わたしはかもめ2014年鴎の便り(3月)

便

3月7日

阪神2−6千葉ロッテ(甲子園)

開幕投手に決まっているロッテの成瀬はオープン戦初登板で4回を被安打3の無失点と安定していた。新人捕手の吉田が2点二塁打など2安打とアピール。阪神では新井良が本塁打を含む3安打と光り、先発枠入りを狙う榎田は2失点。

123456789R
千葉ロッテ0200400006
阪神0000001102

◇吉田が2安打2打点

千葉ロッテのドラフト2位新人の吉田(立正大)が打撃で好アピールした。2回は2死から先制の2点二塁打。榎田の低めの変化球を左翼線に運び「食らいつこうという気持ちだった」と振り返った。5回は送りバント失敗も、6回は左前打。開幕1軍へ「今よりもっと高い意識を持ってやっていけたら」と話した。

キャンプ中から吉田に直接指導してきた伊東監督は「下位とはいえ、一発もある。非常に期待が持てる」と評価した。

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ロッテ吉原は左殺し、西岡ら好打者封じる[ニッカン]

新人の活躍が続くロッテに、第4の男が現れた。ドラフト4位の吉原正平投手(24=日本生命)が阪神戦で2回を1安打無失点と好投。西岡、鳥谷、福留といった左の好打者をピシャリと抑え、伊東監督から高い評価を得た。豊作の年。1989年(平元)以来、25年ぶりとなるルーキーが4人も開幕1軍メンバー入りする可能性が出てきた。

救世主のようだった。吉原は左打者を迎えると、躍動感を増した。西岡を膝元のスライダーで空振り三振。鳥谷も福留も、直球で押し込んで打ち取った。「僕は左バッターの方が投げやすい。ベースの右側の方が目標がはっきりしている感覚があるからだと思います」。チームは松永が不調で2軍に落ち、中後の制球難は相変わらずと、左の中継ぎ不在に悩んでいる。そこに現れた左キラーが、まぶしく見えた。

左の好打者を抑えて来た。練習試合では日本ハム稲葉を二ゴロに封じ、大谷からは三振も奪っている。前回登板のオリックス戦では打ちこまれたものの、社会人時代からの経験が左打者を好む。「代打で左が出て来ると、嬉しかったりもします」。左キラーの自覚が十分にある。

考える力が、左キラーを支えている。プロ入りにあたってグラブの形をわずかに変えた。ウェブの部分を大きくし、手がスッポリ隠れるようにした。「アマよりもクセを見抜くのが、すごい世界。そういうのを少しでも防ごうと思いました」。プロの世界で生き抜くために、対応しようとする能力が吉原の武器になる。

この日も、ボール1つの出し入れを試しながらのマウンドだった。「粘られるのも勉強」と、シーズン中ならば、空振りを誘いボールゾーンに投げる球をストライクゾーンに投じた。抜群の制球力がなせる技でもある。伊東監督は「ボール、ボールで崩れるタイプではない。今の感じだと開幕1軍に入って来ると思います」と、左封じに指名する可能性を口にした。

吉原が開幕1軍となれば、1位の石川、2位の吉田、5位の井上と合わせて4人の新人が開幕1軍となる可能性が出て来る。「カギは僕ですね。直球のスピードがもっと出ると思う。まだまだアピールはここからです」。この日は寒さで親指の感覚をなくしながら144キロ。あと数キロアップさせて、開幕1軍切符を奪取する。

吉原正平(よしはら・しょうへい)
1989年(平元)9月14日、福岡県水巻町生まれ。小柄ながら最速151キロを誇る。日本生命では先発を務めていた。実家は「吉原電器」という町の電器店を営んでいる。昨年4月に結婚し、9月には長男が誕生。妻子持ちでプロの世界に飛び込んだ。174センチ、75キロ。右投げ右打ち。
新人4人以上の開幕1軍登録
最近では楽天が06年に青山浩二投手、松崎伸吾投手、河田寿司捕手、草野大輔内野手、西村弥内野手の5人を登録した。ロッテでは89年の5人(前田幸長投手、今野隆裕投手、福沢洋一捕手、島田茂内野手、平井光親外野手)以来となる。

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ロッテ4新人が開幕1軍確実!伊東監督「いい選手を使うのが方針」[サンスポ]

