キューバ代表のデスパイネの加入で、ロッテの山室晋也社長が新たな「社長賞」を制定した。
QVCマリンの左翼後方の壁に設置された「みずほ銀行」の看板(縦4メートル×横10.1メートル)に打球を当てれば、懸賞金を支給するというもの。一発100万円で、しかもポケットマネーという太っ腹だ。
みずほ銀行出身で「リアル半沢直樹」と称される同社長が、出身母体に自ら営業をかけて掲示契約をまとめた看板。直撃させるには130メートル以上の飛距離が必要だが、13年WBCで大会最多タイの3本塁打を放ったデスパイネなら可能性は十分ある。対象はロッテの選手のみで本数に上限は設けない。同社長は「ようやく当ててくれそうな大砲も入ってくるしね。僕を破産させるぐらい当ててほしい。バックにはみずほ銀行が付いてるから大丈夫」と期待した。29日の日本ハム戦からスタートする。
ロッテの山室球団社長は17日、QVC左翼席の「みずほ銀行」の看板に打球を当てたロッテ選手に、社長賞100万円を贈ると決めた。キューバの大砲デスパイネがデビュー予定の29日から適用する。
みずほ銀行の元エリート支店長で“半沢直樹”を自任する山室社長は「当ててくれそうな人が来る。(当てて欲しい?)そのためにとったからね」。以前からチーム総本塁打リーグ5位のチームに奮起を促すため「古巣」の看板に当てれば賞金を出すプランを温めていたが、デスパイネの加入でGOサインを出した。
賞金は当たる度に贈られ、全て社長が自腹を切る。「(直撃ではなく)あの看板の近くに当てて欲しいね(笑)。俺には銀行がついてるし、破産させてくれ!」と冗談交じりに笑った。ホームから直線距離で約130メートル。縦4×横10.1メートルの看板が、眠れる打線に火を付ける。
みずほ銀行出身で“マリンの半沢直樹”と呼ばれるロッテ・山室晋也球団社長(54)は17日、QVCマリンの左中間スタンド後方にある『みずほ銀行』の看板に打球を直撃させた自軍選手に、最大200万円の「社長賞」を贈ると発表した。飛距離としては130メートル超級の打球が必要。右打者は100万円、流し打ちとなる左打者は倍の200万円とした。29日の日本ハム3連戦から実施される。
「マツダオールスターゲーム2014」(18日午後6時20分開始=西武ドーム、19日午後6時半開始=甲子園)が、18日から開催される。
こちらは起用法が決まらず…。健康問題による星野監督(楽天)の出場辞退で14日に急遽、全パの指揮を執ることになったロッテ・伊東勤監督(51)は17日、完全休養日。選手の起用法について「全てにおいて調整中です。決まっているのは第1戦・岸(西武)、第2戦・大谷(日本ハム)の先発投手だけ。直前まで各球団と連絡を取り合うことになると思います」と困惑の表情を浮かべた。
当初はプライベートな予定もあったようだが、東京都内の自宅で選手起用の調整に時間を費やした。「故障を抱えている選手の扱いもそうですが、他球団の大事な選手に負担をかけて、ケガをさせる訳にはいかない。頭が痛いですよ」。それでも本番に向け、「ファンの見たい対決は考えますが、それでも“勝負”ですからね。選手はリーグを代表して戦う気持ちを出して欲しい」と訴えた。
ロッテが29日の日本ハム戦(QVCマリン)で、チケット・ビール半額デーを開催することを発表した。
当日は、通常700円のビールが350円になるほか、飲料は軒並み割り引き。そして一部スペシャルシートをのぞく席種の価格が半額以下になる。この日は新外国人デスパイネのデビュー予定日。満員の観客でキューバ至宝を迎える。
ロッテのG・G・佐藤外野手(35)が19日、午後5時から『イオンモール幕張新都心グランドモール1F蔦屋書店前』でトークショーを行う。17日、球団が発表した。
同選手は11日に「妄想のすすめ」(定価1300円、ミライカナイブックス)を出版。それを記念したイベントとなる。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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全ウ | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 6 |
全イ | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | x | 7 |
