わたしはかもめ2010年鴎の便り(11月)

便

11月6日

日本シリーズ第6戦

◇中日2−2千葉ロッテ(ナゴヤドーム)

両軍ともに決定打が出ず、引き分けた。中日は6回にブランコの適時二塁打で1点を勝ち越したが、2番手の浅尾が打たれ延長戦に持ち込まれた。延長に入ってほぼ毎回得点圏に走者を進めたものの、あと1本が出なかった。ロッテは8回にサブローの適時打で同点。延長で2度先頭打者を出しながら、いずれもバント失敗で併殺に終わったのが痛かった。

123456789101112131415R
千葉ロッテ1000000100000002
中日1000010000000002
中日・落合監督
「負けたら終わり。負けなかったのだから、もう1度やればいい。明日は勝たなきゃ。しょうがないが、お互いに重たいゲームだったな。負けられない試合は、どんどん中継ぎをつぎ込んでいく。明日もそうする。」
ロッテ・西村監督
「これだけやると選手も疲れる。シーズンも最後だから、頑張って欲しい。投手陣が踏ん張ってくれた。15回までいって勝ちに等しいというか、負けなかったということ。ミスしたことは反省しないといけない。」

◇成瀬悔い残る2球

成瀬にとっては悔やまれる1球になった。6回2死一、二塁、ブランコに投じた2球目。外角に投じた139キロを、力ずくで右翼フェンス直撃の適時二塁打にされた。直前の和田を避けて勝負した5番打者に勝ち越し打を許し、この回限りで降板した。

里崎
「ちょっと惜しかったけど、負けなかったのが大きい。」(引き分けに)
小林宏
「ブルペンのみんなで抑えていたし、集中力を切らさずに準備していた。」(14回から2回を無失点)
西岡
「しっかり決めないと、勝利に結び付いていかない。反省しないと。」(10回にバント失敗)
井口
「チェン相手に引き分けならいいのでは。」(日本一は持ち越したものの)
伊藤
「リリーフ陣はシーズン終盤からいい感じが続いている。残り試合は、つぶれてもいいぐらいの気持ちでいく。」(9回を無失点に)
清田
「中日の投手はみんな速過ぎる。反則ですよ。帰って寝ます。さすがに疲れました。」(6打数1安打)

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史上最長5時間43分15回ドロー/日本S[ニッカン]

日本シリーズ史上最長の死闘となった。ロッテが王手をかけて迎えた第6戦は、延長15回2−2で24年ぶりの引き分けに終わった。シリーズ初の延長15回に加え、試合時間5時間43分も最長。これも最多となる両チーム44人が出場した熱戦が終わったのは、最も遅い午後11時54分。対戦成績はロッテの3勝2敗1引き分け。ロッテは7日の第7戦に勝てば、5年ぶりの日本一が決まるが、中日が勝つか再び引き分けた場合は、8日にナゴヤドームで第8戦を行う。

日本一まで、何と遠いことか。午後11時45分、延長15回、西岡が三振に倒れ、この日のロッテの日本一は消えた。電光掲示板に終電の時間が映し出されるなど、試合終了を待たずに帰る客が出始め、客席がまばらになっていく中、左翼席のロッテファンは一糸乱れぬ応援をしていたが、祈りは通じなかった。

わずか1点。それが奪えなかった。延長10回と11回、最多安打の西岡と4番サブローに送りバントを命じたが、ともに併殺で倒れるなど、まさかの展開。試合時間は過去最長の5時間43分。イニングも15回まで達し、試合終了の時間はシリーズの試合で、最も遅い午後11時54分。午前0時をまわって会見の場に現れた西村徳文監督(50)が「何時間?」と報道陣に逆質問するほどだった。

第6戦で決めるつもりだった。試合前、監督は、親交のある「泣き虫先生」こと伏見工ラグビー部総監督の山口良治氏に、日本一を予告していた。「今日、決めます!」と両こぶしを固めながら言い切った。山口氏も「種目は違えども、信は力なり、信は任せること。選手を信じている穏やかな表情をしている」と、ロッテの勝利を信じていた。しかし、あと1歩が届かなかった。

短期決戦の激闘はナインの体に想像以上の負担をかけている。毎試合、ルーキー離れした活躍で、頼もしさすら感じさせている清田も「シリーズは独特な雰囲気があって、知らないうちに疲れがたまっているみたい。朝、起きると両足がパンパンなんです」と言う。左下の奥歯が欠けるなど、歯を食いしばっての毎日は、充実感もあるが、体には厳しい。早く決着をつけたい理由はそういうところにもあった。「これだけの試合をして、選手は疲れているでしょう。でも、シーズン最後なので、何とか頑張って欲しい」と西村監督は気遣った。

