ロッテの石川が8回を4安打無失点で2勝目を挙げた。球に力があり、三塁を踏ませなかった。打線は2回に失策で先制。4回には角中が1号ソロを放ち、5回も2点を加えた。ソフトバンクは今季初の零敗で、連勝が6でストップ。
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福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
思わず感情をあらわにした。ロッテのドラフト1位、石川歩投手(26)は7回に鶴岡から見逃し三振を奪うとグラブをひとたたき。続く中村をシンカーで空振り三振に仕留めると、右拳を力強く握り締めた。普段は感情を面に出さない男の気合に満ちた姿。「気持ちが入ってましたね。思わず出ちゃいました」と照れ笑いを浮かべた。
立ち上がりからフルスロットルで8回を4安打無失点に封じてみせた。「初回から気持ちを入れて投げました」という言葉通り、4球目に最速147キロをマーク。前日2打席連続アーチと絶好調の内川も146キロ直球で遊ゴロ。3者凡退の好スタートで波に乗った。全力投球が石川のスタイルだ。「自分にはうまく打たせて取る技術がない。1人1人全力でいった結果が、いい結果につながっていると思う」と言う。だからプロの壁にもぶつかった。オープン戦中、疲労の蓄積が影響し、直球が130キロ台まで落ちた。「しばらく見たことない数字。自分で驚いた」。シーズンを戦い抜くためにどうすればいいかを考え、開幕前に疲れを取りやすい高反発マットレスを購入。「(疲れを)ためないようにする」グラウンド外での意識も、ここまで4戦で29回2/3を全力で投げた体力を支えている。
毎週日曜日の登板で2勝目。ロッテのサンデーといえば、“サンデー兆治”“サンデー晋吾”。「そうなりたいですね。呼んでもらえたらサンデー五右衛門ですかね?」。この日はお預けになった初完封。全力投球でつかみ取り、3代目サンデー男を襲名してみせる。
アー君 神の子 確かな子−。ロッテのドラフト1位・石川歩(あゆむ)投手(26)=東京ガス=が20日、ソフトバンク6回戦(QVCマリン)で先発8回を4安打無失点の快投。敵の連勝を「6」で止めると同時に、チームに今季同カード初勝利をもたらした。自身2勝目で防御率1.21はリーグ2位。アー君に大あっぱれ!!
クールを売りにしている石川が思わず、ガッツポーズ。7回2死走者なし。中村を“必殺”のシンカーで空振り三振に斬った瞬間だ。
「今日は気持ちでいってましたから。ちょっと出ましたね。1番は勝つことでした」。敵は6連勝中の強打ソフトバンク。自身もからむ開幕3連敗の相手で、スタンドには東京ガス時代の野球部仲間が大挙応援。負ける訳にはいかない。
リベンジマッチは8回を4安打無失点。初完封こそ逃したが、西野との“富山県人会”による完封リレーは圧巻だった。鷹打線はオープン戦を通じ、今季初の零敗。最速147キロの真っ直ぐと変化球で三塁を踏ませない。「3、4、5番さえ気をつければ怖くはない打線」。内川に2安打を許したが、李大浩、長谷川は無安打。強気に攻め抜いた結果だった。
1週間遅れの誕生日祝いとなった。広島・前田と全く同じ4月11日生まれの26歳。当日祝ってくれたのは、この日もバッテリーを組んだD2位の後輩・吉田(立正大)。「2人で食事に行きましたけど支払いはボク」と苦笑いを浮かべる。普段から欠かさないコミュニケーションが大きな武器となる。
試合前に「ビクビクして(対策の)相談にいきました」という吉田に対し、「今日は大丈夫だよ」。余裕の石川に「心強かったです」と吉田のリードもさえた。
負けない『アー君神話』は前回13日の楽天戦(QVCマリン)で途切れたが、再スタート。「まだ1つ。(アー君復活は)連勝してからで…」。本人は控えめだが、毎週日曜日の安定登板で、防御率もリーグ2位浮上の1.21とくれば、今度は『サンデー・アー君』の誕生だ。
ロッテのドラフト1位・石川歩(あゆむ)投手(26)=東京ガス=が20日、ソフトバンク6回戦(QVCマリン)で先発8回を4安打無失点の快投。敵の連勝を「6」で止めると同時に、チームに今季同カード初勝利をもたらした。石川がかぶる帽子のひさしに『五右衛門』の文字。1週間前、松永に書かれたものだ。もちろん、由来は安土桃山時代の大盗賊「石川五右衛門」で、石川のニックネームには『サンデー五右衛門』も浮上した。ロッテでは過去に毎週日曜日登板で伝説を残した村田兆治、小野晋吾の“サンデー偉人”がおり、いずれにしても、石川はその先輩達に早くも迫る勢い。「五右衛門でもいいです」と本人は語るが、爽やかイメージの『アー君』も捨てられない!?
