わたしはかもめ2010年鴎の便り(11月)

便

11月5日

成瀬最強の証明、史上初PS先発4勝だ[ニッカン]

王手をかけたロッテがエースで一気に日本一を決める。中日との日本シリーズ第6戦は、6日ナゴヤドームで行われる。第1戦で先発した成瀬善久投手(25)の先発が濃厚。現在ポストシーズン3連勝中で、4勝目となれば史上5人目の快挙となる。5年ぶりの日本一を頼れるエースに託す。

やはり最後はこの男で締める。成瀬が日本一をかけたマウンドに立つ。この日、千葉から名古屋に移動し、夕方からナゴヤドームで全体練習。軽めのキャッチボールとダッシュで調整した左腕は「今は本当に投げるのが楽しみです。結果を出すのではなく、自分の役割をしっかりできればいい」と笑顔を見せながらも、最後はいつも通り冷静沈着な表情で引き揚げた。

日本一の栄冠を得ることは、偉大な先輩に肩を並べることでもある。勝てばクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズを含めたポストシーズン4勝目。日本シリーズだけで4勝した稲尾、杉浦らと並ぶ。シリーズMVP獲得となれば、球団の投手では初の快挙だ。清田、今江ら打者陣と争うことになるが「やるからには狙いますけど、チームに貢献できればいいです」と、CSに続いて2度目の獲得に意欲もみせた。

シーズン中は勝ちと負けが交互に続いた。だが、ポストシーズンに入り負けなし。第1戦では、1回から142キロ前後の直球を連発するなど、いつも以上の球速で押した。「シーズン中は、次対戦する時にどういう狙いでいくか、1年間通してこういう攻め方をしないといけないとかいろいろ考えると思うんですけど、ポストシーズンって負けたら次はない。だからこそ思いっきり投げたいし、悔いなく投げたい気持ちがあるんです」と投球の違いを明かしていた。

3日の千葉マリンの練習では、渡辺俊と野球規則を読みながら、ナゴヤドームのマウンドの傾斜について話し合った。第1戦で88球しか投げていないが、下半身に思った以上に張りが出たためだ。傾斜角度が高いとされる同球場のマウンドについて、野球規則に目を配って調べるほど、勝つための策を練っていた。

ソフトバンクとのCSファイナルステージと同様に、成瀬で始まり、成瀬で終わるシナリオは出来上がっている。救援陣も好調だが、完投への意欲を聞かれると「もちろん。いや、1人じゃなくて、みんなで力を合わせてやるだけです」と力を込めた。頼れるエースで、5年ぶりの歓喜を一気に決める。

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ロッテ・成瀬、狙うぜシリーズMVP!![サンスポ]

第6戦で決める−。日本シリーズは6日、舞台を中日の本拠地・ナゴヤドームに移して第6戦が行われる。3勝2敗で日本一へ王手をかけたロッテは、先発が濃厚な成瀬善久投手(25)が投手としてはチーム初のMVP獲得を宣言。打線をけん引する井口資仁内野手(35)も、あと1に迫った球団のシリーズ最多安打12本の記録更新でVに花を添える。

エースが静かに気持ちを高めた。決戦の地・ナゴヤドーム。成瀬はランニングやキャッチボールなどで1時間半汗を流し、最終調整を終えた。「投げるのが楽しみです。最後まで投げる?みんなで力を合わせたい。自分の投球、自分の役割をしっかり果たせればいい」。これまで登板前日はピリピリした雰囲気を漂わせていたが、この日の表情には余裕さえ感じられた。

今季のポストシーズンでは、西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦こそ8回途中7安打2失点で勝敗がつかなかったが、ソフトバンクとのCSファイナルステージは2試合に先発し1失点完投&完封勝利。日本シリーズ第1戦も5回4安打2失点で白星発進に貢献するなど、4試合で無傷の3勝と好調を自信につなげている。

