位 | 名前 | 守備 | 所属 |
---|---|---|---|
× | 斎藤佑樹 | 投手 | 早大 |
1 | 伊志嶺翔大 | 外野手 | 東海大 |
2 | 南昌輝 | 投手 | 立正大 |
3 | 小林敦 | 投手 | 七十七銀行 |
4 | 小池翔大 | 捕手 | 青学大 |
5 | 江村直也 | 捕手 | 大阪桐蔭 |
6 | 藤谷周平 | 投手 | 南カリフォルニア大 |
育1 | 黒沢翔太 | 投手 | 城西国際大 |
育2 | 山口祥吾 | 投手 | 立花学園 |
育3 | 石田淳也 | 投手 | NOMOベースボールクラブ |
「ショウタ」3連発だ。1位の伊志嶺翔大に続き、4位は青学大の小池翔大捕手。さらに育成1位は城西国際大・黒沢翔太投手。「大」と「太」の違いはあれど、読み方はみんな「ショウタ」。ルーキー(大嶺)翔太に続き4人目のショウタとなった。石川運営本部長も「え、4人も!?今、気がついたよ。偶然ですよ」と驚いていた。
日本一に向けてロッテがビル・マーフィー投手(29)の封印を解く。28日、ナゴヤドームでの練習で、西本投手コーチがナックルの投球にゴーサインを出した。マーフィーも「本当は来季のためのボールだったんだけど、条件が整えば日本シリーズでも投げたい」と、魔球の投球に意欲を見せた。
魔球と言われるには所以がある。最初に投げたのは広島とのオープン戦だった。揺れて落ちるボールがど真ん中を通ったが、里崎は後逸。球審の足に当たってボールと判定された。ブルペンでの投球練習でも、里崎が「10球続けては捕れない」というほど変化する。シーズン途中から主戦捕手だった的場は里崎よりも捕れず、必然的に今季は封印される形になっていた。
この日は投手ノックの際の返球で、裏方さんに向けて3球投げたが、すさまじい変化をしたボールはミットをはじいた。「僕のナックルは、里崎にしか捕れないよ」とマーフィー。封印が解かれるのは里崎とのバッテリーの時になりそうだ。
練習の最後を念入りなバント練習と走塁練習で締めくくった。打席に立つ必要のあるセ・リーグ本拠地での1、2戦への先発も想定させる動きを見せたマーフィーだが、ナックルという武器が解禁された今、その表情は自信に満ちていた。
プロ野球ドラフト会議が28日、都内のホテルで開催された。ロッテ1位の東海大・伊志嶺翔大外野手(4年=沖縄尚学)は、チームメートに囲まれると満面の笑みで、「思う存分やったろうかなと思ってます」と、プロの世界での大暴れを誓った。
走攻守3拍子そろった野手として、上位指名確実と言われてきたが、「何位でも、どこにでも行くつもりだった」。そんな気持ちで待っていたところに1位指名。「西村監督は選手を信頼している印象が強い。そんな監督の下でプレー出来ることを光栄に思う」と、早くも心はチームの一員だ。
大学日本代表でともに戦ってきた早大・斎藤、大石とは同リーグとなる。「お互い切磋琢磨して、1年目から対戦したい」と目を輝かせつつ、自身の課題も忘れていない。「自分はまだプロで通用する体じゃない。144試合出続けられるような体づくりをしないといけない」と表情を引き締めた。
小学生の時、故郷宮古島でキャンプ中の当時オリックスのイチローを見て、プロへの憧れを抱いた。沖縄の高校出身の野手としては史上初の1位。「今度は自分が小さい子達に希望を与える選手になりたい」。千葉から夢への第1歩が始まる。
憧れの西武西口を目標に掲げた。上位指名に安堵の表情を浮かべ「高校、大学が同じ西口投手に追いつき、追い越せるように努力していきたい」。同リーグで投げ合うチャンスを楽しみにした。昨年の明治神宮大会V右腕も、今季は右肩の故障で調子を落としたが「この冬にしっかり鍛えて、春のキャンプでは投げられるようにしたい」と照準を定めた。
来年4月で創部30年を迎える七十七銀行初のプロ野球選手となる。普段の業務では、窓口に立つこともあり「お客様と接することで、コミュニケーションの大切さを学びました」と西村監督のように「和」を重視する。だが、野球には「やるからには上を目指したい」と、最速148キロ右腕は貪欲だった。
