元ロッテ投手の小宮山悟氏、元巨人内野手の仁志敏久氏が2日、日本野球機構の規則委員に就任した。加藤コミッショナーが規則委員会の充実を図るため、プロ選手OBに初めて委嘱。この日の規則委では来年のルール改定に向け、選手の観点から意見を述べた。仁志氏は「選手の立場から意見を言えるのはいいこと」と話した。
米大リーグ、レッドソックスの新監督に就任したプロ野球ロッテ前監督のボビー・バレンタイン氏(61)は1日、ボストンのフェンウェイ・パークで就任記者会見に臨み「光栄だ。選手としっかりコミュニケーションをとり、王者になれるチームをつくりたい」と意気込みを語った。
背番号は「25」。2年契約で、2014、15年は球団に選択権がある。
ベン・チェリントン・ゼネラルマネジャーから「第45代監督としてバレンタイン氏を迎えられてとても嬉しい」と紹介され、がっちり握手。記者会見途中では感極まって、涙をうかべる場面もあった。
バレンタイン氏は1985年から8季レンジャーズを指揮し、7シーズン率いたメッツでは00年にワールドシリーズに進出。2度指揮したロッテでは05年に日本シリーズを制した。
レッドソックスのバレンタイン新監督が「GM兼任」のお墨付きを得た。
ラリー・ルキーノ球団社長が「日本の選手を獲ることになれば彼に聞く。監督になったことで球団の利益になる」と高く評価。メジャー挑戦が予想される日本選手について、指揮官は「ダルビッシュがワールドクラスで、和田は内角を攻められていいチェンジアップを持っていることは知っている。中島も川崎も、このチームに合うかどうかはともかく、メジャーで活躍できる選手達だ」と太鼓判を押した。
横浜は2日、横浜市内の球団事務所で臨時の株主総会と取締役会を開き、名称を正式に横浜DeNAベイスターズへ変更し、オーナーにDeNA会長の春田真氏(42)、社長には同執行役員の池田純氏(35)が就任。笹川博取締役(58)の留任と12人の役員の退任が決まったと発表した。取締役の数は会社法で定める下限の3人で徹底したスリム化が図られる。同日付で球団社長を退任した加地隆雄氏(71)は会長に就任する。
12球団最年少で新球団社長となる池田氏は「選手には横浜が幸せになるような試合をして欲しい。プロ意識、ファンサービスを徹底していきたい」と意気込みを語り、地域貢献に特化した社長直轄の部署を立ち上げる計画を明らかにした。
横浜は球団事務所で臨時株主総会と臨時取締役会を開き、会社名「横浜DeNAベイスターズ」への変更と、役員の改選が承認された。
新役員は春田オーナー、池田球団社長のほか、ただ1人再任する笹川博史取締役と、上林靖史監査役(現DeNA執行役員)の4人だけ。加地隆雄前球団社長は会長として残るが、13人いた旧役員から大幅にスリム化された。連盟代表担当は引き続き笹川取締役が務め、5日の臨時実行委にも1人で出席する予定。また、球団公式ホームページでも球団名が「横浜DeNAベイスターズ」へと早速変更された。
ハマっ子による、ハマっ子のための変革を訴えた。横浜DeNAの球団社長に就任した池田純球団社長(35)は「僕自身横浜生まれの横浜育ちで大洋ホエールズの大ファンだった。横浜の人達が幸せハッピーになれる試合、球団にしていきたい」と横浜愛による地域密着路線を強調した。
横浜市内のいずみ野小、中学に通った少年時代は相鉄線で横浜スタジアムに通い続けたという。「昔の野球帽かぶった少年達が、という雰囲気が薄れている。僕の直轄で地域貢献を考える部をつくり、ファンサービスを充実させたい」。直属部隊による、人気復興策を披露し、地元ファンに愛される球団づくりを目指す。
9月中、DeNA本社の守安功社長と会談中「僕にやらせてみたら」と立候補して球団社長に決まった。現在の12球団社長で最年少の35歳。新風を期待される新球団のかじ取り役は、生粋のハマっ子の双肩に託された。
横浜スタジアムの鶴岡博社長は「向こうも色々大変だろ?挨拶回りや、球団内の準備。俺は待ってるよ。特に急がない」として、横浜DeNAとの新年度契約は来年1月以降に締結すると話した。
球団売却に際してネックになったとされる入場料収入の25%と、場内広告、グッズ販売の売り上げ全てが球場側の収入になる契約に関しては「まずは25%で話は進める。DeNAもマーケットを広げる努力とかするだろうし、まあ色々話し合うよ」とした。
前ヤクルト監督の高田繁氏(66)は2日、横浜DeNAからGM就任を1日に要請されたことを認めた。
都内自宅で取材に応じると「昨日(1日)お会いして要請を受けました。(チーム編成で)出遅れているし、時間がないので早めに返事をします」と話したが受諾は確実。近日中にも正式に「高田GM」が発表され、組閣、補強などチーム編成を急ピッチで進めていく。
横浜DeNAの初代監督に元西武投手の工藤公康氏(48)が就任することが2日、確実となった。春田真新オーナーが同日、就任を要請。候補として一本化されていた工藤氏は横浜市内で取材に応じ「ありがたいこと」と受諾に前向きな姿勢を示した。
DeNAでは監督経験の有無は問わず、若くてリーダーシップのある人材を求めていた。48歳の工藤氏は研究熱心で、練習方法やコンディショニングについての知識も豊富。コミュニケーション能力にたけることも、メディアとの関係を大切にして欲しいという条件を満たした。
工藤氏は監督要請を認めた上で「現役投手は(監督を)やっちゃいけないの。どっかで切らないといけないの」と現役へのこだわりものぞかせた。現在は痛めている左肩の状態が思わしくないが、昨年西武を退団後も現役続行を目指してトレーニングを続けている。現役続行となれば、選手兼任監督(プレーイングマネジャー)となる可能性もある。
3日にも家族らと話し合う工藤氏は、現役続行も含めた最終決断を行い、監督就任を受諾する。
TBSホールディングスは2日、ディー・エヌ・エー(DeNA)への横浜ベイスターズ売却に伴い、2011年10〜12月期に連結ベースで約59億円の特別利益を計上するとの見通しを発表した。
TBSは02年に140億円で球団を取得。売却額は取得額を下回るが、赤字が続く球団の会計上の評価額を引き下げていたため、特別利益が発生した。
12年3月期の連結業績への影響については「現在精査中」としている。