わたしはかもめ2010年鴎の便り(11月)

便

11月8日

西村監督、日韓戦へ「負けたくない」[ニッカン]

5年ぶりにプロ野球日本一に輝いたロッテ西村徳文監督(50)が、13日の日韓クラブチャンピオンシップ(東京ドーム)でのガチンコ勝負を宣言した。日本シリーズ制覇から一夜明けた8日、名古屋市内のホテルで「12球団の代表として戦う訳ですから。やるからには負けたくない」と話した。シリーズ史上最長の5時間43分を戦って延長15回で引き分けた第6戦など中日との激闘を制した余韻に浸りつつ、韓国のSKとの決戦に目を向けた。

宿舎の名古屋市内のホテルで西村監督は穏やかな表情を浮かべた。「緊張感の中でずっとやっていたので、今はホッとしています」。前夜はテレビ出演などが続き、睡眠はほとんどとれていないという。「実感というよりも、ホッとしています。すごい緊張感だったので、今日、明日はのんびりさせてもらいます」。午後には新幹線で帰京し、自宅に戻って休養した。

だが、そう長く余韻に浸るつもりはない。10日からは「やるからには負けたくない」と明言する日韓クラブチャンピオンシップに向けて、千葉マリンで全体練習を再開する予定だ。

韓国SKの金星根監督は05、06年に在籍した李承Yの担当コーチとしてロッテに在籍したことがある。「金さんがどういう野球をするのか、楽しみです」と、かつての同僚との対決を心待ちにした。

金泰均が韓国代表として広州アジア大会に出場するために欠場。マーフィーとペンは9日に米国に帰国する。疲労が蓄積している成瀬や渡辺俊の先発は厳しい状況で、主力を欠いたまま臨む可能性もあるが「12球団の代表として戦う訳ですから。無様な試合はできない。(メンバーは)今日、明日、頭の中で整理して選手に伝えます」と気持ちを新たにした。日本シリーズの覇者として、日韓決戦を真剣モードで勝ち取りにいく。

◇西岡遺跡は「まだ何も」

日本シリーズ制覇から一夜明けた8日、ロッテ小林宏投手(32)と西岡剛内野手(26)は大リーグ移籍について口を閉ざした。海外FA権を行使する意向を持つ小林宏は「まだ分からないです。明後日(10日)球団と話し合ってみないと。じっくり考えて球団と話し合っていきます」と話すにとどめた。ポスティングでの移籍を視野に入れる西岡は「まだ何も考えてないです」とだけ話した。

石川球団運営本部長は小林宏について10日に会談を行う予定とし「残ってもらいたいけど、FA権は本人の権利だから」。西岡とは日韓クラブチャンピオンシップ後に話し合う予定で「アクションがあれば話し合いに応じるが、まだ(西岡側からは)きていない」と話した。

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西村ロッテ、日本一の次はアジア一!![サンスポ]

中日との日本シリーズを4勝2敗1分けで制し、5年ぶり4度目の日本一に輝いたロッテ。歓喜の胴上げから一夜明けた8日、西村徳文監督(50)が名古屋市内で「今はほっとしています」と心境を語った。次なる目標は、韓国シリーズ覇者のSKワイバーンズと対戦する日韓クラブチャンピオンシップ(13日、東京ドーム)。アジアの頂点を目指し、新人監督の戦いはまだ終わらない。

日本一から一夜明け、西村監督は穏やかな表情を浮かべた。試合後は宿舎でテレビ、ラジオの生出演が続き、終わったのは午前3時。それから名古屋まで応援に来ていた家族とともに焼き肉を食べ、ささやかな祝杯をあげた。「緊張感の中でずっとやっていたので、今はほっとしています。寝不足?今日と明日、しっかり寝るので大丈夫」。

史上初のレギュラーシーズン3位からの日本一。シーズン終盤から負けられない試合が続き、疲労はピークだが、もう一踏ん張り必要だ。韓国シリーズを2年ぶりに制したSKワイバーンズと13日に“アジア一”の座を争うため、10日に全体練習を再開する。

