わたしはかもめ2010年鴎の便り(10月)

便

10月27日

契約更改

選手年俸前年比
早坂1350万円▼10%
金澤740万円0%
中郷750万円▼20%
那須野2160万円▼10%
定岡500万円0%
木村1000万円▼17%
青松500万円0%
宮本440万円0%

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唐川シリーズ手応え練習試合で3回無失点[ニッカン]

日本シリーズ(30日開幕・ナゴヤドーム)に間に合った。右ひじ痛から復活を目指すロッテ唐川侑己投手(21)が27日、日本ハムとの練習試合(サンマリン宮崎)に先発し、3回を1安打無失点に抑えた。

8月26日の西武戦(千葉マリン)以来となる実戦登板とあって、1回に安打と四球で2死二、三塁のピンチを招いたが、ホームは踏ませなかった。「久しぶりだったけど、感触をつかめた。登板まで何日かあると思うのでしっかり調整したい」と、シリーズに向けての手応えを口にした。

唐川の存在は日本シリーズのキーになるかもしれない。中日落合監督もそれを見越して急遽2人のスコアラーをこの日の試合に張り付かせ、バックネット裏3列目から投球をビデオに収めさせた。視察した筒井スコアラーは「状態が悪くても組み立てられる投手。直球がいい時と比べてきてなかったけど、その辺をロッテの首脳陣がどう判断するか。こちらとしては先発もあるとみています」と警戒した。

西村監督は唐川のひじの状態を気遣いながら「先発か中継ぎかは分からないけど、何とかシリーズで投げられるんじゃないか」と合格点を出した。この日の試合で、日本シリーズ前の実戦調整を終えたロッテにとって、9−3と大勝した試合内容以上に、若き右腕復帰の手応えが大きかった。

◇大松上向き先制弾

大松が3回、先制ソロで打線に火をつけた。日本ハム糸数の初球スライダーを完璧にとらえ、右翼席中段まで運んだ。CSファイナルステージでは第1戦、第6戦で本塁打を放つなど、打撃の調子も上向き。「なかなかシーズン中でもない、いい当たりだった。いい緊張感で打席に立てたのは収穫。準備万端です」と納得の1発だった。

◇帰京

ロッテ里崎智也捕手(34)が宮崎から帰京した。28日に船橋市内の病院で痛めていた背中の検査を受けるため。日本シリーズ前の最終診断で、チームへは29日の練習で再合流する予定。

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ロッテくじ引く西村監督は「平常心」[ニッカン]

ロッテは西村徳文監督(50)が運命のくじを引く。27日、日本ハムとの練習試合が終了後、ドラフト会議出席のために宮崎から帰京。競合が予想される早大・斎藤を引き当てるため、ヤクルトの小川監督が青いネクタイなどで験担ぎをする中「僕は特別何もないです」と平常心で臨む。どちらの手で引くのかと問いかけられると「口で引きますよ。冗談ですけど」と笑顔も見せていた。

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ロッテ・唐川3回0封!第5戦先発いける[サンスポ]

頼れる右腕が間に合った!!30日にナゴヤドームで開幕する中日との日本シリーズを前に宮崎合宿中のロッテは27日、日本ハムとの練習試合(サンマリンスタジアム)を行い、右ひじの故障で2カ月戦列を離れていた唐川侑己投手(21)が先発3回1安打無失点と好投。復活をアピールし、第5戦での先発が濃厚になった。

待ち望んだ右腕の復活だ。唐川が8月26日の西武戦(千葉マリン)以来62日ぶりに実戦のマウンドに立った。日本ハム打線を相手に3回1安打無失点。日本シリーズの先発を任せられる−。期待十分な内容だった。「ストライクも入ったし、セットポジションでもしっかり投げられた。いい練習ができました」。

修正能力の高さを見せつけた。1回、変化球が高めに抜け先頭の杉谷に中前打を許し、続く村田へは四球。それでもこの回を無失点に切り抜けると、2回以降は90キロ台のスローカーブでカウントを稼ぐなど本来の投球を取り戻し、1人の走者も許さなかった。

今季の出場はわずか11試合。5月13日の横浜戦で打球を受けて右手中指を骨折。8月に復帰後は3戦3勝と波に乗ったが、9月1日に右ひじの張りを訴え、出場選手登録を抹消されていた。痛みが引かずに2軍でも本格的な投球を行えなかったが、23日に宮崎合流後は2度のブルペン入り。計138球を投げ込み、ついに間に合わせた。

西村監督は「何とか日本シリーズで行けそうな感触はつかめた。あとは明日の状態を見て決める」と慎重だが、バックネット裏から偵察した中日の筒井スコアラーは「戦力に入ってくると読んでいます」と警戒を強めた。

