イマエ改め「ネイマーエ」−。ロッテ・今江敏晃内野手(30)が30日、QVCマリンでの全体練習後、顔がそっくり(!?)のサッカーW杯ブラジル代表FWネイマール(22)を「尊敬に値するアスリート」と絶賛。W杯期間中限定の「ネイマーエ」で勝負する意向を明かした。
「あれだけのスーパースター。似ていないと言われるより、似ていると言われたほうが光栄。今大会のゴールシーンも何度も見ました。国民の期待を背負った中で、しっかり結果を出すあたりはすごいですよ」。
今季は故障から開幕2軍スタート。伊東監督は今江の4番定着を期待するも、30日現在、打率.256。好不調の波が激しく、打順は日替わりの状況が続く。1日のソフトバンク戦(東京ドーム)は『鷹の祭典』と銘打たれた敵の社員応援デーだ。「スタンドは完全アウェー。そこで“ゴール(打点)”を決めに行きます」とネイマーエは意気込んだ。
2軍落ちしていたロッテ・唐川が30日、1日に出場選手登録され、ソフトバンク戦(東京ドーム)に即先発する。今季は開幕から0勝5敗、防御率8.31の大不振。約1ヶ月の2軍生活では名伯楽、小谷投手コーチのもとで投球のメカニック(主にフォームバランス)から修正。マウンドでの力感も戻ってきた。「相手のことは意識せず、どれだけ自分のピッチングができるかを全力で試したい」と今季初勝利に燃えていた。
ロッテが、キューバ代表のアフルレド・デスパイネ外野手(28)を調査していることが30日、分かった。複数の球界関係者によると、林信平球団本部長ら球団幹部がキューバに緊急渡航し、現地での視察を済ませている。既に帰国している林本部長はデスパイネを調査していることに対し、「否定も肯定もしない。補強ポイントは現場と常に情報交換している」と話した。
デスパイネは、キューバ国内リーグで史上最多タイの3度のMVPを獲得している右の強打者だ。11−12シーズンには、36本塁打でリーグ新記録を樹立。13年のWBCでは主に6番に座り、大会最多タイの3本塁打を放った。長打力だけでなく、卓越した打撃技術も兼ね備えている。昨夏からメキシコリーグ・カンペチでプレーしていたが、ドミニカ共和国国籍の偽造パスポート所持疑惑が発覚したために今年5月に退団。現在はキューバに戻っている。
4番打者を日替わりで起用しているロッテにとって、右の強打者は最大の補強ポイントで、伊東監督も「一振りで試合を決められる打の軸が必要」と繰り返してきた。デスパイネは「4番不在」を解消するにはうってつけの人材といえる。球団幹部はキューバでデスパイネを含む複数の選手がプレーしている様子を視察。球団内で獲得の可否を含め、具体的な検討に入るとみられる。
キューバは昨年9月、それまで禁止していたスポーツ選手の国外でのプロ活動を解禁。それを受け、今年に入って巨人がセペダ、DeNAがグリエルを相次いで獲得した。ロッテは打者だけでなく、先発投手も調査対象にしており、今後の動向に注目が集まる。
ロッテは29日午後10時まで実施していた「好きな選手と触れ合いながらマリーンズのお仕事を1日体験できる権利 for Lady」と題したチャリティーオークションで、東京都在住の女性(年齢、お名前は非公表)が31万1円で落札したことを30日、発表した。
7月6日の日本ハム戦(QVC)で、練習前に好きな選手とキャッチボールを行い、インタビューも行う。また、ウグイス嬢、ホームランガールにも挑戦、試合に勝った場合はお立ち台にも登場予定。
落札した女性は「今までロッテをずっと応援してきました。出塁した時、必ず外野に向かって手をあげて声援に応える。そんな選手の紳士な姿が大好きです。選手と触れ合いながら貴重な体験ができるなんて思ってもみなかったので、夢がかなって感激です。選手の追い風になれるよう、応援&お仕事体験を精いっぱい頑張ります」と球団を通じてコメントを発表した。
このオークションはAmeba公式オークション「パシャオク」で実施され、収益は日本赤十字社千葉県支部に寄付される。
