26日、都内で表彰式「NPB AWARDS 2014」が行われた。
ロッテ石川歩投手(26)が26日、パ・リーグの最優秀新人に選ばれた。243票中155票を集める圧勝。「自分が取れるとは思っていなかった。壇上からの眺め? 絶景でした」と喜びを口にした。
新人の頂点に立った男は、漆黒の巨大なJEEPを愛車にする。時にそれを「黒王号」と呼んだ。漫画・北斗の拳に世紀末覇者として登場するラオウの愛馬の名前だ。冗談交じりだが、絶対的な力を持つ男に自分をなぞらえ、強さを欲した。「10勝したけど、8回も負けたのが悔しい。少しでも負けを減らしたい」と、常勝を目標に掲げた。
ヤンキース田中と同じ88年生まれも、社会人までほぼ無名の存在。遅れて来た大物は、高校2年春、肋骨の疲労骨折から始まった数々の挫折を思い出した。「こんな僕でも夢を持って続けていればプロ野球選手になれる」。慢心してしまった社会人2年目に、ドラフトにかからなかった悔しさもバネにした。ラオウのように尊大ではないのは、そんな経験を乗り越えてきたからだ。
祝福は各所から届いた。「新人王取らないとダメよ〜、ダメダメ」と激励されていた日本エレキテル連合からは「一生に1度しか取れない新人王おめでとうございます。来季もこの調子でいかなきゃダメよ〜、ダメダメ」と、さらなる応援を受けた。来季は開幕候補にも名が挙がる。「自分には荷が重いけど、そう言ってもらえるのは嬉しい。相応しい投手になりたい」。勝負の2年目、覇道を突き進む。
NPBアワーズ(26日、東京都内のホテル)天国で「大正力」こと正力松太郎さんも喜んでいるはずだ。富山県出身で巨人…いや、近代プロ野球の“生みの親”。その同郷の後輩、石川が同県第1号となる新人王に輝いた。
「素直に嬉しい。地元の皆さんにはいつも応援してもらってますし、決して自分1人では取れなかった賞だと思います」。ロッテでは2012年の益田以来、2年ぶり8人目。パ・リーグでは14年連続の投手受賞。2桁の10勝(8敗)を挙げた石川が“牙城”を守った。
ひな壇での記者会見。石川は「絶景でした」と笑わせた。“マリンの五右衛門”としてすっかり、お約束となったお立ち台でのフレーズだ。
富山県立滑川高時代は無名だった。愛知・中部大でも入学からしばらくは雑用係。素質が開花したのは社会人の東京ガスに進んでからだった。「そんな僕でも、目標を失わずに頑張ればプロ野球選手になれる。それを富山県の野球少年達に伝えたい」。石川の言葉に実感がこもった。
来季は伊東監督が「開幕投手候補の1人」と推す。そして次に目指すは球界の最高栄誉「正力松太郎賞」(賞金500万円)だ。「どれぐらい活躍すればいただけるんですか?とんでもない活躍?がんばります」。石川がさらなる高みを目指す。
新人王に輝いた石川にとっては、バラ色のオフが待つ。契約時の出来高5000万円の『満額受領』はもとより、年俸も1500万円から3倍増の4500万円ラインが見込まれる。「あまり深く考えていないので…。本当に分からない」といいながらも、笑みがこぼれる。シーズン中には約500万円でマイカーを購入し、今オフには球団寮を出て独立。私生活でもプロとしての磨きをかける。
パ・リーグの新人で唯一の10勝を挙げて新人王の栄冠を手にした「幕張の石川五右衛門」ことロッテ・石川。表彰式の壇上からの景色の感想を聞かれると、シーズン中のお立ち台同様に決めゼリフを吐いた。
「絶景でした。一生で一度しか獲れない賞。今年の新人の中で1番ということなので嬉しい」。
アマ時代はエリート街道と縁遠い野球人生だった。滑川、中部大では無名の投手で、東京ガス入社後2年目にもドラフト指名漏れの憂き目を味わった。「悔しかったですね。そこから一切遊ばなくなりました」。そして、昨年の都市対抗野球で一気に注目を集め、ドラフトではロッテ、巨人が1位指名で競合するまでの投手に成長した。「有名でもなく、うまくもなかったけど、夢を持ち続ければプロになれることを伝えたい」。ちょうど1年前、絵馬に「新人王」という言葉を書き、まさに有言実行だった。
