わたしはかもめ2010年鴎の便り(10月)

便

10月10日

CSファーストS

◇埼玉西武4−5千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテが2試合連続で土壇場で追い付き、延長戦を制した。3回までに1−4とされたが、2番手の渡辺俊の好投が流れを引き戻した。里崎の適時打などで追い上げ、9回にも里崎が同点ソロ本塁打。延長11回は2死一、二塁から井口の中前打で勝ち越した。西武はまたも逃げ切れずに敗退が決定。9回に長田が追い付かれ、最後は小野寺が力尽きた。

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千葉ロッテ010001101015
埼玉西武301000000004

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ロッテ突破2試合連続延長戦制す/CS[ニッカン]

ロッテが2試合連続の延長戦を制し、2連勝でクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ進出を果たした。1点を追う9回に、里崎智也捕手(34)が起死回生の同点ソロを放ち、延長11回2死一、二塁から井口資仁内野手(35)が決勝の適時中前打を放った。死闘を制した要因は、西村徳文監督(50)の積極采配。厳しい鬼采配で、選手を戦う集団にまとめ上げた。ロッテのCSファイナルステージ進出は07年以来。05年以来の日本シリーズ出場に向けて、14日からソフトバンクと福岡ヤフードームで戦う。

西村監督の両目は、真っ赤に充血していた。2試合連続延長戦。2試合連続3点差以上の逆転勝利。あまりにもクライマックスな死闘を制し「選手の頑張りが全て。全員の勝利です」と満面の笑みで言った。泣いているのかという質問は否定し「涙は1番最後に流します」。福岡の先、日本シリーズを見据えた。

超積極的なベンチワークに、逆転勝利のポイントがあった。8回だ。2死二塁、打者栗山巧外野手(27)。投手を薮田安彦(37)から吉見祐治(32)に交代した。栗山は今季の対右が3割1分9厘、対左は2割9分6厘と、左を苦にしない左打者。一塁が空いており、敬遠して2番阿部真宏内野手(32)と勝負もある場面。西村監督の選択は「左なら左で勝負」とシンプルだった。吉見は「栗山が左に強いのは分かっている」と、迷いなく真っ向勝負に出た。結果は左前打ながら、大松尚逸外野手(28)の好返球と里崎の好ブロックで二塁走者の佐藤友亮外野手(32)を本塁憤死させた。打たれたからには結果は失敗。それでも、勝負には勝った。何より「引き分けでは意味がない。勝利あるのみ」という強い姿勢を鮮明にする采配だった。

延長10回もそう。敬遠で1死一、二塁にして、6番手・内竜也投手(25)を投入。9日、初のCS出場で3失点したばかり。求めるのは併殺打。「低めの変化球を投げる投手」という条件で、内を選んだ。内は「やられたら、やり返すですよ。期待に応えようと思った」。意気に感じて投じたスライダーで、遊併に仕留めた。この時の内外野の前進守備も“やぶれかぶれ”ともとれる前のめりな姿勢を前面に出していた。直後の延長11回、ロッテが同じく敬遠で1死一、二塁の好機をモノにしたのと、あまりに対照的だった。

積極的だけではない。レギュラーシーズン最終戦では、不調の小林宏(32)を守護神から降格させる鬼采配も披露。小林宏は「プロとして、すごく悔しかった。チャンスをもらったときに自分で打開しないといけない」と、心技体を復調させ、2試合連続無失点に抑えた。

前向き、厳しさの理由を、西村監督は「何がベストかを選択する中で、監督の私が消極的な姿勢を見せたら、選手はついて来られない」と言う。この日、連日のヒーローの里崎も「(背筋痛の回復が)まだ完全な状態ではない」と先発から外している。あくまでチームの勝利のため、一見厳しい対応が、選手のモチベーションを高め、前を向いて戦う集団にしている。求めてつかんだ77度目の勝利が、今季のスローガンの「和」を育てた。

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ミラクル里崎9回値千金の同点弾/CS[ニッカン]

何かが起きるような予感を現実にしてみせた。ロッテ里崎が3−4の9回、値千金の同点弾を放った。西武長田秀一郎投手(30)の初球スライダーを完璧にとらえた。バットを豪快に放り投げる。打球は左翼席へ一直線。右手人指し指を突き上げ、ホームを踏むと両手でポンと手をたたいて喜んだ。この日も途中出場だったが、9日の打席から4打数連続安打。9日も9回に同点打を放ち「やばいです。きてますね。打てるところに来たから打っただけ」と土壇場で驚異的な集中力を見せた。

「長かった」とヒーローはささやいた。背筋痛が完治せず、シーズン中の復帰はかなわなかった。治らなかったらどうする、復帰できるのか不安に駆られながらも「ティーとマシンしかやってなかったけど(打撃の)形はしっかりできてよかった」と苦難を乗り越えた。ファンの力も借りた。復帰戦となった9日、大歓声に胸を打たれた。この日のお立ち台では「2ヶ月ぶりの1軍の試合で、ファンの声援がすごくていつも以上に力を発揮できました」と、涙をぐっとこらえたが声は震えていた。

