わたしはかもめ2014年鴎の便り(9月)

便

9月22日

ブラゼル、復帰メド立たず退団へ[報知]

ロッテのクレイグ・ブラゼル内野手(34)の退団が22日、決定的になった。昨季はシーズン途中入団で、チーム2位の11本塁打と貴重な長打力を発揮したが、今季は7月30日に鼠径ヘルニアの手術のため米国へ一時帰国。復帰に向けてリハビリを続けていたが、再来日のメドは立たなかった。今季成績は出場35試合で打率2割7分6厘、4本塁打、14打点。

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グライシンガー退団、今オフ右肩手術、引退の可能性も[報知]

ロッテのセス・グライシンガー投手(39)が今季限りで退団することが22日、確実になった。痛めている右肩の状態が良化せず、今オフに手術を受ける予定。回復状況などによっては引退の可能性がある。

日本通算64勝の助っ人は、昨季痛めた右肩のリハビリのため今春キャンプを2軍でスタート。キャンプ終盤に右肩の状態が悪化し、開幕後はブルペン入りと回避を繰り返していた。結局1、2軍を通じて1度も実戦登板しなかった。

ヤクルト時代の07年、巨人に移籍した08年ともに最多勝を獲得。ロッテでは12年に12勝(8敗)、昨季は5勝(4敗)をマーク。だが2年契約の切れる来季、球団は外国人枠の問題もあり、新たに契約を結ばない方針を固めた。

グライシンガーは周囲に、来季は日本でプレーするか、引退するかの2択だと話している。

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9・28ロッテ里崎引退式の指定席完売[デイリー]

ロッテ・里崎智也捕手(38)の引退セレモニーが行われる28日のオリックス戦(QVCマリン)の前売りチケットは、指定席が21日までに完売となった。

同球団によると、日本シリーズのチケットを除き、開幕戦などを含めて事前に指定席券が完売したのは例がないという。

当日は大入り満員が確実となり、2012年6月17日の阪神戦で記録した3万82人以来の3万人超えが予想される。

球団は「残りチケットが非常に少なくなっているので、これからチケット購入を希望されるファンの皆様には、早めの購入をお願いします」と話している。

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ロッテ・里崎の引退セレモニーで指定席完売!「大変ありがたい」[サンスポ]

今季限りでの現役引退するロッテ・里崎智也捕手(38)の引退セレモニーが行われる28日のオリックス戦(QVCマリン)の指定席券が22日、前売りで完売した。内野自由席、左翼外野席に若干枚を残すだけで、レギュラーシーズンの前売り指定券完売は異例。里崎本人も「大変にありがたいこと」と感激。

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28日マリンが里崎色に染まる!自身心待ち「楽しい1日に…」[スポニチ]

今季限りで引退を表明したロッテ・里崎のセレモニーが行われる28日オリックス戦は、QVCマリンが里崎一色に染まる。

この日から計13種類もの引退記念グッズを販売。目玉は引退会見で口にした「夢は超えられる」の言葉がプリントされたTシャツ(税込み2600円)。さらに背番号「22」にちなんでソフトドリンクと限定カクテルを220円で販売するほか、地元・徳島のご当地ラーメンも1日限定で登場する。里崎も「当日は楽しい1日にできれば」と心待ちにした。

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ロッテ里崎引退戦、大入り満員は確実[ニッカン]

ロッテは22日、里崎智也捕手(38)の引退セレモニーを行う28日のオリックス戦(QVCマリン)の指定席が完売したことを発表した。

内野自由席と左翼外野席に、わずかに残りがあるだけとなっており、大入り満員は確実な状況。日本シリーズのチケットをのぞき、開幕戦などを含めても事前に指定席が完売したことはないそうで、担当者は内野自由席についても「試合当日までは残ってないでしょう」と見通しを話した。

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ロッテ“里崎特需”!9・28引退試合の指定席完売[サンスポ]

ロッテは23日、今季限りでの現役引退を表明している里崎智也捕手(38)の『引退セレモニー』が予定される28日のオリックス戦(QVCマリン)の前売り指定席チケットが完売したと発表した。内野自由席、左翼外野席に若干の枚数を残すが、すでに当日は大入り満員が確実な情勢。球団によると、日本シリーズのチケットを除き、開幕戦などを含めても事前に指定席券が完売した例は過去にないという。

