わたしはかもめ2014年鴎の便り(7月)

便

7月1日

福岡ソフトバンク0−1千葉ロッテ(東京ドーム)

1ヶ月半ぶりの登板だったロッテの唐川が今季初勝利を挙げた。低めを丁寧に突き、8回を5安打無失点。0−0の9回にブラゼルが4号ソロを放ち、均衡を破った。ソフトバンクは9回1失点のスタンリッジを援護できなかった。

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千葉ロッテ0000000011
福岡ソフトバンク0000000000
伊東監督
「8回まで投げてくれって言ったら、その通りになった。今までとは別人が投げてるみたいだった。最高の勝ち方。僕はキャッチャー出身なので、こういう試合をたくさんやって欲しい。」(8回5安打無失点の唐川について)

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ロッテ唐川復活1勝、繊細3つの修正点[ニッカン]

お立ち台に上がったロッテ唐川侑己投手(24)に、思わぬサプライズが待っていた。決勝本塁打を放ったブラゼルから、氷水を浴びせられた。「まさか、ですよね。普段だったら怒るところですけど、今日は怒れませんね」。今季初勝利をもたらしてくれた助っ人のいたずらに目を細めた。

8回5安打無失点の堂々たる結果と、圧倒的な内容が、その心のゆとりになった。直球は143キロを計測し、スライダーはファウルと空振りの山を築いた。今季ここまで8戦して0勝5敗。「ロッテファンに嫌われても仕方がない。誰が見ても足を引っ張っていた」と卑下した姿は、微塵も見られなかった。

5月15日のソフトバンク戦を最後に2軍落ち。小谷投手コーチと、復活に向けての修正に取り組んできた。2月のキャンプの良かった時に戻すことがテーマ。力を抜き、ゆったりとした重心移動をすること。肩越しに捕手を見ること。踏み出した左足をブレさせないこと。3つのポイントの修正で姿勢が正され、腕が走り、球にキレが戻った。

小谷投手コーチが言う。「唐川の投げ方というのは肘の使い方とか独特な部分がある。いわば唐川流の家元。いじれない部分もある」。それだけ繊細な修正作業。1ヶ月半かかった。「球はしっかり投げられているから大丈夫。あとは大ざっぱになるな」。そう言って送り出してくれた名伯楽のためにも、勝ちたい試合だった。

よくやく手にした白星だが、苦しんだここまでを唐川は振り返らない。「今、振り返るより、これからのことが大事。勝てるということが分かったので」。シーズン序盤でつくった借りは、ここからコツコツと返していく。家元が、復活ののろしを上げた。

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ロッテ・唐川、劇的今季初勝利「声援に後押しされました」[サンスポ]

ロッテ・唐川侑己投手(24)が1日、ソフトバンク10回戦(東京ドーム)で8回を5安打無失点。待望の今季初勝利(5敗)を挙げた。

試合後のヒーローインタビュー。突如、乱入者が現れて大量の氷水をぶっかけられた。9回に決勝の一発を放ったブラゼルだった。「普段なら怒りますけど、さすがに今日は怒れません」。唐川に会心の笑みが浮かんだ。未勝利の呪縛から解き放たれた瞬間だ。

節目にはいつもソフトバンクがいた。開幕2戦目、3月29日のヤフオクドームで5回0/35失点KO。これでつまずき、5月15日のQVCマリンでは3回5失点KO。試合後に伊東監督から「無期限2軍」を通告された。

そして迎えた1軍復帰戦が東京ドーム。おまけに『鷹の祭典』と銘打たれ、ソフトバンク主催試合史上最多の4万6701人の観衆。完全アウェーでも「気にはなりませんでした。ロッテファンも大勢いましたし、声援に後押しされました」と動じることはなかった。

心技体とも2軍で鍛え直してきた『証明』の白星。「過去はいいです。これからが大事」。唐川がやっと“開幕”を迎えた。

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ロッテ、球団本部長がキューバ視察、デスパイネらを調査[サンスポ]

外国人選手の新市場として注目されるキューバに、ロッテ・林信平球団本部長(53)らが視察目的で同国を訪れていたことが1日、分かった。打線強化を目的にキューバ代表のアルフレド・デスパイネ外野手(28)らを調査し、前日30日までに帰国した。

同本部長はこの日のソフトバンク後、「一般論としてキューバの選手には魅力がある。ただ、すぐの補強については否定も肯定できない」と話した。

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ロッテ・伊東監督、ブラゼルをベタ褒め「キューバはいらない!」[サンスポ]