06年のWBC日本代表の正捕手、08年の北京オリンピック代表など国際舞台で戦ってきた自信が、強い精神力を生んでいる。復帰していきなり大仕事をやってのけ、「経験が生きているんじゃないかな。(日本一になった)05年の時と比べて、あたふたせずにプレーできている。どんな場面でも同じ気持ちで試合に臨めている」と堂々と話した。07年のCSでも打率3割、3本塁打と大舞台での強さは健在だった。

同点ソロの直前8回の守備では本塁に突っ込んできた佐藤友亮(32)に、体を張ったブロックで追加点を許さなかった。その直後の打席で一振りでチームに流れを呼び込んだ。攻守で大黒柱ぶりを見せつけ「風が吹いてるかも。いや吹いてるとしかいいようがない」と笑った。9日の福浦和也内野手(34)に続き、ポストシーズン男が福岡でも大暴れだ。

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11回井口が決めた「ホッとした」/CS[ニッカン]

クールな男が一塁を回ったところで大きく右腕を振った。ロッテ井口は、延長11回2死一、二塁のチャンスに、初球を狙っていた。真ん中高めの直球を上からひっぱたいた。中堅左への打球で、二塁走者の岡田幸文外野手(26)が本塁を踏むのを確認すると、感情を爆発させた。

この日はチャンスで2度、凡退していた。その責任感が、延長で巡ってきた打席での集中力を増幅させた。「このチャンスしかないと思って初球からいった。最後に決めたいと思っていたので、ホッとしています」と、CSファイナルに導く一打を振り返った。

ダイエー、ホワイトソックスで、日本一、世界一を経験した。その勝負強さが生きた。次は古巣ソフトバンクとの対決。「1敗もできない気持ちを持って戦っていきたい」と、必勝の心構えを新たにした。

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大松レーザー「もう夢中でした」/CS記事[ニッカン]

左翼大松尚逸外野手(28)が好返球でピンチを救った。8回2死二塁で、西武栗山巧外野手(27)の左前打を処理すると懸命の返球。ボールはワンバウンドで里崎智也捕手(34)のミットに届き、西武佐藤友亮外野手(32)の生還を阻止した。「もう夢中でした。どうやって投げたかも分からない。覚えてないです」と、興奮気味に振り返った。

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井口V撃で吠えた!ロッテ下剋上ファイナル進出[スポニチ]

ロッテは10日、クライマックスシリーズファーストステージ第2戦で西武を延長11回の末、5―4で下して連勝。14日からソフトバンクと対戦するファイナルS(ヤフードーム)進出を決めた。

一時は3点ビハインドも9回に追いつき、CS史上初の連日の延長戦で11回、井口資仁内野手(35)が決勝打を放った。シーズン終盤の勢いそのままに連日の逆転勝利。シーズン3位から史上初となる日本シリーズ進出へ、ロッテの勢いが止まらない。

井口が吠えた。普段は冷静沈着なベテランが一塁ベースを回ると、右拳を体の前に振り回すようにガッツポーズ。雄叫びを上げて珍しく感情をあらわにした。「あのままいったら引き分けになる。引き分けは負けと同じで意味がない。このチャンスを何とかものにしたかった。最後の最後に結果が出てホッとしています」。

延長11回2死一、二塁から中前打で勝ち越し。敵地右翼席を埋め尽くしたロッテファンは大歓声とともに大きく揺れた。シーズン3位のロッテにとって2勝は絶対条件。一時3点ビハインドの苦しい展開。同点に追いついた9回の勝ち越し機は三振に倒れるなど、5打席無安打だった井口の必死な気持ちが、派手なアクションにつながった。

井口のメジャーでのポストシーズン
2度出場経験があり、ホワイトソックス時代の05年はレッドソックスとの地区シリーズ第2戦で、2−4の5回に「完全試合男」ウェルズから決勝3ラン。勢いづいたホ軍は前年世界一のレ軍をスイープした。井口は以降も2番・二塁として攻守で貢献し、12勝1敗と圧倒的な強さで1917年以来、88年ぶりの世界一に導いた。07年には7月末に加入したフィリーズで、ロッキーズとの地区シリーズの全3試合に代打出場し1打数無安打、2四球。チームは3連敗で敗退した。

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里崎また救った!2戦連続の土俵際9回に同点打[スポニチ]

この男が、ことごとく勝負の風向きを変えた。1点を追う9回、先頭のロッテ・里崎が初球のスライダーをとらえると、打球は左翼席へと飛び込む同点ソロとなった。前日の第1戦は9回に中前2点同点打。2戦連続の大仕事に「やばいね。吹いているかどうか分からないけど吹いているとしかいいようがない」とおどけた。