球団史上初の快挙も視野に入れている。狙うのは、シリーズMVPだ。ロッテは毎日時代の1950年に別当薫氏、1974年に弘田澄男氏、2005年に今江が獲得しているが、いずれも野手。「やるからには狙います。チームの勝利に貢献できたらいい」とエース左腕は不敵な笑みを浮かべた。

西村監督も「成瀬?明日投げるか分からないので何も言えません。とにかく明日、全員で全力でぶつかるだけ」と1年間率いてきたチームに期待を込めた。

5年ぶりの頂点まであと1勝。レギュラーシーズン3位から初の日本一にのぼり詰め、歴史を塗り替える。

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V請負人だ!ロッテ・井口3度目日本一へ[サンスポ]

日本シリーズは6日、舞台を中日の本拠地・ナゴヤドームに移して第6戦が行われる。3勝2敗で日本一へ王手をかけたロッテは、先発が濃厚な成瀬善久投手(25)が投手としてはチーム初のMVP獲得を宣言。打線を牽引する井口資仁内野手(35)も、あと1に迫った球団のシリーズ最多安打12本の記録更新でVに花を添える。

井口の表情に、自信がにじみ出ていた。5日、前日調整を終えると、35歳のベテランがきっぱりと言い切った。「いい形でやれている。本当にいいチームになったと思う。明日(6日)決めたいね」。

セ・リーグでは無敵を誇った竜投相手に5試合のチーム打率は.301。脅威のマリンガン打線を井口が引っ張っている。全5試合で安打を記録し、そのうち4試合が複数(マルチ)安打。打率.478(23打数11安打)は両軍通じてトップの数字だ。

記録更新も見えてきた。毎日が日本一になった1950(昭和25)年。MVPに輝いた別当薫氏の12安打(24打数)がシリーズでの球団最多安打で、これにあと1本に迫った。

それから60年。井口が新たな歴史を打ち立てれば、5年ぶり日本一の可能性も必然的に高まる。もちろん、成瀬や好調な清田、今江らを差し置いてのMVP獲得も現実味を帯びてくる。

「あまり意識はしていないけど、結果的に記録更新できればいい。ボク自身は四球でもいいから出塁したいと思っているし、勝つためにやるだけです」。ダイエーで2度の日本一(99、03年)、米大リーグ・ホワイトソックスで世界一(05年)を経験した優勝請負人が、最後の力を振り絞る。

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もつれても俺がいる!ロッテ・俊介第7戦先発[サンスポ]

第7戦にもつれ込んだ場合、ロッテは渡辺俊の先発が確実だ。千葉マリンの第3戦で無四球完投勝利を飾った右腕は5日、マウンドチェック、ブルペン投球、バント練習をおこなって準備を整えた。ナゴヤドームのマウンドの傾斜はきつく、下手投げには不利とされているが、「今のままなら大丈夫です」と自信のコメントを残した。

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成瀬、完投勝利で日本一&MVP「狙います」[スポニチ]

史上初のリーグ3位からの日本一はエースが決める。ロッテの3勝2敗で迎える日本シリーズ第6戦は、6日に舞台をナゴヤドームに移して行われる。先発が確実なロッテ・成瀬善久投手(25)は5日、チームとともに同球場で調整。完投での日本一達成と、投手では球団初となるシリーズMVP獲得を力強く宣言した。シーズンからフル回転してきた大黒柱が、敵地での大一番でチームを5年ぶりの頂点に導く。

舞台は整った。ナゴヤドームでの最終調整。練習を終えた成瀬は、険しい表情で駆け足でベンチ裏へ。そんな緊張感も一瞬のこと。帰り際、タクシーに乗り込む直前には自ら立ち止まり、笑顔も交えて口を開いた。

「僕が(第6戦に)投げるか分からないですよ」。成瀬独特の、恒例の「おとぼけ」だが、大事な一戦を任せられる存在は1人しかいない。日本一に王手をかけてのマウンドで、狙うは「もちろん!」と自ら宣言した完投勝利。その上でシリーズMVPについても「やるからには狙います。チームに貢献できればいい。今は本当に投げるのが楽しみ」と言い切った。

