わたしはかもめ2014年鴎の便り(10月)

便

10月12日

前ロッテ・里崎氏の引退試合に完全密着、球団がYou Tubeにアップ[サンスポ]

ロッテは12日、球団公式の「You Tubeチャンネル」に、今季限りで現役を引退した前捕手・里崎智也氏(38)の引退試合となった9月28日のオリックス戦(QVCマリン)と、その舞台裏映像を同日より試合前編、試合中とセレモニー編、正面ライブ編の3部に分けてアップしたと発表した。

引退試合当日の里崎氏に1日“完全密着”。ロッカーでの様子などを公開している。

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里崎引退試合をYouTubeにアップ[ニッカン]

ロッテは12日、公式You Tubeチャンネルで、9月28日に行われた里崎智也捕手(38)の引退試合舞台裏映像をアップしたことを発表した。

試合前編、試合中及びセレモニー、正面ステージでのライブの3部に分けて公開。舞台裏極秘映像が盛りだくさんとなっている。

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里崎引退試合と舞台裏映像をユーチューブで公開[報知]

ロッテは12日、球団の公式ユーチューブチャンネルで、9月28日に行われた里崎智也捕手(38)の引退試合・舞台裏映像を3部に分けて公開した。

公開されたのは試合前編、試合中・セレモニー編、正面ライブ編の3部。16年間の現役生活、最後の1日に密着した映像となっている。当日のロッカー裏の秘蔵映像や、試合後に約5500人の前でライブを開催して3曲を熱唱した“アイドル里崎”の映像などが見られる。

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[千葉魂]吉田、苦しんで光見つけた、ルーキー捕手の笑顔が消えた日[千葉日報]

最終戦の試合後、誰よりも遅くまで球場に残っていた。ミーティング、打ち込みなどのメニューを終えると、汗だくになりながら誰もいなくなったロッカールームに戻ってきた。吉田裕太捕手(23)のプロ1年目が終わった。

「内容の濃い1年でした。良かったことも、悪かったこともありました。最後に1軍でいい形で終われたのは良かったです」。

シーズン最終戦。久しぶりにスタメンマスクを被った。同じく新人の石川歩投手(26)とバッテリーを組んだ。思えば石川のプロ初勝利も吉田がマスクを被った。シーズン前から一緒にいる時間が長く、食事に出かけては「一緒にバッテリーを組めたらいいですね」と石川と熱く夢を語り合った。あれから月日は流れた。もう最終戦だった。

久しぶりに得たチャンスで、吉田はどうしても結果を出したかった。新人王の有力候補である石川には10勝目が懸かっていた。9勝で終わるのと、2桁勝利で終わるのでは大きな違い。今季の総決算の思いで必死にリードした。

打つことはできなかったが、石川をプロ初の完封勝利へと導いた。試合後、「ありがとう」と石川に握手を求められた。これまでの苦悩が吹き飛んだ気がした。そして、来年に向けて何か手応えをつかんだ気がした。

開幕1軍を果たし、5月3日の西武戦(QVC)では早々にプロ1号本塁打を放つなど順風満帆なスタートに見えた。だが、プロ野球は甘くなかった。打撃不振、リード面での悩み。守備のミス。蓄積された疲労。次から次へと悩みの種が増えていった。いつしか吉田の表情から笑顔が消えた。

「毎日、悩んでいましたね。ずっと考えていた。こんなに野球のことで悩んだのは初めてかもしれません。眠れなかった。やっと眠れたと思ったら、夢に出てくるんです。それで、目が覚める。そんな日々でした」。

チャンスで打てない夢。自分のリードで打たれる夢。悪送球をしたり、ボールを後ろに逸らす夢。満員のスタンドの冷たい視線が胸に突き刺さり、目を覚ます。いつもそんな夢だった。唯一、現実から離れ、心を落ち着かせる時間であるはずの睡眠の時間までも、いつしか苦しみに変わっていた。真っ暗の自室でその度にため息をついた。苦しかった。

試練は続いた。7月9日の西武戦(西武ドーム)で右足首の靭帯を損傷。2軍落ちした後は3歳年下の田村龍弘捕手が代わるように1軍に昇格し、サヨナラヒットを放つなど活躍を見せていた。スタメンで固定して起用されるようになっていた。

「ファームでの試合や練習を終えて、なるべく1軍の試合を見るようにしていました。田村の活躍は正直、悔しかったです。テレビで見ていて、すごく悔しかった」。

再昇格したのは9月下旬。2ヶ月以上も時間を要した。ただ、その時間に考え、気持ちを整理し、自分を見つめ直した。基本から徹底的に反復練習を繰り返し、他球団も含めた捕手のリードを研究した。だから最終戦で与えられたチャンスで、どうしても結果を出したかった。来年に向けて光を見出したかった。悔しさをぶつけたかった。

「失敗したことの方が多かったけど、最終戦のように良かったこともあった。そういう部分も大切にしながら、オフはしっかりと反省して、体をつくって来年に挑みたい。あと、プロは気持ちの切り替えですね。毎日、試合があるので。今年のように引きずっていてはダメ。しっかりと反省するところはして、いかに新しい気持ちで次の日を迎えられるか。そういう部分も結構、大事だと痛感しました」。

悩み、苦しみ、悔しい思いをしたルーキーイヤー。華やかな新人王争いとは、かけ離れた切ない日々にも、今振り返ると、前向きになれる吉田がいた。「苦しくも濃い日々」。それをどう2年目に生かせるか。それは自分次第。着替えを終え、球場を後にする吉田が久しぶりに笑顔を見せた。「明日から頑張ります!」。若さは全ての苦しみを吸収できる。きっと、いつか笑って、悪夢にうなされた日々を振り返る日は来る。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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