2試合続けて先発出場は的場に譲ったが、その勝負強さは圧倒的だった。5回に代打で右前打。7回は1点差に迫る中前適時打。8回の守りは2死二塁から、栗山の左前打で本塁突入した二塁走者の佐藤を体を張ってブロック。決定的な追加点を許さなかった。「左手首がメッチャ痛かった。バットを振れるかなと思ったけど逆にその分、力が抜けてコンパクトに振れた」という直後の打席で劇砲。延長11回の無死一塁では初球にバントを決めて、井口の決勝打のお膳立てをした。

パ・リーグ最多となるプレーオフ、CS通算6本塁打目。今回のファーストS2試合は計4打数4安打4打点の大当たり。西村監督は「下(2軍)に行って歯がゆい思いをしただろうけどしっかりやってくれた結果が出た」と最敬礼した。

ヒーローインタビューでは目を潤ませ、何度も声を詰まらせた。「この2ヶ月間、長かったもん。頑張ってよかった」。今季は4度も背中を痛めた。レギュラーシーズン最後の出場は8月5日の楽天戦(Kスタ宮城)。ティー打撃やマシン打撃だけで実戦なしのぶっつけ復帰も連日の大活躍。1打席ごとに増す声援への感謝と安ど。普段は陽気な男もこみ上げるものを抑えられなかった。

FA権を取得し、去就が注目されるが今は目の前の一戦に集中するだけだ。「福岡でも風を逃さないようにやっていきたい」。幕張のミスターポストシーズンの大暴れはまだ続く。

パ最多記録樹立
里崎(ロ)が9回に同点本塁打を放ち、プレーオフ、CSでの通算本塁打を6本にした。前後期制時も含め、パではズレータ(ソ)セギノール(日、楽)スレッジ(日)の各5本を抜き最多記録となった。里崎の6本塁打のうち勝ち越し、逆転が各2本、同点1本と殊勲弾は5本。短期決戦で勝負強さを発揮している。なお、セCSの最多はウッズ(中)の8本。

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大一番でズバリ!西村監督「計算と信頼」の継投策[スポニチ]

終盤崩れた西武とは対照的な6人の中継ぎ陣による無失点継投。そこにはロッテ・西村監督の「計算と信頼」が根底にあった。

延長10回1死一、二塁で伊藤から内にスイッチ。サヨナラのピンチで内は佐藤を低めのスライダーで遊ゴロ併殺に打ち取った。「内なら低めの力のあるスライダーで併殺にできる。結果としてうまくいった」と指揮官は計算通りを強調した。

伊藤と内は同じ右の速球派。決め球もスライダーと似ている。内は第1戦、同点の8回無死一塁から登板して4点を勝ち越された。経験も伊藤より浅く、伊藤は9回から2イニング目で22球を投げていたが、続投のほうがリスクは少なかったはずだ。それでも内を起用した西村監督は「打たれたら僕の責任。本人のためにも経験させたかった」。覚悟を決めた指揮官に対して25歳右腕も「昨日やられた分をやり返したかった」と期待に応えた。

制球難から4失点の先発マーフィーを3回で早々と見切った。そしてシーズンの不調から中継ぎに回った2番手・渡辺俊の3回2/3、51球のロングリリーフもハマッた。新人監督の攻撃的な継投は吉と出た。

渡辺俊
「少しでも役に立ててよかった。大事な試合で勝ちに貢献できました。福岡ではどこを任されても投げるつもりです。」(4回から登板し3回2/3を2安打無失点)
伊藤
「いっぱいいっぱいの部分もあるけど、ここまできたら気持ちが大事。この先も頑張りますよ。」(右ひじなどに不安を抱えながら連日の好救援)
マーフィー
「全てが良くなかった。大事な試合で早い回で降板してしまい申し訳なく思う。」(3回4失点でKOされ)
薮田
「みんな中継ぎ陣は1点もやらないぞって必死でした。福岡でも同じようにやるだけです。」(首痛も癒え、9月26日以来の実戦登板で1回無失点)

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頼れる守護神復活!小林宏2戦連続無失点[スポニチ]

延長11回はロッテ守護神・小林宏が締めた。先頭の代打・上本に中前打されたが、落ち着いて後続を断ち無失点。「抑えることができてよかった」と話した。1日のオリックスとのレギュラーシーズン最終戦(千葉マリン)では、2点リードの9回に伊藤に抑えの役を代わられるなど不振だったが、CSでは2戦連続無失点と復調。「思ったよりショックが大きく、切り替えるのが難しかったけどね」とホッとした表情だった。

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攻守で牽引の西岡「ホッとしている時間はない」[スポニチ]

ロッテ主将の西岡も攻守でチームを引っ張った。2回に先頭・細川の三遊間のライナーをダイビングキャッチ。打っても9回に内野安打で出塁し二盗も決めた。延長11回には1死二塁で敬遠、勝ち越しにつなげた。

西武に恐怖感を与え続けたリードオフマンは2戦連続逆転勝利に「こういう勝ち方をしたら次のステージにいい感じで入れる」と振り返り「ホッとしている時間はない。ソフトバンクもしっかり調整してくるだろうけど、こっちもプレッシャーの中で戦った分プラスがある」と続けた。

