わたしはかもめ2014年鴎の便り(6月)

便

6月10日

ロッテ伊東監督「束になって戦おう」[ニッカン]

青空の下、ロッテ伊東勤監督(51)が原点回帰を宣言した。10日、QVCマリンでの練習前、グラウンドに選手を座らせる、穏やかに話し始めた。「もう1度、原点に返ろう。明日から、去年に戻ろう。俺たちは、そんなに強くない。個々ではなく、束になって戦おう」。弱者の戦い方に戻り、チームとして取り組む意思を選手に伝えた。

約5分間の話の中で「打線にお願いがある」と言って、今季ここまでやってこなかったことを取り入れる構えを見せた。その1つがクリーンアップでも右打ちや小技のサインを出すことがあるということ。「えっ、ここで?と思わないで欲しい」と、心の準備を促した。そして「このチーム状況でもこの位置にいる。チャンスはある」と、鼓舞することも忘れなかった。

仕切り直しの一戦は、阪神藤浪の攻略が課題になる。藤浪は右打者の被打率が1割6分9厘で、左打者だと2割8分ということもあり「左を並べようと思う。ブラゼルを使う」と話した。ここまで交流戦14試合で先制したのはわずか2試合。まずは、その流れを断ちきり、束になって藤浪を引きずり降ろす。

ページトップ

ロッテ藤岡、阪神戦へ「早く投げたい」[ニッカン]

ロッテ藤岡貴裕投手(24)が、試合を待ち望んだ。

前回登板から3回もブルペンに入っており「早く試合で投げたいです」と意気込んだ。11日の阪神戦(QVCマリン)に先発予定も、天気予報では雨とあって「今日、試合やっちゃいたいです」と空を見上げていた。

ページトップ

ロッテ打線、藤浪攻略へ左打者並べる![デイリー]

ロッテ・伊東勤監督(51)は10日、藤浪対策として11日の阪神戦で、左打者をズラリと並べる構想を打ち出した。前回5月27日の対戦で8回無失点と完璧に抑えられた右腕に対し、徹底した左起用で攻略の糸口をつかむ。

伊東監督は「今回もなかなか打ち崩すのは難しいとは思うが、左(打者)を並べて、少しでも攻略につなげたい」と話した。藤浪の今季対左打者の被打率は.280。対右打者は.169で、その違いは顕著だ。

今回はデータに基づき打線を思い切って組み替え、不動の「3番・一塁」井口をベンチスタートさせ、ブラゼルを「4番・一塁」で起用する。岡田、鈴木、角中、ブラ砲とオール左でつなぎ、下位へは根元、両打ちの加藤を据える左をちりばめた打順が予想される。

ブラゼルはこの日、QVCマリンで懸命に一塁守備を練習。前回、藤浪に3球三振を喫したが「チームのために全力を尽くす。何とか勝利に導きたいね」と古巣への“恩返し”を誓った。

ページトップ

ロッテ、藤浪対策は左左左左左左左7人[スポニチ]

ロッテが11日の阪神戦は相手先発が右腕の藤浪ということで、先発投手の藤岡を含む左打者7人を並べる。

藤浪には5月27日に甲子園で8回無失点の好投を許しただけに、伊東監督は「打線をいじる」と明言。4番にブラゼルを起用し、さらに岡田、根元、角中、鈴木らがスタメンに名を連ねる。藤浪の今季の被打率は右.169に対して、左.280。明らかに左打者を苦手にしており、ブラゼルは「チームのために全力を尽くす」と力を込めた。

ページトップ

[乾坤一筆]苦労人クルーズのヒットへのこだわり[サンスポ]

メキシコ菓子『タマリンド』を三度の飯よりも愛するロッテの助っ人、ルイス・クルーズ内野手(30)。普段は陽気な、おちゃらけキャラが“完全崩壊”する一大事(!?)が発生した。

時は、5月23日の巨人戦(QVCマリン)。クルーズは4回の第2打席で、三遊間に鋭いゴロの当たりを放った。これを追った遊撃・坂本がグラブに触れるも、捕りきれず、打球は左翼に転々。クルーズは好走塁で二塁を陥れた。

直後、電光掲示板に表示された記録は『E』。つまり安打ではなく、坂本の失策と公式記録員に判定されたのだ。

これに、クルーズがブチギレた。攻撃終了後、ベンチに戻るや椅子を蹴り上げ、手袋を叩きつけ「●×▲■★▼!!」とスペイン語で怒りをあらわにした。 いわく、「今のがエラーか!?おかしいだろ。あれがエラーなら、この世からヒットなんかなくなるぞ!!」。

クルーズの腹の虫は治まらず、翌日からもエスカレート。危険な状況に、ついには球団幹部が間に入り「NPB(日本野球機構)に見解を求める。ひとまず冷静になってくれ」となだめた。

対応は早かった。試合4日後の27日。阪神戦(甲子園)の試合前、球団幹部から「NPBの見解」(坂本が問題なく処理していれば一塁でアウト)が伝えられた。クルーズは首をかしげながらも、黙って聞いていた。

「納得した?する訳がないだろ。オレにはヒット1本を打つか、守備で防ぐかに家族の幸せがかかっているんだ。ただ、球団には感謝している。そして、この問題はもう終わりだ」。

米大リーグ、ヤンキースでイチローとプレーしたメジャー経験はあるが、マイナー、メキシコでもプレーしてきた苦労人。今回みせた“別の顔”には本場でもまれてきたすごみを感じさせた。

死球禍による「左尺骨打撲」から前日9日に戦列に復帰した。伊東監督は11日からの阪神2連戦(QVCマリン)を前に「大幅に打線を組み替える」と宣言。意外な暴れん坊ぶりを発揮したクルーズのクリーンアップ起用も選択肢か。頭に“来るーず”から、今度は福が“来るーず”といきたい。

ページトップ