「登板する日までにしっかり調整すれば大丈夫でしょう」。唐川も手応え十分。本拠地・千葉マリンでの日本シリーズ第5戦で先発することが濃厚になった。若き右腕がロッテの救世主となる。

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ロッテ・大松&井口、アーチ競演[サンスポ]

宮崎合宿中のロッテは27日、日本ハムとの練習試合(サンマリンスタジアム)を行い、9−3で快勝した。22日の宮崎入りから3戦連続で雨天中止。前日26日にようやく試合を行い、この日は2日連続の実戦。3回に大松が右翼席へ、4回には井口が左中間席へそれぞれソロアーチを放ち状態の良さをアピール。井口は「2試合でいい調整ができた。ボールも見えている」と話した。

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ロッテ・西村監督は自然体「何もしません」[サンスポ]

こちらは平常心で臨む。28日のドラフト会議で早大・斎藤の1位指名を公言しているロッテ・西村監督は飾ることなく、くじ引きに出陣する。「小川さんは青いハンカチを持っていく?そうみたいですね。でも、僕はあえて何もしませんよ。ツキがあればいけるでしょう。面白くなくてごめんなさいね」。

ヤクルトも斎藤の1位指名を公言しているため、一騎打ちとなれば先にくじを引くのは小川監督になるが、「残り物には福があるって言うでしょう」とニヤリ。史上初めてシーズン3位から日本シリーズ進出を決めた“下克上”指揮官は、大物右腕を引き当てる自信を滲ませた。

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唐川間に合った!「第5の男」に堂々名乗り![スポニチ]

ロッテは27日、宮崎市内で日本ハムと練習試合を行い、右ひじ痛で戦線を離脱していた唐川侑己投手(21)が先発。約2ヶ月ぶりの実戦登板ながら3回1安打無失点に抑えて回復ぶりをアピールし、30日に開幕する中日との日本シリーズで先発入りすることが確実になった。チームはこの日で宮崎合宿を打ち上げ、28日に決戦の地・名古屋に入る。

投球内容よりも、何より試合で投げられた事実が大切だった。加えて結果も3回1安打無失点。唐川の言葉には復活への自信がにじんだ。「逆球とか高く抜ける球もあったけど、(復帰後)初めての登板だし覚悟はしていた。予定通り。いい練習になった」。

8月26日の西武戦(千葉マリン)以来62日ぶりの実戦。直球は最速138キロ止まりで、立ち上がりは自慢の制球もばらついた。初回、先頭・杉谷に中前打され、続く村田にはストレートの四球。ただ、ここからは緩急をつけた投球で1人の走者も許さなかった。

5月に右手中指を骨折した際には、8月3日のイースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)で実戦復帰。2回1/3で4失点だったが、その1試合だけの調整で1軍に昇格し、同12日の日本ハム戦(千葉マリン)で6回2失点、同19日の同カード(東京ドーム)は4安打完封するなど快投を続けた。3イニング投げただけで日本シリーズを迎える今回も「前回も1度の実戦で(1軍に)行っているし不安はない。しっかり調整できれば大丈夫」と胸を張る。

西村監督は「何とかシリーズで投げられる感触はつかめた」と言いつつ起用法についての明言は避けた。ただ、先発が確定しているのは成瀬、渡辺俊、マーフィー、ペンの4人。大嶺が26日の斗山戦(アイビー)で4回2失点だったこともあり、唐川が「先発第5の男」となるのは確実だ。視察した中日・筒井スコアラーも「僕は戦力として(先発に)入ってくると読みました」と警戒する。シーズン終盤、CSでチームに貢献できなかった21歳右腕が、最後の大一番に間に合った。

◇内、頼もしい!3者三振締め

中継ぎの一角を担うロッテの内が8回に登板。3者三振に仕留める上々の仕上がりを見せた。シーズン終盤に2日連続で勝利を挙げる救世主的な活躍をした7年目右腕は「いつも通りです」と淡々。初めて出場する日本シリーズに向けては「緊張すると思うけど、ここまで来たらどうのこうの言っていられない。普通にやるだけです」と平常心で臨むことを強調した。

◇大松&井口、会心“一本締め”

ロッテの大松と井口が会心の一本締めだ。3回に右越えソロを放った大松は「練習試合でも結果が出た方がいい。完璧な当たりだったし準備万端。日本シリーズは初めてだしワクワクしています」と笑顔。4回に左中間席中段にソロを放った井口も「球が見えているし、いい感じでシリーズに臨める。いい調整ができました」と納得の表情だった。