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今江、好反応で左翼へ「思いきり」口火弾![スポニチ]

3点を追う2回、ロッテ・今江が岸のカーブを左翼席中段にソロ。「初回に3点を取られて、すぐに返せてよかった。真っすぐを打ちに行って思いきり振ったら飛んでいった」とうまく反応した一打と振り返った。第1戦でも2安打とチャンスメーカーとして機能。「勢いがあるのでこのまま行きたい」とファイナルSへ気合を込めた。

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目は真っ赤、西村監督「泣いていません、涙は1番最後に」[スポニチ]

2試合連続となった延長戦を勝ち抜いた。しかも、ともに粘って粘っての逆転勝ち。ロッテの西村監督は「精神的な強さを感じる」と興奮を抑えきれなかった。絶大な信頼を寄せる井口の決勝打に西村監督は「さすがベテラン。ずっとチームを引っ張ってくれている」。目を真っ赤に腫らしながら「泣いていません。涙は1番最後に流しますから」と続けた。

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ロッテ、サポート役の“優勝請負人”は最良の手本[スポニチ]

ペナントレース終盤は1つでも負ければ3年連続Bクラスという瀬戸際から3連勝して3位になったロッテ。CS2試合を加えると、4試合連続逆転勝利だ。土壇場での驚異的な粘り腰。最後まで諦めない姿勢。勝負どころで力を発揮できずにいたチームを変えた張本人こそが移籍2年目の井口だった。

先頭に立って、というより背中で引っ張る。昨秋、西岡が主将に任命された際もサポート役を買って出た。ダイエーで日本一、メジャーではホワイトソックスで世界一を経験した優勝請負人だがおごりは一切ない。

「勢いのある若手の存在は怖い。だから簡単にはチャンスは与えない」。練習には誰より真しな姿勢で取り組む。負傷しても痛みを隠してプレーする。そんな姿に、西岡をはじめ多くの選手が触発されている。

つなぐ意識の浸透も大きい。基本は球を引きつけて、中堅から逆方向への打撃。一発、長打よりコツコツつないで得点する。シーズンのチーム126本塁打はリーグ4位も同708得点はリーグ断トツ。金森打撃コーチの指導は、井口という最良の手本もあって全員に浸透していった。

次は井口にとって慣れ親しんだ福岡が舞台。古巣・ソフトバンクとの決戦。その先まで勝ち進んで指揮官を男泣きさせるまで井口はバットで、背中で、チームを引っ張り続ける。

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ロッテがミラクル突破!また9回同点、11回井口決めた…CSファーストS第2戦[報知]

ロッテが連日のミラクル勝利で、ファーストステージ(第1S)を突破した。1点を追う9回、里崎が同点弾。延長10回、一打サヨナラのピンチに前日3失点した内を投入する西村監督の大胆采配が流れを変え、11回に井口が中前へ決勝打。4点差を逆転した初戦に続き、最大3点ビハインドをものともせず連勝した。ファイナルステージ(最終S)も制して、プレーオフ、CSを通じて初となる3位からの日本一を狙う。

全員の思いを乗せた白球は、遊撃手・中島のグラブの先をかすめて左中間で弾んだ。普段は冷静な井口が一塁上で珍しく何度も右拳を突き上げた。「絶対に負けられない試合だった。ここにきて、チームが一丸になっている」。メジャーで世界一も経験した35歳のベテランが、連日のミラクル劇を鮮やかに仕上げた。

2戦連続の延長となった11回2死一、二塁。「ずっと凡退していたから、あのチャンスで盛り返したかった」。初球の146キロ真っ直ぐをたたき、決勝の中前適時打。7回1死二、三塁で浅い右飛に倒れるなど、そこまで無安打だったが、最後で大仕事を果たした。西村監督も「さすがはベテラン」と目を細めた。

前日(9日)は9回に4点差を追いつく驚異の粘りを披露。この日は、指揮官の大胆な采配が相手に傾きかけた流れを変え、再び奇跡を呼び込んだ。延長10回、5番手・伊藤が1死一、二塁としたところで内にスイッチ。前日の8回、3失点と炎上した25歳を、一打サヨナラの場面で投入することに何の迷いもなかった。「内はボールに力がある。ダブルプレーを取れると思った。1回打たれて使わないのは、本人のためにならない。内は経験もないから。こうやって大きくなってもらいたい。打たれたら僕の責任ですから」。

思いは伝わった。右腕は、佐藤を狙い通りの遊ゴロ併殺に仕留め、大ピンチをしのいだ。「期待に応えないと、と思った。昨日やられた借りを返すだけだった」。わずか2球で勝利投手となった内は興奮を隠せない。指揮官が日頃、口にする「選手を信頼する」という信念が実り、11回の勝ち越しへとつながった。