開幕から不振が続いていたロッテ・唐川が20日、1軍登録を抹消された。前日(19日)のソフトバンク戦でも8回6失点と打ち込まれて、今季0勝3敗(防御率7.71)。伊東監督が先発ローテーション再編の決断を下した。今後は1軍に帯同しながらミニキャンプ的な調整を行い、順調なら5月1日の楽天戦(コボスタ宮城)で先発復帰の方向。右腕は「外されてもおかしくない状態…。自分を見直したい」と巻き返しを誓った。
「新サンデー男」の襲名だ!ロッテのドラフト1位・石川歩投手(26)が20日、ソフトバンク戦で8回を4安打無失点と好投し、2勝目をマーク。最速147キロの直球を軸に、試合前の時点でチーム打率3割を誇った強力打線をねじ伏せた。プロ初完封は次回にお預けとなったが、防御率1.21はリーグ2位に浮上。今季ここまで全て日曜日に登板している愛称「五右衛門」の実力は本物だ。
普段はクールな男が、珍しく感情をむき出しにした。7回、鶴岡を外角低め142キロ直球で空振り三振に仕留めると、渾身の雄叫び。続く中村も135キロのシンカーで空振り三振に切った石川は、右手でグラブを思い切り叩いた。
「今日は気持ちを入れました。絶対に勝ちたかったので。一発勝負のつもりで投げました」。
初回にプロ入り最速タイの147キロをマーク。伊東監督が「左打者を上手に攻められる」と評価するように、左打者には外角低めに沈むシンカーが有効。右打者には速球とカーブ、スライダーのコンビネーションで的を絞らせなかった。
8回2死から、内川にこの試合2本目の中前打を許した。打たれたのは、右打者にはほとんど投げないシンカー。「点差もあったので1球だけ投げたら打たれましたね」。4割打者に自分の武器を試すあたりは、並の新人ではない。8回まで114球で4安打無失点。両リーグ新人完投一番乗りに続く、完封一番乗りも十分狙えた。「最後まで投げたかった」と言うが、ベンチの判断で、同じ富山出身の西野に9回のマウンドを託した。
プロ初先発した3月30日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)から、毎週日曜日にマウンドに上がっている。ロッテでは過去に「サンデー兆治」「サンデー晋吾」の愛称で親しまれた先輩がいる。石川も、小野晋吾氏(現球団スカウト)の活躍はテレビで見ていたという。
チーム内では「石川五右衛門」にちなんで「五右衛門」のニックネームが浸透。「僕も日曜日に活躍できる投手になりたい。“サンデー五右衛門”でお願いします」。帽子のつばの裏には「五右衛門」と記されている。
ここまで4試合に先発し、2勝1敗。防御率1.21は堂々のリーグ2位だ。ヤンキース・田中と同学年の「遅れてきたマー君世代」は「次は完封したい」と言い切った。ロッテの新たな「サンデー伝説」の幕開けだ。
ロッテの新人4人がスタメンに名を連ねた。バッテリーは石川とドラフト2位・吉田のコンビ。さらに、3位の三木が「9番・三塁」でプロ初スタメンを飾り、「幕張のアジャ」こと5位・井上も「7番・一塁」でフル出場した。
吉田は2安打し「きょうの石川さんは直球の球威と変化球の精度が凄く良かった。僕も2安打できて嬉しいです」。三木も3回に中前打するなど、新人の活躍で同カード今季初勝利を挙げた。
「サンデー五右衛門」襲名だ!ロッテのドラフト1位・石川(東京ガス)が、8回4安打無失点で2勝目。チームは完封リレーで、強打のソフトバンクに今季初の零敗を食らわせた。日曜日登板が恒例となった石川は、防御率はリーグ2位の1.21に躍進した。