延長に入ると、中継ぎ陣が10回から5イニング連続で得点圏に走者を背負った。小野が打席にも立ち、2回1/3を投げるなど、懸命のリレーでしのいだ。1点を奪えなかったが、奪われることもなかった。小林宏が最後の打者を一ゴロに抑え、引き分けに持ち込むと、マウンド後方で、勝ち試合のようにハイタッチを交わした。「救援陣が、よく粘ってくれました。明日です。明日、頑張ります。勝ちに等しい?勝ちに等しいというか、負けませんでしたから」という指揮官の表情も沈んではいない。王手をかけている状況は変わらない。お預けとなった日本一を1日遅れで奪いにいくだけだ。

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サブロー11回の小飛球併殺反省/日本S[ニッカン]

つなぐ4番が敗戦の危機を救った。ロッテ・サブロー外野手(34)が先制&同点打と、全2得点をたたき出した。延長ではバント失敗のミスもあったが、勝負強さを発揮。今シリーズ序盤は不振にあえいだが、復調の気配を感じさせた。日本一決定はお預けとなったが、価値ある2打点となった。

復調した4番サブローが、勝ちに等しい引き分けをもたらした。先制、同点の2安打2打点。シリーズ最長ゲームを終え「負けなかったのが、でかいッスね。負けて明日だと全然違ってた」と疲れた様子も見せず、頼もしい言葉でチームの気持ちを代弁した。

ストレスの多い展開で、窮地からチームを救った。1点を追う8回、マウンドには中日浅尾。追い込まれてから、外角のボールゾーンに逃げる変化球に反応。体勢を崩すことなく、バットの先で拾って中前に落とした。「打ったのはスライダーだと思う。追い込まれていたので、コンパクトスイングを心がけてセンター方向へと打ち返すイメージやった。追いつけたことが大きい」。12球団最強ともいわれる勝利の方程式を、土壇場で切り崩した。

1回には2死三塁から、先制の中前適時打を放った。追い込まれながら、チェンのチェンジアップを見切り「超一級の投手だから攻略するのは難しかったけど、少ないチャンスを確実に生かすしかない。何とかしようという気持ちだけでした」。無死二塁で送りバントを失敗したルーキー清田のミスを帳消しにして、8回にはその清田の二塁打からチャンスが生まれた。シリーズ中盤までの不振を取り返す働きぶりだった。

つなぎの野球を象徴する4番だが、痛恨のミスもあった。11回無死一塁。それまで4度の打席で2安打2四球とすべて出塁。打線でもっとも当たっていたが、西村監督は当然のように送りバントを選択。決めたい場面だったが、その前に西岡や中日打線もバント失敗を繰り返していた。負の連鎖に巻き込まれるように小飛球を打ち上げて併殺に終わり「伝染するんですかね。しっかり反省して、次につなげたい」と終わったことは引きずらなかった。

未経験のロングゲームを振り返ると、肩で一息ついた。「明日勝つだけです。これからゆっくり疲れをとります」と帰りのバスに乗り込んだ。ロッテ優位に、変わりはない。完全に目を覚ました4番が、5年ぶりの日本一へと導く。

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ロッテ、踏ん張った!史上最長5時間43分[サンスポ]

史上最長イニング&試合時間の歴史的ドロー!日本シリーズ第6戦は中日、ロッテともに譲らず延長15回、5時間43分の死闘の末、規定により2−2で引き分けに終わった。対戦成績はロッテの3勝2敗1分けで、西村徳文監督(50)は“史上初のシーズン3位からの日本一”をかけ、7日の第7戦(ナゴヤドーム)に挑む。逆に中日が勝つか引き分けた場合は、史上2度目の「第8戦」が8日に同球場で開催される。

深夜の日本列島、久々に野球ファンはフジテレビの地上波中継に見入った。日本シリーズ史上初の延長15回、同じくシリーズ最長となる5時間43分の死闘。7投手をつぎ込む総力戦で、中日が必勝を期した第6戦を引き分けた。

ナインを出迎え、西村監督が三塁側ベンチ裏に姿を見せたのは、7日の午前零時1分。日付は変わっていた。「これだけ長い時間やれば疲れますね。投手陣がよく頑張ってくれた。15回までやって負けなかったのはまあよかった」。

中日の先発・チェンを相手に負けなかったのは勝ちに等しい。特に投手陣の粘りには「よく踏ん張ってくれた」と賛辞を贈った。救援陣は強力な中日投手陣にひけを取らない。11回には2死満塁で6番手で小野が登板。四球すら出せない状況で、荒木を一直に抑えた。「気持ちしかなかった」と右腕は大きく息をついた。

一方で、後味の悪さも残った。1−2の8回にサブローの適時打で同点に。「あそこの1点がすごく大きかった」と指揮官も言うように、中日2番手・浅尾からもぎ取った。だがそこから、短期決戦では致命傷になるミスが、立て続けに飛び出した。

