ロッテのエースが、ソフトバンクの強力打線に待ったをかける。28日の開幕戦に先発する成瀬善久投手(28)は「すごい楽しみです。相手もオープン戦で連勝してますけど、当たって砕けろ精神で、持ってるものを出したい。つぶしがいのあるチームなので、チームの代表として頭を取りたい」と宣戦布告した。
5年連続開幕投手の経験が武器になる。27日、キャッチボールを開始した成瀬は、強めのボールを投げる前に取りやめた。「少し足りないくらいでやめておきました」。この日の状態があまり良くないと感じ取ったため、自らストップをかけた。修正しようとすると、力が入り翌日に疲労を残すことになる。それよりも、疲労のない状態で開幕マウンドに上がることを選択した。
伊東監督からは「7回まで頼むな」と声を掛けられ「8回までいきます」と即答した。キャンプ中の早い時期に開幕投手を明言し、調整をしやすくしてくれた恩に報いたい。「僕がいかに攻めきれるか。しっかり攻めるところは攻めていきたい」と、強力打線にも臆するところはない。エースの仕事を果たすための準備は整った。
5年連続で開幕投手を務めるロッテ・成瀬は投内連係とキャッチボールという軽めの調整。「楽しみ。相手は強力打線ですが、逆にやりがいがある」と意気込んだ。昨季は左肩痛もあり6勝止まりだったが、そのうち3勝(0敗)はソフトバンク戦と相性の良さは抜群。「開幕もそうですが、カード頭に投げるという責任もあります。いい形で2、3戦目の投手につなげていきたい」とエースの自覚ものぞかせた。
“アジャ井上”の辞書にやるか、やられるかの文字はない。「やるか!やるか!やるしかないです!」。思いっきり気負ってみせたが、これもアジャ流だ。
27日にヤフオクドームで行われた前日練習。ロッテ・井上は、フリー打撃では、伊東監督の指示で引き続き“軽打”を意識したが、それでも豪快に3発のスタンドイン。猛デモを展開した。
球団では1950年(当時、毎日)の戸倉勝城以来、64年ぶりとなる新人の開幕4番。伊東監督は「守らせたいけど、初戦はDHになります」と明言した。注目の出陣となるが、それは迎え撃つソフトバンク・王球団会長も同じだった。
「西武のおかわり(中村)みたいなタイプらしいな。直接見たことはないけど、データによるとオープン戦の死球は『0』。つまり厳しい内角攻めにはあっていない。本人はそこをどう克服していくかだね。いずれにしても楽しみだよ」。
世界の王からも熱視線を浴びるアジャは「できれば本塁打を打ちたいですね」と開幕弾に照準。偉大なホームラン王にはやはりホームランで挨拶するのが“礼儀”だ。
ロッテのドラフト5位、井上晴哉(せいや)内野手(24)=日本生命=が27日、「アジャ」に続くニックネーム「替え玉くん」を“襲名”した。アーチ1本では物足りない。その名の通り、開幕戦ではソフトバンクの摂津から「替え玉弾」を平らげる。
腹が減っては戦ができぬ。チームが福岡入りした26日。井上は摂津攻略の景気づけとして「替え玉って当たり前じゃないんですか」と、とんこつラーメンと替え玉1玉をペロリ。「今日(27日)も食べました。(新愛称は替え玉くん?)悪くないですね」と、おかわり君(西武の中村=102キロ)に引けをとらない巨漢114キロが、雄たけびを上げた。
球団新人では戸倉勝城以来、64年ぶりに開幕4番を務める。「後はやるだけという感じ。(緊張は)今のところない」と、新人らしからぬ平常心で練習をこなした。26日は打撃練習でサク越えゼロに終わったが、この日は3本記録。広いヤフオクDでも本塁打を打てるパワーを見せた。
「『やるか、やられるか』じゃなくて、『やるか、やるか』っす!!できれば本塁打を打ちたい」。1960年以降のオープン戦では、初の新人首位打者。実力と、強烈なキャラを持ち合わせる新星が、開幕の時を迎える。
ロッテのドラフト5位・井上晴哉内野手(24)が28日、ソフトバンクとの開幕戦で球団の新人では50年の戸倉勝城以来64年ぶり2人目の開幕4番を務める。「幕張のアジャ」と呼ばれる巨漢ルーキーに、本家の女子プロレスラー、アジャ・コング(43=ワハハ本舗所属)が猛烈エール。同じ「アジャ似」で昨季プロ野球記録の60本塁打を放ったヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)を上回る活躍を期待した。
