わたしはかもめ2014年鴎の便り(5月)

便

5月18日

北海道日本ハム3−4千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが逆転勝ちで連敗を3で止めた。2−3とされた直後の9回にクルーズの4号ソロで追い付き、2死二、三塁から岡田のバント安打で勝ち越した。3番手の松永が今季初勝利。日本ハムは救援陣が振るわず、連勝が5で止まった。

123456789R
千葉ロッテ2000000024
北海道日本ハム1100000103

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ロッテ・岡田、9回2死から“絶妙”初球バントV打[スポニチ]

本塁打はいらない。たった1本の内野安打が試合を決めた。3−3の9回2死二、三塁。ロッテの岡田は打席に入る際に、ある言葉を思い出した。

「熱く冷静になれ」。清水外野守備走塁コーチに耳にたこができるほど叩き込まれているフレーズだ。自分が打てばチームの勝利は濃厚となる。「3連敗だけはしたくないと気持ちで必死だった」岡田は、ここで冷静に状況を確認。日本ハムの守備陣形。三塁の飯山は定位置より後ろに構えている。マウンドは2メートル1のクロッタ。長身ゆえに打球処理などの技術にはたけていない。「(クロッタ相手に)力勝負では勝てない。飯山さんの位置も後ろだった」と、迷わず「セーフティーバント」の結論に達した。

狙い通り初球を三塁線に転がす。飯山は素手でつかんで送球も岡田の俊足が上回った。飯山の頭に「バント」の発想はなかった。「ポジショニングが甘かった。あれが精いっぱい」と悔しがる絶妙の小技だった。岡田はプロ通算511試合、1698打席で本塁打がゼロ。野球の醍醐味は華やかなアーチだけではないことを、自らが実証している。

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ロッテ岡田、連敗止める好判断Vスクイズ[ニッカン]

ロッテが大逆転で連敗を3で止めた。岡田幸文外野手(29)の好判断が生きた。9回2死二、三塁から、相手の守備隊形をもとに最善の策を考え、決勝のセーフティースクイズを決めた。同点弾を放ったルイス・クルーズ内野手(30)とともに、チームの危機を救った。5カード連続負け越しと苦境が続くが、交流戦前最後の試合を白星で締めたのは明るい材料だ。

同点に追いついた9回2死二、三塁。ロッテ岡田は打席に向かう前に状況を整理した。投手は力のある速球を投げるクロッタ。外野は前進守備で、内外野の間に落ちる打球は難しそうだった。かといって、外野の頭を越すのは厳しい。そう思ってチラッと三塁手を見た。「飯山さんがアンツーカーの後ろに守っていた。やるしかない、と決めて初球いきました」。決勝のセーフティースクイズが、きれいに決まった。

狙いは投手のクロッタに捕らせることだったという。三塁手の飯山は後ろに守っているとはいえ守備の名手。しかし、猛烈に突っ込んできた飯山に処理されてしまった分、ギリギリのプレーになった。「とにかく一塁まで全力疾走でした。セーフになって良かった」。必死の走塁が実った。

岡田にはセーフティーバントをする時の哲学がある。「昔、あるコーチにセーフティーバントはだますものじゃないよって教わったんです。しっかり丁寧にやるのがセーフティーだと」。虚を突くプレーだが、しっかり構え、一塁に走りだしながらも意識を残し、丁寧に転がした。

コーチ陣の言葉が頭の中にあった。清水外野守備走塁コーチからは「熱く冷静になりなさい」と、必死になっても冷静でいることの大切さを説かれた。立花打撃コーチからは「ベンチにいる時も、しっかり準備しておきなさい」と、準備の重要性を徹底された。それらを実践できた。様々な助言と、それを聞く耳が勝利を引き寄せた。

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伊東ロッテ、流血のち熱血逆転!選手起用に誤りなし[サンスポ]

ロッテ・伊東勤監督(51)の“流血采配”が執念の逆転勝ちを呼んだ。18日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)の九回、今季初5番に起用したルイス・クルーズ内野手(30)が4号同点弾を放ち、なおも2死二、三塁から1番の岡田幸文外野手(29)が決勝のセーフティーバントを決めた。試合前、自らはさみで髪を切る際に誤って左耳上部を傷つけてしまった指揮官だったが、選手起用に誤りはなかった!!