延長10回。先頭の細谷が四球で出塁するも、続く西岡が送りバントに失敗。打球は投飛となり、飛び出した細谷が刺され、併殺でチャンスをつぶした。

さらに延長11回。井口が右前打でチャンスメークするも、この日2打点の4番・サブローに犠打を命じて失敗。飛び出した井口は一、二塁間で挟まれ、またも併殺に終わった。

「ミスをしたことは当然、反省しないといけない」と西村監督は厳しい口調で言った。もちろん、ロッテが優位に立っているのには変わりない。「明日です」と短い言葉に気合を込めた指揮官。7日の第7戦で勝てば、レギュラーシーズン3位からの日本一。“ダブル史上最長”のロングゲームに耐え、“史上初”の快挙に全力で挑む。

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ロッテ・俊介、初中4日も「準備してきた」[サンスポ]

再三のピンチを耐え抜いた中継ぎ陣の踏ん張りを、無駄にはできない。ベンチ裏で死闘を最後まで見届けた渡辺俊は、普段通りの表情に決意を込めて帰りのバスに乗り込んだ。

「負けなかったんで。明日も負けないように頑張ります」。第7戦の先発はあくまで“予定”だが、5時間43分の激闘の後、力強く“予告”した。ロッテの命運は、今季初の中4日でマウンドに上がるサブマリンに託された。

千葉マリンでの第3戦で、わずか97球での1失点完投勝利。2005年の第2戦に続き、日本シリーズ記録となる自身2度目の無四球完投だった。大舞台で、最も頼れる男だ。

第3戦は得意の千葉マリンだった。気まぐれに変化する風をうまく利用することができたが、今度は風がないナゴヤドーム。ロッテ投手陣には慣れないマウンドに苦しむ姿も見られるが、「投げにくさはない」とキッパリ。シーズン終盤の不調からすっかり立ち直った男は、初めから言い訳など考えていない。

「準備はしてきた。調整が難しいとか、そういうのはないです」。あとはマウンドで自分らしい投球を見せるだけ。第8戦はいらない。渡辺俊がロッテを5年ぶりの日本一に導く。

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ロッテ・サブロー、全打点もバント失敗猛省[サンスポ]

2点はともにサブローのバットから生まれた。1回の先制適時打に続き、1点を追う8回には浅尾から貴重な同点適時打。4番の仕事を果たしたが、延長11回無死一塁ではバントを打ち上げて併殺にする場面も。「あの2本はよかったけど…。バントって怖い。失敗が伝染する。しっかり反省して、明日に生かすだけ」と気持ちを切り替えていた。

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歴史的ドロー…延長15回はシリーズ最長[スポニチ]

日本シリーズの引き分けは、86年広島−西武第1戦以来7度目。延長15回は、同試合を含め3度あった14回を抜く最長イニングとなった。レギュラーシーズンでも延長15回まで戦ったのは、セで延長15回引き分け再試合制を採用した00年5月24日阪神−中日戦が最後。また、この日はロッテが3勝2敗と日本一にあと1勝。王手をかけた試合に引き分けたのは、57年西鉄が○○○△となって以来53年ぶり2度目。西鉄は第5戦に勝って4勝1分けで日本一に輝いている。

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日付が変わる6分前…ゲームセットも最も遅かった[スポニチ]

日本シリーズ第6戦は延長15回で、試合時間は5時間43分。日本シリーズの試合時間としては、75年広島−阪急第4戦の4時間49分を大幅に上回る最長時間。終了時間の23時54分も、95年ヤクルト−オリックス第4戦の23時11分を超える最も遅いゲームセットになった。

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壮絶15回5時間43分!ロッテ史上最長ドロー[スポニチ]

シリーズ史上初の延長15回ドロー!日本シリーズ第6戦は6日、ナゴヤドームで行われ、王手をかけて臨んだロッテは、1点を追う8回にサブロー外野手(34)の中前適時打で同点。その後は執念の継投で、シリーズ最長となる5時間43分の大激闘を2−2で引き分けた。対戦成績は3勝2敗1分けとなり、就任1年目の西村徳文監督(50)は仕切り直しとなる7日の第7戦で5年ぶりの日本一を目指す。

球史に残る激闘の末、最後の打者・大島を一ゴロに仕留めた守護神・小林宏が、小さく右拳を握りしめた。シリーズ史上最長となる5時間43分を戦い抜き、シリーズ史上初の延長15回ドロー。王手をかけた大一番で勝利をつかむことはできなかったが、西村監督は笑みを浮かべ、ハイタッチでナインを出迎えた。

指揮官がベンチ裏に現れたのは日付が変わった午前0時ジャスト。「何時間?」と逆取材した後に「勝ちに等しいというか、負けなかったんでね。投手陣が頑張ってくれた。これだけの時間、15回もやれば選手は疲れるでしょ。でもシーズン最後のゲームなんで頑張ってほしい」と続けた。7投手をつぎ込み、野手は控え捕手・的場以外を使い切る総力戦だった。