ロッテは2005年、前身のアジアシリーズに出場し、初代王者に輝いた。その後も06年は日本ハム、07年は中日、08年は西武が優勝。日韓クラブチャンピオンシップに名前を変えた昨年も巨人が制し、これまで全て日本チームが優勝した。

中国・広州で13日に開幕するアジア大会に韓国代表として出場する金泰均(キム・テギュン)、9日に帰国するマーフィー、ペンの3選手は不参加。だが、指揮官は「12球団代表として無様な試合はできない。相手は何人か主力選手がいないそうですが、だからこっちも外すとかはない」とできる限りのベストメンバーで臨む。

監督就任1年目での日本一は史上9人目。13日は“アジア一”で有終の美を飾る。

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ロッテ・小林宏、10日に球団と会談[サンスポ]

今季取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグに移籍する意向を持っているロッテ・小林宏之投手(32)が8日、球団側と10日に話し合うことを明らかにした。日本シリーズ制覇から一夜明けたこの日は「今はじっくり考える。明後日(10日)話し合ってから」と話すに留めた。「ずっと一緒にやってきた仲間なので残ってもらいたいが、FAは本人が得た権利。こちらからどうこう言えない」と西村監督。球団は権利を行使した場合、慰留しない方針とみられる。

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ロッテ優勝パレード、21日開催へ[サンスポ]

ロッテの日本一を受け地元の千葉市などは8日、優勝パレード実行委員会(委員長=熊谷俊人・千葉市長)を開き、21日を基本線に開催することを決めた。同日は球場でファン感謝デーが行われる予定で、コースなど詳細は今後、球団などと調整する。前回2005年は幕張新都心と千葉市中心部の2ヶ所でパレードが行われ、約24万人が日本一を祝った。

実行委には千葉県と市、県商工会議所、県財界人によるロッテの私的応援団「かもめ会」も含まれ、名誉委員長を務める森田健作・千葉県知事は「感動と盛り上がりを与えてもらったのだから、特別賞のような賞を与えないといけない」と5年ぶり4度目の日本一に大喜びだった。

また、球団はハワイなどを候補に優勝旅行を検討中。球団関係者は「昨日日本一になったばかりだし、日韓クラブチャンピオンシップもある。それが終わってからになりそうです」と話した。

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ロッテ視聴率も日本一!瞬間最高34.1%[スポニチ]

西村ロッテによる球史に残る激闘の末の日本一に、お茶の間もくぎ付けだった。フジテレビが6、7日に放送した中日−ロッテの日本シリーズ第6、7戦(ナゴヤドーム)の平均視聴率がそれぞれ18.9%、20.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と今季野球中継で最高だったことが分かった。プロ野球の視聴率低迷が指摘され、今シリーズは3試合で全国中継がない異例の事態。それでも最後の最後でロッテ・西村徳文監督(50)も満足感に浸った。

就任1年目の日本一から一夜明け、西村監督は「凄い緊張感の中で戦ったし、今はホッとしています」と感慨にふけった。延長12回の激闘を制した前夜は、ビールかけ後にテレビ収録などもあって、家族と食事を取ったのは午前3時半を過ぎていた。睡眠不足で目を赤くした指揮官だったが、中継が高視聴率だったことには「凄いね。多くの人に見てもらって、球界が盛り上がったのは嬉しい」と頬を緩めた。

シリーズ史上最長と2番目の長さとなった第6、7戦。第6戦は6時間4分、第7戦は5時間14分と異例の長時間中継にもかかわらず、今季プロ野球地上波中継としては最高となる18.9%、20.6%(いずれもフジテレビ)と高い視聴率を記録した。今シリーズはプロ野球の視聴率低迷を受けて第1、2、5戦は異例の全国中継なし。全国中継した第3戦(テレビ朝日)でも6.8%、第4戦(テレビ東京)は9.0%といずれも1ケタ台の数字と低迷した。