試合後のインタビュー通路。伊東監督が勝利の興奮で目を真っ赤にしていた。

「いやぁ、しんどかった。1つ勝つのがこんなに苦しいなんてね。今のチーム状況からすれば仕方ないですけど…」。

8回、日本ハムに1点を勝ち越された。駒不足の現状の攻撃力では万事休したかに見えたが…。

9回にクルーズが起死回生の4号同点ソロ。息を吹き返した打線は、2死二、三塁と攻め込み、岡田が三塁前に絶妙のセーフティーバント。「(三塁の)飯山さんが後ろに下がっていた。迷いはなかった。一塁にはMAX走りました」。見事な奇襲で三走・鈴木が悠々と決勝のホームを駆け抜けた。

荻野貴と今江を先発から外し、『1番・岡田&5番・クルーズ』を起用した伊東采配がズバリ的中。実は、その指揮官は“流血”の惨事に見舞われていた。

試合前のロッカールーム。「帽子からはみ出て耳にかかる髪の毛が気になる」とはさみを持ち出して切ろうとした瞬間、左耳上部をざっくりといってしまった。「切ろうと思ったことすら初めて…。なんであんなことしたんだろ。ついてませんわ」。絆創膏姿で試合に臨んだが、これぞ“血の雨降って地固まる”。手元は狂っても采配に狂いはなかった。

20日から交流戦がスタートする(対ヤクルト、QVCマリン)。「気持ちよくとはいきませんが、少しは弾みがついたかもしれませんね」。劇勝後は左耳の“激痛”も少しは和らいだ!?

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5番もズバリ!ロッテ・クルーズ、同点弾「ヒット狙いだった」[サンスポ]

5番に起用されたクルーズが9回先頭で増井から左翼席に同点の4号ソロ。「ヒット狙いだったけどね。打った瞬間、入ったと思ったよ」と笑顔が弾けた。前夜(17日)は同じメキシコ出身で幼なじみの日本ハム・メンドーサの自宅に招かれて両方の家族同士でパーティー。そのメンドーサから勝利投手の権利を奪う一発ともなったが、「仕事は仕事さ!!」と意に介さず、でした。

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クルーズ“親友討ち”打席で目が合い「笑っちゃったよ」[スポニチ]

ロッテのクルーズが「親友対決」を制した。日本ハム・メンドーサは同じメキシコ出身で、14歳からの親友。初回2死二塁で、外角高めの146キロ直球を右翼線に運ぶ適時二塁打を放った。

8回で降板したメンドーサは勝利目前だったが、1点を追う9回に増井から同点ソロ。友人の勝ち星を消した。「兄弟のような存在なんだから、打席で目が合って笑っちゃったよ」。前夜はメンドーサの自宅でタコスなど郷土料理を楽しんだという。「2人ともいい仕事ができた」と満足そうだった。

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これぞ岡田!同点の9回2死二、三塁でセーフティーバントV打[報知]

岡田は身の程をわきまえていた。同点の9回2死二、三塁。マウンドには、150キロ中盤の速球を持つクロッタがいた。「力勝負されたら、絶対に向こうが上」。非力な自分と身長2メートル超の剛球右腕。冷静に分析し、クリーンヒットの可能性は極めて低いと判断した。

ただ、絶望感はなかった。いつも通り、「視野を広く、アンテナを張って」打席に向かう途中、異変に気付いた。「三塁手がいつもより後ろにいる」。投手はフィールディングに難のある外国人。ひらめいた。初球。「やるしかない」と三塁へセーフティーバント。ロッテの連敗を3で止める最高の一手が決まった。