1敗でもすれば、CS圏外の4位が決まるレギュラーシーズンのラスト3試合から、これで5連勝。がけっ縁から生還して一気に第1Sも突破した。「選手の頑張りが全て。勝つことで精神的に強くなった」。14日からの最終Sで、パ・リーグを制したソフトバンクに挑む。過去、3位チームが日本シリーズに出場したことはない。目を赤く染めた西村監督が会見の最後、報道陣から「涙ですか?」と問わると、きっぱり否定した。「違います。涙は最後に取っておきます」。日本一の胴上げで、号泣する準備はできている。

◇05年ロッテのミラクル快進撃

プレーオフ第2Sの3勝すべて逆転勝ち
バレンタイン監督率いるロッテはレギュラーシーズンを2位で終え、西武とのプレーオフ第1ステージで連勝。第2ステージではソフトバンクに全て逆転勝ちで3勝(2敗)し、31年ぶりのリーグ制覇を果たした。
濃霧も味方に!?
阪神との日本シリーズ第1戦(千葉マリン)では5回から濃霧が発生し、球場を覆う異常事態に。打線も爆発し、4本塁打を含む15安打10得点。7回裏、10−1で史上初の濃霧コールド勝ちで大勝発進した。勢いづいたロッテは4連勝で31年ぶりの日本一に輝いた。

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また里崎!9回同点弾!2か月ぶり復帰2戦4の4…CSファーストS第2戦[報知]

大声援を味方につけた。1点を追う9回先頭。里崎は初球の甘いカットボールを逃さなかった。「別にホームランを狙った訳じゃない。コンパクトに振ろうと思っただけ」。すくい上げた白球が左中間席に飛び込む。同点ソロだ。土壇場で試合を振り出しに戻す一発。右手人指し指を誇らしげに天に突き上げた。

お立ち台では、こみ上げる熱い涙をこらえきれなかった。「本当に2ヶ月ぶりの試合で、あれだけの声援をしてくれて…。待っててくれたんだと、いつも以上の力を発揮できました」。久しぶりに表舞台に帰ってきた男は、右翼席を真っ黒に埋め尽くしたロッテファンに深々と頭を下げた。

どん底からはい上がった。後半戦開幕直後の8月10日、背筋痛で2軍落ち。4月にも出場選手登録を抹消された古傷で、回復に時間を要した。扇の要を失ったチームは失速していく。気持ちばかりが焦った。「CSに合わせて、最終的につぶれたら休もう」。悲壮な決意でリハビリに取り組み、今月5日に1軍復帰。何とか間に合わせた。

抜群の勝負強さは健在だった。実戦は8月5日の楽天戦(Kスタ)が最後。CSはぶっつけ本番だったが、「実戦感覚は何とかなると思っていた」。前日(9日)は途中出場で9回に同点の中前2点打。この日も5回から代打で登場し、3安打2打点。07年のCS第2S5回戦(日本ハム戦)の第4打席から続く連続打数安打を5に伸ばした。

次は最終Sだ。ソフトバンクが待ちかまえるヤフーDに乗り込む。ダイエー(当時)と対戦した05年のプレーオフ第2S最終戦では、馬原から優勝を決める逆転二塁打を放っている。「風が吹いているとしかいいようがない。福岡は縁起がいいし、逃さないようにします」。強烈な追い風に乗って、思い出の地でさらなる大暴れをしてみせる。

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ロッテまた逆転!延長11回、井口が決めた[サンスポ]

パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は10日、ファーストステージ第2戦(西武ドーム)を行い、ロッテ(リーグ3位)が西武(同2位)を5−4で振り切り2連勝。覇者ソフトバンクと日本シリーズ出場をかけて争うファイナルステージ(14日開幕、ヤフードーム)進出を決めた。9回に里崎智也捕手(34)のソロで追いつき、延長11回に井口資仁内野手(35)が決勝の適時打。プレーオフ、CS史上初の2試合連続延長戦で連勝した。

大歓声が体の中を突き抜けた。この日3安打の里崎が送りバントを決めるなど、みんなでつないだ延長11回2死一、二塁。井口が小野寺の146キロの直球をとらえた。

打球は中堅後方に落ちて勝ち越すと、滅多に感情を表すことがない背番号「6」が一塁ベース上で何度もガッツポーズを作った。右翼席を埋めたロッテファンも全員で肩を組んで、チームの応援歌を大合唱。前の打席まで5打席安打がなかった3番が、最大の見せ場で勝負強さを発揮した。「ここ(で決める)しかないと。引き分けなら負けと同じですから。ボールを見ていたら終わってしまう。3球振っていこうと思っていた」。

前日9日の第1戦は9回に4点差を追いつき、延長11回に決勝点を奪った。この日も1回に3点を先制されたが、「逆転できると信じていた」と井口。第1戦と同じ9回に同点とすると、これまた同じ延長11回に今度は自らのバットで決勝点をたたき出した。

ダイエー(現ソフトバンク)では2度の日本一、米大リーグではホワイトソックス在籍時の2005年に世界一を経験するなど、大一番には慣れている。日本時間7日に開幕した米大リーグのプレーオフ地区シリーズは、全てリアルタイムで観戦。「あの頃のプレーが蘇ってきて興奮する。モチベーションを高めて試合に臨めている」と決勝打につなげた。

