ロッテが逆転勝ちで連敗を4で止めた。3−5の5回にハフマンの中前打などで同点。8回はまたもハフマンの勝ち越し二塁打など、5長短打を集めて4点を奪った。中日は2失策が失点につながり、2度のリードを守れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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中日 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 4 | x | 9 |
ロッテ打線が奮起し、連敗を4でストップした。
同点の8回、ハフマンの適時打など、5安打を集中して一挙4点の猛攻。ロッテ就任2年目で節目の100勝となった伊東監督は「今日は全員で勝ち取った勝利。100勝は通過点なので200勝、300勝となれば」と意気込んだ。
ロッテは交流戦首位の中日に2度のリードを許しながらも、5−5の8回に4点を奪い逆転勝ち。連敗を4で止めた。
2試合連続でスタメン起用したハフマンが2安打2打点と期待に応えたことに、伊東監督は「状態が上向きだったのでね。よく打ってくれた」と目を細めた。昨季就任した指揮官にとってはロッテで100勝目の勝利。「まだまだ通過点」とさらに白星を積み重ねることを誓った。
連敗を4で止めた伊東監督だが、「勝った気がしない。(KOの)古谷も5回持たないようじゃ配置転換も考えます」と先発ローテ剥奪を示唆した。また、順番では6日のヤクルト戦(神宮)が先発だった成瀬を飛ばし、D1位・石川(東京ガス)を中5日で起用。成瀬を8日の巨人戦(東京ドーム)に回し、ヤクルト2連戦は石川、藤岡、巨人2連戦は成瀬、涌井というシフトで臨むことになった。
ロッテが逆転勝ちで連敗を4で止めた。リードされながらも2度追い付き、最後は勝ち越した。伊東監督は「勝ちたい気持ちが強かった。全員で勝ち取った」と選手の粘りを評価した。
2試合連続で先発出場したハフマンが大暴れした。5回に同点打を放ち、5−5の8回無死一塁では浮いたスライダーを捉え、左越えに適時二塁打を放った。「今日は何としても勝たないといけなかった。1つでも多く勝ちにつながるプレーがしたい」と熱っぽく言った。
ロッテが引き離されても食い下がり連敗を4でストップ。6月初白星となった。
「ブルペン陣が頑張ってくれた」と伊東監督。先発の古谷が4回を投げ切れず降板。残りを4投手でつないだ。中でも4番手で3勝目を挙げた左腕松永は7回1死一、三塁で武山、小笠原を連続三振に仕留め、8回も2死一、三塁で森野をニゴロに打ち取った。
打線ではハフマンを2試合続けてスタメンに起用。この日は5回に同点適時打、8回に勝利をもたらす適時二塁打を放った。「打撃の調子がいい。左に限ってだけど1度使ってみようと」という指揮官の采配が的中。助っ人の一打で勝ち越すと、犠打を挟んでさらに3連続適時打が飛び出し、試合を決めた。
「我慢して我慢して8回に点を取って逃げ切った。いい勝ち方」と伊東監督。ロッテの監督として通算100勝目は、次につながる大きな1勝となった。
ロッテ今江敏晃内野手(30)が好走塁を見せた。8回無死、一塁走者だった今江はハフマンの左翼線の当たりに好スタート。
一気に本塁に滑り込み、セーフになった。「キャッチャーが捕りにくいように、もしくは、自分に送球が当たるように、できるだけ内側を走った。なんとかセーフになりたかった」と勝ち越しの得点を喜んだ。
ロッテのチャッド・ハフマン外野手(29)が5回2死二塁、同点に追いつく中前適時打を放った。
相手の悪送球で1点差に追い上げた直後だった。「ミスでもらったチャンス。そして、同点のチャンスだったので、何が何でもモノにしたかった。打てて良かったが、まだ試合は続くので、より集中してプレーしていきたい」と気を引き締めた。