普段の穏やかな物腰とは一転、マウンドで闘志をむき出しにした。7回2死、中村を空振り三振に斬ると、思わず両手でガッツポーズ。「一発勝負の気持ちで投げました」。借金を抱え5位に低迷するチーム。負けたら終わりの社会人時代を思い出し、腕を振った。その気迫が並み居る強打者をねじ伏せた。
8回を終えた時点で114球。余力は残していたが、ベンチは9回に守護神・西野を投入。新人一番乗りの完封はお預けとなったが「次は完封したいです」と白い歯を見せた。
「石川」の名字から、愛称は「五右衛門」。かつて日曜日に活躍した村田兆治、小野晋吾のように、「サンデー五右衛門」がブレークの兆しだ。
クールな石川が、ガッツポーズを見せた。7回1死から連続三振を奪い、グラブをたたいた。プロ初完封こそ逃したが、8回4安打無失点で2勝目を挙げた。ドラ1右腕は「やられていたし、チームもいい状況じゃなかったので、絶対勝ちたいという気持ちで投げた」と満足げ。伊東監督は「ゼロで抑えたのは自信になるね。並のルーキーじゃないな」と賛辞を贈った。
チームの苦手意識を払拭した。相手には開幕カードで3連敗するなど、引き分けを挟んで4連敗中。「3、4、5番を抑えれば大量点は取られない」と、序盤は最速147キロの直球で攻め、中盤以降はシンカーを効果的に織り交ぜた。相手クリーンアップを計2安打に抑え、チームにソフトバンク戦初白星をもたらす好投も「(完封できなかったのは)スタミナ不足と判断された自分に原因がある。次は四球を減らして完封したい」と、あくなき向上心を見せた。
新人バッテリーを組む吉田とは、入寮してすぐに互いの部屋で1時間以上も話し込む気心の知れた間柄だ。石川の誕生日だった4月11日に、千葉市内で2人で食事をしたが、吉田は石川の誕生日だと知らなかった。「俺、今日誕生日なんだけど…」と告げたが、結局、4歳年上の石川が支払ったという。「ピンチは吉田に(リードを)任せていました」。誕生祝いはなかったが、頼もしい女房役の存在が、防御率1.21の好結果を支えている。
入団後はオープン戦を含め負けなしだったため、マスコミからヤンキース・田中になぞらえ「アーくん」の愛称がついたが、13日の楽天戦(QVC)で敗れ、あっという間に消滅。現在はチームメートからは「(石川)五右衛門」と呼ばれている。石川の登板日は日曜日で、呼ばれたい愛称を聞かれて「“サンデー五右衛門”で」と笑わせた。サンデー兆治、サンデー晋吾に続き、日曜日のマウンドは“サンデー五右衛門”が守るつもりだ。
ロッテの“ルーキーズ”が、またもチームに勢いをもたらした。石川、吉田に加え“アジャ”こと井上と三木もスタメンに名を連ね、新人4人が先発出場した。
吉田は、ここまで19試合中14試合でスタメンマスク。「自分は(失点)ゼロにこだわっていました」と好リードで強力ソフトバンク打線を無得点に抑え、打っても2安打と存在感を見せつけた。
プロ初先発の三木は、1安打1四球に犠打も決めた。「今日1日だけなら合格点を(自分に)あげたい」と笑顔だ。二塁、遊撃、三塁を守れるユーティリティー内野手で、確実に評価を上げている。伊東監督は「今日はいい働きをした。しばらく使っていこうかなと思います」と、三木の今後のスタメン起用を明言した。
オーダーについて指揮官は「打線の状態がよくないので、試行錯誤している」と語った。“アジャ”井上は無安打に終わったものの、新人の活躍が、チームを5位から浮上させていく。
今季ソフトバンク戦初勝利に、ロッテ伊東勤監督(51)も満面の笑みだった。先発のルーキー石川が8回を無失点に封じる好投。
打っては、今季初めて1番でスタメン起用した伊志嶺が貴重な追加点につながる三塁打を放つなど、てこ入れした打線も機能した。「ソフトバンク相手には、こういう野球じゃないと勝てないでしょう。苦手意識まではいかないけど、(今季)1つも勝ってなかったのでね。ほっとしました」と、安堵の表情で振り返った。