ロッテが、キューバ人選手の緊急調査に乗り出していることが30日、分かった。4位からの巻き返しへ、海外移籍が解禁された野球大国からの補強を検討中。同国最強スラッガーの呼び声高いアルフレド・デスパイネ外野手(28)を最有力候補に、リストアップを進めているもようだ。近年のロッテは大砲不在に悩まされてきただけに、超大物野手の獲得が実現すれば、大幅な戦力アップとなりそうだ。
9年ぶりのリーグ制覇を目指すロッテが、水面下でキューバ人選手の獲得に動いていた。国外でのプロ契約が解禁されたキューバからは今季、セペダが巨人に、グリエルがDeNAに加入。関係者によると、有力選手が多数在籍する同国からの補強を目指し、ロッテも本格的な調査を開始したという。
最大のターゲットは、キューバ代表のスラッガー・デスパイネとみられる。国内リーグで首位打者2度、本塁打王3度、打点王2度の実績を持ち、2冠王に2度、MVPには3度輝いている大物選手。04年のデビューから10季連続で打率3割以上、09〜10年シーズンには驚異の打率4割4厘をマークするなど、パワーだけでなく確実性も備えている。
国際舞台への適応力も実証済みだ。キューバ代表として08年北京五輪、09年の第2回、13年の第3回WBCに出場。第3回大会ではグリエル、セペダらとともに代表の主力として活躍し、打率3割8分9厘、3本塁打、8打点の好成績を残した。「6番・左翼」でフル出場した第1ラウンドの日本戦(ヤフオクD)では、広島の今村からダメ押し3ランを放った。浩二ジャパンとともに戦った同ラウンドのMVPに輝き、日本野球への適性と勝負強さを示した。
ロッテはすでにキューバでの調査に着手しているとみられる。これまでは中距離打者のサブローや今江を「つなぎの4番」として起用してきたが、デスパイネ獲得に成功すれば、打線は一気に厚みを増す。伊東監督はかねて右の大砲の獲得を熱望しており、補強ポイントにも合致する。支配下登録選手は上限70人に対し、現在65人。今季、レギュラーに定着している助っ人はクルーズのみで、外国人枠も問題ない。
チームにとっては、今季の緊急補強だけでなく、来季以降の助っ人獲得ルートを開拓するメリットもある。同国内にはデスパイネ、ベルら大物野手のほか、ヒメネスら好投手も在籍。6月以降、投手陣の不振に泣いているロッテは、デスパイネを筆頭候補に、投手も含めて幅広く調査を進めていく模様だ。借金5からの巻き返しへ、交渉の行方に注目が集まる。
ロッテは女性の夢応援企画として「好きな選手とふれあいながらマリーンズのお仕事を1日体験できる権利」のチャリティーオークションを実施し、東京都在住の女性(年齢、氏名非公表)が31万1円で落札したと発表した。
この権利は7月6日の日本ハム戦(QVC)で、練習前に好きな選手とキャッチボール、インタビュー、ウグイス嬢、ホームランガールなどをできるというもの。試合にロッテが勝利した場合はお立ち台にも登場する。
落札者は「選手と触れ合いながら貴重な体験ができるなんて思っても見なかったので、夢が叶って感激です。今から緊張しすぎて口から心臓が出そうなくらいドキドキです」と喜びを語った。このオークションはAmeba公式オークション「パシャオク」にて実施され、収益は日本赤十字社千葉県支部に寄付される。
ロッテは本拠地QVCで行われたヒーローインタビューで最も印象に残ったインタビューを行った選手に贈る「月間ヒーローインタビュー賞」の6月の投票を開始した。
投票は球団ホームページで行える。6月の受賞候補は今江(お立ち台2回)、角中、鈴木、松永、石川、藤岡、ハフマン。受賞した選手に投票した人の中から、抽選で5名にヒーローインタビュー賞受賞選手のサイン入りボールが贈られる。
候補のハフマンは「ノミネートされて、とてもエキサイティングだ。もし、選ばれたらハフ満足だね!私は6月だと神宮球場でもヒーローになっているし、チャンスはあるよね。ビジターはカウントされない?それは私のミステイクだった」と興奮気味だった。投票期間は6月30日〜7日5日。7月6日に受賞者を発表予定。