球団のシリーズMVPは50年の別当薫(当時毎日)、74年の弘田澄男、そして05年の今江と野手しかいない。投手は登板機会が限られるが、完投で今シリーズ2勝目を挙げればチャンスは大きく広がる。実際、成瀬は連続中4日でフル回転したソフトバンクとのCSファイナルS(ヤフードーム)で完投と完封で2勝。同シリーズMVPを獲得した。10月30日のシリーズ第1戦(ナゴヤドーム)で勢いをつけた事実に加え、胴上げ投手になればインパクトも強い。

その第1戦は5回2失点。敵地は他球場に比べ「まるで景色が違う」との声がチーム内であがるほどマウンドが高く、傾斜が急勾配のため踏み出す右足に大きな負担がかかる。成瀬もリリースポイントにズレが生じ、生命線の制球力が微妙に狂った。左腕のフォームは体の使い方が縦振りではなく横振り。マウンドの傾斜が大きいほど負担がかかるという右足に張りが出たのも、88球での早期降板の一因だった。

ただ、今回はそこから中6日。休養も十分で、成瀬も「(前回は)普段と違う張りが出たけど、1度投げたから(感覚的にも)もう大丈夫」と話す。慣れれば投手にプラスとなるのが高いマウンド。踏み込む右足にしっかりと体重が乗る分、球に角度と勢いが出る。実際、第1戦では直球は今季最速タイの144キロを計測。本来の制球力を取り戻せば自然と結果はついてくるはずだ。

「自分の投球、自分の役割を果たせればいい。僕らは3位通過だしチャレンジャー。失うものはない」。大一番を目前に控えてもキャッチボール中などに時折、笑顔を見せたのは自信の表れ。今年はレギュラーシーズン、ポストシーズンで計4度の開幕投手を務め、3位を決めたレギュラーシーズン最終戦、CSファイナルS最終第6戦でも先発で白星。節目を飾ってきたエースが、最後も快投で締める。

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西村監督「いつも通り」自然体で日本一へ[スポニチ]

大一番を前にしても、ロッテ・西村監督は何度も同じフレーズを口にした。「特別なことはしません。いつも通り。いつもと全く変わりませんよ」。自然体、普段着野球…。これこそが西村ロッテの真骨頂だ。だからシーズン残り3試合から全勝して3位に入り、逆転に次ぐ逆転でCSも突破。3位から史上初となる日本一へ、残り1勝に迫った。

「昨日の試合で調子を落としていたバッターが上がってきた。明日もやってくれるでしょう」。指揮官は手応えを感じ取っている。第5戦でサブロー、金泰均、福浦ら不振だった主力が軒並み打って、先発全員の15安打10得点を挙げた。第6戦の中日の先発は左腕チェンが濃厚。大敗した第2戦では6回まで散発4安打で1得点しか奪えなかったが、第2戦の時とは打線の勢いが違う。青山総合ベンチコーチも「チェンを打って勝たなきゃ、日本一にはなれない」と力強く言った。

新人監督で日本一を達成すれば08年の西武・渡辺監督以来9人目。球団では第1回シリーズの50年・湯浅禎夫監督以来60年ぶりとなるが、指揮官は「とにかく控える試合を全力でいって勝つだけ」と前だけを見据えた。第6戦で勝って5年ぶりの日本一を奪回する。

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今江がMVP宣言“つないで”チェン攻略を[スポニチ]

ロッテ・今江も成瀬に負けじとMVP宣言だ。05年に続く出場2シリーズ連続の栄誉に向け「チームが勝たないとMVPもない。チームの勝利に貢献したい。その上で獲れるに越したことはないですね」と意欲十分。今シリーズも全5試合で安打を放ち打率.471。第6戦で対戦が予想されるチェンについては「簡単には打てないけど、つないでつないでという意識でやれば何とか攻略できるのでは」と自信をのぞかせた。

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清田、新人のシリーズ最多打点更新だ![スポニチ]

