西武は1回に押し出し四球と秋山の2点左前打で奪った3点で逃げ切った。先発の野上は8回を4安打1失点と好投。9回は十亀が無死満塁とされたが無失点でしのいだ。ロッテは淡泊な攻撃で開幕5連敗。古谷は立ち上がりに乱れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
初白星の絶好機を、ものにできなかった。2点を追う9回は、十亀から2四球と安打で無死満塁としたが、後続が凡退し開幕5連敗。伊東監督は「いつトンネルから抜け出せますかね…。最後は大チャンスを迎えたけど、今の現状ですね」とつながらない打線を嘆いた。
得点力不足が深刻だ。ここまで5戦は初戦こそ5得点したものの、後の4戦は全て2得点以下。この日は初回に井口のタイムリーが出たが、その後は無得点。6回には無死一塁からヒットエンドランを仕掛けたが、投球を外されて走者が盗塁死となった。指揮官は「なかなか動かないから、動かそうと思ったら失敗に終わる。今はあまりよくない状態」と悩ましげ。8回まで昨季5勝を献上した野上に安打4本に抑えられた。
開幕から5つ黒星が並ぶのは02年以来だが、その時は11連敗した。伊東監督は「1つも勝ってないし、何とか勝ちたい。みんなを信じてやるしかない。1点じゃ勝てない。(下位打線に)起爆剤が欲しいですね」と下位打線の組み替えを示唆した。
ロッテは9回無死満塁の好機も攻めきれず、12年ぶりとなる開幕5連敗を喫した。
伊東監督は「いつトンネルから抜け出せますかね。あそこで点が取れないのが今の現状」と嘆いた。この日は平日ながら、春休み中の子供達へのファンサービスの一環としてデーゲームを実施。千葉県内の少年野球チームに所属する2000人を招待していただけに、指揮官も「勝つ試合を見せたかった」と顔を曇らせた。
「トンネルからいつ抜け出せるんですかね…」と深いタメ息は伊東監督だった。この日も打線が沈黙し、12年ぶりの開幕5連敗。2点を追う9回に十亀を攻めて無死満塁としたが、1点も入らず。昨季5敗を喫した野上から1回に1点を奪ったものの8回まで4安打に封じられ、「打ちにいく勇気がない。ストライクを見逃す打者が多かった」と頭を抱えるしかなかった。
“アジャ”ことD5位・井上(日本生命)が8回1死、代打で本拠地デビュー。結果は三ゴロだったが「リラックスして打席に入れた。感じも悪くなかったです」と好感触をアピールした。試合前には格闘家、ボブ・サップが登場した始球式で“夢の共演”。「マジ、でかかった」と縮み上がったが、サップから「長いシーズン、色々ある。最初から成功する人なんていない。今は我慢だ」とエールを送られて恐縮していた。
ロッテは9回の好機を生かせなかった。2四球と安打で無死満塁としたが、角中と代打ブラゼルが浅い外野フライに倒れ、最後は代打サブローが遊ゴロに仕留められた。攻め切れずに開幕5連敗となった伊東監督は「あそこで点を取れないのが現状」と嘆いた。
窮状を打開しようと、6回には無死一塁からヒットエンドランを仕掛けたが、投球を外されて走者が盗塁死となった。指揮官は「なかなか動かないから、動かそうと思ったら失敗に終わる。今はあまりよくない状態」と悩ましげだった。
ロッテが開幕5連敗を喫した。昨年5敗している西武野上を打ち崩せなかった。なかなかチャンスをつかめなかった伊東勤監督(51)は、6回無死一塁の場面、カウント1−0からエンドランを仕掛けたが、相手バッテリーに外された。
「その辺もちょっと、うまくかみ合っていない。なかなか動かないから動かすと失敗。裏目でしたね」と残念がった。
QVCマリンスタジアムで2日、ロッテvs西武2回戦の試合前に人気格闘家、ボブ・サップ(39)が『始球式』を務めた。