2戦連続猛打賞としぶい輝きを放つ岡田は「とにかく必死です」と繰り返した。的確な自己分析と状況判断、そして技術と快足でもぎ取った勝ち越し点。デビューから1698打席ノーアーチの男がプロ野球を生き抜いてこられた理由が凝縮されていた。

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ロッテ岡田、9回2死バントで決勝打[デイリー]

ロッテ・岡田がセーフティーバントで決勝点をもぎ取った。

9回、同点としなお2死二、三塁で打席へ。クロッタの初球を三塁前へ転がし、送球より一瞬早く一塁を駆け抜けた。チームの連敗を3で止め「何とか1点という気持ちが強かった。みんなで勝ち取った1勝」と笑みを浮かべた。

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クルーズ、初回に適時打、9回に千金同点弾「打った瞬間分かった」[スポニチ]

ロッテのクルーズが2安打2打点と活躍した。相手の先発メンドーサと同じメキシコ出身という理由で5番に起用され、1回に「小さい頃から仲が良く、兄弟のように接している」という同郷の右腕から適時二塁打を放った。

1点を追う9回には増井から同点の4号ソロ。「打った瞬間、本塁打と分かった」と上機嫌だった。

石川
「先発として最低限の試合はつくることができたと思うが、粘り切れなかったのが悔しい。」(6回を9安打2失点)
サブロー
「何が何でも先制点を取りたいと思っていた。」(1回に先制打)

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岡田、状況読んで決勝セーフティーバント「何とか勝ちたかった」[スポニチ]

息詰まる接戦、勝ち越しを決めたのはロッテ1番打者の岡田の足だった。同点に追いついた9回2死二、三塁、冷静に日本ハムの守備陣形を確かめて決勝のセーフティーバントを三塁前に決めた。必死の送球をした日本ハムの三塁・飯山は唇をかんで悔しさをにじませた。

試合後、岡田は「飯山さんが後ろめだった。(投手の)クロッタから外野を抜くのは難しいと思って(バントすることを)決めました」と自らの判断だったことを明かし、最終回2死での勝ち越し打に満足げな表情を浮かべた。敗れれば4連敗、5位転落の危機もあっただけに「一昨日、昨日と負けているので何とか勝ちたいという気持ちだった」と勝利への執念が実を結んだ。

勝って交流戦に臨むことになったが、借金はまだ4つ。岡田は「とにかく勝ちにこだわる」と、セ球団を叩いての浮上を誓っていた。

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ロッテ岡田が決勝スクイズ「必死でした」[ニッカン]

ロッテ岡田幸文外野手(29)が決勝のセーフティースクイズを決めた。

9回2死二、三塁から三塁線に転がすと、一塁を駆け抜けた。「必死でした。必死になってチームに貢献できれば、チームもいい方向にいく。何とか食らいついていこうと…。こういうチーム状況なので、足でかき回していこうと」と、持ち味を生かしチームの連敗を3で止めた。

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頼れる4番サブローが先制適時打[ニッカン]

ロッテ・サブロー外野手(37)が1回、先制の適時二塁打を放った。

2死三塁から、右中間への一打。「昨日もああいう形(サヨナラ)でやられてるから、何が何でも先制点を取りたいと思っていた。最初の攻撃の、最初のチャンスで点を取ることができたから、勢いに乗って今日は打線が奮起して勝ちたいね」。頼れる4番の仕事だった。

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DH制を普段のリーグ戦と逆に!10年目交流戦20日開幕[サンスポ]

プロ野球は18日、セ・パ両リーグの6試合が行われ、セは1991年以来の優勝を目指す広島、パは昨季5位からの巻き返しを狙うオリックスがそれぞれ首位で交流戦前最後の試合を終えた。

10年目を迎える交流戦は、20日にロッテ−ヤクルト(QVCマリン)、西武−巨人(西武ドーム)など6試合で始まる。今季は特別企画として指名打者(DH)制を普段のリーグ戦と逆にし、セ球団の主催試合で採用する。そのため、パの本拠地で行われる開幕カードではDH制は採用されない。

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