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西村監督「普段通りに、平常心で」斎藤“引く”[スポニチ]

ロッテが1位指名を決めている早大・斎藤は競合が確実。クジを引く西村監督は「何球団が(斎藤を)指名するかでクジを引く順番も変わってくる。普段通りにいきますよ。皆さんは残念でしょうけど、僕は変わったことはしない。常に平常心でいきます」。27日で宮崎での日本シリーズ直前合宿を打ち上げたが、指揮官はチームを離れて夜に空路帰京した。また、抽選に外れた場合のシミュレーションを繰り返した松本編成統括は、指名が全体で4、5人になるとした。

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唐川、間に合った!3回0封でシリーズ先発当確…ロッテ[報知]

ロッテ・唐川侑己投手(21)が27日、日本ハムとの練習試合(サンマリン)に先発。9月上旬に右ひじを痛めてから初の実戦となったが、3回を1安打無失点と好投。30日から始まる日本シリーズでの先発の座をつかんだ。

腕をムチのようにしならせた。初回、先頭の杉谷に中前安打を許したが、その後は危なげない内容。「ストライクが入るか、走者が出てからどう粘るかを課題にしていました。多少、高めに浮いたけど、(故障してから)はじめての登板なので。全体的に良かったと思います」。直球は最速138キロ止まりながら、90キロ台のスローカーブを巧みにちりばめ、打者のタイミングを外した。

西村監督も「何とかいけそうな感触をつかめた」と一安心。4日の第5戦(千葉マリン)の登板が有力視される右腕を視察した中日・筒井スコアラーも「2回からは制球も安定していた。日本シリーズでも戦力になりますね」と警戒感をあらわにした。

これで日本シリーズ前の実戦は全て終了。チームは28日に敵地・名古屋入りする。「中日のビデオはまだ見てないです。まだ時間があるので、しっかり調整すれば大丈夫だと思います」と頼もしく語った21歳。レギュラーシーズンではケガで貢献できなかった分、何とか間に合った大舞台で、真の力を見せつける。

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ロッテ・早坂、150万円減で契約更改[サンスポ]

ロッテの早坂が27日、150万円減の年俸1350万円で契約を更改した。早坂は5月に左ひざを痛め、6、7月と2度の手術を行った。来季の復帰を目指し、リハビリを続けている。(金額は推定)

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ロッテ控え組も絶好調で猛アピール[ニッカン]

ロッテ打線が14安打を放ち、9得点を奪い快勝した。5回までにほとんどの主力組が途中交代する中、塀内久雄内野手(29)、根元俊一内野手(27)、青野毅内野手(27)などの控え組が安打を重ね、日本シリーズ出場へ向けアピールした。西村監督も「ベンチ入りは25人で、そこに入れない選手も出てくる訳ですから。選ぶのが大変ですよね」と、嬉しい悩みに目を細めていた。

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唐川が実戦復帰、3回1安打無失点…ロッテ[報知]

日本ハムとの練習試合に登板した唐川 日本シリーズ(30日開幕)に出場するロッテは27日、宮崎市で若手主体の日本ハムと練習試合を行った。右ひじの張りで9月上旬から戦列を離れていた唐川が先発し、3回を1安打無失点だった。

唐川は「全体的に悪くない。いい練習ができた」と手応えを語った。抜けた球が見られるなど、本調子ではないが「まだ時間はある。しっかり調整すれば大丈夫だと思う」と明るい表情。日本シリーズでの起用について、西村監督は「明日の状態を見てから決めたい」。明言は避けたものの、先発での登板が濃厚となった。

打線は井口や大松が本塁打を放ち、順調な調整ぶりを見せた。試合は9−3で勝った。この日で宮崎での合宿を終え、28日に中日の本拠地・名古屋に移動する。

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西村監督、佑ちゃん獲得に向け「普段通り」…ロッテ[報知]

ロッテはドラフト前日の27日、球団事務所でスカウトが集まって外れ1位のシミュレーションなどを行った。早大・斎藤佑樹投手(22)の1位指名を明言しているが、仮にくじが外れても、即戦力の投手を狙っていく方針だ。斎藤の指名が競合した場合は西村監督がくじを引く。日本シリーズに向けた宮崎での合宿を終え、ドラフトに備えて指揮官は帰京。験担ぎなどは特に行わないという。「普段通りやります。いい方に考えています。引けるように」と話した。

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住生活が横浜の買収交渉を打ち切り[ニッカン]