先発したエース成瀬が6回2失点。まだ90球だったが、1点ビハインドの7回に代打を送られた。内が2イニング、伊藤は1イニングを無失点。8回に同点に追いつき、延長戦に入ると窮地の連続だったが救援陣が必死に耐えた。

10回2死一、三塁は4番手・薮田が和田を三ゴロに仕留めた。続く11回は2イニング目に入った薮田が2死一、二塁のピンチを招く。古谷を投入したが四球で満塁。絶体絶命の場面で、マウンドに上がったのは17年目のベテラン小野だった。しかし、投球練習の1球目が暴投。ナゴヤドーム独特の高くて硬いマウンドに戸惑い、その後も制球が定まらない。荒木に対する初球はボール。中日ファンが押し出しを期待する異様なムードの中、2球目のストライクで落ち着きを取り戻した。そして3球目のシュートで一直。「(マウンドは)合わせるしかなかった。打者にはとにかく攻めるしかなかった」と振り返った。

小野は12、13回も得点圏に走者を背負ったが無失点。14回から小林宏につないだ。「何とか粘って点を与えずに済んだ。1点取られたら負け。みんな頑張っていたし、僕が取られる訳にはいかなかった」。守護神が意地の投球で2回無失点に切り抜け、負けなかった事実が大きかった。

リーグ3位からの日本一は第7戦以降に持ち越し。西村監督は8戦目の投手を問われ「それはこれから考えます。明日の投手もまだ、決まってないからね」と笑いを誘った後、こう言って会見を締めた。「明日です。明日頑張りましょう」。有利な立場に変わりはない。長い試合を耐えた。歓喜の瞬間は、もうすぐそこにある。

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先制&同点打、サブロー“雪辱”2打点[スポニチ]

心地いい疲労感だった。歴史的死闘を終えたロッテ・サブローは「明日って第何戦でしたっけ?」と報道陣に尋ねた。あまりの激闘に一瞬記憶が飛んだのか。そして「15回を戦ったのは生まれて初めてやね。メチャクチャ疲れました。本当に負けなくてよかった。負けと引き分けでは全然違いますから」と笑顔がはじけた。

これぞ4番だ。初回2死三塁から中前へ先制打。第2戦で3打数無安打に抑え込まれたチェンにリベンジを果たした。「相手は超一流のピッチャー。何としても勝つんだという強い気持ちを持って打席に入った」。1点を追う8回2死二塁では浅尾から同点打。1ストライク1ボールから内角高めの直球を空振り。胸元を攻められながら、続く外角スライダーに踏み込んで中前へ打ち返した。内角球を恐れない闘争心。「当たっても関係ない。そうさせるのは何とかしようという気持ちなんです」と振り返った。

CSからシリーズ第2戦まで不振続き。速球に振り遅れていたが、第3戦からバットを930グラムから910グラムに軽くしたことで完全復調。ここ2試合で9打数5安打4打点。右翼の守備でもサヨナラのピンチを救った。延長15回1死。代打・堂上剛が打った瞬間、右翼線にスタートを切った。一、二塁間を破る鋭い打球をフェンスに届く前に止めて振り向きざまに返球。得点圏に走者を進ませず「我ながらビッグプレー。よう足が動いてくれた」と語った。

延長11回無死一塁ではバントを失敗。「バントは怖いもので伝染する。しっかり反省して明日の試合に臨みたい」。そう言った後「もう勝つだけ。今日はゆっくり疲れを取ります」。4番はしばしの休息の後、再び大一番に向かう。

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バントミス連発…マリンガンつながらず[スポニチ]

王手をかけた一戦でロッテ打線が拙攻を繰り返した。延長10回無死一塁。ベンチは西岡に送りバントのサインを出したが、1ストライクからの高めの直球を痛恨のバントミス。投手への小飛球となり、飛び出した一走・細谷も帰塁できず一気に好機はついえた。西岡は「バント失敗は、決めていれば勝利に結びついたかもしれない。反省しています」とうなだれた。

続く11回にも無死一塁でサブローがバント失敗。初回の清田の失敗と合わせて、3度も走者を送れずに自滅していった。井口は「チェンで引き分けたので上出来じゃないでしょうか」と前を向いたが、大舞台になればなるほどきっちり小技を決めることが要求される。大きく流れを変える可能性のある拙攻だった。

里崎
「ちょっと惜しかったけど、負けなかったのが大きい。」(引き分けに)
伊藤
「リリーフ陣はシーズン終盤からいい感じが続いている。残り試合は、つぶれてもいいぐらいの気持ちでいく。」(9回を無失点)
清田
「中日の投手はみんな速過ぎる。反則ですよ。」(6打数1安打)

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薮田“練習で投げないゾーン”でピンチ摘む[スポニチ]