その中での高数字とあって、フジテレビ・吉田博章プロデューサーは「大一番での選手達の勝ちたい、負けない、という思いが好ゲームを生み出し、また選手達の真剣な姿やプレーが画面上からも伝わったのではないか」と分析。想定外の試合時間の長さに、2戦とも午後10時すぎから契約上の問題でCMがなくなる珍状態となった。それでも、瞬間最高視聴率はいずれもCMがなかった時間帯で、第6戦が午後11時54分の試合終了の瞬間で27.9%、第7戦が午後10時27分の34.1%を記録した。

過去には視聴率40%超えも当たり前だった日本シリーズも、ここ10年では02年・巨人−西武第1戦の30.5%が最高。前回中日が日本シリーズに出場した07年の最高視聴率は第1戦の17.6%(関東地区)だった。シーズンでも83年には年間平均視聴率27.1%だった巨人戦のナイター中継は今年は8.4%。06年の9.6%を下回って最低を更新。地上波中継の減少傾向に歯止めがかからなくなっていた中での高数字に「今回のシリーズは、試合によってはまだ数字が取れることを証明した」と民放関係者は明るい表情で話した。

「和」の精神で日本一まで上り詰めたロッテの進撃は、不況続きだったプロ野球のテレビ中継事情にも一筋の光を照らした。

◇長時間試合での数字では快挙

今年はここまでレギュラーシーズンの地上波視聴率は、5月15日(東京ドーム)交流戦の巨人−ロッテ(NHK)の12.9%が最高。10月23日(ナゴヤドーム)のCSファイナルS第4戦の中日−巨人(フジテレビ)が15.4%で野球中継では今季最高だった。ただ、いずれも放送時間は4時間以内。5時間、6時間を超えた中での今回の数字は快挙といえる。

◇NPB局長「喜んでもいられない」

フジテレビが放送したシリーズ第6、7戦が高視聴率をマークしたことについて、日本野球機構(NPB)の下田事務局長は「1局独占の中継になり、試合内容もよかった。コンテンツとしての魅力はあるということ」と振り返った。今シリーズは第1、2、5戦に地上波で全国中継するテレビ局がつかず、通常は球団が中継局を推薦していたところをNPBが直接交渉。第6、7戦はNHK−BSとの並列ではなく、フジテレビが独占中継したことも高視聴率の要因で「根本の問題は解決されてないし、喜んでもいられない」と下田事務局長は話した。

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小林宏方針転換「絶対メジャー」→「国内も視野」[スポニチ]

海外FA権を行使して大リーグ移籍を目指すロッテの小林宏が、国内移籍も視野に入れていることを明かした。

日本一から一夜明けて、10日に球団とFA交渉を行うことが決まった右腕は「球団と話し合ってから。それが筋だし(入団から)育ててもらった恩がありますから」と語った。その上で「宣言したら全てにあり得る」と発言。ロッテ残留、さらには国内移籍と幅広く模索する。メジャー移籍は昨年もポスティング・システム(入札制度)を希望するほど念願だったが、近年はメジャー移籍した日本人投手が結果を残せず評価が下降気味。メジャー契約を結ぶことが困難な状況になっている背景もある。

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ロッテ、小林宏、国内移籍なら争奪戦必至[スポニチ]

海外FA権を行使して大リーグ移籍を目指すロッテの小林宏が、国内移籍も視野に入れていることを明かした。国内移籍を選択すれば、複数の球団が獲得に動く可能性は高い。今季は抑えで29セーブを挙げたが、本来は先発投手でこだわりも強い。05年から3年連続2ケタ勝利を挙げるなど通算74勝の実績もある。抑えも先発も対応できる32歳右腕の動向が注目される。

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ロッテ、小野、先発でやりたい「FAの選択肢?正直なところある」[スポニチ]

17年目のロッテ・小野も国内FA移籍を視野に入れている。今季は開幕ローテーション入りして4月下旬まで無傷の3勝。しかし故障などのアクシデントが続き、8月の復帰からは配置転換で中継ぎの一角を担った。来季18年目のベテランは「まだまだ先発としてやれるという気持ちはある。FAの選択肢?正直なところあります」と明かした。ロッテ・石川球団運営本部長は「(小野は)残ってもらえると信じている」と話した。

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ロッテ、和製ベストメンバーで日韓CCへ[スポニチ]