ロッテからドラフト7位で指名された高崎健康福祉大高崎の脇本が群馬県高崎市内の同校で入団交渉し、契約金2000万円、年俸480万円で合意した。
高校通算57本塁打のパワーと俊足を兼ね備える外野手。打者としては同じ左打ちでノーステップ打法の角中、守備で岡田、走塁では荻野を目標に掲げ、「1年目から1軍に呼ばれるように頑張りたい」と意気込んだ。
ロッテでは12年益田以来、8人目(毎日時代も含め)の新人王に輝いた石川歩投手(26)が、控えめに来季の開幕投手を見据えた。今季はパの新人で唯一の10勝(8敗)。来季の開幕投手候補に挙がるが「荷が重いです…。でも、相応しいくらいの投手になりたい」と苦笑いで決意を語った。
今季まで5年連続で開幕投手を務めた成瀬がFA退団。来季、伊東監督らが自身を開幕候補に考えていることを伝え聞き「そう言ってもらえるのは嬉しい」と“五右衛門”は意欲を示した。
東京ガスの先輩である巨人・片岡とは、自主トレなどで顔を合わせる間柄。今季の対戦は6打数2安打だったが「打たれた印象が残っている。良い打者なので抑えたい」と、早くも闘志。「10勝したけど、8回負けている。そこが1番悔しいところ」と来季に気持ちを向けた。
まばゆいばかりの無数のフラッシュに、石川は頬を紅潮させた。「一生に1度しか獲れない賞。その年の新人の中で1番ということなので嬉しい」。わき上がる喜びを素直にかみ締めた。
開幕から先発ローテ入りし、新人トップの10勝(8敗)をマーク。さらにルーキーで唯一、規定投球回数に達した。球団では12年の益田以来2年ぶりの新人王。得票数では次点の西武・高橋に100票差以上をつけ、文句なしの受賞だった。
ヤンキース・田中、広島・前田健らと同じ『黄金の88年組』だが、高校、大学では全国的に無名の存在だった。入社した東京ガスで頭角を現し、昨秋のドラフトで1位指名で巨人と競合。遅咲きの右腕は、勲章を手にし「ロッテで良かった」と笑顔を見せた。
晴れ舞台からの眺めを「絶景でした」と、おなじみの決めぜりふで振り返った石川。「またこの場所に戻ってきたい。今度は最多勝とか獲れるようになりたい」とさらなる目標を描いた。
NPBアワーズ(26日、東京都内のホテル)ロッテの石川は柔和な笑みを浮かべながら「目の前の試合に全力で向かっていた結果が成績につながったと思う」と喜びをかみしめた。
東京ガスからドラフト1位で入団し、力のある速球とシンカーを武器にチームトップの10勝を挙げる活躍を見せた。「僕は高校まではそんなにうまくなかった。夢を持って続けていれば、プロになれるぞというのは伝えたい」と子供達にメッセージを送った。
今季は12球団のルーキーで完投勝利一番乗りを果たすなど存在感を示した一方、試合をつくれずに中盤までに降板するケースもあった。来季に向け「安定感を増して信頼される投球をしたい。負けを減らしていきたい」と力を込めた。その上で「1軍で1年間戦うのが目標。自分の球を投げること。そこから数字はついてくる」と2年目の青写真を描いた。
NPBアワーズが26日、都内のホテルで行われ、ファーム日本一に輝いたロッテが各賞を独占した。
その中でも首位打者賞(.355)、最高出塁率賞(.438)、技能賞の3冠に輝いたロッテの高浜卓也(25)は「コンベンションは初めて。今年の目標が、2軍で結果を出すことだったので、最後は1軍でも試合に出られて自信になた。来季につながるシーズンだった」と語った。
今季高浜は1軍でも36試合に出場し、69打数16安打、7打点で打率も.232を記録した。
来季については「1軍で、二塁で出場したい。来年は勝負の年。ファームの試合に出ないくらいの気持ちでいる」とキッパリ。ファームの表彰式は昼間で、1軍の表彰式は夜に行われることから「いずれは1軍でタイトルを取って表彰されたい」と“夜の男”になることを誓った。