高めの直球。延長10回から4番手で登板したロッテ・薮田が、難易度の高い球でピンチの芽を摘んだ。2つの犠打失敗。「(バントは)簡単にはやらせたくないので、力のある球にしようと思った」と振り返った。

(1)
10回無死一塁 バントの構えをする荒木に対し、初球は内角高めのブラッシュボール。続く球も高めの直球でバントは捕飛。
(2)
11回1死一塁 岩崎達に高め直球でバントさせ、強い打球をさばいて二塁で封殺。

プロアマ問わず、捕手が中腰にミットを構え、高めの直球を要求するシーンをよく目にするが、意外にそのゾーンに投げ切ることは難しい。なぜなら投手の基本は「低く投げる」こと。2月のキャンプからシーズンを通して、ブルペンで捕手を中腰にしたゾーンへ投げる練習をする投手はほとんどいない。高めの直球は打者にバントをさせない、最も効果的な球。飛球になりやすく、打球の勢いを殺すことが難しいからだ。里崎は「やろうとしたことができた」と言った。37歳のベテラン・薮田は、練習で投げることのないゾーンへ、投げミスをすることなくアウトを奪った。

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成瀬“反省”6回2失点「自分のミス」[スポニチ]

ロッテ・成瀬が今ポストシーズン5度目の先発で、初めてチームを勝利に導けなかった。初回のリードを守れずに6回2失点。試合はつくったが「一発勝負の短期決戦の中で、2失点ともやってはいけない自分のミスによるもの」と反省した。勝負どころで制球が甘くなった内容に「決して調子は良くなかったけど、もっと投げないといけなかった。悔しいですね」と相手先発のチェンよりも早く降板したことを悔やんだ。

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俊介、中4日も万全「準備はできています」[スポニチ]

ロッテの日本一はサブマリンが決める。第7戦(ナゴヤドーム)は2日の第3戦(千葉マリン)で1失点完投勝利を挙げた渡辺俊が中4日で先発することが濃厚だ。よもやの引き分けも、日本一がかかるマウンドには違いない。高くて硬いナゴヤドームのマウンドには「投げにくい訳ではない。準備はできています」と話していた。

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引き分けは朗報?大松、出番あるぞ![スポニチ]

今シリーズ第1戦で右太腿裏を肉離れしたロッテ・大松がティー打撃を再開した。軽めのランニングも行い「ボチボチです。良くなってはきています。最善は尽くします。準備だけはしておきます」と話したが、この試合もベンチ入りメンバーから外れた。ただ、代打での一振りにかけられる状態まで近づいており、引き分けはある意味朗報。第7戦以降のベンチ入りは当日の様子を見て決める。

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日本一お預けも執念の逆王手阻止!…ロッテ[報知]

時計の針は「12」を回ろうとしていた。西村監督は絞り出すような声で、会見に臨んだ。「これだけやれば疲れますよ。勝ちに等しい?負けなかったということ」。日本一の夢は、第7戦に持ち越された。

投手陣が最後まで踏ん張った。先発の成瀬が6回2失点と試合を作ると、7回から売り出し中の内、9回は伊藤が無失点でバトンをつないだ。迎えた延長10回。4番手・薮田が2死一、三塁の大ピンチを背負うも、4番の和田を151キロの内角直球で詰まらせ三ゴロ。さらに延長11回には2死満塁と絶体絶命の危機だったが、6番手の小野が荒木を一直に仕留めた。

「とにかく攻めよう。逃げないという気持ちだった」。プロ17年目のベテランは延長12回にも無死一塁で、森野を二ゴロ併殺。その後、四死球で一、二塁とされたが、谷繁を投ゴロでガッツポーズ。延長13回にも2死二塁をしのいだ。延長に入って4イニング連続して得点圏に走者を許しながらしのぎきった投手陣に指揮官も「よく踏ん張ってくれた」と最敬礼。延長14回から2回を零封した小林宏は「ブルペン(中継ぎ陣)が頑張っていたから。明日も力を合わせて、ゲームを作れたら勝てると思う」と投手陣の“和”を強調した。

攻撃陣には課題が残った。延長10回無死一塁で、キャプテン・西岡が送りバントを失敗し、投飛で併殺。さらに延長11回にも無死一塁から、4番のサブローもバントを決められずまた併殺。2イニング続けて無死からの走者をつぶしてしまった。指揮官は「バントミス?向こうも一緒。こっちのミスは反省しないといけない」。西岡も「しっかり決めないと」と表情を引き締めた。

引き分けだが、王手をかけて有利な事実は変わらない。第7戦は渡辺俊を先発に立てて勝負をかける。「(ナゴヤDは)投げにくい訳ではない。負けないように頑張ります」。5安打1失点で完投勝利した第3戦の“再現”を狙う。西村監督も「明日また頑張りますよ」と前を向いた。史上初となるレギュラーシーズン3位から日本一へ。気持ちを切り替え、頂点に立つ。