しかも、打席には女子プロレスラー、アジャコング似で話題のドラフト5位・井上晴哉内野手(24)=日本生命=が立ち、サップvsアジャの“対決”が実現。奇跡のコラボ(!?)に平日デーゲーム開催のスタンドは大いに盛り上がった。
ちなみに井上は中学時代(広島市内)まで、アジャではなく「ボブ・サップ」の異名。いずれにしても格闘系のキャラから離れられないようです。
ビースト対アジャが実現した。
格闘家のボブ・サップ(39)が始球式に登板。打席には井上晴哉内野手(24)が立った。サップの投げたボールは井上の頭上に。これを大根斬りで打ちにいった井上が空振り。マウンドでビーストが両手を広げてほえた。
背番号45のユニホーム姿のサップは「興奮している。こういう機会をいただけて光栄に思う。速いボールを投げる事は出来ないから、ミットに収まるように投げる事に集中したよ。プロ野球選手になる事は夢。尊敬している。そして、そのプロ野球の始球式をさせていただけたのは夢のように嬉しい」と喜んだ。
また打席に立った井上に「長いシーズン、色々とあると思う。最初から成功する人なんていない。長い間、じっくりと練習をして初めて成功は手に入るのだと思っている。今は我慢。だから、頑張って欲しい。成功を祈っているよ」とエールを送った。
その井上はサップとの対面に「デカいっす。あんなにデカい人、初めて見ました。怖いっす。エネルギーをもらいました」と目を白黒させていた。
前ロッテ監督で、サンケイスポーツ専属評論家の西村徳文氏(54)が「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」に所属することが2日、分かった。
ロッテ・涌井秀章投手(27)は1日、移籍後初登板を昨季まで在籍した古巣・西武戦(QVCマリン)で先発を飾ったが、5回2/3を3失点で降板し敗戦投手となった。
「オープン戦と違ってボールの勢いがあったし気持ちも入っていた。一安心」。
敗戦後、そう強調したのは伊東監督。涌井も「腕が振れ、自分でも納得のいくボールがあったので次につながる」と前向きだった。
確かに開幕直前、3月12日のオープン戦(対巨人)で5回9安打8失点と大炎上し、同25日には調整登板した2軍戦(イースタン・リーグ、対日本ハム)でも4回9安打7失点の惨状だったのに比べれば、だいぶマシ。
とはいえ、3回に突如制球を乱して1イニング40球を要し、その結果6回途中118球でスタミナ切れ。計5四死球の内容は、先発ローテの柱としては今後に不安の残るモノだった。
ここ2年の涌井の実像は“リリーフ投手”である。昨季は当初先発ローテ入りを果たし開幕3連勝したが、5月に早々と失速。最終的に先発では11試合で3勝5敗、防御率5.70。配置転換となった救援では34試合で2勝2敗、1.40の好成績を挙げたのと対照的だった。本人は過去に実績のある先発を熱望するが、適性に疑問符がつく。
この日の試合後、敵将の西武・伊原監督は「涌井はあんなもんでしょ。西武での最近2年くらいの投球は、4回か5回にスピードやキレが落ちてやられていた。今日はよく持ったんじゃないですか。そろそろ(スタミナ切れ)かなと思ったら、粘り強く投げていました」と皮肉たっぷり。
また「仮に涌井が西武に残留していたら先発で使いましたか?」と聞くと「抑えだな」とバッサリ。さらに「いや、抑えはウチにもいるからな」とも。11年ぶりに西武監督の座に返り咲いた新指揮官は、昨季は主に先発として8勝を挙げた3年目の十亀を抑えに転向させ、勝利の方程式を敷いている。
涌井が先発要員として2年&年俸2億2000万円分の活躍ができるかどうか、判断するのは早計だが、古巣とのサヤ当ては面白くなりそうだ。