日本球界復帰を決め、“優勝請負人”として入団した昨季、チームは5位に沈んだ。今季は西村新監督のもと、チームスローガンに「和」を掲げ、一致団結して戦ってきた。首位に立った時期もあったが、シーズン終盤は日本ハム、オリックスと、し烈な3位争いを繰り広げた。

土俵際まで追い込まれながら、9月28日の楽天戦から3連勝。10月1日のシーズン最終戦で3位を決め、勢いそのままにCSファーストステージでも2連勝。計5連勝でソフトバンクとのファイナルステージ(ヤフードーム)に乗り込む。

2005年はレギュラーシーズン2位からプレーオフを勝ち抜いて優勝し、阪神との日本シリーズも制した。「少しでも長くユニホームを着られることは幸せ」と井口。レギュラーシーズン3位から初の日本一へ、下克上が始まった。

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また9回!ロッテ・里崎、起死回生同点弾[サンスポ]

右翼席を埋め尽くしたロッテファンからの大歓声に、涙がこぼれそうになった。お立ち台でのヒーローインタビュー。百戦錬磨の里崎が、珍しく声を詰まらせた。「(ファンが)待っててくれて…。(声援が)力になりました」。

『帰ってきた正捕手』が、かっこよすぎる復活劇を演じた。1点を追う9回。先頭で打席に立った里崎が長田の129キロの初球を完璧に仕留めた。左翼席へ起死回生の同点弾。右こぶしを突き上げて喜びを表した。

神がかり的だった。前日9日の第1戦は8回の守備から途中出場し、2点を追う9回に同点の2点適時打。この日も代打で出場した5回から右前打、中前適時打、そして本塁打と合わせて4打数4安打4打点だ。延長11回無死一塁の好機で打席が回ると、ベンチのサインは「送りバント」。一前へきっちりと決めて、井口の決勝打を呼び込んだ。「ここまで長かったから。頑張ってきてよかった。チームがクライマックスシリーズ(CS)に出られると信じて、やってきてよかったです」。

2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシックのV戦士も12年目の今季は故障に泣かされた。4月7日のソフトバンク戦で座った体勢のまま二塁送球した際に背中に肉離れを起こし、これが慢性化。1度復帰したものの、8月10日に再び出場選手登録を外れ、そのままシーズンを終えた。

治療法は安静にするしかない厄介な故障。体と相談しながら調整を続け、何とかCSに間に合わせた。完治はしていないが、体が動く限り戦う覚悟だ。「短期決戦なので行けるところまで行って、壊れたら休みます。(チームに)追い風が吹いているので、福岡でも風を逃さないようにしたい」。2005年の日本一を知る女房役が、チームを支える。

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西村ロッテ、「和」の野球で突破![サンスポ]

目は真っ赤に充血していた。2試合続けて延長戦での勝利。ファイナルステージ出場を決めた西村監督(50)は帽子を取り、右翼席を埋めたファンに何度も頭を下げた。「選手の頑張りが全て。全員の勝利です。スローガンである和の通りの野球ができました」。

先発マーフィーが3回4失点。左腕を早めに見切り、4回から渡辺俊を投入して追加点を許さなかった。打線は好機をビッグイニングにできなかったが、選手を信じ続けた。

ロッテ一筋29年の生え抜き。バレンタイン前監督の野球に西村流をアレンジし、チームを蘇らせた。「最終目標はまだまだ先。ソフトバンクを倒さないと。日本シリーズに行けない。涙は最後にとっておく」。目標はあくまで、2008年の西武・渡辺監督以来となる就任1年目での日本一だ。

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ロッテ・西岡、劇的勝利「次戦へプラス」[サンスポ]

ファイナルステージ進出に、主将の西岡も笑顔を浮かべた。この日は5打数1安打。9回に二塁内野安打で出塁し二盗を決め、存在感を示した。「こういう勝ち方をすると、次のステージにいい形で臨めます。ソフトバンクは宮崎で調整しているようですが、ボクらはプレッシャーの中で戦った分、プラスがある」。ファーストステージの勢いを福岡に持ち込む。

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里崎好ブロックに9回同点弾…ロッテ[報知]

里崎が攻守で逆転勝利に貢献した。8回には本塁に突っ込んできた佐藤に体を張ってブロックし、追加点を許さなかった。故障で8月から2ヶ月間も戦列を離れる原因だった背中に痛みが走った。「左手首も痛く、バットを振れるかなと思ったが逆に力が抜けてコンパクトに振れた」と直後の9回、先頭打者で迎えた打席の初球。長田の甘いスライダーを逃さず、左翼席に同点ソロを打ち込んだ。

延長11回には犠打を決めて井口の決勝打につなげた。プレーオフ、CSでの通算6本塁打はリーグ最多。「風?オレに吹いているとしか言いようがない」と口も滑らかだった。

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前日3失点の内、復調の渡辺俊が好救援…ロッテ[報知]

