阪神は両先発候補、岩田が5回2失点、二神が3回2/3を1失点だった。オープン戦初出場のゴメスが内野安打、上本はソロを放った。ロッテは藤岡が5回3失点で、先発枠へ後半の球威に課題を残した。新外国人のクルーズが初本塁打。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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阪神 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
千葉ロッテの藤岡が6人目の先発枠を確実にした。伊東監督が「球に力があって非常に良かった。今日で大体決まりでしょう」と明言した。2回まで速球主体に完璧だった。一方、中盤から疲れが見え、連打されるなどした。3年目の左腕は「走者が出てからリズムが悪かった。修正していければ」と話した。
ロッテ伊東監督は19日、左ふくらはぎの筋膜炎で2軍調整中の今江敏晃内野手(30)について「長引くことはないと聞いているが、最悪間に合わないかもしれない」と28日の開幕戦出場が絶望となる可能性を示唆した。監督は右膝の関節炎でオープン戦欠場が続く荻野貴にも「同じことが言える」とした。「中途半端で戻られて長引く方がマイナス。治して合流するのが1番いい」とともに復帰を急がせない方針を示した。
守備は一級品も打撃に課題を残していたクルーズが4回、岩田の138キロの外角真っ直ぐを右翼に来日初アーチ。通算11試合、28打席目の快音に「キャンプ中からコーチ陣に毎日教わってきたことができた」と喜び、最後は日本語で「がんばります!」。この日はメキシコから夫人と2人の子供が来日。到着時間が迫っていた試合後は大急ぎで成田空港に向かった。
先発の藤岡が阪神を相手に5回を6安打3失点。制球に課題を残したが、最速144キロの真っ直ぐを軸に「いいリズムで投げられました」と本人も納得顔。伊東監督も「決まりでしょう。メリハリもあり内容的に悪くなかった」と開幕ローテーションの6番手に指名。これで成瀬、唐川、D1位・石川(東京ガス)、涌井、古谷を加えた6人が確定。右3枚、左3枚の理想的な先発陣が出来上がった。
ロッテの選手会長、成瀬善久投手(28)ら4選手が19日、JR海浜幕張の駅前広場で「開幕カウントダウンイベント」のトークショー。地元ファンを前に今季の優勝を誓った。
また刺した。7回1死一塁、走者は阪神・上本。ロッテのドラフト2位・吉田は冷静だった。松永の初球の直球がミットに収まると、二塁に矢のような球を投げた。
「足の速い走者なので、初球から走る可能性は考えていた。打者が右打者だったので、走者の動きも見やすかった」。
これでオープン戦では6度盗塁を企画されて4度刺した。阻止率は.667。一般的に阻止率が4割を超えれば強肩と評されるだけに、驚異の数字だ。これまで二塁までの送球到達タイムはチームでは江村の1.95が最高だったが、吉田は1.90秒。プロで平均2秒とされるが、この「0.10秒」は走者の1歩分に相当する。持ち味は送球の回転と軌道にある。腰の高さを保ちながら、きれいに縦回転する。二塁手の根元も「低いまま伸びる。回転がきれいなので風の影響も受けにくい」と証言する。
自慢の強肩はキャッチボールで培われた。「テレビで宮本慎也さん(元ヤクルト)が“キャッチボールの一球一球を大事にしている”と話しているのを見てから、リリースの位置や指の掛かりを意識するようになった」と言う。
昨季のロッテはチームとして、盗塁阻止率がリーグワーストの.216。それだけに伊東監督が「吉田には俊足の選手でも刺せる肩がある」と言えば、中村バッテリーコーチも「それで相手が送りバントを選んでくれれば、アウトを1つもらえる訳だから大きいよ」と話した。
既に開幕1軍は決定的。ソフトバンクとの開幕カード(28〜30日、ヤフオクドーム)でスタメンマスクを託される可能性も出てきた。「リードや配球はまだ勉強が必要だが、肩なら今でもチームに貢献できる部分がある」。吉田の存在自体が相手の足攻への「抑止力」となる。
昨季パの球団別盗塁阻止率を出すと優勝した楽天が.321でトップ。ロッテは.216で6位と振るわなかった。個人別では大野(日)が.421と捕手規定試合(72試合)以上では両リーグを通じただ1人の4割台を記録した。ロッテは5人がマスクをかぶったものの、江村の63試合が最多(阻止率.160)で規定試合数に達したのは0。ロッテの捕手が1人も規定試合数に届かなかったのは毎日時代の56年以来57年ぶり2度目と固定できなかった。
左ふくらはぎの筋膜炎で2軍調整中のロッテ・今江敏晃内野手(30)の28日の開幕戦出場が絶望となる可能性が出てきた。