ブラゼルが9回に右中間席へ決勝の4号ソロ。阪神時代の元同僚・スタンリッジから値千金の一発で、唐川に今季初勝利をプレゼントした。「打ったのはスライダー。スタンリッジは阪神でいい仲間だったよ。他の選手に打たれるよりは、オレに打たれた方がよかっただろ」と舌も滑らか。球団ではキューバ選手調査の動きが明らかになったが、伊東監督は「キューバはいらない!!」とブラ砲を持ち上げていた。

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唐川、8回零封で294日白星、伊東監督「別人が投げているよう」[スポニチ]

投げれば打たれた5月までの姿とはまるで違う。ロッテ・唐川のことだ。「別人が投げているようだった」。そう驚いたのは伊東監督だった。8回を5安打無失点に抑え、待望の今季初勝利。実に294日ぶりの白星を手にした唐川は言った。

「嬉しいとかホッとしたより、足を引っ張らなくてよかった。今まではどう見ても足を引っ張っていたので」。ソフトバンク打線を直球主体で強気に攻め、4回には内川を今季最速の143キロで左飛に。8回に無死から連打を浴びるも1点も許さず「鷹の祭典」で東京ドームを真っ赤に染めたソフトバンクファンの声援をため息に変えた。

開幕から5連敗。5月15日の同じソフトバンク戦(QVCマリン)で3回5失点と炎上した直後に、無期限2軍降格を告げられた。不振の原因は踏み出す左足。着地する場所が一定していなかったため、制球を乱した。「体重移動がうまくできていなかった」と小谷2軍投手コーチ。巨人のコーチ時代に内海、山口らを育てた名コーチの指導でフォームを修正した結果、踏み出す左足にブレはなくなり、球威も制球力も増した。

キャンプ中から伊東監督に期待されながら、背信投球を続け「弱気になることもあった」という。エース成瀬が左肩痛で離脱したことでめぐってきた1軍登板で自信を取り戻した。「今までを振り返るより、これからが大事。まだ取り返すことはできる」。唐川にとっても、チームにとって も大きな1勝だった。

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ブラゼル元同僚スタンから決勝弾「僕で良かったんじゃない」[スポニチ]

ロッテのブラゼルが値千金の決勝4号ソロを放った。0−0の9回にスタンリッジのカーブを捉え、右中間席に運んだ。

阪神時代にチームメートだった右腕からの一打に「他の打者に打たれるよりは、僕で良かったんじゃない」とご機嫌だった。土壇場で持ち味の長打力を発揮して唐川を援護し「彼に勝ちがついて良かった」と満足げだった。

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ロッテ唐川1ヶ月半ぶり登板で今季初星[デイリー]

持ち前の愛らしい笑顔があふれた。約1ヶ月半ぶりの1軍マウンド。ロッテ・唐川は開幕から3ヶ月余りたって手にした今季初勝利に浸った。

「誰がどう見ても足を引っ張っていた。何とか力になりたかった」。左肩痛で離脱した成瀬の登板予定日に巡ってきた復活の舞台。今季見せた弱気な右腕の姿は一転、強力打線を緩急で仕留め、伊東監督は「別人のようだったね」とうなずいた。

勝てなかった。5月16日に今季2度目の登録抹消。以来小谷2軍投手コーチとともに、自身の映像を繰り返し見ながら修正に根気強く取り組んだ。力を抜きリラックスした投球フォームに戻し、再び自信がよみがえった。

日焼けした顔には再び精気が宿った。「ここからやるしかない」。7月反攻へ、若き右腕は、前を見据えた。

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唐川、294日ぶり復活1勝「まだまだこれから取り返せる」[報知]

長かった。9回、唐川は守護神・西野が2死一、二塁のピンチをしのぐと「(9回のマウンドが)僕じゃなくて良かったです…」と苦笑いでチームメートとハイタッチを交わした。今季8度目の先発で8回5安打無失点。今季、ようやくの初白星。レギュラーシーズンでは昨年9月10日の楽天戦(QVC)以来、自身294日ぶりの勝利だ。

今季は開幕から0勝5敗、防御率8.31と不調で5月16日に2軍落ち。直前の15日、3回5失点でKOされた相手が、今季3戦3敗のソフトバンクだった。だが、「目の前のことをやる。できることしかできない」と強打の相手に開き直り、7回までは三塁を踏ませない快投を見せた。