12球団若手選手による「フレッシュオールスターゲーム2014」が17日、長崎県営野球場(ビッグNスタジアム)で行われ、イースタン・リーグ選抜が体重100キロ超の巨漢2人の本塁打などで勝利した。114キロのロッテ新人・井上晴哉内野手(25)が8回の決勝ソロを含む1試合2発。105キロの西武新人・山川穂高内野手(23)は3回に2ランを放った。最優秀選手(MVP)には井上が選ばれ、賞金100万円を獲得した。対戦成績はイ選抜の19勝27敗5分けとなった。
渾身の“ドヤ顔”で114キロの巨体を揺らした。同点の8回先頭。井上が突き出たお腹を鋭く回し、内寄りの直球をはじき返した。「狙って打った。完璧です。快感に浸っていて打球は見てないです」。左翼席最上部で弾み、場外へと消える決勝ソロ。1994年の中日・井上以来、20年ぶりの1試合2発をぶちかまし、文句なしでMVPに輝いた。
“0.1トン対決”にハートが燃えたぎっていた。初回2死二塁から中越え2ラン。山川が左翼線二塁打を放って先取点を挙げた直後だった。アマチュア時代から面識があり、同じ体重100キロ超の肉体の持ち主に「僕の『弟』なので、負けないように」と対抗心を抱いていた。試合前練習では2人でホームラン競争を敢行。3回、山川が1発を放つと「やるな、コイツ。イーブンだな」と8回のV弾につなげた。
オープン戦で打率.435をマークして、1960年以降初の新人首位打者に輝いた。球団64年ぶりとなる新人開幕4番を務めたが、5月2日に2軍落ち。ファームで配球などから打撃を見つめ直し、復調の兆しを見せていた。チームはキューバの大砲・デスパイネの獲得が決定したが「ここにも『助っ人』がいるんだけどなぁ…働きますよ」と悔しさを口にしていた。日本生命時代に「アジャ・コングに似ている」と「アジャ」のあだ名をつけられた元主砲が、夏の祭典で鬱憤を晴らした。
山川と一緒のお立ち台では、インタビュアーに「お立ち台が壊れないか心配です」と突っ込まれた。MVPの賞金100万円の使い道は「貯蓄です」と控えめだったが、「これからどんどん成長していきます」と伊東監督に熱烈メッセージを送った。「次は山川と1軍で打ち合いたい」。1軍でのライバルとの再戦を思い描いていた。
100キロ超コンビが大暴れ!!プロ野球の若手有望選手によるフレッシュオールスターゲームが17日、長崎県営野球場で行われ、イースタン・リーグ選抜が7−6でウエスタン・リーグ選抜に勝ち、通算成績を19勝27敗5分けとした。女子プロレスラー、アジャコング似の井上晴哉内野手(25)=ロッテ=が人生初の1試合2本塁打を放ち最優秀選手(MVP)に選出され、賞金100万円を獲得。全イの4番・山川穂高内野手(22)=西武=が一発を含む2安打3打点の活躍で、優秀選手に輝いた。
2軍で真っ黒に日焼けした井上のパワーに長崎のファンが度肝を抜かれた。6−6の8回、140キロの直球をとらえると、打球は左中間席上段で弾み、場外へ消えた。この決勝弾でMVPは決まった。
「同点なので、早めに決めようと。狙って打ったので気持ちよかった。あれは完璧。(打球は)快感に浸って見ていないです」。
1回には、左中間席への2ラン。「最近あまり見たことのない打球だった」。1試合2発は人生初。3回にも安打を放ち、3安打3打点と大暴れだ。
ロッテでは64年ぶりとなる新人開幕4番を勝ち取った。期待は大きかったが、19試合で打率.204、1本塁打と結果を残せずゴールデンウイーク中に早々と2軍落ち。2軍では社会人時代のノートを読み返し、配球などの勉強をし直した。
体重は、入団当初とさほど変わっていないというが、引き締まって見える。フレッシュ球宴とはいえ、1試合2発は史上5人目。ロッテのMVPは昨年の加藤翔平に次いで7人目だ。
同じ巨漢の4番・山川はアマチュア時代から、かわいがっている弟分。この日の打撃練習では柵越えの数を競い合った。
「プロは甘くないが、同じリーグなので、次は1軍で打ち合いたい。これをきっかけに、どんどんアピールしたい」。体重113キロの怪物が、長崎の地で再出発のノロシを上げた。