日本シリーズ運営委員会は28日、2010年日本シリーズ開催要項の変更を発表した。台風14号が10月31日に東海地方に接近する天気予報を受け、第1、2戦が公共交通機関等のまひで中止となった場合、その球場で1日順延し移動日を設けて第3戦を行う規定を、移動日を設けずに第3戦を行うことに変更した。テレビ中継に配慮した形で、11月2日の第3戦はテレビ朝日系列で全国中継することになっているが、従来通りの規定では2日が移動日になるため。第5戦と第6戦の間の移動日は設ける。
プロ野球ドラフト会議が28日、都内のホテルで開催された。
ロッテ1位の東海大・伊志嶺翔大外野手(4年=沖縄尚学)は、チームメートに囲まれると満面の笑みで、「思う存分やったろうかなと思ってます」と、プロの世界での大暴れを誓った。
走攻守3拍子そろった野手として、上位指名確実と言われてきたが、「何位でも、どこにでも行くつもりだった」。そんな気持ちで待っていたところに1位指名。「西村監督は選手を信頼している印象が強い。そんな監督の下でプレー出来ることを光栄に思う」と、早くも心はチームの一員だ。
大学日本代表でともに戦ってきた早大・斎藤、大石とは同リーグとなる。「お互い切磋琢磨して、1年目から対戦したい」と目を輝かせつつ、自身の課題も忘れていない。「自分はまだプロで通用する体じゃない。144試合出続けられるような体づくりをしないといけない」と表情を引き締めた。
小学生の時、故郷宮古島でキャンプ中の当時オリックスのイチローを見て、プロへの憧れを抱いた。沖縄の高校出身の野手としては史上初の1位。「今度は自分が小さい子達に希望を与える選手になりたい」。千葉から夢への第1歩が始まる。
プロ野球ドラフト会議が28日、都内で行われ、七十七銀行の右腕・小林敦投手(24)がロッテから3位指名を受けた。
東海大一中(現翔洋中)を卒業後、神奈川・東海大相模高へと野球武者修行に旅立った若者が、みちのくで花開いた。ロッテから3位指名を受けた小林は、仙台市の七十七銀行本社で喜びの会見を開いた。「ロッテの日本シリーズをもちろんチェックします。1年目から活躍できるように頑張る」と、声を弾ませた。
同社にとっても81年の創部以来、30年目で初めてのプロ選手になる小林は「小さい時から夢でした。会社に楽天ファンが多いけど、仙台に来た時に応援していただけるように頑張る」。島田市の実家にいる父協(かなえ)さんと母裕美子さんに、指名直後に電話で報告した。「すごく地元も盛り上がっているみたいです」と、目尻を下げっぱなしだ。
今夏の都市対抗でNTT東日本戦に登板し、延長11回、162球を1人で投げ抜いた最速148キロを誇るタフネス右腕。「東海大や、摂津さん(JR東日本東北、現ソフトバンク)がプロで活躍しているのが、刺激になるし自信になる」という。これまでは窓口業務で顧客の預金を管理していたが、今度はチームのために“貯金”する。「会社のためにも、契約金は七十七に預けます。成績もそうなる(貯金できる)ようにしたい」。希望は膨らむばかりだ。
「プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA」が28日、都内ホテルで行われた。4球団が競合した早大・斎藤を外したロッテは28日、外れ1位でオリックスとの一騎打ちの末、東海大・伊志嶺を引き当てた。
右手でガッツポーズした西村監督は「斎藤君を外してどうなることかと思った。伊志嶺君(の交渉権)を取れてよかった。即戦力の投手が欲しかったのは事実だけど、スピードのある外野手だから」と安堵の表情を浮かべた。
伊志嶺も「1年目から活躍し、持ち味の盗塁や出塁率(の高さ)で貢献したい」と笑みを浮かべた。今夏の世界大学選手権では日本代表の主将を務め、24打数11安打3盗塁。代表でともに戦った斎藤、大石(いずれも早大)とは同一リーグになり「切磋琢磨して頑張りたい」と飛躍を誓った。
プロ野球日本シリーズは30日、ナゴヤドームで開幕する。ロッテは28日、公式練習を行ったが、第1戦の先発が確実な成瀬善久投手(25)はブルペン入りしたことを、なぜかひた隠し。日頃は冗舌なエースが、予告先発が採用されない大舞台を前に貝になった!?