当日は大入り満員が確実で、2012年6月17日の阪神戦で記録した3万82人以来の3万人超えが予想される。

球団関係者は「残りチケットが非常に少なくなっているので、これからチケット購入をご希望されるファンの皆様には早めのご購入をお願いしたい」と話している。

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[千葉魂]男の哲学、世界一で証明、里崎と戦ったWBCの記憶[千葉日報]

いざ、チャンスが訪れた時に、準備をしていたかどうかでその人の人生は大きく変わる。それを誰よりも証明してくれたのが今月11日に引退を発表した里崎智也捕手だと思う。

「もう、終わったことを振り返っても仕方がないよ。時間が戻ってくる訳じゃないんだし。前を向こう。もし、この後、チャンスが訪れたとする。でも、こうやってずっと落ち込んでいたら、きっとそのチャンスをつかめないよ」。

今も鮮明に覚えている。あれは、2006年3月のことだ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に里崎は選ばれた。そして私も代表の広報スタッフの1人として、現地に赴いた。

3月15日、エンゼルスタジアム(当時)。試合後のロッカールームは静寂に包まれていた。日本は韓国に1−2で敗れ、決勝ラウンド進出の可能性はほぼ絶望となった。悔しさから誰もが言葉を失った。選手、コーチ、スタッフ、合わせて50名近くがいたロッカールームで声を発する人間はいなかった。音すら聞こえない。そんな沈痛な空間がそこに広がっていた。

宿舎に帰って自室に戻り、しばらく時間が流れた。スタッフの自分でさえ、敗れた現実に対しての心の整理ができなかった。選手の心境は計り知れなかった。深夜遅く、私の部屋に訪問者が来た。里崎だった。

日本代表の正捕手として、必死のリードをしての敗戦にさぞかし、焦燥しているかと思いきや、私の部屋のテレビをつけるとケロリとした表情を見せた。そして、先のコメントを発した。

「まだ、チャンスはゼロじゃないんだろ?だったら、もしかしたらあるかもしれないよ。それで日本が決勝ラウンドに行って、勝ち上がったら、面白くなるよ」。

里崎が言うように、翌日に行われるアメリカ対メキシコで、メキシコが勝てばルール上、日本が決勝ラウンド進出だった。しかし、メキシコはここまで0勝2敗。どう考えてもジータ、A・ロッドなど多数の大物メジャー選手を要するアメリカに勝つことは想像できなかった。

私だけではなく、チームの多くはそう思っていたに違いない。だから、返答することもなく、その後は英語で何を言っているかも分からないアメリカのバラエティー番組を2人、ただ、ボッーと見ていた。ブラウン管の向こうから聞こえる声は笑っていた。それが、また私を悲しい想いにさせた。アナハイムの夜だった。

結果は誰もが知る通りである。メキシコがアメリカに勝った。そして日本は決勝ラウンドに進出。韓国に勝利し、決勝でキューバを破り、世界一に輝いた。そして里崎はベストナインに選ばれ、世界一の捕手の座を射止めた。それはまさにわずかしかなかったチャンスを諦めず、虎視眈々と狙った結果の栄光だった。

準備をした心にのみチャンスは宿り、成功が訪れる。歓喜の瞬間、里崎は大きく両手を上げてガッツポーズした。世界一のカップをサンディエゴの夜空に掲げた。背番号「22」が信じ続けている哲学が正しいことを証明した瞬間でもあった。

「世の中に1つだけ平等なものがあるとすればそれは時間。その時間をどう使うか。有効利用するか。いい準備をして、いい努力をするか。それでその後の人生はきっと変わるよね」。

里崎はいつも自分に言い続けていた。ベテランになると今度は若手に口酸っぱく言っていた。あれから長い月日は流れた。ついにその時が近づいている。

9月28日のオリックス戦(QVC)。里崎がユニホームを脱ぐ。その笑顔で、勝負強さで、誰も真似できないようなファンサービスの数々で多くの人を喜ばせてきた男が野球選手としてのラストダンスを迎える。

今、改めてその哲学の1つ1つを振り返ってみる。色々ありすぎてなかなか整理ができない。それに、最後の舞台でもきっと新たな名言が飛び出すのだろう。その一語一句を聞き逃さないよう、心に刻みたい。そして、一緒に歩むことができた日々に感謝をしたい。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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