今季のパ・リーグ新人王に、ロッテ・石川歩投手(26)が選ばれた。
石川は昨秋、東京ガスからドラフト1位で入団。今季開幕から先発ローテ入りし、リーグ新人トップの10勝(8敗)を挙げた。
石川は、都内で行われた記者会見に出席し、「一生に1度しか獲れない賞。その年の新人の中で1番ということなので嬉しい」と感激の言葉を発した。
ロッテからの新人王輩出は、一昨年の益田直也投手以来2年ぶり。
ロッテは26日、ドラフト7位指名した健大高崎・脇本直人外野手(18)と、群馬県高崎市内の同校で、契約金2000万円、年俸480万円で契約したと発表した。背番号は12月に行われる入団会見で発表される。
脇本は「1年目から1軍で呼ばれるように日々、頑張って練習をしていきたいと思います。打つ方は角中選手、守りでは岡田選手、走るのは荻野選手のようになるのが憧れで目標です」とコメントした。(金額は推定)
ロッテの石川歩投手(26)が26日、今季のパ・リーグ新人王に輝いた。都内のホテルで表彰を受け「一生に1度しかとれない賞。自分がとれると思っていなかったので、嬉しいです」と表情を崩した。
東京ガスからドラフト1位で入団した今季は、開幕ローテーション入り。パの新人で唯一の2ケタ勝利を挙げるなど10勝8敗、防御率3.43の好成績を残したが「10勝しているが、8回負けている。もっと安定感ある投手になりたい」と課題を挙げた。
ロッテがドラフト7位で指名した高崎健康福祉大高崎高の脇本直人外野手(18)=180センチ、80キロ、右投左打=の入団が26日、決まった。契約金2000万円、年俸480万円で合意した。
脇本は球団を通じて「1年目から1軍に呼ばれるように日々、頑張って練習をしていきたい」とコメントした。(金額は推定)
千葉ロッテマリーンズは11月26日、群馬県高崎市内の高崎健康福祉大高崎高校校舎内にてドラフト7位指名の脇本直人外野手(高崎健康福祉大高崎高校)との契約が完了した。背番号は入団会見にて発表となる。
脇本選手は「1年目から1軍で呼ばれるように日々、頑張って練習をしていきたいと思います。打つ方は角中選手。守りでは岡田選手、走るのは荻野選手のようになるのが憧れで目標です。自分が活躍することで、群馬県民の方々が皆さん、ロッテファンになってもらえるぐらい頑張りたいです」とコメントした。
この日は地元、群馬県のメディアが多く集まるなど、地元の期待の高さがうかがえる。同じノンステップ打法で憧れの存在で2012年のパ・リーグ首位打者の角中勝也外野手のような存在を目指す。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||||||
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選手名 | 球団 | 1位 | 2位 | 3位 | 点数 | 選手名 | 球団 | 1位 | 2位 | 3位 | 点数 |
菅野智之 | 巨 | 201 | 33 | 11 | 1115 | 金子千尋 | オ | 125 | 58 | 28 | 827 |
山田哲人 | ヤ | 21 | 65 | 44 | 344 | 柳田悠岐 | ソ | 39 | 40 | 34 | 349 |
メッセンジャー | 神 | 9 | 23 | 17 | 131 | 大谷翔平 | 日 | 35 | 26 | 38 | 291 |
呉昇桓 | 神 | 7 | 11 | 24 | 92 | 五十嵐亮太 | ソ | 17 | 27 | 21 | 187 |
坂本勇人 | 巨 | 4 | 17 | 14 | 85 | 糸井嘉男 | オ | 3 | 31 | 35 | 143 |
長野久義 | 巨 | 4 | 15 | 17 | 82 | サファテ | ソ | 8 | 16 | 15 | 103 |
