両チームとも先発投手が5回までにつかまったが、6回以降は決め手がなく引き分けた。楽天の戸村は2−1の4回に岡田、井口に連続適時打を浴びて4点を失う。ロッテの小野は5−2の5回に5連打を許すなどして追い付かれた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
東北楽天 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
ロッテは3点差を追いつかれ、連夜の引き分けに終わった。その中で1、2番コンビが足で見せた。伊志嶺が6回に二盗。29盗塁として目標の30盗塁に王手をかけた。
一時は3割を超えた打率は.262まで降下。新人王争いは一歩後退したが「あと1個頑張ります。早い回で出塁できれば走るチャンスも増える」と話した。岡田は3安打2打点2盗塁。37盗塁とし「いい形で走れた。40を目標にしたい」と残り2試合を見据えた。
9月1日の試合で折れたバットを左すねに当て負傷したロッテの伊藤が、約1ヶ月半ぶりに復帰。3番手で7回を無得点に抑え「また1軍に戻ってこられて嬉しい」と笑顔だった。
「50試合登板を目標にして、急いでリハビリをしてきた」という。この日が49試合目。146キロの直球で見逃し三振を奪うなど、危なげない投球を披露した。西村監督は「チームに必要な力。久しぶりにしてはいい球を放っていた」と評価した。
ロッテ伊藤義弘投手(29)が復活登板を果たした。9月1日の日本ハム18回戦(QVC)で折れたバットが左すねに直撃。流血退場して以来のマウンドを、無安打1四球の無失点で切り抜け「50試合登板を目標に、無理をしてリハビリを急いできたので」とホッとした表情だった。これが今季49試合目の登板。4年連続の50試合登板まで残り1試合となった。
ロッテの「つなぎの打線」が1点を追う4回に爆発した。4本の安打に2つの四球を絡めて一気に4点を奪取。1死満塁から岡田幸文外野手(27)の2点適時打で逆転すると、井口資仁(36)の左前安打でさらに2点を奪ってリードを広げた。「フルカウントだったので、とにかくクリーンアップにつなぐ気持ちでいた」と岡田。井口は「前の打者がチャンスをつくってくれるから、自分のバッティングをするだけだった」と振り返った。