ロッテの新人軍団が7日、阪神とのオープン戦(甲子園)で大暴れ。2回に“アジャ”ことドラフト5位・井上晴哉内野手(24)=日本生命=の中前打を口火に同2位・吉田裕太捕手(22)=立正大=の2点二塁打で先制すれば、同4位・吉原正平投手(24)=日本生命=が救援で2回無失点。すでに“内定”の同1位・石川歩投手(25)=東京ガス=と合わせ、ルーキー4選手の開幕1軍スタートが確実となった。

甲子園の三塁側ベンチに伊東監督の大声が響いた。「どうなってんだよ!! きっかけを作っているのはルーキーばかりじゃないか!!」。小雪が舞う気温7度の天候。ただでさえ固まっていた既存の選手がさらに縮んだ。

2回。女子プロレスラー・アジャコング似で話題の井上が榎田から中前打で出塁。ハフマンが歩いた一、二塁から、吉田が左翼線に2点二塁打を放った。左腕エース・成瀬と初バッテリーという緊張もなんの。6回には左前に運ぶ3打数2安打の働きだ。

「充実の1日?濃かったです。成瀬さんからは『リードは任せる』と言ってもらい、打つ方では食らいついていきました」。吉田が会心の笑みを浮かべれば、投げては吉原が黙っていない。5回からの2回を1安打無失点。落ち着いたマウンドさばきを披露した。

「新人軍団?改めていい選手を取れたなと感じています。開幕1軍に4選手?いい選手を使うのがボクの方針。アテにならない選手は使いません」。

伊東監督が明言した。すでに先発ローテ入りが内定の石川に加え、吉田、吉原、そして“アジャ”こと井上。球団では1950年、毎日オリオンズ創設1年目に新人5選手が開幕スタメン出場した記録が残る。今回の新人4選手が開幕1軍となれば64年前のような新人豊作年。50年は優勝しており“大吉兆”のおまけ付きだ。

ドラフトで巨人と競合した石川を除けば、皆が横一線だったが、今やハイレベルな争い。伊東監督は沖縄・石垣島キャンプ中、躍動する新人軍団に「アジャ効果」と目を細めたが、その勢いは開幕を見据えるところまで来た。

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ロッテ・成瀬、貫禄4回無失点!初バッテリー組んだD2吉田に期待[サンスポ]

開幕投手の指名を受けている成瀬がオープン戦初登板。先発で4回を3安打無失点に抑え、上々の仕上がりをアピールした。気温7度。時折、雪も舞う状況に「こんな中で野球やるの」と縮み上がっていたが、マウンドに上がれば貫禄の投球。初めてバッテリーを組んだD2位・吉田(立正大)も“リード”した。「高校野球か、っていう感じで、よく喋ってました。これからも(実戦で)吸収していってくれれば…」と期待を寄せた。

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ロッテ・井上、日本生命の先輩・福留からも「アジャ」[サンスポ]

“アジャ井上”は阪神戦で3打数1安打。打率.529と下がり首位打者からは陥落したが、2回2死からの中前打が吉田の先制打を呼ぶ結果となり「満足です。自分的には“線”でつながる、ああいう点の取り方が好きです」。試合前は日本生命の先輩、阪神・福留に挨拶。「“おう、アジャ”と呼んでいただきました。アジャ効果で新人大活躍?それはボクじゃなく、皆さんに聞いてくださいよ」と笑みが弾けた。

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アジャ井上、また打った!ドラ4吉原は2回0封[スポニチ]

「幕張のアジャ」ことロッテの井上は3打数1安打。3試合連続安打となり「1本出れば十分。吉田が打ってくれたのが嬉しかった。打線は線でつながるものなので」と振り返った。

オープン戦通算では17打数9安打、打率.529。5回から2番手で登板した吉原も2回1安打無失点と好投した。2日のオリックスとの練習試合では2回2失点と精彩を欠いたが「この前は打たれたので、後がないと思って投げた」と力を込めた。

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アジャ井上ら新人4人開幕1軍も[報知]