宮崎合宿を前日27日に打ち上げ、この日午前に空路名古屋入り。午後5時からの練習で、成瀬は三塁側室内ブルペンに消えた…はずだった。
ソフトバンクを4安打完封し、日本シリーズ進出を決めた19日のクライマックシリーズ最終戦以来のマウンド。その感触を確かめようとした報道陣に対して、左腕は貝になった。「投げてませんよ。投げていたとしても言いません。今は言うことありませんから」。
常に報道陣の質問に丁寧に対応する左腕が、今回ばかりは様子が違う。チームは5年ぶりの日本シリーズだが、出番のなかった成瀬には初の大舞台。予告先発が採用されていないだけに、緊張感がにじみ出ていた。
「勝ったときに話します」。エースは黙って大勝負に挑む。
注目の七十七銀行・小林敦投手(24)は、ロッテに3位指名された。同銀行硬式野球部が1981(昭和56)年4月の創部以来、30年目で初のプロ野球選手誕生。杜の都仙台で頭角を現したMAX148キロ右腕は、高校時代に対戦して敗退した成瀬善久投手(25)に追いつけ追い越せの意気ごみで、ロッテの主戦を目指す。
宮城県富谷町の野球部グラウンドで吉報を聞いた小林は、すぐに静岡県島田市在住の両親に電話連絡。親子でロッテの3位指名を喜んだ。
「光栄なことだと思います。自分として高い評価をいただきました」。仙台市青葉区の本社に移動しての会見では、七十七銀行硬式野球部創部30年目で初となるプロ野球選手の重みをひしひしとかみしみた。ロッテの印象では同い年の成瀬との因縁にふれた。
東海大相模3年で迎えた2003(平成15)年夏の神奈川大会。小林は準決勝で横浜と対戦し、成瀬と投げあった末に0−2で敗退した。あれから7年。横浜からロッテ入りした成瀬は今季も13勝を挙げ、球界を代表する左腕に成長した。
一方の小林は、大学4年と社会人3年で着実に前進した。MAX148キロの速球とカーブ、スライダー、フォーク、カットボールを駆使。この日、待望のドラフト指名を受け「年は一緒ですが、下から追い上げていきたい。やるからには1番になりたいから」と成瀬に追いつけ追い越せの意気ごみだ。
普段は宮城県庁支店の窓口勤務。11月12日から中国・広州で開催される第16回アジア競技大会に日本代表として参加するが、仙台発の即戦力右腕はロッテ1年目からの活躍を目指す。
プロ野球ドラフト会議でロッテから6位指名された南カリフォルニア大の藤谷周平投手が28日、同大グラウンドで心境を語った。最終目標はメジャー入りとしながらも明確なプロ志向を表明。米国仕込みの日本人プロ選手誕生の可能性は十分だ。
吉報が入ったのは現地の午前3時。「あまり予想もしていなかったのでびっくりした。指名をいただいて嬉しい限り」と喜びを口にした。昨年はパドレスから指名されたが大学進級を選択。今回は「プロの世界に入っていきたい。真剣に考えたい」と前向きだ。
7歳から米国暮らしとあって日本の野球は未経験。憧れは野茂英雄投手で、やはりメジャーへの思いは強い。今後は両親や球団と話し合い「メジャーに近い道を選びたい。どんなオプションがあって、どんな環境に置かれるのかを聞いてみたい」と話した。
ロッテは秋季教育リーグに参加していた宮崎からこの日、名古屋に移動して早速調整した。ソフトバンクを破ったパのCSファイナルS第6戦から9日が経過。第1戦の先発が確実な成瀬は「疲れは取れた。ナゴヤドームは独特の雰囲気で楽しみ。最低限の仕事はしないといけない」と引き締まった表情で話した。
伊志嶺翔太外野手(東海大)が斎藤に宣戦布告した。大学生野手で唯一1位指名となった伊志嶺は、日本ハムに1位指名された同期の右腕に対し「日本代表でもともに戦った仲間。同じパ・リーグだし切磋琢磨して高め合っていきたい」とライバル心を燃やした。
