新外国人でキューバ出身のロッテ・デスパイネが29日、日本ハム戦(QVCマリン)で日本デビューを果たす。28日、伊東監督が「6番・DH」での先発出場を明言した。「デビュー戦?非常に興奮している」とデスパイネ。デビューに合わせ、球場内でラム酒をベースにした『キューバの至宝・デスパイネ カクテル』(税込み700円)の緊急発売を決定。後方支援で盛り上げる。
プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(72)は28日、西武−ロッテ13回戦(26日、西武ドーム)で審判員への暴言により退場処分を受けたロッテ・伊東勤監督(51)に厳重注意と制裁金10万円の処分を科した。
ロッテに新加入したキューバ代表の大砲アルフレド・ デスパイネ外野手(28)が、29日の日本ハム戦でデビューする。「6番・DH」が濃厚。28日はQVCマリンで最終調整を行い、フリー打撃では豪快な柵越えを連発した。13年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では大会最多の3本塁打を放った大物スラッガー。4位と低迷するチームの起爆剤となるか、そのデビュー戦に注目が集まる。
キューバが誇る強打者が、臨戦態勢を整えた。実戦離れも問題ではない。QVCマリンでの最終調整では29スイングで5本の柵越え。度肝を抜くアーチを架けても、デスパイネは涼しい顔だ。
「気持ちよく打てたね。自分の調子さえよければ、どのコースであっても右でも左でも中堅でも打てるよ」。
その言葉通り、外角低めの球は弾丸ライナーでバックスクリーン右横に叩き込んだ。続いて内角の厳しいコースは、左翼席奥の壁の最下部に直撃させた。「厳しいコースをあそこまで持っていくとはね…。今まであんな打者は見たことがない」。規格外のパワーを目の当たりにした伊東監督も舌を巻いた。
24日に来日したばかり。翌25日から1軍練習に参加し、4日連続でフリー打撃をこなした。キューバはシーズンオフのため、本来であれば2軍で試合感覚を取り戻す調整が一般的。だが、本人の意向を尊重して、即1軍デビューが決まった。「時差ボケも大丈夫。打順は何番でも問題ない。準備はできているよ」。すべては自信の表れ。指揮官は起用法について「DH。打順は最初は6番か7番になる」と語った。
待望の右の大砲の加入に、早くも「デスパイネ・フィーバー」が始まっている。球団はQVCマリンでのデビューに合わせて、ラム酒とバナナリキュールをベースに、キューバ代表のユニホームをイメージした真っ赤な「キューバの至宝・デスパ カクテル」の販売を開始する。8月5日には背番号入りTシャツに加え、キューバ国旗をデザインした来日記念Tシャツも発売予定。
デビュー前にグッズ販売が決まるのは球団初で、関係者は「異例の対応は期待感を込めたもの。新たなグッズ製作も検討中です」と明かした。
通常、平日ナイターの前売りは3000枚程度だが、29日分は既に1万枚以上が売れた。「最初の試合で本塁打が打てれば、自分もチームも乗っていけるね」とデスパイネ。大観衆の中で、カリブ海からの使者がついにベールを脱ぐ。
ロッテの岡田が「珍記録」にリーチをかけている。
1リーグ時代の横沢七郎(東急)が持つデビューから1770連続打席本塁打なしという記録にあと1。俊足と堅守が持ち味で、長打とは無縁のプロ野球人生を送ってきただけに「長くやってこれたからこそ。本塁打が打てなくてもプロでやれるということを証明したい」。達成すれば、球団は記念グッズの発売を検討している。
ロッテに新加入したアルフレド・デスパイネ外野手(28)が、29日の日本ハム戦にDHでスタメン出場する。28日、QVCマリンで行われた指名練習に志願の参加した。伊東監督は「まずは6、7番くらいから」とまずは手始めに下位打線へ据える意向。実戦なしの“ぶっつけ出場”で、キューバの至宝がベールを脱ぐ。
「すごく興奮している。日本で初めての試合で、いい結果を残したい」。この日、初めて本拠地で打撃練習を行い、柵越えは27スイング中5本。外角低めをバックスクリーン右に運んだ打撃を見た指揮官は「あそこまで持っていくなんて」と、あらためて仰天した。
既に他球団の映像を繰り返し見て研究を進めているという助っ人は、「素晴らしい投手ばかりだが、対応はできると思う」と自信を見せた。
ロッテの新外国人、アルフレド・デスパイネ外野手(28)が29日の日本ハム戦(QVC)で1軍デビューする。28日はQVCでフリー打撃を行い、29スイング中5本のサク越え。伊東監督は「6番・DH」での起用を示唆し、満員も予想される本拠地で“キューバ第3の至宝”がベールを脱ぐ。
これぞ世界の大砲だ。175センチ、104キロで体脂肪率18%の筋肉魔神は、外角低めの厳しい球を軽々バックスクリーン右へ。指揮官は「外角低めをあそこまで飛ばすのは見たことがない」とビックリ。左翼席上段に130メートル級の一発も放つなど、周囲の視線をくぎ付けにした。
ファンの期待も大きい。29日は前売り券が約1万枚売れており、2万8000人以上の観客で満員となる可能性もある。チケット、ビールが半額ということもあるが、通常の平日は多くて4000枚程度の売れ行きというから、注目度は高い。球団は同日から「デスパ カクテル」をQVCで販売。背番号Tシャツも8月5日から発売予定と「デスパ祭り」に期待だ。
24日に来日後の実戦不足を懸念されているが、キューバで約15〜20日前、所属チームの非公式試合に参加。本人いわく5試合で8打数3安打だったという。「日本で初めての試合、興奮している。本塁打が出れば乗れると思うけど、勝利に貢献することが大事」。国内リーグ通算220本塁打の打棒が、Bクラス脱出のカギとなる。
