ソフトバンクの中田が6回を2失点にまとめ、移籍後初勝利。打線は1−2の6回に長谷川の2点二塁打など5連打を浴びせ、4点を奪って逆転した。サファテが今季初セーブ。ロッテは唐川が踏ん張れず、打線もつながりを欠いた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | x | 5 |
D2位・吉田(立正大)が、開幕2戦目で早くも先発フル出場。内角を大胆に突くリードで先発の唐川を引っ張ったが、6回に集中打を浴びての逆転負け。「負けたら何もならない。自分的には収穫もありません」とガックリ。それでも途中出場だった前日(28日)の開幕戦に続く起用に伊東監督は「いいリードもあった。手応えありです」と今後も“英才教育”をほどこす考えだ。
“アジャ”ことD5位・井上(日本生命)は2試合連続の『4番・DH』で3打数無安打2三振。4回の第2打席は左手甲に2試合連続となる死球を受けた。目下、12球団の“死球王”だが本番を迎え内角攻めが厳しくなった証拠。本人は「大丈夫です。それよりも、全然タイミングが合っていない…」。この日もスタンドでは広島市の両親と熊本市の親類らが声援を送ったが、こちらもため息だった。
思わずバットで地面をたたいた。8回2死の第4打席、井上は141キロのカットボールにタイミングが合わず。この日2つめの空振り三振に、うつむいてベンチに戻った。
4番剥奪危機だ。ロッテの新人として64年ぶりに開幕4番を務めたが、2試合で7打数無安打4三振。「球は見えてるけど、タイミングが合ってない…」と、明るいキャラの「アジャ」もトーンダウン。打率4割3分5厘でオープン戦首位打者に輝いた姿は影を潜めた。
オープン戦で初球から積極的に振っていた井上だが、ここ2試合は「様子見みたいな感じ」と積極性を欠く。4タコに終わった28日のデビュー戦後は「1人反省会です。昨日は自分と戦っていた」と、深夜3時頃まで寝付けない程、悩んだ。2死球を受けるなど、内角攻めにも苦しんでいる。
4月1日の西武戦(QVC)には、左ふくらはぎ筋膜炎で2軍調整中の今江が1軍合流の見通し。伊東監督は試合前、「(4月からの4番井上は)巻き返してバカバカ打ち出せばね」と話していた。本来の4番・今江が復帰すれば、井上は席を奪われかねない。自らのバットで、指揮官の心変わりを阻止するしかない。
新人で開幕から2試合連続で4番に座ったロッテの井上は、初回1死一、二塁の好機で空振り三振を喫するなど音無し。
開幕から9打席連続無安打で「全然タイミングが合わないので、積極的にいけない。何が悪いのか分からない」と何度も首をかしげた。昨季4番を務めながら左ふくらはぎ筋膜炎で開幕2軍スタートとなった今江が、本拠地開幕戦となる4月1日の西武戦から復帰予定で、井上の4番の座は風前の灯火。伊東監督は「経験を積ませたいんだけどね…」と話した。
左ふくらはぎ筋膜炎で2軍調整中のロッテ・今江が、本拠地開幕戦となる4月1日の西武戦(QVCマリン)から1軍に復帰することが確実となった。
28日のイースタン・リーグヤクルト戦(戸田)で「4番・三塁」でスタメン出場。安打も放ち、順調な回復をアピールした。伊東監督は「ゴリ(今江)は、もうほとんど大丈夫みたい。向こう(本拠地)に帰ったら1軍に呼ぼうと思っています」と明言。開幕連敗スタートとなったチームに、頼もしい援軍が合流する。
ロッテの井口が、開幕から2試合連続の適時打で貫禄を見せつけた。29日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に「3番・一塁」でフル出場。1点を追う6回1死二塁、中前に同点打を放った。初回にも左前に運んで、この日は2安打1打点。
28日の開幕戦も先制適時打二塁打を含む3安打の猛打賞で、打率は.556と絶好調だ。「僕自身は感じがいい。しっかり開幕に合わせることができたのでね。あとはチームが勝つだけです」。チームは2試合連続で逆転負けを喫しており、チーム最年長の大黒柱は3戦目での巻き返しを誓っていた。
ロッテのドラフト4位ルーキー、吉原が7回から3番手でプロ初登板し、2回を無安打無失点と好投した。7回に好調な中軸を3人で仕留めると、8回も危なげない投球を披露。右腕は「気持ちを引かずに投げられた」と笑みを見せた。
長谷川の打球が脚を直撃する場面もあったが「大したことない」と気にする様子はない。吉田との新人バッテリーで好結果を出し「自分なりに楽しめた」と満足げだった。
ロッテは2−1と逆転した直後の6回、唐川が5連打を浴びるなどし、一挙4点を失った。昨季も試合後半に崩れることが多かった右腕は「もうちょっと色んな攻め方ができれば」と厳しい顔つきだった。
伊東監督も「唐川は6回が壁。ぶち破らないともう1つ上にいけない」と注文。開幕から2連敗となり「ずるずるいかないように、立て直さないといけない」と話した。
ロッテ吉原正平投手(24)が地元福岡でプロデビューを果たした。
7回からマウンドへ上がると、内川からの強力クリーンアップを3人で片付け、8回も3者凡退で切り抜けた。
最後の打者、松中は子供の頃のヒーローだった。「応援歌も聞いてましたし、打席に入る時に歓声が上がったので燃えました」と、力のある速球で抑えた。長谷川の打球を左膝に当て、心配されたが「もし、万全じゃなくても気持ちでいけるようにしたい。野球は気持ちが大事だと思ってますので」と、両親が観戦に訪れる30日の試合に向けて、気持ちを切り替えた。
ロッテ井上晴哉内野手(24)は、この日も4番指名打者で先発出場したものの、安打は出なかった。
4回、左手に死球を受けて出塁したが、2三振に一飛と前日から7打数無安打。「タイミングが合わない。簡単には打たせてくれないことが分かりました」とプロの洗礼を受け止めた。
レッドソックスは29日、マイナー契約を結んでいた前ロッテの渡辺俊介投手(37)を解雇した。
渡辺はオープン戦3試合に登板し、計3回で2安打2失点、防御率6.00の成績。21日はツインズ傘下3Aとの試合に登板。2回を1安打無失点で2三振を奪った。制球良くストライクを先行させ「イメージ通り。試合の感覚をつかめた」と納得の様子だった。
チャンスが多くはなかった中での解雇に渡辺は「厳しい世界。それは分かっていた。色々な刺激を受けて若返らせてもらった。状態はいいので、米国でプレーできる場所を探したい」と話した。