プロ野球の若手有望選手によるフレッシュオールスターゲームが17日、長崎県営野球場で行われ、イースタン・リーグ選抜が7−6でウエスタン・リーグ選抜に勝ち、通算成績を19勝27敗5分けとした。女子プロレスラー、アジャコング似の井上晴哉内野手(25)=ロッテ=が人生初の1試合2本塁打を放ち最優秀選手(MVP)に選出され、賞金100万円を獲得。父・新晴(しんせい)さん(63)=会社員、母・美智子さん(63)は一塁側スタンドで観戦。ヒーローインタビューをスタンド最前列で見届け、終了すると「せいや〜」と声を掛け、アジャも手を振って応えた。
広島の自宅から車で6時間かけて長崎入り。新晴さんは2発目の特大弾に「ビックリしました。信じられなかった。小学校のころから見ているけど、1試合2本は初めて」と感激。試合前にメールを送ると「狙います」と返事がきたそうで、両親の前での有言実行弾だった。
合わせて219キロの巨漢コンビが、長崎の空にデッカイ花火を打ち上げた。全イの4番西武山川穂高内野手(22)と5番ロッテ井上晴哉内野手(25)がアベック本塁打を放った。それぞれ体重は100キロを超え、互いを兄弟分と意識する間柄。井上は8回にも決勝弾を放ち、最優秀選手に選出。賞金100万円を獲得した。試合は全イが勝利し、通算成績を19勝27敗5分けとした。
井上と山川の“兄弟対決”は、兄の貫禄勝ちだった。6−6の8回無死。114キロの兄・井上が、ソフトバンク笠原の真ん中高め144キロ直球をフルスイング。左中間スタンド最上段で跳ね、場外へと消えた。この日、2本目の特大アーチは決勝ソロ。MVPを受賞し、「狙い通り。山川君に1本差をつけられたのは大きいです」と豪快に笑った。1回2死には詰まらされながら、バックスクリーン左へ。「自慢の力が出ましたね」と笑い飛ばした。
105キロの弟・山川も“兄”を必死に追いかけた。3回1死二塁。ソフトバンク伊藤大の真ん中へ抜けたカーブを左翼上段へ運んだ。特大アーチも、戦いには敗れ、「いやーブラザーは、打ちそうな感じがしたので」と白旗を上げた。
試合前から“兄弟げんか”が勃発していた。打撃練習時に「本塁打競争しようぜ」と井上が持ちかけた。引き揚げる選手の中、互いに豪快なスイングを見せつけ合った。
出会いは、12年のアジア野球選手権。大学3年で唯一メンバー入りした山川は「(井上が)1番近づきやすかった。お兄ちゃんです」と親近感を感じた。ファストフード店では、井上がチキンナゲットを1人で5箱食し、山川も負けじとハンバーガーを食べ続けた。私生活でも本当の兄弟のように、なぜか意地を張った。
豪快な1発が飛び交い、長崎の地を盛り上げた。パワーを期待されている2人だが、今は2軍で調整を続ける日々。64年ぶりとなる開幕4番を務めた井上は「もう1度、配球とかを勉強して1軍を目指したい」と真剣な表情で言った。山川は「同じリーグなので将来本塁打王を争えるようになりたい」。互いに、自慢のパワーを存分に発揮した。永遠のライバル「219キロコンビ」が、今後の野球界を盛り上げる。
アジャ2発でMVP!フレッシュオールスターゲームが17日に行われ、全イの「5番・DH」で先発出場したロッテのドラフト5位ルーキー・井上晴哉内野手(25)が大暴れした。初回に左中間へ2ラン、同点の8回にも左中間へ決勝ソロを放つなど3安打3打点。1試合2本塁打は、94年の中日・井上一樹以来、20年ぶりの快挙となった。試合は全イが7−6で全ウに勝ち、通算成績を19勝27敗5分けとした。
長崎の夜空に打ち上げた白球。左中間席の最上段で跳ねると、場外へと消えていった。完璧な打球。井上は113キロの巨体でゆっくりとダイヤモンドを回った。
「ホームランを狙っていたので気持ちよかった。快感に浸って打球の方向は見てませんでした」。
6−6の8回だ。ソフトバンク・笠原がフルカウントから投じた140キロの直球を強振した。初回の2ランに続く2発目は値千金の決勝弾。3安打3打点の活躍で、過去にヤンキースのイチローらが「出世」の足掛かりとしたMVPに輝いた。
女子プロレスラーのアジャ・コングに似ていることから愛称は「アジャ」。アマチュア時代から日本代表などで面識があり、「弟分」とかわいがる体重105キロの西武・山川も3回に2ランを放ったが、「兄貴」の意地でもう1本追加した。
一塁側内野席では広島から駆けつけた両親が観戦。前日、父・新晴(しんせい)さんが「応援に行くからね」とメールを送ると、4文字の返信が返ってきた。「狙います」。宣言通りの一発。豪快な見た目とは対照的に、賞金100万円の使い道については「貯蓄です」と笑った。