ロッテが、夏休み子供の夢応援企画として『好きな選手とふれあいながらマリーンズのお仕事を1日体験できる権利 for Boys and Girls』のチャリティオークションが実施。その参加者を募集している。
本チャリティオークションはAmeba公式オークション「パシャオク」にて実施され、収益は日本赤十字社千葉県支部に寄付される。 締め切りは7月29日(火)の午後10時で、企画詳細は以下の通り。
ロッテ岡田幸文外野手(30)と鈴木大地内野手(24)が29日にイオンモール幕張新都心内グランドモール3階「マリーンズ・オフィシャルコーナー」でイベントを行う。
11時15分開始。トークショーやサイン会、写真撮影会を予定している。
プロ野球の熊崎コミッショナーは28日、西武−ロッテ13回戦(26日・西武ドーム)で審判員への暴言により退場処分を受けたロッテの伊東監督に厳重注意と制裁金10万円の処分を科した。
6回に3−4と逆転された後の1死三塁で、秋山への4球目がファウルと判定されたことを不服とし、原球審に抗議した際に暴言を吐いた。
パ・リーグは28日、東京都内で臨時理事会を開き、来季交流戦の試合数などについて意見交換を行った。
交流戦については18試合への試合数削減を主張するセに対し、パは現行の24試合制の維持を求めている。24試合制で前後期の分離開催案などを検討し、村山良雄理事長(オリックス球団常務)は「現日程(24試合制)を基準にセ・リーグと詰めて、12球団のコンセンサスが取れるように努力する。ファンの声を受け止めながら対応したい」と説明した。
少し、はにかんだ。そしていつもの笑顔を見せた。7月21日、イースタンリーグの西武戦。2軍が本拠地を置くロッテ浦和球場には今季最多の534人が詰めかけた。「海の日」のこの日は、2軍もファンサービスを実施した。始球式、トークショー。そして目玉としてヒーローインタビューを行った。
ロッテ浦和球場初のお立ち台。そこに打のヒーロー・高濱卓也内野手と大嶺翔太内野手が招かれた。マイクを向けられた7年目の高濱は少し戸惑った表情で、しかし、ハッキリとした口調で話し出した。
「本当はマリンのお立ち台に立ちたいです。今は1日も早く1軍の舞台に上がりたい」。
2011年に阪神から移籍。07年の高校ドラフト1位。大型内野手として阪神時代から期待の高い選手だが、ここまでのほとんどを2軍で過ごしている。今季は5月14日に1軍昇格を果たしたが、4試合で10打数1安打。5月19日に登録抹消になった。1軍にいられたのは、わずか5日間。その悔しさは並々ならぬものがあったのであろう。
インタビューでは、自分自身に対する強い苛立ちを口にした。
「1軍に上がった時、結構、消極的な打撃で初球を打たなかったりというのがあったので…。今年から初球からどんどん打つというのを心がけていたのに。ファンの方々に本当に情けない姿を見せてしまった」。
イースタンリーグの首位打者という最高の形で1軍に昇格した。しかし、上の舞台では自分らしさをまったく見せられずに、チャンスを手に入れる事はなかった。自分本来の打撃スタイル。今年貫いている生き方。3試合でスタメン出場と、絶好のチャンスはあった。だが、その場で実践することが出来ない自分の気持ちの弱さ。それに対する苛立ちが、聞いているこちらに伝わってくるメッセージだった。
いつも2軍で彼が努力する姿を見ているファンからは「頑張れ!」と暖かい声援が次から次に飛んだ。その声を噛みしめるように締めくくった。
「ファンの人にもっと活躍した姿を見てもらいたいです。もっと腕を上げて、2軍で4割ぐらい打って呼んでもらえるようにしたいと思っています」。
決意の言葉に、夕刻のスタンドから拍手が沸き起こった。ロッテ浦和工場からのチョコレートの甘い匂いが流れ込んでくる独特のファーム球場が暖かい雰囲気に包まれた。
ベンチに戻ると、高濱がボソッと言った。「お立ち台は初めての経験でした。あわや、もありません。次は何とか1軍でやりたいですね」。
そして、お立ち台で語った思いをもう1度口にした。「自信をもって1軍に上がれたのに、いざ試合になると緊張した。打たないといけないという気持ちが強くなり本来の自分を見失ったと思います。本当に悔しかった」。
最近は、横浜高校で甲子園出場に向けて頑張っている7歳年下の弟の報道が目立つ。「弟に負けるなよ」と言われることも多い。ただ、自分は自分。弟は弟と冷静に応援している。メールでのやり取りがほとんどだが「成長しているなあと嬉しく思う」と優しい兄の表情を見せる。そして、自らは1軍のスピードに負けないようにひたすら振り込むガムシャラな日々を過ごしている。
「次、呼ばれた時は何が何でも、しがみ付きたい。そのために備えたいし、結果を出したい。だから、下で4割打つぐらいのつもりでやっています」。
帰り際、彼のリュックサックからお立ち台に上がった選手だけがもらえるキャラクター人形の顔がひょこっと出ていた。今回のイベントにと用意したものだ。
「可愛いですね。今度はこのヒーローマーくんを1軍でもらいたいです」。そう口にすると、笑顔で頭を下げて球場を後にした。その背中から強い思いを感じた。幸運は用意された心にのみ宿る。高い頂を目指し、努力し続ける姿勢に幸運の女神はきっと微笑んでくれるはずだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)