開幕後、「何度も言いますが、キャンプであれだけ仕上がりが良かったのに…」と伊東監督も困惑する投球が続いた。2軍落ちし、巨人時代に内海、山口らを育てた名伯楽・小谷2軍投手コーチの指導を受けた。安定していなかった踏み出す左足の着地、左肩のブレ、軸足となる右足の立ち方を修正。「キャンプが良くて調子に乗り過ぎてしまった。下に落ちて、初めて気づいた部分もあった」。“小谷塾”の成果か、降格前に130キロ台だった直球が、この日は最速143キロを計測。「(投球が)おおざっぱにならないように」という恩師の言葉を胸に東京Dで躍動した。

「誰がどう見ても足を引っ張っていた。今年勝てることが分かって良かった。まだまだこれから取り返せる」。現在チームは借金4の4位。大きな1勝を挙げた唐川が自身の借金をなくせば、自ずとチームも浮上するはずだ。

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ロッテ唐川8回無失点で今季初勝利[ニッカン]

ロッテ唐川侑己投手(24)が、今季初勝利を挙げた。8回を5安打無失点。

今季、開幕から苦しめられたソフトバンク打線を料理した。「幅広く使うことを考えた」と、直球とスライダーを軸にストライクゾーンを目いっぱい使った。今季9戦目での初勝利。「まだまだ取り返せる。今できることを積み重ねていきたい」と、巻き返しを誓った。

伊東監督は「今日はキャンプからいいと言っていた直球を投げていた。キレもあった」と唐川を褒め「ソフトバンクとは、チームとしても相性が悪かった。1点しか取れなかったけど次につながる勝利だ」と喜んだ。

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唐川、昇格即先発で快投「散々足を引っ張ったので…やるしかない」[スポニチ]

ロッテ・唐川が5月15日以来の1軍マウンドで8回5安打無失点と好投し、ようやく今季初白星。試合後は「野手に助けられた部分も大きかった。川本さんがうまくリードしてくれたのでそれに尽きる」とチームメートへの感謝を口にした。

初回いきなり先頭の中村を死球で歩かせて1死二塁のピンチを招いたが3、4番を打ち取ってピンチ脱出。変化球を効果的に使ってソフトバンク打線に的を絞らせず、8回87球の快投。試合後のヒーロー・インタビュー中、援護弾を放ったブラゼルに不意打ちで氷水をかけられる手荒い祝福を受けると「冷たいです」と笑顔を見せた。

今季は開幕から0勝5敗(防御率8.31)と結果を出せず、“無期限の2軍調整”を言い渡されて5月16日に降格した。2軍で再調整を続けていたが、6月20日のイースタン・DeNA戦で7回2失点と好投し、先発の駒が足りないチーム事情もあってこの日に緊急昇格。「散々チームの足を引っ張ったので、何としてもチームの力になりたかった」と、復帰即先発で見事に結果を出した。

「鷹の祭典」のためソフトバンクファンで赤く染まった東京ドームで復活の快投。唐川は「ロッテファンの皆さんに嫌われてもおかしくない内容だったのに…応援してもらって感謝しています」と不本意だった3ヶ月を振り返り、「本当に、ここからやるしかない。自分にできることを1つ1つ精一杯やりたい」と巻き返しを誓っていた。

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唐川、8回零封で待望の今季初勝利!ブラゼルが9回決勝弾[スポニチ]

ロッテはこの日昇格した先発・唐川が8回5安打無失点、4三振1死球の快投で待望の今季初勝利(5敗)。9回は西野がサヨナラのピンチを招くも踏ん張って今季16セーブ目を挙げた。

唐川は今季、開幕から0勝5敗と結果を出せず5月中旬に2軍降格。この日昇格を果たすと、序盤から的を絞らせず打たせて取る投球でスコアボードに0を並べ、8回にはこの試合初の長打を許すも後続を断って無失点で終えた。

打線はソフトバンク先発のスタンリッジに8回まで散発5安打に抑えられていたが、9回1死からブラゼルが右中間スタンドへ4号ソロ本塁打を叩き込んでようやく唐川に援護点をプレゼントした。

ソフトバンクはスタンリッジが6安打1失点で完投も、9回のブラゼルへの1球に泣いた。打線は8回、松田の二塁打から2死三塁の先制機をつくるも生かせず。9回も2死一、二塁とサヨナラのチャンスを築いたが、あと1本が出なかった。

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ロッテ・ブラゼルが4号決勝弾!球団のキューバ調査で発奮?[サンスポ]