ロッテは30日、6月度「月間ヒーロー・インタビュー賞」のファン投票を球団公式サイトで開始した。
今季から球団が新たに制定したこの賞は、本拠地のヒーローインタビューで最も印象に残った選手に贈られる。6月のノミネートは、今江敏晃内野手(2回)、角中勝也外野手、鈴木大地内野手、松永昂大投手、石川歩投手、藤岡貴裕投手、ハフマン外野手の7選手。
4日の中日戦でお立ち台に上がり「ハフ満足!」の名言を残したハフマンは、「ノミネートされて、とてもエキサイティングだ。もし、選ばれたらハフ満足だね!私は6月だと神宮球場でもヒーローになっているし、チャンスはあるよね。ビジターはカウントされない?それは私のミステイクだった。とにかく選ばれるよう、これからも頑張るよ」とアピールした。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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順位 | 選手名 | 球団 | 得票数 | 順位 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
投手 | |||||||
1 | 菅野智之 | 巨 | 326 | 1 | 金子千尋 | オ | 243 |
2F | 前田健太 | 広 | 137 | 2F | 西勇輝 | オ | 140 |
3 | 大瀬良大地 | 広 | 58 | 3 | 岸孝之 | 西 | 114 |
捕手 | |||||||
1F | 阿部慎之助 | 巨 | 397 | 1F | 嶋基宏 | 楽 | 435 |
2 | 中村悠平 | ヤ | 113 | 2 | 伊藤光 | オ | 113 |
3 | 谷繁元信 | 中 | 78 | 3 | 炭谷銀仁朗 | 西 | 90 |
一塁手 | |||||||
1 | ブランコ | デ | 186 | 1 | 李大浩 | ソ | 297 |
2 | ゴメス | 神 | 177 | 2 | 井口資仁 | ロ | 106 |
3 | 畠山和洋 | ヤ | 86 | 3F | 中村剛也 | 西 | 67 |
二塁手 | |||||||
1F | 菊池涼介 | 広 | 285 | 1 | 藤田一也 | 楽 | 300 |
2 | 片岡治大 | 巨 | 167 | 2F | 浅村栄斗 | 西 | 122 |
3 | 上本博紀 | 神 | 107 | 2 | 本多雄一 | ソ | 122 |
三塁手 | |||||||
1 | 村田修一 | 巨 | 290 | 1F | 松田宣浩 | ソ | 426 |
2 | ルナ | 中 | 241 | 2 | 中村剛也 | 西 | 95 |
3 | 川端慎吾 | ヤ | 94 | 3 | 今江敏晃 | ロ | 82 |
遊撃手 | |||||||
1F | 鳥谷敬 | 神 | 402 | 1F | 今宮健太 | ソ | 294 |
2 | 坂本勇人 | 巨 | 272 | 2 | 大引啓次 | 日 | 144 |
3 | 山田哲人 | ヤ | 15 | 3 | 松井稼頭央 | 楽 | 100 |
外野手 | |||||||
1F | バレンティン | ヤ | 431 | 1F | 糸井嘉男 | オ | 571 |
2 | マートン | 神 | 290 | 2 | 長谷川勇也 | ソ | 347 |
3F | エルドレッド | 広 | 258 | 3F | 陽岱鋼 | 日 | 245 |
4 | 長野久義 | 巨 | 206 | 4 | 内川聖一 | ソ | 242 |
5F | 丸佳浩 | 広 | 203 | 5 | 柳田悠岐 | ソ | 196 |
6 | 大島洋平 | 中 | 185 | 6F | 中田翔 | 日 | 191 |
7 | 雄平 | ヤ | 139 | 7 | 栗山巧 | 西 | 48 |