またアタシに似てる選手がいるんだってな。おまえら、デカくて色黒なら「アジャ」と呼べばいいと思っているだろ。その通りだ。井上選手は凄いな。ドラフト5位で入って開幕4番。野球選手に体重114キロは必要なのかという問題はあるが、彼だって急にその体になった訳ではない。キャンプをこなしても痩せないってことはベスト体重なんだよ。実力を発揮できてるんだし。
もちろん、デブにデメリットはある。普通の2人分の体重だから階段は嫌、坂道は嫌。膝、腰にくる。彼は足が遅いらしいが、毎打席本塁打を打てば全力で走らなくて済むぞ。2人分食べるから食費もかかる。でも、体重のことで何か言われたら今後はこう返せ。「デブは金がかかるんです。この体をつくるには金がかかっているんです」と。
アタシはヤンキースに行ったマー君にも似てると言われたけど、みんな活躍しているから嬉しいよ。昨季はバレンティン選手がセ本塁打王、マー君だって24勝0敗。アタシとしては「1人でセ・パ両リーグ制覇しました」とネタにできた。今季は両リーグのアジャでセ・パ本塁打王獲得、さらに井上選手にはバレンティン選手の記録60本塁打を超えて欲しい。アジャがアジャを抜いてくれたら、こんなに嬉しいことはない。「アジャ」と呼ばれたらご利益があるみたいでいいだろ。
もし、調子が悪くなったら球場に駆けつけるよ。「アジャを名乗るのにその体たらくはなんだ」と活を入れてやる。井上選手には一斗缶、バレンティン選手には裏拳。活躍した場合はご褒美だ。チューしてやるよ。井上選手から「ぜひ」と言われれば結婚だって考えないこともない。昔ペタジーニの奥さんに似てると言われたことがあったし、年の差婚もアリだな。
できる限り調子を崩さずに獲れるものは全部獲ってこい。金をかけた体で「金を稼げるデブ」になれよ。(女子プロレスラー)
ロッテ・井上は、本家の女子プロレスラー、アジャ・コング(43=ワハハ本舗所属)からの愛情たっぷりのエールに大感激。「本当に嬉しい。名前を使わせていただいたおかげで、オープン戦も活躍できました。“開幕戦で打ちました”という報告をしたいですね。でも、まずは“お会いしたい”と伝えたい」と目を輝かせた。
オープン戦では打率.435。新人では65年のドラフト制以降、初のオープン戦首位打者に輝き、2本塁打を放った。フリー打撃では広いヤフオクドームで3本の柵越え。デビュー戦の相手はソフトバンクのエース摂津だが「全部の球が凄いので気持ちで打つ。“やるか、やらないか”じゃなく、“やるか、やるか”なんです。やるしかない!」と熱弁した。
64年前、同じく新人で開幕4番を打った戸倉は初打席で本塁打を放っている。長打力が自慢の井上は「最初は三塁打から始まります」と冗談を飛ばしながらも「できれば本塁打を打ちたい」と意気込んだ。ソフトバンクを食うため、前日から2日連続で福岡名物のとんこつラーメンを食べた。1日1杯ではない。「替え玉って、当たり前じゃないんですか?」とアジャ節も全開だ。64年ぶりの開幕4番ルーキーには気負いも緊張もない。
ロッテのドラフト5位、「アジャ」こと井上晴哉内野手(24)=日本生命=が球団の新人では戸倉勝城以来、64年ぶりに開幕4番を務める。オープン戦で首位打者に輝くなど好結果を残して抜擢された体重114キロの巨漢内野手は「あとはやるだけ。やるしかない」と意気込みを口にした。
女子プロレスラーのアジャ・コング似の風貌から「アジャ」のニックネームが定着。この日はリラックスした表情でノックや打撃練習をこなした。「今のところ緊張感はない」と話したように、中軸を任されることへの気負いは感じられない。
同じく新人で開幕4番を打った戸倉は、初打席で本塁打を放っている。長打力が自慢の井上は「最初は三塁打から始まります」と冗談を飛ばしながらも「できれば本塁打を打ちたい」とデビュー戦に向け、目を輝かせた。
ロッテ伊東勤監督(51)が、盤石の信頼を寄せて成瀬を開幕マウンドに送り出す。
ヤフオクドームで練習を行い「チームのエースとして、実績、結果を残してくれているし、大一番に強い心臓を持っている。1発目をエースでしっかり勝ちを拾って、波に乗っていきたい」と話した。
プロ野球の熊崎勝彦コミッショナーは27日、イースタン・リーグの日本ハム−ロッテ4回戦(26日・鎌ケ谷)で審判員への侮辱行為で退場処分を受けたロッテ青松敬鎔内野手(27)に厳重注意と制裁金15万円を科した。