ロッテの新人で先発要員の石川が6回4安打3失点だった。6回に2点を失うなど、スタミナ面には課題を残した。角中が2三塁打を含む3安打2打点をマーク。広島はバリントンが5回途中まで9失点と乱調だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 3 | 1 | 5 | 0 | 2 | 1 | x | 12 |
千葉ロッテの新人石川(東京ガス)が自己最長の6回を4安打3失点(自責2)にまとめ、オープン戦ながらプロ入り後初めての勝ち星を手に入れた。
5回までは技術の高さを存分に発揮した。死球で先頭を出した2回は、低めに制球された直球で岩本を併殺に。4回は失策などで無死一、二塁のピンチを迎えたが、ギアを上げて暴投による1失点でしのいだ。最速145キロの速球にはキレがあり、謙虚な25歳が珍しく「自分の球が投げられてよかった」と納得の表情を見せた。
ただ、6回の投球は不覚だった。突如として球威が落ち、1死一塁で松山からプロ初被弾を喫した。4安打中、3本はこの回だった。中指にできたマメの影響もあったが、全打者に対して腕を振りすぎた結果のスタミナ切れだった。先発ローテに内定している右腕は「抜く部分も持つと変わってくる」と、投球術の進化を目指した。
マー君、ならぬアー君だ!ロッテのドラフト1位、石川歩投手(25=東京ガス)が広島戦に先発し6回を3失点。オープン戦ながら、初勝利を挙げた。「今日は納得するボールが投げられたので良かった」。テンポのいい投球で打線の援護を引き出した。6回はマメがつぶれそうになり、球速を落としたものの、しっかり試合をつくった。
負けない投球だ。練習試合とオープン戦4試合で、1度も先制点を奪われていなければ、逆転を許したこともない。「最初から全力でいかないと抑えられないですから」と、飛ばしてきた結果だった。また、18イニングで援護点は16点。1試合あたりに直すと、8点という大量援護だ。初めてバッテリーを組んだ里崎からも「あれだけテンポが良ければ打線のリズムも良くなる」と評価された。先発として必要な要素の1つといっていい。
昨年、楽天で不敗神話をつくった田中(ヤンキース)のように、本当に負けない投手になるには、アー君、と呼び名を似せるだけではダメだ。伊東監督からは「6回を投げきるスタミナをつけて欲しい」と宿題をもらった。開幕までの登板は残り1試合。しっかり答えを出して、シーズンでも不敗を貫く。
負けない「アー君」の誕生だ−。ロッテのドラフト1位・石川歩(いしかわ・あゆむ)投手(25)=東京ガス=が16日、広島戦(QVCマリン)にオープン戦3試合目の先発登板。6回を4安打3失点(自責点2)にまとめ“プロ初勝利”を挙げた。
「ボクは何も持ってません。決して持ってません」といいながらも“ドラ1右腕”は負けない星の元に生まれている。オープン戦初登板となった2月22日の日本ハム戦(名護)は3回1失点で勝敗に関係なし。続く今月9日の西武戦(QVCマリン)では5回無失点で自身に白星はつかなかったが、チームは1−0で勝利した。
そして迎えたこの日は、前日(15日)まで眠っていた打線が16安打&12得点の大爆発。不思議な「神通力」は米大リーグ、ヤンキースに移籍した田中(前楽天)の後継候補「アー君」誕生を予感させる。
もっとも、反省は忘れない。5回までは最速145キロの真っ直ぐと必殺球のシンカーで赤ヘル打線を翻弄したが、6回にガクンと球威が落ちた。松山に特大の一発を浴び、完全な“ガス欠”。今後に向け、課題も口にする。
「体力強化とムダ球を減らすことですね。全員に全力で投げることはない“投げ方”はあるはず。それを探します」。
“アジャ井上”を筆頭に花満開のルーキー軍団。そしてこの日は「アー君」が紙面をジャックした。
ロッテ・今江敏晃内野手(30)が16日、都内の病院で痛めている左ふくらはぎの精密検査を受けた結果、同箇所の「筋膜炎」で全治5〜10日の診断。2軍での別メニュー調整が決まった。
伊東監督は「思っていたほど軽症ではありませんでした」と説明。復帰までに時間がかかるものとみられ、28日の開幕に間に合わない可能性が高くなった。
また、「右膝関節炎」の荻野貴司外野手(28)は16日の広島戦(QVCマリン)を欠場。今後も1軍に帯同するが、当面、オープン戦への出場は見合わせる。
女子プロレスラー、アジャコング似で話題のD5位・井上(日本生命)は7回2死二塁で代打出場。乱調の一岡に“プロ初アーチ”も期待される場面だったが、豪快に空振り三振。「今日はお天気がよかったというだけで…」と苦笑いを浮かべた。それでも、4番・今江が左ふくらはぎの筋膜炎で2軍落ち。開幕に黄信号がともっており、球団のルーキーとしては64年ぶりとなるアジャの「開幕4番」が現実味を帯びてきた。