横浜ベイスターズの買収を目指していた住生活グループが、TBSホールディングスとの買収交渉を打ち切ったことが27日、分かった。関係者が明らかにした。本拠地の場所など買収の条件で折り合わず、住生活は来季から参入するのは困難と判断した模様だ。

27日午後にも交渉打ち切りを発表する。セ・リーグの横浜球団は今季で3年連続の最下位となり、業績は多額の赤字に陥っている。放送事業の不振が続いているTBSは経営の重荷となっていた球団の売却を目指していたが、破談により方針の再検討を迫られる。

交渉では、球団の本拠地を横浜のままにするか、球団誘致に積極的な新潟などに移転するかが焦点の1つとなったが、「住生活は本拠地の移転を目指したのに対し、TBSが横浜への残留に固執したのが決裂の要因」(関係者)という。

トステムやINAXを傘下に持つ住生活グループは球団のオーナーになることで、グループの統一ブランド「LIXIL(リクシル)」の知名度を高めることを狙っていた。TBSグループが保有している球団株69.2%の大部分を取得する方針だった。

野球協約では、来季に向けて球団オーナーを変更する場合、原則としてことし11月30日までにプロ野球実行委員会とオーナー会議で承認されることが必要。住生活とTBSは10月中の合意を目指して交渉していた。

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前代未聞の破談…住生活G、買収断念で“株上がった”[スポニチ]

横浜ベイスターズの球団売却問題で、球団を保有するTBSホールディングスと、買収交渉を進めていた住生活グループは27日、ともに交渉打ち切りを発表した。横浜からの本拠地移転を視野に入れていた住生活グループとTBSの意向が食い違ったことに加え、買収額などの諸条件で折り合わなかったことが背景にある。TBSは来季の球団保有及び尾花高夫監督(53)の続投を決めたが、近い将来に身売り問題が再燃するのは確実。前代未聞の「破談」はプロ野球の価値下落を象徴する出来事ともいえる。

午後3時。住生活グループとTBSホールディングスは、全くの同時刻に都内で会見を行った。買収準備プロジェクトのリーダーを務めたトステムの溝口和美副社長(62)は「協力的、精力的に協議を重ねてきましたが球場、人事、色々なことが諸条件として折り合わず合意するに至りませんでした」と語った。

交渉打ち切りの理由については「守秘義務がある」(同副社長)として踏み込まなかったが、両者には埋めきれない溝が存在した。中でも大きかったのは本拠の横浜スタジアムの問題だったようだ。

近い将来の移転を視野に入れていた住生活グループに対して、TBSは強い難色を示した。本拠地に関しては一部で新潟の名前が挙がったほか、住生活グループ内部には静岡移転案もあったという。溝口副社長は新潟移転を検討したことを否定したが、横浜の若林貴世志オーナー(62)は「それ(本拠地問題)は向こうも執心していたから(破談の原因は)そういうことでしょう」と話す。ある関係者は「球団を一新して始めたかったのだと思う」とした。

横浜は1978年に川崎球場から横浜スタジアムに移転した際、同球場と40年に及ぶ長期契約を結んでいる。10年ごとに見直す取り決めにはなっているが入場料収入の25%に加え、広告、物販収入も球場側にしか入らない。球場使用料は年間約8億円。こうした条件が交渉のネックになったのは想像に難くない。

さらにTBS側が約60億円の売却額を想定していた半面、住生活グループは40億円程度での買収を目指していたとみられる。差額20億円を埋めるのは容易ではない。加えてチームは、内川がFA権を行使しての移籍が濃厚。4番を務める村田もFA権行使を示唆している。主力2人がチームを去る可能性がある状況下では、買収交渉が進まないのも当然だった。住生活グループの買収の最大の狙いは、今年立ち上げた新ブランド「LIXIL(リクシル)」の認知度アップ。当初こそ相思相愛だった両者だが、ゴールインは難しかった。

交渉打ち切りが明らかになったこの日、住生活グループの株価(終値)は前日から54円高の1585円に急騰した。買収コスト増への懸念、将来的な経営への悪影響が回避されたことが歓迎された。株主、そして市場が買収に「NO」を突きつけたことが破談を象徴しているのかもしれない。

◇“売名行為”には反論

会見した溝口副社長は、一部から一連の買収交渉は、住生活グループの売名行為との指摘があることに反論。「売名行為なら手を挙げるだけで済んだ。買収に向けてプロジェクトチームを立ち上げ、全精力をつぎ込んだのであり、売名行為にはあたらない」と語った。同グループでは統一ブランド「LIXIL(リクシル)」の知名度アップを買収の目的としていた。実現こそならなかったが一定の「成果」はあったのかもしれない。

