ロッテの伊東監督は、12日から2日連続で予定されている1、2軍合同の紅白戦を「サバイバルゲーム」と位置付けた。「もう1軍に上がってこない選手もいるだろう。結果を求めていく。競争で勝ち抜いた選手の方がタフだからね」。初の実戦となる紅白戦の結果で1軍と2軍を入れ替え、2軍は15日から鹿児島県薩摩川内市に移動する。
13日はドラフト1位右腕・石川(東京ガス)と3年目左腕・藤岡が先発予定。生き残りを懸けた「ドラフト1位対決」になる。藤岡はこの日、守備練習中に右足首を捻挫するアクシデントもあったが「大丈夫です。先発で投げていきたいという思いがある。新加入の選手とも争っていく」と気合十分。石川も「結果にこだわって自分の球を投げれば結果はついてくる。変化球で逃げずに強気で押していく」と強気だった。
ロッテのドラフト3位・三木(上武大)の2軍降格が11日、決定した。5日に沖縄県石垣市内の病院で左太腿裏肉離れと診断され、6日から1軍で別メニュー調整を続けていた。
伊東監督は「ここからはケガが怖い。三木は残念だけど、しばらく2軍で調整してもらう」と話した。
2軍は15日から鹿児島県薩摩川内市で2次キャンプを行う。
ロッテ今江敏晃内野手(30)が真剣モードで観客を沸かせた。
ゲームノックの際、まずは三塁の守備で、外野からの送球を受けて走者にタッチ。アウトのタイミングに見えたが、セーフのジャッジ。これに激しく抗議した。
さらに走者役でホームをついた場面では、捕手のブロックをかいくぐって手でベースに触ったが、判定はアウト。再び激しい抗議をすると、観客から声援が飛んだ。今江は「実際の試合だったら、退場になりそうなぐらい抗議していると思う。抗議の練習じゃないですよ」と苦笑いした。
ロッテ伊東勤監督(51)が、ソチ五輪で苦戦する日本勢を思いやった。
朝の散歩中、メダル獲得のならなかったスピードスケート男子500メートルの話題になると「日本中がみんな期待するけど、他の国もみんな、その国の選手に期待している。そう簡単にいくもんではないよ。しかし、オランダが強かったな」と話した。子供のころ、史上最高のスケート選手とされるアルト・シェンクの滑りに感銘を受けたことがあるそうで「そのころ日本の第一人者は鈴木恵一さんでね。鈴木さんは、俺が入団した時、西武の広報をやってたんだ」と懐かしそうだった。
2年目の松永が充実したキャンプを過ごしている。昨季58試合に登板した左腕は「流れが分かっているし自分のペースでできている」と調整の順調さをうかがわせた。
第2クールは投げ込んだが、第3クール初日の11日は46球と球数を絞った。「去年のように(シーズン)途中から先発に回るパターンもある。1年間投げられる体をつくりたい」と、体力作りに重きを置く。
「先発した時用に」と直球、スライダーに次ぐ新球種もキャッチボールで練習中。完成度はまだ「1パーセント」と笑ったが、新たな武器を手に入れようと模索中だ。
千葉ロッテの若手捕手陣が、連日居残り練習を続けている。11日は、伊東監督、中村コーチが付きっきりでキャッチングを指導。「包むように捕る」(伊東監督)境地にたどり着くために、試行錯誤する。
毎朝公表される練習メニューには全体練習後の個別練習の参加者が書かれている。特定の選手がいない場合は「希望者」と書かれるのが一般的だが、この日の捕手欄には「上手くなりたい人」。事前に選手は決まっていて、若手を乗せる中村コーチのご愛嬌だったが、左投手のカーブマシンで江村、田村、新人吉田(立正大)の3人が捕球を繰り返した。
昨季64試合でマスクをかぶった江村は「全部が役に立つ。基本がしっかりしていないと上積みはない」。田村は「いい練習ができている。基本的で簡単な練習ほど難しいんです」と、反復練習の意義を強調した。12日からの実戦で、アピール合戦が始まる。