ロッテが15安打9得点で大勝し、最下位を脱出した。2−2の2回に失策と高浜の適時打で2点を勝ち越し、3回は犠飛、5回に角中のソロなどで2点を追加。7回は早坂の1号2ランで加点した。日本ハムは貯金がなくなった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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北海道日本ハム | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 2 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | x | 9 |
千葉ロッテの高浜が2回2死二塁で2試合連続となる適時打を放った。「必死でした。チャンスだったので打てる球は最初から狙っていた」と初球を右前に運んだ。5試合連続で先発のチャンスを与えられているだけに、25歳の内野手にとっては喉から手が出るほど結果が欲しかったはずだ。「打ち方は不細工でしたが、追加点が欲しい場面で打てて良かった」と振り返った。
3点リードの5回2死走者なし。右翼ポールを越す角中の大飛球は、千葉ロッテベンチの抗議によってビデオ判定へ。だが、審判団の答えはファウル。「ポールを巻いた」と思った角中は、口を真一文字に結んで打ち直しの打席に向かった。
1ボール2ストライクからの試合再開。左打者は「フォークを頭に入れ、直球にも対応できるように」と意識して日本ハム・鍵谷と再び相対す。 初球だった。甘く入った145キロを、5番打者は完璧にとらえる。今度は文句なし。ライナー性の打球はぐんぐん伸び、右中間席に飛び込んだ。「上手く体が反応してくれました」。自賛の一撃だった。
プロの意地を見たQVCマリンは最高潮に沸き、伊東監督は指を2本立てて角中を出迎えた。「練習から強い打球をスタンドまで飛ばしていたけれど、あそこで打つとは見事。びっくりした」とうなった。
「すごいと思ったか?いやー、ちょっとだけ思いましたね」。お立ち台でこう言ってファンを笑わせた角中はクライマックスシリーズへ、わずかな可能性を捨てていない。「諦めている選手はいない。最後まで頑張りたい」。残り4試合、全勝を誓った。
ロッテ・角中が意地を見せた。5回2死走者なし。1ボール1ストライクからの3球目。内角高めの146キロ直球を完璧に捉えた打球は、高さ17メートルの右翼ポール上を通過したが判定はファウル。微妙な当たりはビデオ判定でも覆らなかった。
打ち直しの4球目。高めの145キロ直球を強振し、今度は右中間席に文句なしの7号ソロを叩き込んだ。「まさか、ですよ。自分でもちょっと凄いなと思った。ファウルの方が理想的な打球だったけど」。この一発でサイクル安打にリーチをかけたが、第4打席は空振り三振。「サイクル安打はだいぶ頭にあった。でも、1番難しいやつ(三塁打)を残しちゃったから」とおどけた。
負ければCS進出が完全消滅する背水の一戦で、打線が15安打9点と爆発。3連勝でチームは5位に浮上した。
男・角中が魅せた。5回2死。右翼ポール際の大飛球はファウル。ビデオ判定後、仕切り直しの“初球”だった。カウント1‐2から右中間へ、“正真正銘”のアーチを叩き込んだ。
改めてファウルを宣告され、落胆のどよめき冷めやらぬ中、角中はやってみせた。「ファウルから三振だったら恥ずかしいなと思ったんで。バットに当てようと思いました」。打ち直しで、文句なしのアーチ。「1発目の方が感触は良かったんですが。再開後は頭にはフォークを入れておいて、初球にも対応できるようにしていたので、うまく体が反応できました」と“ドヤ顔”で振り返った。
敗れればCS進出の可能性が完全消滅してする危機にあったが、鮮やかな一撃が勝利をもたらし、ロッテは土俵際で生き残った。角中は、「(CS出場の可能性は)限りなくゼロに近いですけど、ゼロではないので。全部勝つつもりで」と力強く誓った。
ロッテ・角中が5回の7号ソロを含む3安打&2打点。その一発が“奇跡”だった。カウント1−1からの一撃は右翼ポールの上を通過したように見えたが、判定は「ファウル」。約5分間のビデオ判定に持ち込まれたが、結局、覆らずにカウント1−2から試合再開。その初球を今度は文句なしに右中間席に突き刺した。何とも格好がよすぎる“打ち直し”。「自分の中では1打席で2発打ったと思うようにします」とご機嫌だった。
ロッテ・岡田幸文外野手(30)が1回先頭で迎えた第1打席で、右翼に大飛球。「感触もないほどのいい当たり。マジで“いった”と思いました」という抜群の好感触だったが、打球は無情にも失速。右翼フェンス上部の金網に当たる二塁打となった。あと1メートル足りなかった。
プロ通算588試合、1865打席目。更新を続けていたデビューからの『連続打席無本塁打』の日本記録へついにピリオドが打たれたかに見えた快音だったが、岡田にとっては“幻の一発”となってしまった。
それでも、試合はこの一撃から先制して、日本ハムに快勝。岡田は「挑戦は諦めません。いつかは全力疾走ではなく、ゆっくりとダイヤモンドを回ってみせます。もっとも、これでカン違いせず、ちゃんと塁にでることも率先してやっていきます」と気を取り直していた。
ロッテの角中が“打ち直し”で鮮やかな本塁打を放った。5回2死走者なしから速球を右翼ポール付近にはじき返したが、判定はファウル。微妙な当たりはビデオ判定でも覆らなかった。
