先制したが、楽天の継投策の前に2回以降は1点と沈黙した。投打がかみ合わず、最下位楽天に痛い連敗で首位西武とは3ゲーム差。西村監督は「何とか明日、全員でやりますよ」と気持ちを切り替えていた。
ロッテ大嶺祐太投手（22）が、4回5安打5失点で降板した。3点リードで迎えた2回1死満塁から聖沢に満塁弾を打たれ逆転された。2回に先制点をもらった直後の失点だっただけに「力んで際どいところにボールを投げようとしてしまった」とうな垂れた。
4試合連続で無安打だったロッテの今江が1−0の2回無死満塁で、三塁線を破る2点二塁打を放った。18打席ぶりの安打に「いいアピールになればと思う」。
前日は0−2の8回に代打を送られていた。鬱憤もたまっていたが「焦る気持ちはなかった。自分の打撃をしていれば、必ず結果は出ると思っていました」とコメント。ようやく、復調のきっかけをつかんだ。
ロッテ里崎智也捕手（34）が、2回無死満塁から先制の適時打を放った。制球の定まらない楽天井坂の内角直球を引っ張って、左前へ運んだ。先発の大嶺を援護する先制打に「あの場面で絶対に先制点が欲しいと思っていたので嬉しい」と喜んだ。
ロッテは7日、早坂が千葉県船橋市内の病院で左ひざ前十字靱帯の再腱手術を受けたと発表した。ランニング再開までに5ヶ月かかり、今季中の復帰は絶望となった。
早坂は5月30日に、盗塁を試みた際に左ひざを負傷。6月9日にも、左ひざ内側側副靱帯の縫合手術を受けていた。
プロ野球が、支配下登録選手を現在の最大70人から拡大する可能性が出てきた。7日、都内で12球団代表者会議が開かれ、巨人清武代表が「故障者が出た場合、故障者枠を設けてはどうかという案が出た」と話した。現在のルールでは支配下登録選手以外は1軍の試合に出場できない。清武代表は「例えば2人故障者が出た場合、一時的に育成選手や外国人を2人使えれば」と話した。
米大リーグでは、DL（故障者リスト）入りした選手の人数分だけ、一時的にメジャー登録枠を広げることができる。日本球界も「故障者枠」導入となれば、育成選手など若手の出場機会を増やすこともでき、球界全体のレベルアップにつながる。
ソフトバンク王貞治球団会長も、これに賛同した。「ぜひつくってもらいたいね。よりよい野球をファンに見てもらうというのが、我々プロ野球の目的だからね。今は実際にケガというのが多いんだよね。そういう状況に対応できるように手を打つべきだと思う」と前向きに話した。
ファンを満足させるだけでなく、ファームのレベルアップにもつながる。現在イースタン7球団、ウエスタン5球団と東西格差があり、ウエスタンは試合数が減少している。王会長は「今は育成という制度があるが、ファームの試合には出られるが、1軍の試合には出られない。そういうの（故障者枠）ができれば、我々にすれば助かるね」と話した。球団の資金力による選手層の格差が懸念される一方で、現場の強い要望が出たことで実現の可能性も高まってきた。
12球団代表者会議では、2軍の東西格差解消を目的とした交流戦開催を検討した。交流戦によってイースタンの球団が1000万円近く負担が増える試算も示されたが、巨人清武代表は「やろうじゃないかという機運ではあった」と前向きに話した。さらにファームの試合数を増やすため、3月の教育リーグや10月のフェニックスリーグを公式戦に組み込む案も出された。清武代表は「そうすれば1球団30〜40試合増やすことも可能」とやる気を見せていた。
プロ野球のオーナー会議が7日、東京都内で開かれ、12球団が日本野球機構（NPB）に毎年支払う会費を、現在の7千万円から1億円に値上げすることが決まった。10月から始まる新年度会計からの値上げとなる。
NPBは現在3年連続で赤字決算。2009年度（10年9月期）も約2億7千万円の赤字が見込まれている。議長の滝鼻卓雄オーナーは「厳しい経済情勢の中で苦しい決断だが、会費の値上げをお願いした」と話した。一方で、NPBにさらなる経費節減の徹底を要望した。
また、6月末日で任期が満了していた加藤良三コミッショナーの留任を承認。同コミッショナーは2期目を務める。
選手年金資金の積み立て不足などの問題点について、12球団が受給者と受給待機者に説明を始めることも了承された。