6月21日6月21日ロッテが5投手の継投で逃げ切った。2回、サブローの4号2ランで先制。5−4の8回に代打ブラゼルの2号2ランで突き放した。涌井は5回3失点で4月29日以来の3勝目。中日は4回5失点の雄太ら投手陣が精彩を欠いた。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 8 |
| 中日 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 |
涌井が5回3失点で、4月29日の楽天戦（コボスタ宮城）以来、約2ヶ月ぶりの白星。28歳の誕生日をどうにか3勝目で飾った。もっとも「ここに立っていいのかどうか…」と、試合後のインタビューでさえない表情。5回までしかもたず「野手の人にいっぱいプレゼント（得点）をもらいましたが、自分としてはもう少し長いイニングを投げなければ…」と反省しきりだった。
プロでは初の「バースデー登板」となったロッテ・涌井が、約2ヶ月ぶりの白星となる今季3勝目で28歳の誕生日を自ら祝った。
3回まで1安打5奪三振も、4回に乱れて3失点。5回で降板しただけに「野手の皆さんからたくさんプレゼント（援護点）をもらった。勝ててよかったけど、反省点も多い」。中盤に突如崩れる傾向は続いており、伊東監督も「形としては最悪。何でああなるのかね」と笑顔はなかった。
久々の3勝目。涌井は「ひとまず勝ててよかったです…」と一息ついた。自身の28歳の誕生日の先発で、4月29日の楽天戦（コボスタ）以来53日ぶりの勝利。これで交流戦通算22勝とし、杉内（巨人）の26勝に次ぎ、和田（カブス傘下3A）と並び歴代2位となった。
苦しかった。4回先頭のエルナンデスに中越えソロを被弾。その後2四球と制球を乱し、2死一、二塁から藤井に2点三塁打を浴びた。5回5安打3失点、89球で降板し「リズムよく、もっと長いイニングを投げないと。反省点ばかり」と表情はさえなかった。
5月から6戦3敗（0勝）で防御率4.47。その現状打破へ、17日から3日間チームを離れ、ロッテ浦和球場で小谷2軍投手コーチに指導を仰いだ。「技術的なことより、考えすぎず自分の球を投げることに集中する大切さを話してもらった」。横浜時代に「大魔神」佐々木、巨人では内海、山口らを育てた名伯楽の言葉を胸に登板していた。
今季西武からFA移り籍したが、試合後に益田ら投手陣主催で涌井の誕生日会が催されるなど、若手投手陣の兄貴分としてチームにとけ込んでいる。バースデー勝利を機に、涌井が4位のチームを押し上げる。
ロッテの涌井は今季最短の5回限りで降板しながらも、打線の援護に恵まれて4月29日以来の白星を手にした。28歳の誕生日を勝利で飾り「チームに迷惑をかけていたので、ひとまず勝てて良かった」とほっとした表情を見せた。
ただ、内容は芳しくなかった。テンポ良く投げ込んでいた序盤とは一転、4回は一発を浴び、さらに2四球が絡んで3失点した。今季は中盤に突然崩れる場面が目立つだけに、伊東監督は「何でああなるか分からない」と怒りをにじませた。
ここ最近は救援陣に疲れが見えている。右腕は「もう少し長いイニングを投げないといけない」と反省を口にした。
『5番・DH』で出場したロッテ・サブロー外野手（38）が2回無死一塁で左翼に先制の4号2ラン。この日誕生日を迎えた先発・涌井に最高のプレゼントを贈れば、7回の第4打席では人気野球マンガ『ドカベン』に登場する「通天閣打法」（別項）でスタンドをどよめかせた。
1死走者なしの場面で浅尾との対戦。打ち上げた打球は捕手の頭上でグングンと上昇、あわや天井にぶつかるかの勢いだったが、落下時に今度は打球が投手方向に流れ、これを追った捕手の武山はマウンド付近まで到達。結果、捕り損ねる落球でサブローは一塁に生きた。
「通天閣打法？いやいや全然…。状態はまだまだですね。1本しか出なかったしね。ただ、涌井には、いい誕生日プレゼントを贈れましたかね」。
涌井は28歳、こちらサブローは38歳。遠くに飛ばすパワーと高く飛ばすパワーはまだまだ健在だ。
この日28歳の誕生日を迎えたロッテ・涌井秀章投手が先発し、粘りの投球で中日打線を相手に5回3失点。味方打線が14安打8得点と爆発し、4月29日以来の勝ち星となる3勝目（6敗）を挙げ、自らのバースデーを祝った。
ロッテは2回、サブローの2ランで先制すると、4回にはクルーズ、荻野のタイムリーで追加点を奪い5−0とした。涌井は3回まで中日打線を被安打1、5奪三振の好投で無失点に抑えた。しかし4回、エルナンデスにストレートをバックスクリーンに運ばれると、2死一、二塁から藤井にライト線へ2点三塁打を打たれ3失点。続く5回も2死一、二塁のピンチを招くが後続を絶ち、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。
ロッテは8回、代打ブラゼルの2ランで待望の追加点を奪うと、9回にも得点。小刻みな継投で逃げ切り、8−5で勝利した。
涌井はヒーローインタビューで「こんなピッチングでこの場所に立っていていいのかわからないですけど、勝てて良かったです」と恐縮しつつ、「28歳になってはじめての登板で勝たせてもらったので、感謝しています。いっぱいプレゼントをもらいました」と打線の援護に感謝。「次にまた頑張ろうと思います。これからも応援よろしくお願いします」とコメントした。
ロッテ涌井秀章投手（28）がバースデー勝利を挙げた。
5回3失点の内容は、満足できる内容では決してないが、4月29日の楽天戦（コボスタ宮城）以来となる3勝目に「久しぶりの勝ちなので」と喜んだ。
ただ、課題が多く出たのも確か。5点リードの4回、先頭打者に本塁打を打たれたところからリズムを乱し、3失点した。今季ビッグイニングをつくられることが多いことに「特に考えていなかったけど、意識するべきなのかもしれない。もう少し粘り強くやらないといけない」と反省した。
ロッテ・サブロー外野手（37）が2回、4号先制2ランを放った。
「打ったのはマッスラかな。球場に大先輩（PL学園の先輩の立浪氏）が来ているので、変な姿は見せられないから、最初の打席でいいものが出せて良かった。交流戦も残り4試合。ベンチのっみんなが全部勝つつもりで戦っている。ワク（涌井）も誕生日だから、いいプレゼントができたね」と喜んだ。