ロッテ・清田が新人のシリーズ最多打点の更新を誓った。現在タイ記録の6打点で「チームとして1点でも多く取りたいし、チャンスで回ってくればぜひ打ちたい」。その一方で第5戦の送りバント失敗を猛省。2番打者として「送る時は送って忠実にプレーしたい」と与えられた役割を全うする。第2戦で2打数無安打1死球に抑え込まれたチェンには「速かったし、いいイメージはない。でも勝たなきゃいけない」と闘志を燃やした。

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西岡「パの代表として」不振も勝ちに行く[スポニチ]

ロッテ不動のリードオフマン西岡は普段通りのスタイルで臨む。今シリーズも打率.174と低迷するなど、ポストシーズンでの不振は続くが「試合が終わるまで王手とか考えずに集中したい」と平常心を強調。主将としてグラウンド内外でチームを支えてきた自負があり「ここまで来られるのは実力もあるし運もある。パの代表としてセの代表に立ち向かいたい」と意気込んだ。

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大松、離脱後初めてグラウンドに登場[スポニチ]

右大腿部裏の軽度の肉離れで、第2戦以降ベンチ入りメンバーから外れているロッテの大松が、離脱後初めてグラウンドに姿を見せた。打撃練習は行わず、トレーナーとともに外野フェンス沿いを歩くなどして状態を確認。まだランニングはできず、大松は「少しでも良くなるようにやっている」と話した。西村監督も「日に日に良くなっているが、無理して使いたくない」と慎重な姿勢で、第6戦でのベンチ入りについては当日の状態を見て決める。

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ロッテ、祝勝会準備OK!ビール3200本用意[スポニチ]

日本一に王手をかけ、球団はビールかけなど祝勝会の準備に入った。会場は名古屋市内の選手宿舎の屋外駐車場を予定。球団関係者は「明日(6日)の昼ごろから会場の方で用意を始める予定です」と説明した。日本一が決定した場合、セレモニーなどがあるため試合終了から約1時間半後に開始となる見通し。ビールはCSファイナルSを突破した際と同数の3200本を用意している。

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日本シリーズ第6戦、成瀬が決める!「投げるの楽しみ」…ロッテ[報知]

ロッテの3勝2敗で迎える日本シリーズ第6戦は6日、舞台を中日の本拠地・ナゴヤDに戻して行われる。勝てばリーグ3位チームでは初、5年ぶり4度目(前身の毎日時代を含む)の日本一が決まるロッテは、エース・成瀬善久投手(25)の先発が濃厚。西村徳文監督(50)は第1戦で5回2失点と好投した左腕に全てを託し、就任1年目での頂点を狙う。

高ぶる気持ちを抑えきれなかった。成瀬のハートに火がついた。「投げるのが楽しみです。結果を出すことにこだわらず、自分のピッチングができればいいと思う」。チームの命運を託されたエースは、不敵な笑みを浮かべて決意表明した。

この日は敵地・ナゴヤDで、ダッシュなどで最終調整。第1戦では2本のソロアーチを許したものの、5回を投げ4安打2失点と好投。球数もわずか88球と、余力を残しての降板だった。「完投?いや、みんなで力を合わせて頑張るだけです。MVP?やるからには狙いますけどチームに貢献できたらいい」。チームの勝利を最優先する。

勝てばリーグ3位からの史上初の日本一だ。就任1年目で頂上を目指す西村監督は「緊張?ないですね。いつも同じです。特別なことはしません」と自然体で臨むことを強調。投手陣に関する質問は「答えたくないです」と一切受け付けなかったが「きのうの試合で、調子を落としていた選手が、上げてきてくれている。全力でぶつかっていって勝ちたい」と、敵地で胴上げする夢を描いた。

球団はすでにCS最終S突破のときと同じ3200本のビールを用意。ビールかけの会場は名古屋市内の選手宿舎の駐車場に決まった。球団広報は「会場の設営は当日のお昼ぐらいまでに整えたい」と話した。

さああと1勝。西村監督はCS第1Sを突破したときは「涙は日本一まで取っておきたい」と話していた。史上初の3位から頂点へ。スローガン「和」の通りの一丸野球で、下克上を完遂させてみせる。