走攻守3拍子そろったプレーが売りで、走塁は西武・片岡を参考にしているという。サブローや大学先輩の大松らの他にも、CSで活躍した清田、今季序盤にブレークした荻野貴ら若手がひしめくロッテ外野陣だが「自分のプレーをするだけ。1年目から活躍したい。やってやろうと思っています」。斎藤とプロの舞台での対決に向け、まずはチーム内での競争を勝ち抜く。
西村監督 斎藤君は外したけど、僕が引く前に当たりクジを引かれていたので。投手が凄く欲しかったけど、伊志嶺君もスピードを持った素晴らしい外野手。即戦力と期待しています。
高校、大学とも西武・西口の後輩で「西口2世」の異名を取った右腕、南昌輝投手(立正大)は、2位指名にホッとしたような笑顔を浮かべた。立正大からの指名は育成枠を除くと94年ドラフト3位で西武に指名されたその西口以来。「憧れの選手は西口さん」と話す南は東都2部だった今季は右肩炎症で不完全燃焼に終わった。それでも「肩は問題ないです。1軍に居続けて結果を出したい」と1年目からの活躍を誓った。
南カリフォルニア大の藤谷周平投手が28日、同大グラウンドで心境を語った。最終目標はメジャー入りとしながらも明確なプロ志向を表明。米国仕込みの日本人プロ選手誕生の可能性は十分だ。
吉報が入ったのは現地の午前3時。「あまり予想もしていなかったのでびっくりした。指名をいただいて嬉しい限り」と喜びを口にした。昨年はパドレスから指名されたが大学進級を選択。今回は「プロの世界に入っていきたい。真剣に考えたい」と前向きだ。
7歳から米国暮らしとあって日本の野球は未経験。憧れは野茂英雄投手で、やはりメジャーへの思いは強い。今後は両親や球団と話し合い「メジャーに近い道を選びたい。どんなオプションがあって、どんな環境に置かれるのかを聞いてみたい」と話した。
プロ野球の新人選択会議(ドラフト)が28日、都内で行われ、七十七銀行のエース右腕・小林敦(24)はロッテから3位指名を受けた。81年に同行の野球部が硬式となって以来、初のプロ選手誕生。会見では「プロ野球は昔からの夢であり、目標。嬉しく思っています」と喜びを爆発させた。
七十七銀行では県庁支店で窓口業務を任されている。勤務態度はマジメそのもの。遠征の翌日でも疲れを一切、顔に出さないという。佐藤和利支店長(52)は「仕事上の安定感は抜群。面倒な仕事も、ミスなくこなします」と高く評価する。今後は同行の“大口預金者”となる立場。「千葉に行っても、七十七銀行?もちろん。そういう意味でも会社に貢献したい」と笑った。
最速148キロの直球を生かした投球は魅力十分。「即戦力として期待されていると思うので、1年目から活躍したい」。ここから、大きく羽ばたいていく。
プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が28日、都内のホテルで行われた。大学ジャパンの主将が、同じリーグのライバルとなるエースに宣戦布告した。東海大・伊志嶺翔大外野手(22)は、ロッテから早大・斎藤の外れ1位指名を受け、甘いマスクを引き締めた。ともに戦った今夏の世界大学選手権で大会オールスターに選ばれたアマNO.1野手は、「(斎藤と)1年目から対戦して、切磋琢磨していきたい」と誓った。
沖縄出身の野手としては初の1位。幼い頃、故郷・宮古島のキャンプで当時オリックスのイチローにサインをもらったグラブは、実家で大切に飾ってある。世界の安打製造機のように、50メートル5秒7、遠投115メートルと走攻守3拍子そろい、「持ち味は足。盗塁数、出塁率でチームに貢献したい」と意気込みを語った。
オリックスとの競合で当たりくじを引いた西村監督は「まずは競争から。レギュラーをとってもらいたい。(荻野貴、清田の)いい刺激になる」と期待を寄せた。「1年目から活躍する気持ちで、やったろうかな、と思います」と伊志嶺。大学の先輩・大松も控える外野陣に、新風を吹き込む。
プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が28日、都内のホテルで行われた。ロッテは、6巡目でランディー・ジョンソンも輩出した米・南カリフォルニア大の右腕・藤谷周平投手(23)を指名した。