ロッテの西村監督がSKと対戦する日韓クラブチャンピオンシップ(13日、東京ドーム)に、外国人を除くベストメンバーで臨む考えを示した。

チームは10日から千葉マリンで練習を再開する予定で「選手と話してからになるけど、主力を出す考えはある。12球団の代表だし、負ける訳にはいかないからね」。SKを率いる金星根監督は06年にロッテでコーチを務めており、西村監督にとっては落合監督との日本シリーズに続く元同僚対決。「どんな野球をやってくるのか。楽しみです」と語った。

◇日本一パレードは21日に

日本一の祝賀パレードが、21日の日曜日に本拠・千葉マリンや幕張メッセ周辺などで行われることが決まった。石川球団運営本部長は「千葉市を中心にやっていますし、その決定に従います」。今後は千葉市や県、地元経済界の関係者らでつくる「千葉ロッテマリーンズ優勝パレード実行委員会」が、コースやスケジュールなどを協議する。

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西村監督、FA権取得選手引きとめに直接出馬も!…ロッテ[報知]

日本一の指揮官が主力流出の危機に立ち上がる。就任1年目で日本シリーズを制したロッテ・西村徳文監督(50)が8日、FA移籍する可能性がある選手に自らが直接、残留を要請する考えがあることを明かした。海外FA権を行使してメジャー挑戦が濃厚な小林宏らを「和」の心で引き留めることができるのか。

常勝軍団を作り上げるため自ら動く。史上初の3位から頂点に上り詰めた西村監督は、激闘から一夜明けたこの日、危機感を募らせた。「去年もFAで出た選手がいる。主力に出て行かれるのは痛いですね」。昨年は捕手の橋本がFA権を行使して、横浜に移籍。今オフにはメジャー挑戦が濃厚な小林宏を筆頭に、里崎、渡辺俊らチームの要が流出する可能性をはらんでいる。

もちろん、選手の立場は尊重する。「今までやってきた仲間に残って欲しい気持ちは強いけど、本人がせっかく得た資格なので、どうのこうの言えない」。だが、それにもかかわらず「自分が直接話す?そういうことはあるかもしれない」と言い切った。場合によっては直接“出馬”も辞さない構えだ。

一方、石川球団運営本部長はこの日、「小林宏とは10日に話し合いをする。メジャーの夢に挑戦したいと聞いている」と説明。権利を行使した場合は、慰留しない方針を固めている。「ほかの選手(里崎、渡辺俊)には、残ってもらえるように話し合います。日程は調整中」と語った。

小林宏は今季から抑えに転向し、57試合に登板してリーグ3位の29セーブ。この日は「FAですか?まだ、分かりません。じっくり考えて球団と話し合いたい」と語った。里崎も「そのときになったら考えます」としている。背部痛などでシーズン終盤はけがに苦しんだが、CS第1Sでは2戦とも9回に同点打を放つなど、短期決戦の勝負強さは折り紙付き。渡辺俊もレギュラーシーズンで8勝をマークし、日本シリーズでも第3戦(千葉)で1失点完投勝利を挙げるなど、いずれも欠かせない戦力だ。ミラクル下克上に大きく貢献した日本一戦士たちに、指揮官の熱い思いは届くのか。

◇コーチ陣を配置転換へ

ロッテが来季、西本聖投手兼バッテリーチーフコーチ(54)と成本年秀2軍投手コーチ(42)を配置転換する方向で調整している。石川球団運営本部長は「適材適所を考えて、そういう案が出ている。今年は投手の下(2軍)からの底上げがなかった。技術指導ができるのは西本さんしかいない」と説明した。また、山森雅文スカウトを、1軍外野守備走塁コーチに抜擢する方針。同本部長は「外部からコーチを招聘することはない。配置転換でやっていく」と話した。

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森健知事ビッグプラン!ロッテ史上初の海上Vパレード!?[報知]