抜群の集中力を見せたのはこの後だった。再開直後の速球を今度はきっちり右中間席にたたき込んだ。「フォークボールを待っていたが、体がうまく反応してくれた」とにっこり。伊東監督も「あれは見事だった」と脱帽するしかなかった。
ロッテは24日、日本ハム22回戦(QVCマリン)で今江敏晃内野手(31)が守備で左ふくらはぎを打撲、ルイス・クルーズ内野手(30)が守備で左手親指を捻挫、西野勇士投手(23)は試合前に右肩痛を訴えた。3選手とも、25日の出場は当日の様子をみて決める。
ロッテの守護神・西野が24日、右肩痛を訴えた。チームは今季あと4試合を残しているが、30セーブを挙げている絶対的守護神が不在のまま残り試合を戦うことになりそうだ。
伊東監督は「右肩が痛いと訴えてきた、投げられる状態ではなかった」と説明。この日の日本ハム戦も9回はセットアッパーの大谷が代役を務めた。「今、抑えをやれるのは大谷しかいない。明日以降、様子をみます」と指揮官。チームは負けられない状況が続いているが、終盤戦で手痛い離脱となった。
ロッテ・岡田のデビューから1865打席目でのプロ1号本塁打まで、あと1メートルだった。
24日の日本ハム戦(QVCマリン)での初回。先頭で136キロの内角直球をとらえた打球は右越えへ。本塁打かと思われたが、フェンスに直撃し、2塁打になった。「プロに入って1番の感触だった。走っているときに、フェンスに当たる“ガシャン!”という音が聞こえて…。何だよ!ってね」。デビューから本塁打なしの日本記録の保持者。広いQVCマリンがゆえに、記録ストップとはいかなかった。
その後は、岡田らしく2本の内野安打を放って猛打賞をマークして勝利に貢献した。「1打席目は本塁打にならなかったけど、先制点につながったのでよかった。いつかはダイヤモンドをゆっくり回りたいですね。楽しみはとっておきましょう」と笑顔だった。
ロッテはクルーズが6回の守備で左手を痛めて途中交代した。千葉県習志野市内の病院で検査を受け、左手母指の捻挫と診断された。
ロッテの高浜が2回2死二塁で2試合連続となる適時打を放った。「必死でした。チャンスだったので打てる球は最初から狙っていた」と初球を右前に運んだ。
5試合連続で先発のチャンスを与えられているだけに、25歳の内野手にとっては喉から手が出るほど結果が欲しかったはずだ。「打ち方は不細工でしたが、追加点が欲しい場面で打てて良かった」と振り返った。
プロ入り以来、本塁打なしの連続記録を更新中のロッテ岡田幸文外野手(30)が、惜しい当たりを放った。
1回、甘く入った速球を引っ張った。「感触がなくて、これかなって思った」と、本人も本塁打を予感した当たりが右翼席へ飛んだ。しかし、一塁をまわったところで「ガシャン」とフェンスに当たった音が聞こえたという。「そんな甘くないですね」と、1865打席目にして最も本塁打に近づいた瞬間を振り返った。
ロッテ角中勝也外野手(27)が本塁打を打ち直した!?
5回2死走者なしの場面で打った大飛球は右翼ポール際へ。ポールの上を越えていくような当たりだったが、ビデオ判定の結果ファウル。右翼席のロッテファンからブーイングが鳴り響く中、角中は直後に右中間へ強烈な当たり。文句なしの本塁打で、ファンを歓喜させた。「自分ではポールを巻いたと思ったのですが…。再開後は、頭にフォークを入れておいてストレートにも対応できるようにしていたので、うまく体が反応してくれました」とコメントした。
ロッテは24日の日本ハム戦をアパホテルスペシャルデーとして開催した。QVCマリンから最も近いアパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)では窓にロッテのマーク「M」が浮かび上がるウインドーイルミネーションの演出がされた。
ロッテは現役引退を発表した里崎智也捕手(38)の引退ポスターの作成を急遽行った。
26日に完成し、27日には球場や周辺に掲示される。またマリーンズ公式ユーチューブチャンネルでは、過去の懐かしの映像を日々、更新しながら公開している。
映像は引退会見直前のロッカーでの様子や、05年リーグ優勝の際のビールかけなどがアップされている。
ロッテは今季限りでの現役引退を発表した里崎智也捕手(38)への感謝を込めた「ありがとう 里崎」ポスターを製作した。
28日に行う引退セレモニーを前に、26日までに500部を完成させ、27日にはQVCマリンフィールド内と、その周辺に一斉に張り出すという。
また、球団公式YouTubeチャンネルでは、里崎のメモリアル映像の公開を開始。引退会見直前のロッカーの様子、05年リーグ優勝のビールかけやVパレード、過去のスタメン登場など懐かしの映像を中心に様々な映像を更新しながら公開し、引退セレモニーへのムードを高めていく。
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会が24日、都内で意見交換会を行い、野球協約が定めた減額制限を超える選手契約に「5日間」の猶予期間をつくることで大筋合意した。
10月6日の12球団実行委員会で承認する。減額はその年度の参稼報酬(年俸)から1億円を超える選手は40%、1億円以下は25%までと制限しているが、選手の同意があれば契約できる。
ただ、選手側に選択肢がないケースも多く「家族に相談したり、考える時間も必要」(松原徹選手会事務局長)と改善を求めていた。新ルールでは球団は通達後5日間はその選手と契約を交わすことができない。