同投手は東京都出身で、94年に父の仕事の関係で家族とともに米国に移住。身長190センチから投げ下ろす直球は平均で145キロをマークし、150キロ。スプリットも武器にしている。昨年パドレスから18巡目で指名されたが、入団しなかった。
石川球団運営本部長が昨夏渡米した際に、「まだ粗削りだが将来面白い」と見つけた“掘り出し物”。本人はメジャー志向があるというが、同本部長は「前向きに検討してもらえるように交渉していく」と語った。ビデオを見たという西村監督も「長身から投げ下ろす、力のあるボールを投げますね」と絶賛していた。
日本シリーズは30日、ナゴヤドームで開幕する。パ・リーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち上がったロッテは、秋季教育リーグに参加していた宮崎からこの日、名古屋に移動してさっそく調整。敵地での開幕に備え、内野守備の連係をチェックした後にフリー打撃で汗を流した。
シリーズ第1戦の先発が予想される成瀬は「疲れは取れた。ナゴヤドームは独特の雰囲気で楽しみ。最低限の仕事はしないといけない」と引き締まった表情で話した。
中日とロッテのシリーズでの対戦は1974年以来で、中日は3年ぶり、ロッテは5年ぶりの日本一を目指す。
ロッテ井口資仁内野手(35)が後輩にエール送った。28日に都内のホテルで行われたドラフトでは、青学大の後輩にあたる小池翔大捕手(4年)がロッテの4位に指名され、「頑張って欲しいですね」と笑顔で話した。また日本シリーズ(30日開幕・ナゴヤドーム)に向けては、午後5時から投内連係、シートノック、フリー打撃で約2時間汗を流し調整。2日後に迫った決戦にも「今日は特に気持ちは変わらないですよ。(高ぶるのは)明日からじゃないですか」と落ち着いていた。
30日からの日本シリーズに臨むロッテは、当初の予定通り早大・斎藤祐樹投手を1位指名。抽選に外れたため、東海大・伊志嶺翔大外野手を指名し、ロッテとオリックスの3球団で競合となったが、西村監督が見事くじを引き当てた。2巡目には立正大・南昌輝投手、3巡目には七十七銀行・小林敦投手と即戦力投手を指名。また、6巡目に南カリフォルニア大の藤谷周平投手を指名した。
プロ野球のドラフト会議が28日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪の大宴会場「飛天」で開催された。東海大の伊志嶺はロッテの1位指名に「素直に嬉しく思う。1年目から活躍し、持ち味の盗塁や出塁率(の高さ)で貢献したい」と笑みを浮かべた。
沖縄・宮古島出身で、50メートル5秒台の俊足が売り。7〜8月に開催した世界大学野球選手権では日本代表の主将を務め、24打数11安打3盗塁と大暴れした。代表でともに戦った斎藤、大石と同一リーグになり「切磋琢磨して頑張りたい」と飛躍を誓った。
ドラフト会議でロッテから6位指名された南カリフォルニア大の藤谷周平投手が28日、同大グラウンドで心境を語った。最終目標はメジャー入りとしながらも明確なプロ志向を表明。米国仕込みの日本人プロ選手誕生の可能性は十分だ。
吉報が入ったのは現地の午前3時。「あまり予想もしていなかったのでびっくりした。指名をいただいて嬉しい限り」と喜びを口にした。昨年はパドレスから指名されたが大学進級を選択。今回は「プロの世界に入っていきたい。真剣に考えたい」と前向きだ。
7歳から米国暮らしとあって日本の野球は未経験。憧れは野茂英雄投手で、やはりメジャーへの思いは強い。今後は両親や球団と話し合い「メジャーに近い道を選びたい。どんなオプションがあって、どんな環境に置かれるのかを聞いてみたい」と話した。