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浅尾撃ち!サブローが千金の同点打…ロッテ[報知]

鋭い当たりが中前に弾んだ瞬間、ドーム内に悲鳴と歓声が入り交じった。沸き上がる左翼席に向かってサブローは右手を振り上げた。「(タイムリーの)2本は良かった。負けなかったのがデカい」。1点を追う8回2死二塁から起死回生の同点適時打を放ち、オレ竜を史上初の延長15回ドローに引きずり込んだ。

ベテランの執念だ。初回2死三塁のチャンスで、チェンから先取点となる中前適時打をマーク。8回のタイムリーは、絶妙のバットコントロールで浅尾の外角低めに沈むスライダーに食らいついた。「何とかしようという気持ちだった。センター方向へと打ち返すイメージだった」と“つなぎの4番”はチームの全2得点をたたき出した。

クライマックスシリーズは8試合で打率1割7厘と苦しんだ。「重いバットで打ちたいけど、状態が悪い時だと体を振ってしまう」。今シリーズの第3戦(千葉)から、バットを普段より20グラム軽いものに変えて復調のきっかけをつかんだ。

しかし、日本一を目前に見えない重圧があったのか、延長11回無死一塁で痛恨の送りバント失敗。「しっかり反省してやりたい」と唇をかんだ。

歴史に残る死闘を戦い抜き、試合後はさすがに疲労困憊の表情を見せた。頼れる選手会長は「僕も15回は初めてです。疲れました」と正直にぽつり。それでもすぐ前を向いて「明日?勝つだけです」と力強く言い切った。

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ロッテ・成瀬、2失点とも制球ミス[サンスポ]

ロッテの成瀬は、今季のクライマックス、日本シリーズを通じて5度目の先発で、初めてチームを勝利に導けなかった。6回を2失点。失点は中軸に対する、早いカウントでの甘い直球だった。1点を先制した1回は森野、同点の六回にはブランコと、ともに適時二塁打を許し「短期決戦で、2失点ともやってはいけないミス」と歯がゆそうだった。

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ロッテ、価値ある引き分けにハイタッチ[サンスポ]

6時間近い熱戦を終え、ハイタッチでナインを迎えた。ロッテの西村監督がベンチ裏に姿を見せたときには、日付が変わっていた。疲労感を漂わせながらも「(よく)負けなかったということ」。

1−2の8回にサブローの適時打で同点に。「あそこの1点がすごく大きかった」と指揮官も言うように、中日の浅尾からもぎ取った。ただ、そこから攻撃ではミスが続いた。延長10、11回は先頭を出しながら、ともにバント失敗で併殺に。11回は4番のサブローにバントを命じてのものだった。「ミスをしたことは反省しないといけない」と西村監督は厳しい口調で言った。

一方で、投手陣の粘りには「よく踏ん張ってくれた」と賛辞を送った。救援陣は強力な中日投手陣にひけを取らない。11回には2死満塁で6番手で小野が登板。四球すら出せない状況で、荒木を一直に抑えた。「気持ちしかなかった」と右腕は大きく息をついた。

相手先発がチェンとあって、価値ある引き分け。指揮官は「シーズンも最後。頑張って欲しい」。総力戦で日本一をつかみにいく。

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延長持ち込むも…ロッテ、ミス続き好機逃がす[サンスポ]

ロッテは延長戦に入って、バントミスが相次いだ。延長10回には無死一塁で西岡のバントが投手への飛球に。一塁走者もかえれず、併殺になった。11回には先頭の井口が右前打で出塁。4番のサブローにバントのサインを出したが、またも失敗。こちらも併殺となった。勝ち越しの好機をミスでつぶしていった。

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ロッテ・成瀬、精密な制球影潜める[サンスポ]

第1戦同様、ロッテの成瀬の制球はクライマックスシリーズ(CS)で見せた精密さが影を潜めた。1回先頭の荒木への初球、変化球が大きく外れる。最後は内角を狙った直球が中に入って右前打を許し、1死二塁から森野に真っ直ぐをとらえられて同点打とされる。荒木の3球目から15球連続で直球。変化球が極端に少なかった里崎の配球に、成瀬が抱える制球への不安が凝縮されていた。

その後は立て直したが、6回2死一、二塁、ブランコに直球を痛打されると、右翼フェンス直撃の勝ち越し二塁打に。球数が90球に迫り、それまで制球をカバーしてきた球威が落ちたのか。チェンより先に2点目を失い、この回限りで降板。「決して調子は良くなかったが、もっと投げないといけなかった。悔しい」と肩を落とした。

CSでは中4日で立て続けに快投した。一方、日本シリーズでは十分に登板間隔を空けられた。西村監督は「中4日だと球数を使わないように制球に集中するが、間隔が空くと、球は走っても制球が甘くなる」と心配していた。その不安は、的中した。

