わたしはかもめ2014年鴎の便り(9月)

便

9月29日

石川、新人王なら憧れの臼田あさ美と対談も「マジっすか?」[スポニチ]

「ニンジン作戦」で新人王だ。ロッテの石川が、今季最終戦となる10月1日の西武戦(QVCマリン)で先発する。

パ・リーグ新人トップの10勝目に向け「最後なので、勝って終わりたい」と気合十分。そんな右腕が新人王のタイトルを手にすれば、ご褒美が。タレント・臼田あさ美(29)の大ファンで「臼田さんとの対談などを検討する」と球団関係者。それを聞いた石川は「マジっすか?テンション上がります!」と目の色を変えていた。

ページトップ

ロッテ、石川の新人王へニンジン作戦[デイリー]

ロッテが石川の新人王奪取へ“ニンジン作戦”で気合を高める。

2桁勝利に王手をかけている右腕は、今季最終戦となる10月1日の西武戦で先発予定で、勝てば勲章に近づく。球団は石川が新人王獲得となれば、石川が大ファンのタレント・臼田あさ美との対面を企画する考えで、右腕は29日、「かなり気合が入ります」と意気込んだ。

ページトップ

クルーズが帰国、来季の契約は未定[報知]

ロッテは29日、クルーズが帰国したと発表した。左手を痛めて25日に出場選手登録を外れていた。来季の契約は未定。来日1年目の今季は126試合に出場して打率2割3分8厘、16本塁打、61打点だった。

ページトップ

ロッテ・クルーズが帰国、球団は来季も契約を結ぶ方針[サンスポ]

ロッテのルイス・クルーズ内野手(30)が29日、成田空港発の便でメキシコに帰国した。球団は来季も契約を結ぶ方針。

ページトップ

[千葉魂]飛躍の裏に伝説スピーチ、決意のバリカン、大谷変えた[千葉日報]

どうしようか、悩んだ。最後の最後で決断した。やっておけばよかったと悔いが残らないように。周りからどう思われてもいい。失笑されてもいい。ただ、自分の存在をアピールできたら、それでいい。大谷智久投手は最後に自分で自分の背中を押した。昨年11月20日のことだ。

「オギ(荻野貴)、ちょっと部屋に来てくれないか。社会人時代にやったアレをやって欲しいんだけど…」。

秋季キャンプ打ち上げ2日前のことだった。練習が終わり、宿舎に戻ると社会人時代(トヨタ自動車)の後輩・荻野貴外野手を部屋に呼んだ。その言葉の意味を、荻野貴はすぐに理解した。決意の強さを感じた。そしてバリカンを片手に、先輩の髪をバッサリと刈った。頭は一瞬にして丸刈りになった。

「トヨタ時代も都市対抗の前の決起集会とかで、よくやっていたんです。チームを盛り上げるために。まあ、自分の中で持ち芸のようなもの。プロに入ってからはなかなかそういうことをする機会はなかったけど、現状の自分の存在感の薄さを何とかするためには野球以外でも監督の目に留まる必要があると思いました。本当に悩みましたけどね」。

伊東監督就任1年目の2013年シーズンは腰の痛みもあり、不本意なシーズンに終わった。首脳陣にアピールできず、どこか肩身の狭い思いをした。1軍はわずか14試合の登板。来年14年は勝負の年になる。そう思った大谷は秋季キャンプでの猛アピールを考えた。それでも、時間だけが過ぎた。目立った存在感を見せられないでいた。そんな時、練習後の宿舎で1人15分程度のスピーチが選手全員に課せられた。

1日に数人ずつ。大谷の出番はキャンプ打ち上げの2日前。なにを話せばいいか?ただ、意気込みを語るだけでは今の自分には物足りない。悩みに悩んだ末に思い出したのが、社会人時代の一発芸だった。丸刈りになった頭だが、Vの字に髪を残した。そして首脳陣、選手の前で語り出した。

「僕はプロ入りしてからずっと、髪を短くしています。そしてこれからも引退するまでこのままでいます。気合です。楽だからです。髪型を悩まなくていいからです」。

髪を短くしている理由をユーモアたっぷりに長々と語り、最後に頭を下げた。するとVの字に残った髪がクッキリと見えた。会場は爆笑の渦となった。

翌日だった。ブルペンに向った大谷は驚いた。いつもボールを受けてくれるブルペンキャッチャーがいない。そこに仁王立ちしていたのは伊東監督だった。

「あのスピーチを聞いてね。オレも感じるものがあった。話終った後のアイツの顔が忘れられない。スッキリしていた。大人しい選手に見えていたけど、こんな一面があるんだと。アピールしたいという強い想いを感じたよ」。

伊東監督は懐かしそうに昨年の秋を振り返った。「さあ、来い!」と指揮官は力強く構えた。「このミットを突き破るぐらい投げてみろ!」「ええ球や!それを続けろ!」。小気味のいいミット音が響き渡り、1球ごとにかけ声が飛ぶ。アウトコース低め。指揮官はそこにミットで何度も要求した。「アウトローはピッチングの基本」。無言の檄だった。160球。時間にして1時間弱。大谷は感じたことのない手応えを感じた。

「今年、好調な理由をよく聞かれます。あの時のブルペンですね。前日に何とか監督にアピールをしたいという一心で勇気を出してスピーチをして、翌日に監督にボールを受けてもらった。嬉しかったです。そして監督の要求するところに投げているうちに、ああ、これだな、この球だなと思えるようなものがあったんです。自分の中で手応えを感じた」。

伊東監督がブルペンで実際に投手のボールを受けるのは就任後、これが初めてのことだった。大谷は今季49試合に投げて、防御率1.94。不動のセットアッパーとしてチームの勝利に貢献している。

飛躍のキッカケは?そう聞かれるとチーム関係者は口をそろえる。「あの伝説のスピーチだろうね。あれで、何か吹っ切れたんだよ」。どんな世界でも活躍のキッカケは意外なところにあるのかもしれない。大谷は勇気を振り絞った結果、今の成績を収めている。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

ページトップ