オープン戦で打率.435の成績を残し、チームの新人では64年ぶりに開幕4番の座をつかんだ。しかし、出場19試合で打率.204、1本塁打と苦しみ、5月上旬に2軍に降格した。原因は執ような内角攻め。内角を意識するあまり、体の軸が三塁側に傾き、結果として外角の変化球にも対応できなくなった。規格外のパワーを駆使して、球をぎりぎりまで引きつける持ち味は失われた。
「球がうまくしばけない」。本来の打撃フォームを取り戻すため、2軍ではとにかくバットを振った。2軍のデーゲーム後は、どんなに疲れていても打撃練習とティー打撃に1時間以上を費やした。昨年のフレッシュ球宴でMVPに輝いた同じ寮生の加藤には「俺は後半戦に上で絶対に活躍する」とも語っていた。あくまで目標は1軍再昇格。「まだまだ勉強中です」と表情を引き締める。
試合後、優秀選手の西武・山川、オリックス・奥浪とお立ち台に上がった。3人の合計体重は316キロ。インタビュアーの「お立ち台は大丈夫でしょうか…」という言葉に場内は爆笑した。「せっかく同じリーグなので1軍で打ち合いたい」と井上は言った。長崎で響かせた2つの快音。先行していたキャラに実力が追いついてきた。
井上(ロ)がマルチ本塁打の活躍でMVP。フレッシュ球宴(ジュニア球宴時代を含む)の1試合2本塁打は(☆は新人、MはMVP)、
に次ぐ20年ぶり5人目の最多タイ記録となった。
「フレッシュオールスター2014」は17日、長崎・ビッグNスタジアムで行われ、イースタン・リーグ選抜(全イ)が、ロッテ・井上晴哉内野手(24)の2本塁打の活躍などでウエスタン・リーグ選抜(全ウ)に7−6と打ち勝った。
全イは初回、同点に追いつき2死二塁で、5番・井上が若松(中)から左中間席に運ぶ2ランを放った。
井上は同点の8回にも笠原(ソ)から2本目となる勝ち越しの左翼越えソロ。この日、3安打3打点の活躍を見せた。
全ウは8回に武田(オ)の適時打で同点に追いついたものの、勝ち越しはならなかった。
最優秀選手には井上が選ばれ、賞金100万円を獲得。優秀選手にはそれぞれ本塁打を放った山川(西武)と奥浪(オリックス)が選ばれた。
ロッテ・井上が決勝アーチを含む2本塁打3打点の活躍で最優秀選手に選ばれ、賞金100万円を獲得した。
文句なしの受賞だった。初回に2ランを放つと同点とされた8回にも先頭で笠原(ソ)から左中間席に特大の一発を放ち、シーソーゲームにけりをつけた。
「気持ち良かった。(1本目は)飛んでいった感じ。狙ってはなかった。(2本目は)あれは完璧。ここで打たないとまずいと思った。打てて良かった」。
3安打3打点の活躍に表情がゆるむ。
この日は5番・DHで先発出場。17本塁打、50打点でイースタン・リーグ2冠に輝く西武・山川が4番を務めた。その3歳年下の山川には「お兄ちゃん」と慕われている。ともに体重100キロを超える巨漢で長打力が魅力の“ブラザー”。この日、本塁打を放った山川からも「さすがお兄ちゃん」と一目置かれる勝負強さだった。
フレッシュオールスターゲーム(17日、イースタン選抜7−6ウエスタン選抜、長崎)イ−スタン選抜のロッテD5位・井上晴哉内野手(25)=日本生命=が同点の8回、この日2本目となる勝ち越しソロを放ち、MVPを獲得。賞金100万円を手にした。優秀選手にはイースタン選抜の西武D2位・山川穂高内野手(22)=富士大、ウエスタン選抜のオリックスD6位・奥浪鏡内野手(18)=創志学園高=が選ばれ、賞金50万円を獲得した。
この日、2本のアーチを長崎の夜にかけたアジャ井上が満足気にお立ち台で喜びを爆発させた。
「気持ちよかった。2本目は完璧。これをきっかけに(1軍に)どんどんアピールしていきたい」。
今季は球団64年ぶりとなる開幕新人4番に指名されたが、19試合で打率.204、6打点、期待された本塁打はわずか1本とプロの壁にぶち当たった。プロの投手に適応できず5月2日に登録抹消。しかし、悔しさをバネに2軍で練習を続け発奮。イースタン・リーグで30試合に出場、打率.340、4本塁打、16打点と結果を出し、フレッシュ球宴に臨んでいた。お立ち台の最後には、ロッテ・伊東監督に「これからどんどん成長していきます。(1軍)よろしくお願いします」と熱烈メッセージ。後半戦の1軍昇格に向け猛アピールとなった。
全イの5番、ロッテ井上晴哉内野手(25)が、2本塁打を含む4打数3安打3打点の活躍で最優秀選手賞に輝いた。
長崎の夜空に井上の名前がこだました。トロフィーと賞金100万円を手に入れたのは、114キロの巨体だった。