プロ野球ロッテの優勝パレードが、21日に千葉市美浜区の幕張メッセ周辺などで行われることが8日、決まった。千葉市、県、地元経済界の関係者らでつくる「千葉ロッテマリーンズ優勝パレード実行委員会」がコースやスケジュールなどを調整するが、千葉県の森田健作知事(60)はビッグプランとして、球界史上初となる海上Vパレードを提案。東京湾アクアラインをパレードのコースに入れ、海ほたるパーキングエリア(千葉県木更津市)で祝賀イベントを行う夢のプランだ。

パレード実行委員会はこの日、21日にパレードを行うことを決定。コースやスケジュールは今後調整するが、森田知事から飛び出したのは、東京湾アクアラインを使った海上Vパレードだった。「アクアラインを使うというのも、アイデアとしては面白い。関係各所に提案したい」と球界史上初のビッグイベント実現に向け、前向きな姿勢を示した。

東京湾アクアラインは、神奈川県川崎市から千葉県木更津市まで、東京湾を横断する全長15.1キロの自動車専用有料道路。当初は、高額な通行料がネックとなり、閑古鳥が鳴いていたが、去年8月から8月からETC搭載車を対象に通行料が800円に値下げしたことで、観光客が殺到。新たな観光名所として注目されている。

川崎市といえば、1978年〜91年までロッテの本拠地。縁もゆかりもあり、チームのV祝いにふさわしい場所だ。選手らが川崎市から高速に乗り「海ほたる」で祝賀イベントを行ってから木更津市、千葉市へと移動する案が浮上してきた。

31年ぶりの日本一を達成した05年は、千葉市中心部と千葉マリンスタジアムがある幕張地区の2ヶ所で実施され、計約24万人(主催者発表)が詰め掛けた。アクアラインを使用すれば、千葉県全体が盛り上がる可能性が大だ。森田知事は「東京マラソン」に並ぶ大会として、就任早々から「アクアラインマラソン」を提唱。実現には至っていないが、木更津市議会でも議題として取り上げられたこともあり、海上Vパレードも実現可能とみている。

本当に「持っている男」は、森田知事なのかもしれない。ロッテが日本一になり、サッカーでは、J2の柏(千葉県柏市)が2季ぶりのJ1復帰を決めた。秋には千葉国体を開催し、嬉しいニュースが続いている。

森田知事は選手らを県民栄誉賞や特別賞などで表彰する方針を明らかにし、「西村(徳文)監督は男です。選手時代は苦労もされたが、就任1年目で偉業を成し遂げた」と絶賛した。

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ロッテ下克上が今季最高20.6%!後半CMなし好影響!?[報知]

ロッテが日本一に輝き、フジテレビ系で生中継された7日の日本シリーズ第7戦の平均視聴率が20.6%を記録したことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった(数字は関東地区)。今季のプロ野球中継では最高の視聴率。延長15回引き分けとなった6日の第6戦(フジテレビ)の平均は18.9%だった。第1、2、5戦が地上波で中継されないなど、注目度の低さが懸念されたが、死闘にお茶の間はくぎ付けとなった形だ。

野球人気は不変だった。ロッテが5年ぶりの日本一を決めた7日の中継が高視聴率を記録した。

フジテレビは午後6時から午後11時14分まで激戦の模様を完全中継。午後10時過ぎからはCMなしで放送した。平均視聴率は20.6%。今季のプロ野球中継では最高の数字となった。瞬間最高は午後10時27分(延長10回裏の代打・平田の打席)の34.1%だった。

同局はシリーズ最長試合となる試合時間5時間43分、引き分けとなった第6戦も完全中継。午後11時過ぎからはCMなしの放送にし、平均18.9%をマークした。

近年、プロ野球中継の視聴率低下が問題となり、地上波での放送数は減少し続けている。今年の日本シリーズも第1、2、5戦が地上波で全国中継されず、NHK衛星やCS放送、ローカル中継の対応になった。出場球団の推薦するテレビ局が全国中継するのが慣例だったが、高視聴率が見込めないとして、交渉がまとまらなかったという。

日本シリーズとしては異例の放送形態のなか、テレ朝が中継した第3戦は6.8%。テレ東が中継した第4戦は9.7%で、同日にNHKが中継した東京六大学野球秋季リーグの優勝決定戦(12.1%)にも負けた。