ロッテの内が白星を挙げた。前日は2/3回で3失点。この日は延長10回1死一、二塁を併殺で切り抜け「やられた分を取り返すつもりで投げた」と意地を見せた。

不調のマーフィーの後を受けて4回から登板した渡辺俊は、7回途中までを無失点でしのぐ好リリーフで、打線の反撃を呼び込んだ。

8月以降は勝ち星がなく、9月中旬に2軍降格。勝利を追求するあまり、上半身や右手首に無駄な力みが生じていたことに気が付いた。制球と切れを重視する本来の姿を取り戻したサブマリン右腕は「レギュラーシーズン終盤の大事な試合に投げられなかったので、勝ちに貢献できて良かった」と素直に喜んだ。

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反撃呼び込んだ!復調の渡辺俊が好救援[スポニチ]

ロッテの渡辺俊は、不調のマーフィーの後を受けて4回から登板。7回途中までを無失点でしのぐ好リリーフで、打線の反撃を呼び込んだ。8月以降は勝ち星を挙げられず、9月中旬に2軍降格。勝利を追い求めるあまり、上半身や右手首に無駄な力みが生じていたことに気が付いたという。制球と切れを重視する本来の姿を取り戻したサブマリン右腕は「レギュラーシーズン終盤の大事な試合に投げられなかったので、勝ちに貢献できて良かった」と素直に喜んだ。

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前日3失点…内、借りを返す好救援[スポニチ]

ロッテの内が白星を挙げた。前日は2/3回で3失点。この日は延長10回1死一、二塁を併殺で切り抜け「やられた分を取り返すつもりで投げた」と意地を見せた。内は「絶対に点をやらないと思って投げた」。2球目の外角へのスライダーを佐藤に引っ掛けさせて、遊ゴロに打ち取った。「期待に応えたかった」と胸をなで下ろしていた。

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大松、好返球で貢献「どうやって投げたかも分からない」[スポニチ]

ロッテの大松が守備で見せた。3−4の8回2死二塁で栗山の左前打をさばき、本塁へ完璧な返球。二塁走者を刺し「夢中でした。どうやって投げたかも分からない」と笑顔で言った。打っては2安打。ともに先頭打者として出塁し、得点につなげた。「チームに貢献したい、という思いだけだった」と白星の味をかみしめていた。

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ロッテ、粘って2戦連続逆転勝ち!指揮官「精神的な強さ」[スポニチ]

2試合連続となった延長戦を勝ち抜いた。しかも、ともに粘って粘っての逆転勝ち。ロッテの西村監督は「精神的な強さを感じる」と興奮を抑えきれなかった。

3回までで1−4とリードを許したが、中盤以降に1点ずつ返す。9回に里崎のソロで追い付き、迎えた延長11回。2死一、二塁で井口が初球を中前に運び、決勝点をもたらした。冷静なベテランは、塁上で諸積ベースコーチと派手にハイタッチ。「引き分けは負けと同じ。ここしかないと思った」との言葉通り、勝機を逃さなかった。

勝利を引き寄せたのは救援陣だった。4回から継投に入り、最後までゼロを並べた。延長10回1死一、二塁では、前日に3失点した内が登場。併殺打でピンチを脱した。指揮官は「1回打たれたから使わないのでは、本人のためにもならない。大きくなってもらわないと」。若手を信頼し、チャンスを与える。今季一貫している采配だ。

シーズン終盤から負けられない戦いが続く。日米で優勝経験のある井口でさえ「緊張する」と漏らしていた。そんな中、チームはたくましさを増している。ここ数年続いた低迷からの脱却を図る2010年。井口は「集大成は福岡で」と笑顔で締めくくった。

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また11回!また逆転!井口「このチャンスしかない!」[スポニチ]

また延長11回、また逆転勝ちでロッテがファイナルステージ進出を決めた。11回、2死一、二塁で井口が遊撃手の頭を越える中前打を放ち、二塁走者の岡田が小躍りしながら生還。井口も一塁ベース付近で手を叩き、渾身のガッツポーズ。

7回の同点機には浅い右飛で三塁走者を還せなかったことに「その前にチャンスで凡退していたので、このチャンスしかないと思って打った。ホッとした」。シーズンで1敗もできない状況下からCS進出を決めたロッテ。そしてファーストステージ2連勝とチーム状態は最高の域に達している。「“和”というものをスローガンに掲げて戦った結果だと思っている」と井口。値千金の適時打にしばらく興奮冷めやらぬ様子だった。

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また打った!里崎、起死回生の同点弾!「今はミラクルマリーンズ」[スポニチ]

1点を追うロッテが里崎の同点アーチで土壇場にまた息を吹き返した。9回、3番手の長田の初球をたたき、左翼席へ放り込んだ。9日の第1戦でも途中出場し、9回に同点の2点適時打を放ち、これで同点アーチまでの4打席は4打数4安打4打点と大暴れだ。