大阪桐蔭高・江村直也捕手(3年)がロッテにドラフト5位で指名された。野球部長、監督、両親とともに学校の応接室でドラフトの模様を見守り、テレビ中継終了後はインターネットを見ながら指名を待った。指名を受けて、野球部の西谷浩一監督(41)は「元々プロ志望でしたから。高校生としてはトップレベルの肩。4番も打ってたし、気持ちの強い子です。ロッテさんと縁があったとういうことですね」と話した。
ロッテからドラフト3位指名を受けた七十七銀行・小林敦投手(24=東海大)が、他の指名選手たちへのライバル心を口にした。早大の大石や斎藤らも同じパ・リーグ球団から指名を受けたことで「向こうの方が年齢は下だけど、実力は上。負けないように1年目から頑張ります」と、やる気をみなぎらせた。
球団では「直球に力があり、変化球の精度の高い即戦力投手。ハートが強く打者に向かう姿勢が素晴らしい。先発、リリーフどちらにも適性があり、今後さらに変化球にキレが出てきたら、抑えとしても戦力になる」と評価した。
ロッテが28日、日本シリーズに向けて名古屋入りし、ナゴヤドームで全体練習を行った。投内連係の練習では、けん制の動きなども確認し、決戦に備えた。練習開始は午後5時。ちょうどドラフト会議が始まった時間だった。アップ中に、1巡目で斎藤佑樹の抽選が外れたのを確認すると、青山総合コーチは「先に引いた日本ハムが持っていったということは、監督がくじを引いた時には、もう当たりは残ってなかった。しょうがないよね。外れ1位の抽選で伊志嶺を引き当ててるし、日本シリーズに向けて勢いがつくんじゃないか」と、前向きにとらえていた。
ロッテは予告通りに早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)を1位指名したが、交渉権は得られなかった。4球団が指名し、3番目にクジを引いたが、2番目にひいた日本ハムが交渉権を獲得した。外れ1位には東海大・伊志嶺翔大外野手(4年=沖縄尚学)を指名。オリックスと競合したが、西村徳文監督(50)が左手で当たりくじをゲットした。西村監督は「(当たりくじは)先にひかれたのだから諦めがつきます。(斎藤は)楽しみですね。同じリーグに来てくれるのは」と話した。伊志嶺については「スピードを持っている選手。そういう野球をやりたい」と話した。
ロッテは2位に立正大の南昌輝投手(4年=県和歌山商)を指名した。球団では「先発、リリーフに適性のある大型右腕。140キロ中盤の速球に加え、キレ、重さのある直球は魅力十分。カーブ、フォークのコンビネーションの投球にさらに変化球が加われば、先発ローテーションとしても十分可能性を秘めた馬力ある投手」と評価した。
ロッテは4位もショウタだ。1位の伊志嶺翔太に続き、青学大の小池翔大捕手(4年=常総学院)を4位で指名。「太」と「大」の違いはあれど、読み方はともに「ショウタ」。ルーキー(大嶺)翔太内野手(19)に続き3人目のショウタとなった。球団では小池に対し「攻守にバランスの取れた総合力の高い大型捕手。送球素早く阻止率高い。打撃も捕手らしく、読みがよく意外性あり。全日本大学のレギュラー捕手で将来的にレギュラーを狙える捕手」と評価した。
ロッテは5位に大阪桐蔭・江村直也捕手(3年)を指名した。球団では「地肩の強さは高校生でトップレベル。打撃のレベルアップ、経験をしっかり積めば、非常に楽しみな捕手である」と評価した。
ロッテに逆輸入ルーキーが誕生する。6位で南カリフォルニア大の藤谷周平投手(23)を指名した。190センチの長身から150キロを超える直球が持ち味。高校から米国でプレーしており、09年6月の米大リーグのドラフトでは、パドレスから18巡目(全体534位)で指名されながら入団はしていない。球団は「長身で直球に力がある投手。角度のあるタテの変化球で空振りが取れる。粗削りであるが、将来性とスケール感を感じる大型投手」と評した。
中日とロッテが対戦する日本シリーズの出場資格者(各チーム40人)が28日、発表された。両チームとも主力選手が順当にメンバー入りした。