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成瀬、2失点とも制球ミス…[スポニチ]

ロッテの成瀬は、今季のクライマックス、日本シリーズを通じて5度目の先発で、初めてチームを勝利に導けなかった。6回を2失点。失点は中軸に対する、早いカウントでの甘い直球だった。1点を先制した1回は森野、同点の6回にはブランコと、ともに適時二塁打を許し「短期決戦で、2失点ともやってはいけないミス」と歯がゆそうだった。

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ロッテ、中継ぎ陣が踏ん張った[スポニチ]

ロッテの中継ぎ陣は、クライマックスシリーズ(CS)からここまで好調を維持している。「中継ぎ陣はずっと頑張ってくれている」と西村監督は言う。この日も、中日打線を抑えていった。先発成瀬が6回で降板し、継投に。延長11回2死満塁では、6番手で小野が登板。四球でもサヨナラという絶体絶命のピンチで荒木を一直に抑えた。前評判では中日投手陣の評価が高かったが、互角にわたり合い死闘引き分けに持ち込んだ。

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ロッテ・サブロー、復調した4番が先制打[サンスポ]

ロッテのサブローが1回2死三塁で中前打を放ち「大事な試合の初回にタイムリーを打てたのは嬉しい」と喜んだ。不振だった今シリーズだが、第5戦で本塁打を含む3安打の固め打ち。復調した4番は「相手は超一級のピッチャーだから、攻略するのは難しい。少ない好機を確実に生かしていきたい」。第1打席で早速、中日のチェンから快音を響かせた。

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[ニッカン]

ロッテ里崎智也捕手(34)は10回、無死一塁の場面で、4番手薮田に内角直球を中心に要求し、荒木を捕飛に仕留め、ピンチの拡大を防いだ。11回にも中日攻撃陣に犠打をさせない好リード。「やろうとしていることはできた。結果として負けないことが大きい」と話した。

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伊藤が連投志願/日本S[ニッカン]

ロッテの3番手伊藤義弘投手(28)が連投を志願した。9回に3番手で登板。谷繁に四球を与えたが、小池、英智を連続三振に仕留め、無失点で切り抜けた。試合後は「残り試合は少ないんで、つぶれてもいい気持ちで投げます」と、第7戦での登板も視野に入れていた。

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清田悲鳴!球速いっす/日本S[ニッカン]

ロッテ清田育宏外野手(24)が、貴重な二塁打を放った。1点を追う8回1死。中日2番手の浅尾から右中間へ二塁打。サブローの安打で、延長戦へとつながる同点のホームを踏んだ。「中日の投手は球が速いっす。チェンも浅尾も。みんな速すぎ。反則ですよ」と悲鳴を上げていた。

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井口は22回経験あり/日本S[ニッカン]

6打数1安打に終わったロッテ井口資仁内野手(35)だったが、引き分けにも納得の表情を見せた。井口はパドレス時代に延長22回も経験しており「長かった。でもチェンを相手に引き分けなんだから良いんじゃない」と話した。

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内は2イニング無失点/日本S[ニッカン]

ロッテ内竜也投手(25)が気迫の投球で、土壇場の同点劇を呼び込んだ。先発成瀬の後を受けて7回から2番手で登板。無失点で抑えると、8回にサブローの同点打が生まれた。追いついた直後も3者凡退に抑え、2イニングを1安打無失点。「いつも通り点をやらないことだけ考えてました。引き分け?先発、リリーフもみんな踏ん張った結果だと思います」と、淡々とした表情だった。

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24年ぶり7度目のドロー/日本S[ニッカン]

中日とロッテが、日本シリーズ最長試合となる「死闘」を演じた。両軍譲らずに延長15回の末、2−2の引き分けに終わった。同シリーズ史上、試合時間5時間43分は最長、延長15回は初めてで、引き分けは86年西武−広島第1戦以来24年ぶり7度目だった。対戦成績はロッテの3勝2敗1分けで、第7戦は7日にナゴヤドームで行われる。

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笑顔なし…2失点成瀬/日本S[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(25)が、6回2失点でポストシーズン4勝目はならなかった。1−1の6回、2死一、二塁からブランコに外角の直球をはじき返され、勝ち越しを許した。8回に打線が追いつき、引き分けに持ち込んだが「今日はコントロールがだめだった。もう少し長い回投げられればよかったんですけど」と、笑顔なく引き揚げた。

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今江「疲れてます」/日本S[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(27)が、5時間を超えるシリーズ最長試合にグッタリと疲れた様子をみせた。打席に6度立って5打数無安打。シリーズ男のバットから快音は聞かれなかった。それでも試合後は「こんなん初めてですよ。もう僕は疲れてます。負けなかったのはプラスでしょう」と、疲労困憊でも、引き分け以上の手応えを感じていた。

