日本ハムが開幕からの連敗を2で止め、今季初勝利。1回に糸井の2ランで先制。3回にも糸井の犠飛、小谷野の適時打で2点を加えた。武田勝は低めを丁寧に突き、7回1失点。ロッテは打線が7安打に抑えられた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
北海道日本ハム | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
ロッテ清田育宏外野手(25)の気合が空回りした。打撃不振で開幕スタメンから外されていたが「今日は相手が左投手」(西村監督)と、4試合目で「1番左翼」で待望のスタメン出場。「気持ちを上げていければ」との意気込みも実らず、4打数無安打2三振に終わった。
昨季の日本シリーズで新人最多タイの6打点をたたき出した強心臓が、この日は別人のようだった。「1打席目は緊張した。ストライクを見逃し、ボール球を振ってしまった」。第1打席は低めのボール球に手を出し、空振り三振。3回の第2打席は1死二、三塁で右翼へフライを打ち上げながらも、走者が本塁タッチアウト。リズムの悪さを感じさせるシーンが続いた。昨季の日本一球団が開幕から1勝3敗。清田も「せっかくチャンスをもらったのに」と肩を落とした。昨季のラッキーボーイのもがき苦しむ姿が、チームの状況に重なって見えた。
昨季14勝の日本ハムの左腕・武田勝に対し、ロッテは1番から8番まで右打者を並べたが、うまくかわされた。2年目の清田が1番で今季初先発出場し、3回1死二、三塁で右飛を打ち上げたが、三塁走者が本塁で憤死。「監督がチャンスをくれたのに、期待に応えられずに申し訳ない」と肩を落とした。7安打1得点に抑えられた西村監督は「まだ4試合が終わっただけ。打線が上がってくるのを待つ」と平静に話した。
ロッテの先発マーフィーは序盤につかまった。1回に先頭を歩かせ、1死二塁から糸井に先制2ランを浴びた。「中に入った。悔いが残る」と落胆。3回にも先頭への四球から2失点した。
東日本大震災の影響で米国に一時帰国し、実戦が不足していた。左腕は「最初の3回はその影響があったかも」と渋い表情だった。失策に捕逸もあり、西村監督は「守りをしっかりしていかないといけない」と厳しい表情だった。
ロッテは打線が本調子に遠い。7安打1点に抑えられ、西村監督は「まだ4試合が終わっただけ。上がってくるのを待つ」と淡々と話した。
相手が左投手ということで大松を外し、清田を初先発させた。だが右打者8人を並べた打線も武田勝にうまくかわされた。清田は3回1死二、三塁で右飛を打ったが、三塁走者が本塁で刺された。「監督がチャンスをくれたのに、応えられずに申し訳ない」と元気なく話した。
ロッテの強力打線が、日本ハム先発の武田勝投手(32)を攻略できなかった。1番で今季初スタメンに起用した清田が4打数無安打。得点は4回に今江の適時打で上げた1点だけに終わった。西村徳文監督(51)は「打線は調子が上がるのを待つしかない。まだ4試合が終わっただけ」と振り返った。
ロッテ今江敏晃内野手(27)が0−4とリードされた4回、反撃の一打を放った。2死二塁で左前にしぶとく運び、二塁走者の荻野貴を本塁に迎え入れた。「ツーアウトだったので、どんな形でも得点に結びつけたかった。入ってくるボールを、上手に打つことができた」と振り返った。
ロッテ先発のビル・マーフィー投手(29)が、7回4失点で今季初黒星を喫した。1回と3回、先頭打者に出した四球をきっかけにそれぞれ2失点。「先頭を出してはいけない。走者を出してからのクイックも修正していかないと」と反省した。