ロッテ西村徳文監督(51)が1月31日、白紙スタートを宣言した。「誰が何番を打つかは決められない。色々と見極めたい」。昨季は「1番西岡」というチームの核が存在したが、その西岡はポスティングで大リーグへ移籍した。11年型打線を確立するためにも、今日1日からの石垣島キャンプは「競争」がテーマになる。
連覇のためには全体のレベルアップは不可欠だ。ポスト西岡争いだけではない。個々が競争意識を持って取り組めば、練習の密度もより濃くなる。「競争は底上げにもつながる。去年も厳しかったが、去年以上に厳しいキャンプになる」。監督の狙いもそこにある。
前日に行われた全体ミーティングでは「もう1度、和のスローガンの下で1つになって戦おう」と原点回帰を促した。日本一のおごりや余裕は、どこにもない。ロッテはゼロから始動する。
ロッテ・西村徳文監督(51)は31日、キャンプ地の沖縄・石垣島の宿舎でスタッフ会議に続いて全体ミーティングを開き、「スローガンの“和”のもとで全員が1つになって戦おう」と、選手に猛練習を課すことを宣言した。「今年は去年以上の厳しい戦いになる。練習も去年より厳しくなると思います」。
キャンプの施設も整った。石垣市が総工費12億円をかけて全面改修し、1月22日に落成式を迎えた石垣市中央運動公園内の新球場は両翼99.5メートル、中堅122メートル。千葉マリンスタジアムと同規模で、西村監督は「練習環境としていい球場です」と絶賛した。
本拠地と遜色ない球場を拠点に、いよいよキャンプイン。昨年は達成できなかったリーグ優勝を含め、2年連続日本一へ突っ走る。
ロッテのD1位・伊志嶺(東海大)が31日、キャンプインを翌日に控え、他の選手とともに自主トレ。手本の1人に大学の6年先輩で4番奪取を公言している大松の名前を挙げて熱視線を送った。「オーラが違います。技術面だけでなく、メンタル面とかも聞いていきたい」。その上で「(競争相手に)遠慮なくやっていきたい」と正外野手争いに突き進むことを誓った。
ロッテのドラフト1位の伊志嶺(東海大)がオープン戦初戦となる2月26日の日本ハム戦(名護)での先発出場を目標に掲げた。
斎藤の入団で注目が集まる日本ハム戦。即戦力と期待される22歳は「スピードあるプレーで1番・中堅を目指す。どれだけ目立てるかがプロの世界」と意欲を示した。この日、宿舎で全体ミーティングを開催。西村監督は「打順は決まっていないし、いくつかのポジションは勝ち取ってもらわないと」と新戦力の台頭に期待した。
ロッテの重光オーナー代行が沖縄・石垣島キャンプの視察に訪れた。石垣市が総工費12億円をかけて改修した新球場は本拠地・千葉マリンと同サイズ。「素晴らしい球場。将来的にオープン戦をやりたい」と満足げにうなずいた。前日にはナインを集めて訓示を行ったといい「去年はリーグ3位からの下克上で優勝。今年はリーグ優勝、CS突破、日本一と完全優勝して欲しい」とゲキを飛ばした。
ロッテのドラフト1位・伊志嶺翔大外野手(22)=東海大=が、今キャンプで“沖縄の顔”を目指す。宮古島出身のルーキーは、30日にキャンプ地・石垣島で行われた日本一記念パレードの熱気に感激。「日本一の注目度はすごい。どれだけ目立てるかがプロの世界」と、初日から猛アピールで地元の星を狙う。
並み居るライバルに負けるつもりはない。石垣島出身の大嶺兄弟や日本ハム・糸数ら郷土選手のほか、今年は“佑ちゃんフィーバー”が席巻中。「沖縄キャンプと言えば…」の代名詞争いは激烈だが、「この1ヶ月でレベルアップしたい。どんどんアピールして、遠慮なく頑張りたい」と存在感を発揮するつもりだ。
この日はキャンプインを目前に控えて、多くの選手とともに石垣市中央運動公園野球場で自主トレを行った。「年上の人がいっぱいいるので怖いですね。大学、高校の3つ年上とかのオーラじゃない」と一流の雰囲気に初々しい表情を浮かべた。1日も早くプロの水に慣れて、ふるさとの看板選手にのし上がる。
ロッテは午前中から沖縄県石垣市で合同自主トレを行い、夕方には宿舎でミーティングを開いた。西村監督は選手を前に「もう1回『和』の下に1つになって戦おう」と昨季からのスローガンを使って呼び掛けた。
現状では中堅と西岡が抜けた遊撃のポジションが空いており、打順についても指揮官は白紙を強調した。選手会長のサブローは「ライバルがいた方が成長する。競争し合って、お互いを高めていってもらいたい」と若手の奮起を期待していた。
ロッテの重光昭夫オーナー代行(55)がキャンプインを前に「パーフェクト指令」を出した。31日、石垣に完成した新球場を視察。「素晴らしい施設で充実した練習ができそうだ。去年は3位からの日本一で『下克上』と言われたが、今年は完全試合。リーグ1位からCSも勝ち抜き、優勝して欲しい」とチームに気合を注入した。
ロッテ井口資仁内野手(36)が2月1日から始まる石垣キャンプに手応えを見せた。31日、石垣市中央運動公園野球場で自主トレを行い、精力的に体を動かした。気温が15度に達しない寒さの中での練習となったが「寒いといっても東京よりはまし。体もできている。初日から頑張ります」と気合を見せた。
ロッテドラフト4位の小池翔大捕手(22=青学大)が、31日、石垣市中央運動公園野球場で自主トレを行った。軽快な動きとは対照的に、表情は終始緊張気味。「居場所がありません。井口さんのオーラはすごかったです」と大学の先輩の迫力に圧倒された雰囲気だった。
石垣島に1月30日到着し、優勝パレードで市民に歓迎された千葉ロッテマリーンズの選手達は31日、石垣市中央運動公園野球場で自主トレーニングを行った。キャンプインは1日だが、守備練習やランニングで約2時間汗を流した。
この日は最高気温14度と南国にしては肌寒かったが、ドラフト1位の新人で宮古島出身の伊志嶺翔大外野手(22)は笑顔で「地元に戻って来たようで、気持ちいい」。練習では里崎智也捕手(34)らと外野でノックを受けた。1軍選手との練習は初めてで、「緊張、緊張で声を掛けられなかった。ロッテの一員としてどうあるべきか、これから先輩に聞いていきたい」と初々しい表情だった。