ゴメス | 神 | 2 | 16 | 14 | 72 | 内川聖一 | ソ | 10 | 10 | 6 | 86 |
マートン | 神 | 6 | 8 | 13 | 67 | 李大浩 | ソ | 3 | 7 | 9 | 45 |
菊池涼介 | 広 | 2 | 12 | 13 | 59 | 中村晃 | ソ | 0 | 6 | 3 | 21 |
鈴木尚広 | 巨 | 3 | 4 | 13 | 40 | 佐藤達也 | オ | 0 | 2 | 5 | 11 |
杉内俊哉 | 巨 | 2 | 6 | 3 | 31 | 松田宣浩 | ソ | 2 | 0 | 0 | 10 |
阿部慎之助 | 巨 | 2 | 6 | 0 | 28 | 中田翔 | 日 | 0 | 1 | 5 | 8 |
山口鉄也 | 巨 | 2 | 3 | 1 | 20 | スタンリッジ | ソ | 0 | 2 | 1 | 7 |
エルドレッド | 広 | 1 | 3 | 3 | 17 | 大隣憲司 | ソ | 1 | 0 | 0 | 5 |
鳥谷敬 | 神 | 1 | 2 | 3 | 14 | 平野佳寿 | オ | 0 | 1 | 2 | 5 |
丸佳浩 | 広 | 0 | 3 | 0 | 9 | メヒア | 西 | 0 | 0 | 5 | 5 |
マシソン | 巨 | 0 | 1 | 3 | 6 | 則本昂大 | 楽 | 0 | 1 | 1 | 4 |
前田健太 | 広 | 0 | 1 | 3 | 6 | 岸孝之 | 西 | 0 | 1 | 0 | 3 |
村田修一 | 巨 | 0 | 1 | 0 | 3 | 中村剛也 | 西 | 0 | 1 | 0 | 3 |
岩田稔 | 神 | 0 | 1 | 0 | 3 | ペーニャ | オ | 0 | 0 | 1 | 1 |
福原忍 | 神 | 0 | 1 | 0 | 3 | 陽岱鋼 | 日 | 0 | 0 | 1 | 1 |
山井大介 | 中 | 0 | 1 | 0 | 3 | 銀次 | 楽 | 0 | 0 | 1 | 1 |
田中広輔 | 広 | 0 | 0 | 1 | 1 | 白票 | 0 | 13 | 32 | 71 | |
山本昌 | 中 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||||
雄平 | ヤ | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||||
白票 | 0 | 34 | 68 | 170 |
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||
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選手名 | 球団 | 得票数 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
大瀬良大地 | 広 | 217 | 石川歩 | ロ | 155 |
又吉克樹 | 中 | 25 | 高橋朋己 | 西 | 46 |
福谷浩司 | 中 | 16 | 森唯斗 | ソ | 31 |
三上朋也 | デ | 5 | 上沢直之 | 日 | 5 |
小林誠司 | 巨 | 1 | 森友哉 | 西 | 2 |
一岡竜司 | 広 | 1 | 松井裕樹 | 楽 | 2 |
グリエル | デ | 1 | 吉田一将 | オ | 1 |
該当者なし | 1 | 加藤翔平 | ロ | 1 |
日本野球機構(NPB)は26日、都内ホテルで行われた「NPB AWARDS」で、「NPB80周年ベストナイン」を発表した。
過去69回のベストナインにおいて、各ポジションで最多受賞回数を記録しているOBを「ベスト・オブ・ザ・ベストナイン」として選出した。受賞者は以下の通り。(数字はベストナイン受賞回数)