やはり数字が低迷する中で迎えた第6、7戦は一転した。在宅率の高い週末で、2試合とも延長に突入する接戦だったことが要因の1つ。日本一を目指し死闘を繰り広げる両チームの姿が、視聴者を引きつけたに違いない。フジテレビの吉田博章プロデューサーは「野球というスポーツが持つ爆発力を再認識いたしました」とコメント。野球ファンがいなくなった訳ではない。好ゲームならまだまだ高視聴率は望める。

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ロッテ・小林宏、メジャー挑戦は「考える」[サンスポ]

今季取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグに移籍する意向を持っているロッテの小林宏投手(32)は8日、球団側と10日に話し合うことを明らかにした。

日本シリーズ制覇から一夜明けたこの日、小林宏は「今はじっくり考える。明後日話し合ってから」とだけ話した。球団は権利を行使した場合、慰留しない方針を固めている。

また、石川晃球団運営本部長は、今季国内フリーエージェント権を取得した里崎智也捕手と渡辺俊介投手とも、10日に交渉の場を持つことを明らかにした。里崎は「その時になったら考えます」とだけ話した。

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責任感芽生えた主将の西岡、今季の躍進を象徴[スポニチ]

レギュラーシーズン3位から、プロ野球史上初めて日本一に上り詰めた。西村新監督に率いられたロッテの選手達は、今までにない姿を見せていった。

今季の躍進を最も象徴したのは、この男だ。主将の西岡は「西村監督を1年目でこういう形(日本一監督)にできて、プロ野球人生で1番嬉しい」。

昨年9月。バレンタイン前監督の解任をめぐる騒動があった時だ。一部ファンが横断幕で球団幹部を批判した。西岡はお立ち台を降りてまで、やめるようにと訴えた。勇気ある行動に、当時ヘッドコーチを務めていた西村監督は心を打たれる。監督就任と同時に「チームを引っ張って欲しい」と主将に任命した。

26歳に、責任感が芽生える。キャンプ中には井口が全体練習前に行う「アーリーワーク」に志願して参加。井口との会話は自然と増え「レギュラーなら休むな。出続けろ」とたたき込まれた。常に野球のことを考え、チーム関係者も驚くほど節制に努めた。出歩くことも、めっきり減った。「普通の人間になっただけ。元々が低レベルだった」と本人は冗談めかすが、一目で分かる変ぼうだった。

定位置確保後、毎年10試合以上欠場していたのが、今年は日本シリーズも含め、全試合でフルイニング出場。感情を表に出し、ナインを鼓舞した主将は「みんながキャプテン像をつくってくれた。みんなのおかげ」。真っ先に、周囲への感謝を口にした。

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金泰均、日韓CCは出場せず…アジア大会出場[スポニチ]

ロッテは8日、金泰均、マーフィー、ペンの外国人3選手が9日に母国に帰国すると発表した。金泰均は来季が2年目で、マーフィーとペンとも、来季も契約を結ぶ方針。金泰均は10日に広州アジア大会へ出場するために中国に移動し、野球の韓国代表に合流する。「ロッテでも優勝した。代表でも打って、金メダルを取りたい」と意欲を見せた。3選手とも、13日の日韓クラブチャンピオンシップには出場しない。

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日本一西村監督「ほっとした」[ニッカン]

5年ぶりに日本一に輝いたロッテ西村徳文監督(50)が8日、名古屋市内のホテルで「実感というか、今はほっとしています。緊張感の中でずっとやっていたので」などと、穏やかな表情で一夜明けた心境を語った。前夜はテレビ出演などが続き、午前3時から家族と食事を取ったという。「今日明日は、のんびりさせてもらって、明後日から練習。もう1試合あるんで」と、13日に行われる日韓クラブチャンピオンシップ(東京ドーム)を視野に入れていた。

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ロッテ小林宏10日にFA会談[ニッカン]

今季取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグに移籍する意向を持っているロッテの小林宏投手(32)は8日、球団側と10日に話し合うことを明らかにした。日本シリーズ制覇から一夜明けたこの日、小林宏は「今はじっくり考える。明後日話し合ってから」とだけ話した。球団は権利を行使した場合、慰留しない方針を固めているとみられる。