伊東監督が19日「長引くことはないと聞いているが最悪間に合わないかもしれない」と話した。同監督は右膝の関節炎でオープン戦欠場が続く荻野貴司外野手(28)にも「同じことが言える」とした。「中途半端で戻られて長引く方がマイナス。治して合流するのが1番」とともに復帰を急がせない方針を示した。
逆らわずに右翼ポール際へ運んだ。4回2死一塁。クルーズは、岩田の投じた高めの直球を逃さなかった。オープン戦28打席目で飛び出した“来日1号”。05年の日本ハム・アルモンテ以来、ロッテでは史上初となる外国人遊撃手の開幕スタメンが、いよいよ近づく一発だ。
「春のキャンプからやってきたことが、やっと実を結んだよ」。この試合前までオープン戦は打率1割5分4厘。右足に強く体重をかけることを助言した立花打撃コーチは「強く振れるようになった結果かな」と目を細めた。
昨季途中までプレーしたヤンキースには、同じ遊撃手としてジーターが在籍。その人柄に惚れ込んでいるという。「一緒にプレーできる時間は短かったが、すごく親切にしてくれた」。今季限りの引退を表明しているニューヨークのヒーローへの恩返しを誓う。
現在は二遊間を、昨季遊撃のベストナインを獲得した鈴木と、昨季二塁レギュラーを務めた根元と争っている。メジャー仕込みの守備は評価が高く、課題の打撃が上がってくれば開幕遊撃を務める可能性は高い。伊東監督も「追い込まれても逆方向へ粘れるようになってきた」と、復調を感じている。球団史上初の快挙へ、エンジンがかかってきた。
ロッテは19日、QVCマリンのお膝元のJR海浜幕張駅前で「マリーンズ・ホームタウン壮行会」を開いた。チームからは、選手会長の成瀬、新主将の鈴木、ルーキーの石川(ドラフト1位)と吉田(同2位)が参加。約600人のファンの前でリーグ優勝と日本一を誓った。5年連続で開幕投手を務める成瀬は、トークショーで司会者から「石川投手の存在は刺激になるか?」と聞かれると、「全然でしょ。意地がありますからね」と貫禄たっぷりの返答。さらに「開幕戦は1−0で勝てれば。今年は、選手会長として(優勝の)ビールかけのかけ声をやりたい」と力強かった。
一方、開幕ローテーションが内定している石川は、理想の女性像を尋ねられると「臼田あさ美さんです。理想のデートは〜、温泉でのんびりかな〜。2人でのんびりできればどこでもいいです」と、照れくさそうに答えていた。
ロッテの伊東監督は19日、左ふくらはぎの筋膜炎で2軍調整中の今江について「長引くことはないと聞いているが、最悪間に合わないかもしれない」と28日の開幕戦出場が絶望となる可能性を示唆した。
監督は右膝の関節炎でオープン戦欠場が続く荻野貴にも「同じことが言える」とした。「中途半端で戻られて長引く方がマイナス。治して合流するのが1番いい」とともに復帰を急がせない方針を示した。
ロッテの藤岡が6人目の先発枠を確実にした。伊東監督が「球に力があって非常に良かった。今日で大体決まりでしょう」と明言した。
2回まで速球主体に完璧だった。一方、中盤から疲れが見え、連打されるなどした。3年目の左腕は「走者が出てからリズムが悪かった。修正していければ」と話した。
ロッテの新外国人クルーズがオープン戦初本塁打となる2ランを放った。ここまで振るわなかっただけに「キャンプからやってきたことが、ようやく実を結んだ」と安ど感に浸った。
4回2死一塁、岩田から右翼へ運んだ。逆方向に長打できる力を示し「これからも続けていきたい」と力強かった。
ロッテ・藤岡貴裕投手(24)が19日、阪神戦(QVCマリン)に先発登板。5回、87球を投げ6安打3失点の内容で、3回には上本に右中間へ特大の一発を浴びた。すでに先発6番手として、開幕ローテーション入りを確実にしているが、勝負どころでの制球に課題を残した。
しかし、伊東監督は「これまでの内容も踏まえ、よほどのことがない限り、先発陣の変更はない」と語っており、これにより成瀬、唐川、D1位・石川(東京ガス)、涌井(西武からFA移籍)、古谷、藤岡で先発6枚が確定。右投手3人、左投手3人の理想的な形が出来上がった。
昨シーズン限りでロッテを戦力外となり、現役を引退した山本徹矢投手(23)が19日、日本テレビ系で放送された「ナカイの窓SP」に出演した。山本は引退後、制作会社に就職。「ナカイの窓」のADをしている。
山本はロッテのユニフォームを着用し、ひな壇の“スポーツ選手”コーナーに着席。「誰?」と驚くMCの中居正広に「山本徹矢です。ADやってます」と自己紹介。「何かあったら、助けてくれるのね?」という中居に「はい、朝8時半から来てるので…」と笑顔で即答していた。
ロッテファンのお笑いコンビ「トータルテンボス」も雛壇に座っており、「一昨年、キャンプリポートに行ったんですけど、そのキャンプで肩壊して、引退したんです」と苦笑いで説明していた。
山本は兵庫県出身。神戸国際大付高では甲子園出場経験なし。08年ドラフト5位でロッテ入団。11年に1軍デビューし、11試合に登板(勝敗なし)。最高年俸590万円(推定、12年)。