◇身売り騒動経過

9月30日
TBSホールディングスが住生活グループなど複数の企業と横浜球団売却の交渉を行っていることが発覚。
10月1日
住生活グループが買収交渉の事実を認める。
5日
横浜球団の株式について、傘下の事業会社が保有する方針であると住生活グループ幹部が明かす。
6日
横浜・笹川取締役が実行委員会に出席。交渉の経過を説明し、住生活グループ側のコメントとして「現状は発表できる段階ではない」と伝える。
12日
住生活グループ・潮田会長が初めて記者会見し、10月中にも球団買収の合意を目指す考えを正式表明。
19日
潮田会長が買収に合意した場合、来季監督の選任を同グループ主導で行う方針を示す。
21日
横浜・笹川取締役と住生活グループが資産査定に関連するヒアリングなど約1時間の会談。また、潮田会長が早ければ25日に買収交渉の結論が出る可能性を示唆。
25日
潮田会長が買収合意時期が遅れる可能性があると、慎重な態度を示す。
住生活グループ
東京都中央区に本社を置き、住宅設備メーカー「INAX」、建材メーカー「トステム」、住宅関連企業「東洋エクステリア」を傘下にする持ち株会社。トステムとINAXが01年10月に経営統合して設立し、04年に現在の社名に変更。積極的な合併・買収(M&A)で規模を拡大させ、住宅関連事業などを展開する。潮田洋一郎代表取締役会長、杉野正博代表取締役社長。従業員はグループ全体で約3万6000人。資本金681億円。鹿島アントラーズのオフィシャルスポンサーも務める。

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高3の夏、4三振の記憶/日本シリーズ[朝日新聞]

初めて対戦したのは、高校3年の時。2002年夏の全国高校野球選手権大阪大会の開幕を間近に控えた時期だった。大阪桐蔭高と金光大阪高の練習試合。場所は関西にある社会人野球のグラウンドだったと、ロッテの西岡剛(26)は記憶している。「高校時代、1度だけ対戦してます。覚えてますよ」。

バックネット裏は、数十人のプロ野球スカウトらで埋め尽くされた。お目当ては大阪桐蔭高の主将で4番だった西岡と、金光大阪高を同年春の選抜大会に導いたエースの吉見一起(26)。「よっしゃ、吉見から打ってスカウトたちにアピールしたろと思ったら、4三振ですよ。完全に抑えられた」。遠い目をしながら、西岡は笑った。

将来を嘱望された2人だが、プロ入りへの道筋は違った。大阪桐蔭はその夏、189校で争う大阪大会の激戦を勝ち抜き、甲子園出場を果たした。西岡は秋のドラフト会議でロッテから1位指名を受ける。「盗塁王や首位打者などタイトルが取れる選手になりたい」と抱負を語り、プロへと巣立った。

吉見は3年になる頃には140キロ超の直球で打者をねじ伏せ、「近畿のナンバーワン投手」と呼ばれていた。しかし、最後の夏は大阪大会4回戦で涙をのむ。「プロになるのはまだ早い」と社会人のトヨタ自動車に進んだ。

「プロに入ってから、トントン拍子だった」という西岡は入団3年目の05年、レギュラーとして日本一を経験し、目標だった盗塁王のタイトルも手にした。その秋、吉見はドラフトの目玉となり、希望枠で中日に入団した。

2人が再び顔を合わせたのはそれから3年後、08年の交流戦。これまでの対戦成績は8打数2安打だ。「打てないっていうイメージはない。相性は悪くないはず」と語る西岡に対し、吉見は「いいバッターですよ」と返す。

今季、吉見は自身初の開幕投手を務め、3年連続となる2ケタ勝利を挙げた。一方の西岡は前年の不振から抜け出し、首位打者に輝いた。それぞれ投打の柱として迎える日本シリーズ。

2人はしかし、表面上は無関心を装う。吉見は「(高校時代に抑えたのは)過去の話なので」とかわした上で「誰を抑えて、とか、相性がいい、とかいうことじゃなく、勝つためにどういう投球をするか、ということしかない」。西岡も「吉見から打ちたい、だけじゃなく、どの投手も同じ」と語る。

右のエースと不動の1番打者。吉見が第1戦で先発すれば、高校時代から好敵手だった2人の激突で、今年の頂上決戦は幕を開ける。

◇吉見と西岡の全対戦成績

8打数2安打0打点
2008-06-21ナゴヤドーム二ゴロ
2008-06-22ナゴヤドーム三邪
2006-05-22千葉マリン左安 四球 三振 四球
2010-05-19千葉マリン右安 三振 二ゴ 左飛

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