8 | アンダーソン | 巨 | 112 | 7 | 大谷翔平 | 日 | 48 |
9 | 梶谷隆幸 | デ | 108 | 9 | 坂口智隆 | オ | 38 |
指名打者 | |||||||
1F | ペーニャ | オ | 382 | ||||
2 | ジョーンズ | 楽 | 171 | ||||
3 | 李大浩 | ソ | 62 |
日本野球機構(NPB)は30日、東京都内で理事会と実行委員会を開いた。侍ジャパン事業会社設立準備小委員会と機構事務局体制整備強化小委員会からの中間報告を受けた。
こだわりがあった。だからネクタイを付けた。その上から慣れ親しんだ背番号「18」のユニホームに袖を通した。6月28日、QVCマリンフィールド。試合前に長年、千葉ロッテマリーンズでエースとして活躍した清水直行(38)の引退セレモニーが行われた。その前、マウンドに向かう際の服装を尋ねられた清水は迷わず口にした。
「ネクタイを付けさせて欲しい。その上からユニホームを着るよ」。
セレモニーでは、1球だけのピッチングも予定されていた。「ネクタイを付けていては投げにくいのでは?」という私の問いに、ニコリと笑って「大丈夫」とだけ言った。
マウンドに向かう前に、慣れ親しんだ一塁側ブルペンに向かった。ここに足を踏み入れるのはトレードになる前の2009年以来。10球ほど投げると、何度となくマウンドの土をトンボでならした。感謝の気持ちを込めるように丁寧に、そして静かに作業を繰り返した。最後に深々と頭を下げると、一塁側ベンチにつながる長い廊下を歩きだした。
「色々と思いだすよね。初勝利も千葉だったし、05年の日本シリーズの第1戦もここで投げさせてもらった。この廊下を歩いていると不思議と首脳陣、選手、ファン、みんなの笑顔が走馬灯のようによみがえってくる。あの時は日々が必死だったけど、いま、振り返ると楽しかったなあ…」。
セレモニーが始まった。球場は「直行コール」に包まれた。マウンドに上がると、この日に合わせるかのように1軍に昇格した同い年の福浦相手に最後の1球を投じた。「セレモニーまでに1軍に上がるよ」という約束を親友は守ってくれた。固い握手を交わした。現役時代に「エースになれ」と可愛がっていた唐川から花束を渡された。そして家族からもサプライズの花束があった。清水の目に涙が浮かんだ。
「この光景を忘れないようにしたい。最後の『直行コール』をしてくれたことも、頭と心にいつまでも大切にしまい込んで、苦しいときは思い出したい」。セレモニーを終えた清水は呼吸をとるように静かに話し出した。そして身に付けていたグレーのネクタイをおもむろに、神戸から駆けつけてくれた父と母に見せた。
「オヤジ、このネクタイ、覚えてる?オヤジとオカンがプロ入りした時にお祝いに買ってくれたあのネクタイだよ」。
13年前、プロ入りした際に「プロ野球の世界は厳しいが、精一杯、頑張れ。悔いのないような野球人生を送ってくれ」とのメッセージを込めて両親からプレゼントされたネクタイを清水はずっと大切に保管していた。24歳の時に行われた入団会見で付けて以来。最後のマウンドで両親への感謝の気持ちを込めて、もう1度、身に付けた。だから、このネクタイと一緒に投げることにこだわった。
「セレモニーでのスピーチでは両親への感謝の気持ちまで伝えることは出来なかったけど、このネクタイにその気持ちを込めた。オヤジ、オカンに『オレ、約束通り、精一杯頑張ったよ、ありがとう』と言いたかった」。
両親の目は潤んでいた。家族は泣いていた。背番号「18」、千葉ロッテマリーンズで一時代を築いたエースはゆっくりとピンストライプのユニホームを脱いだ。
マウンドに向かう時に流れる曲として本人から事前に指定されていたのはMr.Childrenの『終わりなき旅』。清水はこれからニュージランドの野球振興に携わる仕事に力を入れる。旅は終わらない。=敬称略
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)