ロッテのクレイグ・ブラゼル内野手(34)が0−0の9回、右中間へ決勝の4号ソロ。阪神時代の元同僚・スタンリッジから値千金の一発で、力投の唐川に今季初勝利をプレゼントした。

「打ったのはスライダーだった。スタンリッジは阪神でいい仲間だったよ。他の選手に打たれるよりは、オレに打たれた方がよかっただろ。それに唐川がいいピッチングをしていたからね。彼のために打ちたかったし、彼に『勝利』がついてよかった」。

試合後には、ヒーローインタビューを受ける唐川のもとに“乱入”。アイスボックスいっぱいの氷水をぶっかる手荒い祝福をみせたブラゼルだが、内心、穏やかではない事情もあった。

この日、球団がキューバ選手の獲得調査を行っていたことが分かった。複数の球団幹部が現地に渡航していたのだ。ブラゼルにとっては生活権が脅かされる事態を迎えた格好だが、伊東監督は「キューバはいらない!!」とB砲を最大級持ち上げていた。

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ロッテ・唐川、8回無失点で今季初勝利「ここからやるしかない」[サンスポ]

ロッテの唐川侑己投手(24)が、出場選手登録即先発で8回5安打無失点の好投。うれしい今季初勝利(5敗)を挙げた。

開幕から、出れば打たれるの展開(0勝5敗、防御率8.31)で5月16日に2軍落ち。伊東監督も最後はサジを投げた形で「無期限2軍」の様相だったが、そこから這い上がってきた。実に87球で8回無失点という理想的な内容だった。

我慢の投球が続いたが、9回にブラゼルが待望の先制4号ソロを放ち、初白星にようやく手が届いた。唐川は「散々チームの足を引っ張ってきたので、チームの力になりたかった。皆さん(ファン)に嫌われてもおかしくない内容だったのに、声援に感謝しています。ここからやるしかない」と力強く前を向いた。

川越投手コーチ
「すごく落ち着いていたし、これまでと雰囲気が違うなと思った。」(唐川に)

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ロッテ・ブラゼル、4番で本塁打!スタンの完封を阻止[サンスポ]

「4番・指名打者」で先発したロッテのブラゼルが、先制本塁打を放った。0−0の9回1死走者なしから、スタンリッジの変化球を右越えに運び、値千金の先制点を呼び込んだ。それまでの3打席はいずれも凡退していたが、土壇場で持ち味の長打力を発揮し、起用に見事応えた。

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ロッテ“ファン投票選出0”が示すもの[デイリー]

担当記者としては、ちょっぴり残念な気がしている。6月27日に発表されたオールスターゲームファン投票で、ロッテはパ・リーグで唯一、選出ゼロに終わった。波に乗りきれず4位に甘んじている成績はもちろん、チームの顔とも言うべき選手が不在となっている現状がうかがえる。

この時期に首位を快走していた昨年は、井口が二塁手部門からファン投票選出されたが、今年は、三塁手部門の今江の2位が最高位。外野手に至っては10位以内に名を連ねた選手はおらず、寂しい結果となってしまった。

6月30日に発表された選手間投票でも該当者はなく、ファン投票も通じて選出者ゼロとなったのは、12球団では中日とロッテだけだった。

伊東監督は今回の投票結果について「際だった成績を残している選手がいないですからね…。選手はきちっと受け止めないといけない。ファンに選ばれる成績を残していれば、チームはもっと上にいるはずですから」と話した。チームが快進撃を見せていれば、成績とつながり、自ずとファンへの訴求力は高まるもの。開幕から首位を走った広島から8選手が選ばれたのも、当然、そうした背景がある。

それでも、チームの順位自体は芳しくなくとも、例えばヤクルト・バレンティンや西武・中村のように、確固たる“一芸”が備わった選手がいれば話は別だが、今のロッテに関していえば、玄人好みするプレーヤーが多いチームカラー。決して突出した選手がいない中、個々の力を結集してしぶとく勝つスタイルを身上としているだけに、好成績と結びつかないと、ファンへの訴求力は薄れてしまう。裏を返せば、スター選手が不在ということにもつながっている。

光るものは持っている。一昨年に首位打者を獲得し、昨年WBC日本代表に選ばれた角中や、昨季ベストナインを獲得し今季から新キャプテンに就任した鈴木。育成出身の新守護神・西野、フレッシュな顔ぶれで言うと、今季5勝を挙げているドラフト1位・石川(東京ガス)ら、スター候補生がいない訳ではないのだ。「チームの顔」の出現が待たれる。

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