先発石川については、「走者を出しても落ち着いて投げていた。ボールの走りも結構よかった。よく投げてくれました」と、力投をたたえていた。
ロッテのドラフト1位、石川歩投手(26)が8回4安打無失点の好投で2勝目を挙げた。
最速147キロの直球を軸に、強力ソフトバンク打線に連打を許さず。前回3月30日の対戦では3安打を許した李大浩も無安打に封じ、チームを今季同戦初勝利に導いた。
「今日は一発勝負のつもりで投げました。絶対勝ちたかった」という力投で、チームの引き分けを挟んでの連敗も2でストップ。9回は守護神西野に託し、初完封はお預けとなったが、「点差もあったので(9回も)行きたい気持ちはありましたけど…。スタミナ不足と判断されたのは、自分に原因があるので」と、受け止めた。
ロッテの角中は本塁打を含む3安打2打点と大当たりだった。2回に遊撃と左翼の間に落ちる幸運な二塁打で出塁して先制のホームを踏むと、1−0の4回には右翼席に1号ソロ。5回にも右前適時打を放った。
活躍したせいか、お立ち台での口調も滑らか。二塁打には「日頃の行いがいいので」。本塁打には「飛ぶボールなんでいくと思った」とちゃめっ気たっぷりに答え、ファンを沸かせた。
ロッテ角中勝也外野手(26)が今季1号を放った。
先頭で迎えた1点リードの4回。ソフトバンク先発ウルフの141キロを振り抜き、右翼スタンドに運んだ。
「打ったのはカットボールかツーシームなのか分かりません。動く球を投げる投手なので、甘いボールを流すか引っ張るか決めて打ちにいきました。高めの球を強引に引っ張ることができたのでしっかり飛んでくれました。とにかく勝ちたいです」と、コメントした。
ロッテ根元俊一内野手(30)が追加点を挙げた。
2点リードの5回無死三塁から、左翼線への適時二塁打。「打ったのはツーシームだと思います。伊志嶺がスリーベースで出てくれたので、楽な気持ちで打つことが出来ました。今日は勝つしかない。勝ちたい気持ちだけです」とコメントした。
ロッテは20日、唐川侑己投手(24)の1軍登録を抹消。代わって香月良仁投手(30)を1軍登録した。
唐川は、19日のソフトバンク5回戦(QVCマリン)で8回6失点。今季開幕から先発4試合を投げて0勝3敗と結果が出ず、伊東勤監督(51)が先発ローテーション再編の決断を下した。
今後は1軍に帯同しながら調整を行い、順調ならば5月1日の楽天戦(コボスタ宮城)で再登録となる見込み。唐川が登板予定だった26日の日本ハム戦(札幌ドーム)は左腕の藤岡貴裕投手(24)を組み込む。
ロッテの唐川が20日、出場選手登録から外れた。唐川は開幕から3連敗、防御率7.71と不調だった。伊東監督は「故障ではないので、きっかけをつかめばいい結果を出してくれると思う」と話した。
映画「THE NEXT GENERATION−PATLABOR− 第1章」で主演を務めた真野恵里菜(23)が始球式を行った。
打者の「アジャ」こと井上は、映画に登場するロボット、イングラム用の長さ約3メートルの警棒を手に打席へ。真野の外角へそれた球に大きく空振りし、スタンドからの拍手を浴びていた。
スカパー!での独占放送開始日(4月26日)にちなみ、球速は426キロをマーク。真野は「マウンドに上がると海が近いこともあって風が気持ちいいなあと感じました。いつもの仕事とはまた違う特別な緊張感がありましたが、楽しく投げることができたと思います」と笑顔をみせた。
また球場正面には、イングラムの高さ約8メートルの実物大も登場した。