ロッテは16日、QVCマリンのシーズンシートオーナーを招いた「出陣式」を東京ベイ幕張ホール(千葉市美浜区)で開き、伊東勤監督(51)らが今季の決意を語った。
ロッテの開幕ローテーション入りが確実なドラフト1位・石川が、スタミナ不足を露呈した。
6回を4安打3失点でオープン戦初勝利を手にしたが、6回に急失速した。球威が落ちた直球を捉えられ、松山に2ランを浴びた。4回に右中指にマメができるアクシデントもあったが「かなりバテました。体力のなさだと思う」。プロの打者に対し「打者全員に全力で投げている」と力の加減の難しさを消耗の原因に挙げた。
5回まで最速145キロをマークするなど1安打1失点(自責0)と完璧な内容だっただけに、初コンビとなった正捕手・里崎は「疲れると立ち投げになっている」と指摘。伊東監督も「最後は球がふらふらだった。そこから先を頑張らないと」と注文を付けた。
ロッテ・今江敏晃内野手(30)が、3月28日の開幕戦(対ソフトバンク・ヤフオクD)にぶっつけで臨む可能性が出てきた。3試合連続欠場となった16日、都内の病院で検査を受け、「左ふくらはぎ筋膜炎」と診断された。
伊東監督は「5日から10日はかかる」と説明。18日から2軍でリハビリさせる方針を示した。万が一、今江が開幕に間に合わない場合、代役の4番にはドラフト5位の井上が最有力候補に挙がっている。
ロッテは16日、シーズンシートオーナーを対象にした出陣式を千葉市内のホテルで開いた。
山室晋也球団社長(53)が、壇上に立ち「私はロッテを強くしたい。伊東勤という男に、全幅の信頼を置いていますし、野球人として尊敬しています」と挨拶すると、会場から拍手が起こった。
ロッテのドラフト1位、石川歩投手(25=東京ガス)が6回3失点で、オープン戦ながら初勝利を飾った。
この日は他球場も含めて、東京ガス出身の投手が4人も先発。しかし、巨人内海、阪神榎田、楽天美馬の3人は勝ち投手になれず、石川だけに白星がついた。「心の中で、その4人で投げ合っているつもりで投げていました」。先輩の存在が、好投につながったようだ。
ロッテ大松尚逸内野手(31)が3安打3打点の活躍で大量得点に貢献した。内容が特に良かったのは5回1死満塁。ファウルで粘りながら12球目の外角低めチェンジアップを右手1本で拾って中前へ持っていった。
「数少ないチャンス。悔いがないようにと思っている。自分のパフォーマンスをしっかり出せるように、引き続き気を抜かずにやっていきたい」と話した。
ロッテの今江は16日、東京都内の病院で左ふくらはぎの筋膜炎と診断され、2軍で調整することが決まった。伊東監督によると、全治は5〜10日で「自分のペースでやってもらう」と語った。代わりに大嶺翔が1軍に加わる。
また右膝の関節炎で欠場が続く荻野貴についても伊東監督は「しばらく試合には出ないと思う」と見通しを話した。
ロッテのドラフト1位・石川歩投手(25)=東京ガス=が16日、広島戦(QVCマリン)に先発登板。6回(82球)を4安打3失点(自責点2)に抑え、最速は145キロを計測した。
オープン戦2試合目のマウンドとなった“ドラ1右腕”は、力のある真っ直ぐと得意のシンカーを武器に赤ヘル打線を翻弄。4回に味方のエラーと自身の暴投で1点を失い、疲れの見えた6回には松山に右中間へ2点本塁打を浴びたが、先発の責任は果たす及第点の投球だった。
即戦力として、すでに開幕1軍&先発ローテーション入りが決まっている同投手の公式戦初登板(プロデビュー戦)は30日、ソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)の3戦目が予定されている。
ロッテ・今江敏晃内野手(30)が左ふくらはぎの違和感、荻野貴司外野手(28)が右ひざ関節炎で16日の広島戦(QVCマリン)のスタメンから外れた。15日の同カードに続き2試合連で欠場となる見込み。
今江の状態に関して伊東勤監督(51)は16日の試合前、「今日も(出場は)ムリという報告があった。引き続き様子をみるしかないが、ちょっと心配ですね」と険しい表情だったが、荻野貴には「過去に(3回)手術をした場所だけに大事をとった。今のところ開幕には問題ないでしょう」と説明した。
荻野貴は15日に千葉市内の病院でMRI検査を受け、患部に水がたまっていることは確認されたが、半月板などに異常はなかった。
千葉ロッテは16日の広島戦後、千葉市美浜区のホールにシーズンシートを持つファン約650人を集め、今季の“出陣式”を開いた。伊東監督は「大型補強したソフトバンクは、ちまたでは優勝候補。そのチームをたたいてこそ、優勝の道がある」と開幕3連戦での勝ち越しを約束。西武から加入した涌井は「先発としてフル回転したい」と決意を表明した。