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西岡猛省、しっかり…/日本S[ニッカン]

ロッテ西岡剛内野手(26)が、延長15回ドローの結果に納得の表情を浮かべた。「ビジターで辛抱強く戦い、負けなかったのが大きかった」と勝ちに等しい引き分けだったことを強調した。1回に先頭で左翼線二塁打を放って先制ホームを踏み、打席が7度も回ってきた。延長10回には送りバントを失敗、併殺となり「しっかり決めないといけない」と反省も忘れなかった。

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小林宏が最後を締めた/日本S[ニッカン]

ロッテ小林宏之投手(32)が、14回、15回の2イニングを無失点に抑え、引き分けに持ち込んだ。1点でも取られればサヨナラ負けの場面もあったが踏ん張り「あまりよくはなかったけど、何とか粘って点を与えないで済んだ。いつでもいけるように集中力だけ切らさずに準備してました。明日も投手の力を合わせれば、勝てると思う」と、力強く話した。

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サブロー「大きい」/日本S[ニッカン]

ロッテが終盤に同点に追いついた。1点を追う8回2死二塁からサブロー外野手(34)が中前に執念の同点適時打。中日が逃げ切りを図って投入してきた浅尾の変化球を巧みに拾った。1回に先制適時打を放つなどここまでチームの全得点をたたき出している4番打者は「とにかく、同点に追いつけたことが大きい」と胸を張った。

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いきなりサブロー打!/日本S[ニッカン]

ロッテのサブロー外野手(34)が、先制の適時打を放った。1回2死三塁で、中日チェンの変化球を中前にはじき返した。「大事な試合の初回に先制点となるタイムリーを打てたのは嬉しい。相手は超一級のピッチャーだから、なかなか攻略するのは難しいと思うけど、少ないチャンスを確実に生かして、それを突破口にして何とかしたい」と援護を誓った。

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「泣き虫先生」が西村監督激励[ニッカン]

「泣き虫先生」こと伏見工ラグビー部総監督の山口良治氏(67)が6日、ロッテ西村徳文監督(50)を激励した。中日との日本シリーズ第6戦前にグラウンドを訪れ、固い握手を交わした。山口氏は「種目は違えども、信は力なり、信は任せること。今ではメールをやりましてな、そう(西村監督への)メールにも書いているんです。名古屋だから、今日、決めたいですね」と、ロッテの勝利を期待していた。

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[疾走!千葉ロッテ荻野貴司日記]清田選手が大当たり[毎日新聞]

◇同期の活躍が刺激に

千葉ロッテマリーンズが日本一に王手をかけた。僕と同期に入団した清田育宏選手は日本シリーズ通算6打点で、シリーズ新人最多打点タイ記録の大当たりだ。僕は秋季キャンプに参加中。鴨川の宿舎のテレビで、彼の活躍を見ている。

彼は僕と同様、社会人を経てプロに入り、守備位置も同じ外野手。社会人時代から守備が良く、足も速く、パンチ力もあり、総合的にいい選手だった。

その彼がロッテ入団を決意した時は「頑張ろな」「一緒に1軍で出たいな」と言葉を交わした。僕がシーズン前半戦に1軍で出場していた時、2軍で練習を積む清田選手と寮が同じで、気楽な話をたくさんした。彼は後半戦で1軍に定着。シリーズ中も「打ったよ」と電話をくれる。僕は「良かったやん」と喜ぶ。同期の活躍は嬉しい。そして、できれば同じ舞台で一緒にプレーしたかった。

秋季キャンプで他の選手とは別メニューで練習する。ジョギングをし、7、8割の力でダッシュを数本。室内練習場で筋力トレーニングもする。夜はひざに負担をかけないようプールに行き、クロールで全身の筋力を鍛えている。同期の活躍は刺激になる。(まとめ・荻野公一)

◇弟の悔しさ胸にプレーする選手

2日、千葉マリンスタジアムでの日本シリーズ第3戦。4回2死満塁から清田選手の放った打球が、中堅手の頭上を越えた。走者一掃の三塁打で均衡を破り、勝利を引き寄せた。

私は歓喜にどよめく右翼席で、清田選手の背番号1のユニホームを着た女性(27)に声を掛けた。偶然にも、彼女は清田選手の地元の鎌ケ谷市に住み、彼の友達だという。「荻野選手のことをよく話してくれます」と、女性は言った。「荻野はケガで出られないけれど、あいつの分まで頑張るから、と」。

レギュラーになれるか、なれないか。プロ野球は実力のある者のみが生き残る厳しい競争の世界。弟も清田選手も同じ外野手で、ライバルだ。弟が出場できないのは悔しい。でも、弟の悔しさを胸に秘め、プレーしてくれる選手がいることを知り、兄として嬉しかった。切磋琢磨し、互いに力を伸ばして欲しい。(荻野公一)

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