ロッテが効果的に得点した。2回に大松の2季ぶりのソロで先制。1点を追う5回は井口の2点二塁打で逆転。6回にはクルーズの2点二塁打で加点。古谷が6回2失点で今季初勝利。オリックスは岸田が粘れず、連勝が7で止まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 6 |
オリックス | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 |
ロッテがオリックスの連勝を止めた。その流れを作ったのは、大松尚逸内野手(31)の一振りだった。2日の西武戦以来、今季2度目のスタメンに抜てきされると、2回に右翼席への先制弾を放った。2シーズンぶりの1発は、チームメートを喜ばせ、打線を勢いづけた。
今季から新たな打撃フォームに取り組んでいる。右足を投手方向に向けて上げる。「左足の股関節、太ももに、しっかりと体重を乗せるのが狙いです」。そこから一気に、爆発的なスイングを繰り出す。背番号も同じ10番。巨人阿部のフォームとそっくりだった。
大松は阿部を真似した訳ではない。このフォームには自力でたどり着いた。昨オフの自主トレで、左足にしっかり乗れるフォームを模索しているうちに、この形になった。阿部のフォームであることには、その後で気がついた。
オープン戦で阿部と会った時、軸足に体重を乗せる感覚を説明した。「その考え方と感覚で間違ってないよ」と、お墨付きをもらった。「状態が悪くなるとどんな形になるかとか、具体的なアドバイスもいただいた。ありがたかったです」。進むべき道が見えた。
ここ数年、極度の不振に悩まされた。一縷の望みにかけての打撃フォーム改造だった。2月のキャンプでは、清原和博氏から「俺はお前のバッティングが好きだ。40本を目指せ。30本は打てる」と激励され、今季に懸ける思いを強くした。
もがいて出した答えを「合ってる」と言ってくれる人がいた。「好きだ」と評価してくれる人もいた。それが復活への原動力になった。「いやあ、久しぶりのホームランの感覚でした」。勝利に貢献できた喜びが、言葉ににじんだ。
チーム最年長39歳のロッテ・井口が意地の逆転打を放った。1点を追う5回2死二、三塁。低めへの変化球の制球が良かった岸田に対し、「ボールを絞っていった」と高めの球に意識を置いた。2球目、ボール気味の高めの球を狙い通りに捉え、左中間に2点適時二塁打。普段はクールなベテランも、珍しく塁上でガッツポーズを見せ、「とにかく勝ちたかった。相手の連勝を止めたかったし、トップを叩いておかないと」と興奮気味に話した。
ロッテ・古谷が今季初白星を手にした。9回2死まで無安打無得点だった昨年6月以来となるこの球場での登板で6回まで2失点。相性の良さを印象づけたが「そこは意識しないで。どこでも対応するのがプロ」と冷静に振り返った。1度も先頭の出塁を許さなかったのが好投につながった。
ロッテ・大松に567日ぶりの一発が飛び出した。9日のオリックス戦に「6番・DH」で、スタメン出場。2回2死走者なしで、137キロの内角直球を右翼席に叩き込んだ。
大松にとって今季初安打となる先制ソロは、12年9月19日の楽天戦(東京ドーム)以来の一発。「早い回に先制点が欲しかった。その結果が本塁打。いや〜、久しぶりの本塁打の感覚。今季初安打が出たこともホッとした」と笑顔がはじけた。
今季は「幕張のアジャ」ことドラフト5位・井上の加入で一塁やDHの定位置争いが激化している。「危機感をもってやっている。新人には負けられないという気持ちが根底にはあるのでね」。チームも首位を走るオリックスの連勝を7で止めた。伊東監督は「大松が打ってくれて、ベンチに活気が出た。バットに先っぽだったけど、よく入ってくれた」と称えた。
ロッテの古谷が6回2失点の好投で今季初勝利。「昨日完全に負けた(0−4)ので、今日は絶対に勝つつもりだった」と胸を張った。
1点リードの3回、平野恵に2点適時二塁打を浴びて逆転を許したものの、打線が5回に井口の2点適時二塁打で逆転し、6回にもクルーズが適時二塁打を放ち援護。「自分が逆転されて、その後野手の方が勝ち越してくれて。チャンスをもらった気持ちで、本当に気合を入れて頑張りました」。古谷は再逆転以降は走者を出しつつも無失点に抑えた。
京セラドームは1安打完封勝利を収めた昨年6月26日以来の登板。相性の良さについて「ファンの応援のおかげだと思います」と満面の笑みを浮かべた。
ロッテの古谷が今季初白星を手にした。9回2死まで無安打無得点だった昨年6月以来となるこの球場での登板で6回まで2失点。相性の良さを印象づけたが「そこは意識しないで。どこでも対応するのがプロ」と冷静に振り返った。
1度も先頭の出塁を許さなかった。6回のピンチでは昨季、打ち込まれた伊藤を空振り三振に。「絶対に勝つんだと気合を入れた。一球一球、丁寧に投げた」と胸を張った。
ロッテの井口が逆転打を放った。1−2の5回2死二、三塁。「ボールを絞っていった」と言うように低めへの変化球の制球が良かった岸田に対し、高めの球に意識を置いた。2球目、ボール気味の高めの球を狙い通りに捉え、左中間に2点二塁打。「チャンスで、いい形で出た」と満足感に浸った。
首位オリックスの連勝を止める一打でもあった。「乗っていきたい」と力強く言った。
ロッテの新外国人ルイス・クルーズ内野手(30)が、スタメン起用にこたえた。チャンスで2本の二塁打を放ち3打点。首位オリックスの連勝を止める立役者になった。
「大阪遠征には家族が来てるのでリラックスできている。子供達は水族館にも行って楽しんでるけど、1番はスタジアムで楽しんで欲しいから、家族の前で打てて良かった。チームに貢献できるヒットが打てて本当に嬉しいよ」と喜びに浸っていた。
ロッテの大松が2回、2季ぶりの本塁打で先制点をもたらした。
かつての主力も近年は低迷が続く。今季もここまで無安打で、この日が2度目の先発出場だった。岸田の内角の速球を右翼席に運び「久しぶりのホームランの感覚。今季初安打が出たのも、ほっとしている」と2012年9月以来の一発の余韻に浸った。
ロッテ大松尚逸内野手(31)が2回、先制ソロを放った。膝元の速球をすくい上げ、右翼席へ。2012年9月19日の楽天戦(東京ドーム)以来となる本塁打になった。
「いや〜久しぶりのホームランの感触。今シーズン初ヒットが出たのもホッとしている。もう気持ちだよ。頑張ります」と喜んだ。