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太もも痛大松ベンチ入りに慎重[ニッカン]

日本シリーズ第1戦で右太もも裏を痛めたロッテ大松尚逸外野手(28)が5日、ナゴヤドームで外野をジョギングするなどして体を動かした。まだ走ることができず「少しでも良くなるようにやっている」と話した。西村監督は「日に日に良くなっているが、無理して使いたくない」と慎重な姿勢だった。ベンチ入りについては、当日の状態を見て決める。

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テギュン復調!笑顔戻った[ニッカン]

ロッテ金泰均内野手(28)が5日、笑顔でナゴヤドームでの全体練習をこなした。前日の日本シリーズ第5戦ではシリーズタイ記録の4安打をマーク。第4戦までは打率2割と低調だったが、一気に打率3割6分8厘に急上昇させた。気分も上々の様子で、練習後には「明後日ではなく、明日決めたい。決められるように頑張ります」と笑顔で話してバスに乗り込んだ。

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絶好調清田「楽しくやれてる」[ニッカン]

ロッテ清田育宏外野手(24)が5日、ナゴヤドームでの全体練習に参加した。他のナインより2倍の時間のフリー打撃を志願して取り組む熱の入れよう。前日までに6打点と、日本シリーズの新人タイ記録をマークしていることに「楽しくやらせていただいてます。昨日もバントミスしても今江さんが打ってくれてカバーしてくれて。ホント、ありがたかったです」と、先輩への感謝の言葉を繰り返した。日本一になった暁にはシリーズMVPの有力候補になることには「必死にやるだけ」と無心で臨むと強調した。

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西村監督が先発投手を煙に巻く[ニッカン]

日本一に王手をかけているロッテ西村徳文監督(50)が5日、ナゴヤドームで行われた前日の全体練習に参加した。明日の先発はエース成瀬が予想されるが「誰が投げるのか分からないので、答えられない」と、明言を避けた。「いつも通りです。いつもと全然変わらないですね」と平常心で6日の決戦に臨む。

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ロッテ・大松まだ走れず…起用は当日次第[サンスポ]

右太もも裏の軽度の肉離れで、第2戦以降ベンチ入りメンバーから外れているロッテの大松が、離脱後初めてグラウンドに姿を見せた。打撃練習は行わず、トレーナーとともに外野フェンス沿いを歩くなどして状態を確かめた。まだ走れず、大松は「少しでも良くなるようにやっている」と話した。西村監督は「日に日に良くなっているが、無理して使いたくない」と慎重な姿勢。ベンチ入りについては、当日の状態を見て決める。

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V王手にロッテ・成瀬「やるからには狙う」[サンスポ]

5年ぶりの日本一へ、ロッテが一気に突っ走る。先発が濃厚なのはポストシーズンで好投を続ける成瀬。5日はキャッチボールなど軽めの調整で引き揚げ「今は投げるのが楽しみ」と余裕の表情だった。

クライマックスシリーズ(CS)に入り、ここまで4試合に先発。30回で5失点と、チームを白星へと導いてきた。救援陣も好調なだけに「みんなで力を合わせて頑張るだけ」と左腕は立ち上がりから飛ばしていく。重圧のかかる試合の連続で、このところは開き直りの心境が強い。「結果は分からない。自分の役割を果たせればいい」と自然体で言った。

その成瀬が「やるからには狙う。チームに貢献するのが1番ですけど」と言ったのが最高殊勲選手(MVP)。これに割って入りたいのが、2005年のシリーズでMVPに輝いた今江だ。チームの白星が最優先としながら「取れるに越したことはない」と話した。今シリーズ6打点ですでに新人最多記録に並んでいる清田も控えめながら「優勝して結果的に取れればいい」と続く。乗りやすい選手が多いロッテ。ここに来ても、気負いは一切感じていない。

西村監督は「とにかく、控えている試合に全力でぶつかるだけ」と言った。指揮官の言葉もいつも通り。何1つ変わらぬまま、中日に向かっていく。

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