初回から規格外のパワーを見せつけた。
この回同点としなおも2死二塁。全ウの先発、中日若松駿太投手(19)の109キロのカーブに反応。グッと前にいこうとする体重をその場でためて、詰まりながらも天に向かってバットを振り上げた。打球は、バックスクリーン左へ飛び込む特大の2ランだ。
「最高です。笑いが止まりません」。豪快に喜ぶ井上の笑いは、これで終わりではなかった。
8回無死。フルカウントからの7球目だ。ソフトバンク笠原の投じた真ん中高め144キロ直球をフルスイングだ。「完璧です。同点だったので早めに決めようという気持ちでした。個人的に(本塁打を1本放っていた西武)山川くんに1本差をつけたので嬉しい」。自画自賛の打球は左中間スタンド最上段で跳ね、場外へと消えていった。
結局これが決勝アーチとなった。お立ち台に上がった114キロの巨漢井上は、後半戦に向けて「これをきっかけにアピールしていきたい」と鼻息を荒くしていた。
フレッシュオールスターゲーム(17日、イースタン選抜−ウエスタン選抜、長崎)ロッテ・井上晴哉内野手(25)が1回、バックスクリーン左へ2ランを放った。
井上の笑顔がはじけた。2死二塁から甘く入ったカーブを完ぺきに捉えると、打球は高く上がってバックスクリーン左に飛び込む勝ち越し2ラン。巨体を揺らしながら笑顔でダイヤモンドを一周した。
井上は「あんな打球は最近見ていないですね。最高です。笑いが止まりません」とド派手な一打を喜んだ。MVP獲得へ大きなアピール弾となったが「まだ分かりません。(同じイースタン選抜の西武)山川に負けないようにしたい」と同じ巨漢スラッガーに対抗心をあらわした。
プロ野球の12球団代表者会議が17日、東京都内で開かれ、交流戦の来季の試合数などを協議した。パは現行の24試合制の維持を主張。セは、18試合制など試合数の削減を求めている。セの三原一晃理事長(DeNA取締役)は、「結論は出ていない。方向性を早めに決めたい」と語った。
セ、パ両リーグは17日、前半戦終了までの球団別観客動員数を発表した。
1試合平均はセが昨季前半戦終了時より5%増の2万8678人、パが同3%増の2万2965人。球団別の1試合平均では巨人が同4.4%増の4万2421人で12球団トップだった。
1試合平均の昨年比の伸び率では、セは広島が22.4%増の2万4290人、パは昨年日本一の楽天が17.2%増の1万9798人でトップだった。チーム成績が好調なオリックスも16.2%増の2万2734人と健闘している。また、9回試合の平均試合時間は3時間16分で、昨季の同全試合平均より2分短縮したことが分かった。
12球団の代表者会議が17日、都内で行われ、来季の交流戦日程について協議した。
現在24試合制で行われている交流戦について、セ・リーグは18試合制と12試合制で意見が分かれているものの短縮を求める方針では一致。パ・リーグは現状維持の姿勢を崩していない。これまでもセ・パ3球団ずつの代表者による事業推進委員会で議論を重ねてきたが平行線のため、代表者会議が開催された。約2時間半の会議後、パの村山良雄理事長(オリックス球団常務)は「意見交換しただけ」と結論は出なかったとし、セの三原一晃理事長(DeNA球団取締役)は「来月には決めたい」と話した。
プロ野球のセ、パ両リーグは17日、前半戦終了までの球団別観客動員数を発表し、1試合平均でセは前年比5%増の2万8678人、パは3%増の2万2965人だった。
球団別では巨人が12球団で唯一の4万人台となる4.4%増の4万2421人、広島は22.4%の大幅増で2万4290人。パの最多はソフトバンクで2.3%増の3万3713人。楽天は17.2%増の1万9798人、オリックスは16.2%増の2万2734人と大幅にアップした。
前半戦終了時までの平均試合時間(延長戦含む)は両リーグともに3時間21分で、昨季終了時と比較してセが1分長く、パは2分短かった。
12球団代表者会議が17日、東京都内で開かれ、セ・リーグ側が削減を求める来季の交流戦の試合数について協議したが結論は出ず、あらためて8月に代表者会議を開催することになった。それまではセ、パ両リーグの代表委員による事業推進委員会で議論を進める。
セ理事長を務めるDeNAの三原一晃球団取締役は「今回は決まっていない。なるべく早く決めないといけない」と話した。