鋭い打球が三塁線を抜けた。2回2死一、二塁。吉田は榎田の4球目のスライダーを捉えた。先制の2点二塁打だ。「とりあえず食らいつこうと思った。打撃フォームが落ち着いてきました」と、ルーキー捕手は笑顔だ。6回にもヒットを放ち、練習試合などを含め実戦11試合で打率は3割5分、2本塁打で、パンチ力も魅力だ。

アピールなら、ドラ4右腕も負けてはいなかった。2番手としてマウンドに上がった吉原は、直球を軸に2回1安打無失点。「左のアウトコースに投げるのが得意。代打で左が出てきたら嬉しいくらい」と左3人を完璧に封じた。

伊東監督は「(吉田は)いいところで打っているし、一発のある打者として期待できる。(中継ぎの)左投手が不甲斐ないから、吉原がそこに入ってきてくれれば。いい新人を取れたと思う」と高く評価した。

現在、アジャ・コング似の顔から「アジャ」の愛称が定着したドラ5の長距離砲・井上と、開幕ローテ入りが確実なドラ1の石川の2人はすでに開幕1軍が確実。吉田と吉原を含めた新人4人が開幕を1軍で迎えれば、チームでは25年ぶりの快挙となる。

吉原は「頼みの綱は僕ですかね(笑)」とジョークで前置きしつつ「今からが勝負です」と意欲的だ。今季の躍進は、“ルーキーズ”の活躍にかかっているのかもしれない。

井上晴哉(いのうえ・せいや)
広島市生まれの24歳。日本生命からドラフト5位で入団。180センチ、115キロ。
石川歩(いしかわ・あゆむ)
富山・魚津市出身の25歳。東京ガスからドラフト1位で入団。186センチ、80キロ。
吉田裕太(よしだ・ゆうた)
千葉・流山市出身の22歳。立正大からドラフト2位で入団。183センチ、94キロ。
吉原正平(よしはら・しょうへい)
福岡・遠賀郡出身の24歳。日本生命からドラフト4位で入団。174センチ、75キロ。

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ロッテドラ2の吉田が2安打2打点!バットでアピール[サンスポ]

ロッテのドラフト2位新人の吉田(立正大)が打撃で好アピールした。2回は2死から先制の2点二塁打。榎田の低めの変化球を左翼線に運び「食らいつこうという気持ちだった」と振り返った。5回は送りバント失敗も、6回は左前打。開幕1軍へ「今よりもっと高い意識を持ってやっていけたら」と話した。

キャンプ中から吉田に直接指導してきた伊東監督は「下位とはいえ、一発もある。非常に期待が持てる」と評価した。

根元
「今日の打撃の感じは良かった。反対方向に強い打球を打つイメージだった。」
吉原
「寒くて抜け球が多かったのが功を奏した。逆に狙い球を惑わせられた。」

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成瀬4回0封、120キロ直球で虎翻弄[ニッカン]

開幕投手のロッテ成瀬善久投手(28)が4回を3安打無失点に抑える好投を見せた。直球の球速が、ほとんど120キロ台ながら、阪神打線を翻弄した。

「スピードガンより打者の反応が重要。指のかかりも良かった。開幕まであと2試合で、しっかりやっていきたい」と、ここから直球の質をさらに高めていく考えだ。

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成瀬マウンド外でもエースの仕事[東スポ]

ロッテ・成瀬善久投手(29)が7日の阪神戦(甲子園)に先発。時折、雪が舞う厳しい気候の中、4回を3安打無失点と安定感タップリの投球を披露した。

すでに伊東監督から1990年の村田兆治以来となる5年連続の開幕投手に指名されているエースは「阪神打線もそれなりのメンバーが出てきて駆け引きができたし、今日は良かった」と満足そうに振り返った。指揮官も「エースとして自分の仕事をしっかりとしてくれた」と目を細めるばかりだ。

「エース」としての仕事はこれだけではなかった。この日、バッテリーを組んだのはドラフト2位ルーキーの吉田裕太捕手(22=立正大)。成瀬は「僕は里崎さんに引っ張ってもらってここまで来た。今は僕が捕手を引っ張ってあげないといけない立場」と実戦の中で吉田に配球面など様々なアドバイスを送った。

若手捕手の台頭が期待される中、次世代を担う女房役を育てるのもエースの役目。責任感たっぷりのエースが開幕に向けて着々と準備を進めている。

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