7回には1点差に迫る適時打を放った里崎は「今のロッテはミラクルマリーンズ。和の力があるから、1点ずつ返していけば必ず勝てる。そう信じてプレーしています」 と話したがまさに言葉通りの試合展開となってロッテがファイナルステージ進出を決めた。

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諦めないロッテ、サブロー「絶対にものにしないといけない」[スポニチ]

先発のマーフィーが3回でKOされ、苦しい展開のロッテ。それでも2番手の渡辺俊が好投すると、打線が奮起した。3点差の6回にはサブローが適時二塁打を放った。「打ったのはカーブ。2回のゴリ(今江)のホームラン以降、流れがよくなかったので、絶対にものにしないといけないと思っていた」と執念の一打で2点差に。7回には里崎の中前適時打で1点差とし、ジワジワ追い上げると最後は延長戦で西武をうっちゃった。

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和の力ですね!西村監督/CS[ニッカン]

ロッテ西村徳文監督(50)が、スローガン「和」の野球でチームをファイナルステージ進出へ導いた。先発のビル・マーフィー投手(29)が3回4失点で降板。だが2番手の渡辺俊介投手(34)が3回3分の2を無失点と好投し、打線の逆転を呼んだ。「選手の頑張りが全てです。マーフィーが4点とられたけど俊介がよく頑張ってくれた。和の力ですね」と指揮官は全員をたたえていた。

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内2球で初勝利/CS[ニッカン]

ロッテ内竜也投手(25)がピンチをしのいだ。同点の延長10回。5番手の伊藤義弘投手(28)が四球、犠打、敬遠で1死一、二塁のピンチを招いた場面で救援登板。西武佐藤を、カウント0−1からの外角スライダーで、遊−二−一の併殺に仕留めた。前日は2番手で登板し3失点したが、この日は2球でCS初勝利をマークし、「やられたら、やり返す、と思っていました」と胸を張った。

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井口決勝打「和」が力に/CS[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(35)が延長11回、中前へ決勝打を放ち、チームをCSファイナルステージ進出に導いた。西武小野寺の初球、真ん中高めの速球をライナーではじき返した。「何とかチャンスをものにしたかった。今年のスローガンは和。選手一丸となってやっている。チームの力がいい感じになってきている」と、次のステージに向けて手応えを感じていた。

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里崎連日の9回同点打!/CS[ニッカン]

ロッテ里崎智也捕手(34)が、3打数3安打2打点の活躍で、ファイナルステージ進出に貢献した。5回から途中出場。3−4の9回、先頭で打席に入ると西武長田のスライダーをとらえ、左翼へ同点ソロ。前日9日に続き、2日続けての9回の同点打に「狙ってはいなかった。力が抜けてボールがよく見えていた。自分のバッティングができたと思う」と、納得の表情だった。

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サブローが左翼線へ適時二塁打[ニッカン]

ロッテ・サブロー外野手(34)が6回に適時打を放ち、2点差に詰め寄った。清田安打、井口四球で無死一、二塁。カウント2−1と追い込まれながら、カーブを振り抜き、三塁線を破る適時二塁打とした。「打ったのはカーブ。2回のゴリ(今江)のホームラン以降、得点ができておらず、流れがよくなかったので、この回のこのチャンスでは絶対にものにしないといけないと思っていた。自分が点を取るというよりは、後ろにつないで、ランナーをためるイメージだった。抜けてくれてよかった」とコメントした。

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俊介好投!女房に感謝/CS[ニッカン]

ロッテの2番手、渡辺俊介投手(34)が好投した。1−4と3点ビハインドの4回からマウンドに上り、3回2/3を2安打1三振2四球で無失点に抑えた。しぶとい投球は、打線に反撃のリズムを与え、降板した7回の時点では3−4と1点差に詰め寄っていた。「知らず知らず力みが出たときに里崎が声をかけてくれた。大きなミスになる前に声をかけてくれたのがよかった」と、女房役のサポートに感謝していた。

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マーフィー4失点KO/CS[ニッカン]

ロッテ先発のビル・マーフィー投手(29)が、3回4失点でKOされた。1回に2四球3安打で3失点と、立ち上がりに失敗した。特に、今季打率2割5分6厘、32安打と、つなぎの役割を期待される西武2番阿部に対し、1回四球、2回死球と、2打席連続の出塁を許したことで、自らを苦しめた。降板後、「今日は全てがよくなかった。完全に相手にやられてしまった。甘く投げてしまった球を、いいところに打ち返されてしまった。大事な試合で早い回にマウンドを降りることになってしまい、大変申し訳なく思う」とコメントした。

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今江「大きい」反撃ソロ/CS[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(27)が、2回に反撃のソロアーチを放った。2死走者なし、カウント0−2からのカーブを、左翼席中断に運んだ。「打ったのはカーブです。カウント0−2だったので、ストレート系を待っていたのですが、その中でうまいこと体が反応して、レフト方向へすくい上げることが出来ましたね。3点を先制された直後の攻撃で1点を返す事が出来たのは、この後の試合の流れを考えても大きいと思います」とコメントした。

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