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フジテレビ、10時間39分中継で視聴率健闘[スポニチ]

名古屋では30%超 ナゴヤドームで行われた中日−ロッテの日本シリーズ第6戦(6日)、第7戦(7日)の平均視聴率がそれぞれ17.9%、20.3%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)だったことが8日、分かった。

中日の本拠地である名古屋地区の平均視聴率は第7戦が34.6%、第6戦が30.5%だった。

2試合ともフジテレビが試合終了まで完全中継。2試合とも延長戦となり、計10時間39分の放送となった。

70年代から90年代の日本シリーズ中継は、78年10月22日のヤクルト−阪急第7戦の45.6%を筆頭に視聴率40%台が当たり前だったが、近年は低迷。今年は第1、2、5戦の地上波中継はなかった。

第3戦、第4戦は関東地区での平均視聴率はそれぞれ6.8%(テレビ朝日)、9.7%(テレビ東京)とかなり低かったが、まれに見る大接戦となったことで、両チームのファン以外も画面の前に釘付けになったようだ。

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千葉市長、ロッテの優勝パレード「盛大にやりたい」[スポニチ]

千葉県庁の1階ロビーに「最高だ」と手をたたきながら現れた森田健作知事は、ロッテの日本一について「色々な日本シリーズを見たが、こんなにわくわく、ドキドキする試合はなかった」と興奮気味。日本一が決まった瞬間は妻と乾杯したといい「諦めないでやれば結果が出ることを立証した」と振り返った。

千葉市の熊谷俊人市長は「今月中に盛大に優勝パレードをやりたい。(球団本拠地の)千葉マリンスタジアムの人工芝張り替えや命名権募集に、選手が絶好の後押しをしてくれた」と話した。

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[日本一の下克上−1]「脱ボビー」球数制限廃止で投手力回復[ニッカン]

日本一は「脱ボビー」から始まった。05年の日本一をはじめ、09年まで6年間指揮を執ったボビー・バレンタイン前監督の野球は確かに一時代を築いた。一方で、デメリットも徐々に垣間見えるようになった。

その1つが投手力の「地盤沈下」だった。バレンタイン前監督は大リーグ方式の球数制限を徹底し、先発の球数は100球前後。キャンプでも1人15分、最大で50球程度の投球しか許さず、投げ込みをしたい投手は監督に隠れてこっそり投げていたほどだ。

当初は効果もあったが、徐々に薄れて意気、05年から3年間、3点台だった防御率は08、09年は4点台まで落ち込んだ。状況打開に招かれたのが西本投手コーチだった。「時間はかかるかもしれないけど改革して欲しい。自由にやってくれ」と言われた西本コーチは球数制限を廃止し、キャンプでは2000球の目標を全投手陣に課した。最多の大嶺は2366球投げ込むなど積極的に取り組んだ。

「投げるスタミナは投げ込みなしには得られない」と西本投手コーチ。6月は防御率5点台と落ち込んだが、酷暑の続いた7月、8月は3点台と踏ん張りを見せた。年間防御率は4点台のままだったが、7月以降は3.99。昨年の7月以降は4.20で、勝負どころの底力が向上した。

またバレンタイン前関東は、固定メンバーで戦う傾向があった。しかし新体制では、2軍からの突き上げがさらに必要と判断し、高橋慶彦監督のもと、練習量と規律を見直した。昨年11月のフェニックス・リーグですでに、他球団の選手間で「ロッテが変わった」と噂に。1軍、2軍を経験した南は「野球の技術だけでなく、礼儀は一塁まで全力疾走も徹底していた。とにかく厳しかった」と話す。

結果、1、2軍の入れ替えは、昨年の延べ49人から70人と飛躍的にアップ。石川球団本部長は「野球人の前に一社会人として基本を徹底しただけ。挨拶、ひげ、着こなしに至るまで当たり前のことを当たり前にやっただけです」と説明する。6年間のバレンタイン野球の総括が成功の始まりだった。

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