石垣島キャンプ2日目。2軍を初めて視察したロッテ・伊東監督から熱視線を浴びたのは、ドラフト3位の岩下(星稜)だった。立ち投げで40球、捕手を座らせて20球。1メートル81の長身右腕は全て直球を投げ込み、指揮官を「高校生にしては精度の高い投球だった。体つきも、バランスもいい。マウンド度胸も良さそうだね」とうならせた。
「2日連続でブルペンに入りましたが、入れるだけ入りたい。自分の(投球の)形をつくることを意識して投げている」と岩下。昨夏の石川大会決勝で小松大谷を相手に9回に8点差を逆転した「ミラクル星稜」のエースだ。最速146キロを誇る18歳。小谷2軍投手コーチと話し込んだ伊東監督は「小谷さんと夏くらいから出てきて欲しいと話したんだ」と先発候補として期待を寄せた。あの夏から1年後。先発陣が苦しくなる夏場に救世主になるかもしれない。
今年の高卒新人には楽天のドラフト1位・安楽(済美)や西武の同1位・高橋光成(登録名=前橋育英)ら注目投手が多い。岩下は高1の秋に安楽と練習試合で初めて投げ合い、0−0で引き分け。お互い9回無失点で勝敗は付かなかった。好きな言葉は「勝ち気」という右腕はライバル心を燃やすどころか、こう言い放った。「こんな言い方をしたら申し訳ないですが、プロで1勝もしていない選手を意識しても意味がない。プロで100勝、200勝している投手はたくさんいる。そういうレベルの選手を意識したい」。
巨人コーチ時代に内海らを育てた小谷2軍投手コーチが「テークバックとトップをつくる動きが西野に似ている」と言えば、松本尚樹編成統括は「フォームの流れが唐川にダブる」と評する。「西野×唐川」。侍ジャパンの守護神と、通算49勝右腕のいいとこ取りである。カーブに縦横の2種類のスライダー。さらにフォークと球種も豊富で、将来のエース候補として期待が懸かる逸材だ。
キャンプ初の実戦となる14、15日の1・2軍合同紅白戦でデビューする可能性もある。「自分がやることをやっていればチャンスは必ずあると思う」。キャンプ2軍スタートだが、実戦で結果を残せば「大逆転」で1軍に昇格するかもしれない。
ロッテドラフト2位の田中(京大)はブルペンに入らず、ランニングやフィールディングの練習に時間を費やした。
前日の初ブルペンは力みと緊張で満足いく投球を披露できなかっただけに、「きょうブルペンに入っても修正しきれないと思った」と説明。その一方で、涌井や唐川らと行ったシャトルランでは何度もトップをマークするなど、持ち前のスタミナを発揮した。3日にはブルペン入りする予定だ。
ロッテはキャンプ序盤から例年以上に選手の下半身を鍛えている。野手がきついと口をそろえるのが、ポジションに関係なく内野2ヶ所、外野1ヶ所を20分ずつ回るノック。間に休憩もなく「足にくる」という言葉が、あちこちから聞こえてくる。
昨季4位からの浮上には厳しさも必要で、少しでもミスが出れば、選手間で容赦なく「もう一本」と声が飛ぶ。新選手会長の岡田は「何とかソフトバンクを負かすようにと思ってやれば、つらい練習にもついていける」と熱い思いを口にした。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が14日か15日の紅白戦に登板することが2日、内定した。
石垣島キャンプ2日目となったこの日、田中はブルペンに入らなかった。前日1日に投球のバランスを崩し、帽子を7度飛ばすなど50点の自己評価だっただけに「体に張りが多少ある。ブルペンで修正できないと思ったからやめた」と、自ら判断した。
もっとも、実戦の前段階になる打撃投手を務めるかどうかについて、落合投手コーチは「志願してくるなら考える。まだそのレベルになっていないと思う」。紅白戦までの2週間弱で、完成度を上げていく。
4勝に終わった昨季からの巻き返しを期す唐川が、初日に続いてブルペンに入った。一球一球、感触を確かめるように59球を投げ「感覚が1番大事。力は徐々に入れていけば」と話した。
6日からの第2クールでは「100球を超えられるようにしたい」と球数も増やしていく予定。オフにはブルペンでの投球練習をせず、基礎体力の強化に時間を費やした。「体づくりはしっかりできている。それを野球につなげられれば」とキャンプのテーマを掲げた。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が、今キャンプで“オレ流調整”を認められた。この日はブルペン入りはせず、ランニングや投内連係などのメニューを消化。落合投手コーチは「投げたいか投げないかは、強制せずに任せている」と、頭脳明晰な右腕の判断を尊重する方針を明かした。
力いっぱいのブルペン投球から一夜明け、田中は「緊張感から出る体の張りがあった。今日ブルペンに入っても、修正しきれなかったと思う」と説明。新人はアピールに必死になりがちなだけに、落合コーチは「飛ばしすぎにはこちらからストップをかけると思うが、投げないという判断ができるというのも大事なこと」と話した。
14日か15日の紅白戦で実戦デビューする可能性がある。それまで“田中流”で調整していく。
ロッテの新外国人、チェン・グァンユウ投手(24)が2日、元エースの代役に名乗りを上げた。石垣島キャンプで2日連続となるブルペン入り。昨季まで所属したDeNAでは育成契約も経験したが「目標は開幕ローテ。先発で頑張っていきたい」と、FAでヤクルトに移籍した成瀬の穴を埋める決意を見せた。
この日はフォーク、カーブなど5種類の変化球を交えて60球。精力的な投球に落合投手コーチは「楽しみな存在。小気味がいいし、投げっぷりもいい」と高評価した。成瀬の代役候補として藤岡、木村とともに期待しており、「外国人枠にチェンが競争を巻き起こしてくれる」と期待している。
人気漫画「ワンピース」を読むなど日本語を学び、ほぼ支障なく日本語で会話ができる。台湾国立体育大に在学中で、オフに集中して学ぶ現役大学生。流暢な日本語で「残り10単位。来年卒業できるように、頑張ります!」と話した。
当面は新外国人のイ・デウンと先発枠を争う。DeNAでは登板機会に恵まれなかったが、伊東監督が「大エースが抜けたが、左が育ってくれていない」と嘆く現状を打開する。
“泥臭い打線”を目指すロッテ伊東勤監督のコメント。
「大砲不在だから、1点を取りにいくため小技を使う。去年は成功率が低かった。集中できるよう、(右打ち、バスター、バントなどを)昼食時に少人数でやる」。
ロッテのドラフト2位、田中英祐投手(22=京大)は2日、ブルペン入りしなかった。
前日1日に51球を投げた。一夜明け、「昨日、思ったより力を入れて投げたので、今日はブルペンに入っても修正できないと思い、やめました」と、自分で考えてブルペン入りを回避。
次回は、3日に入る予定。「(キャンプ開始から)2日たって、雰囲気に慣れてきた。自分のペースでできるようになってきたので、(3日は)入りたいと思う」と話した。
ロッテ伊東勤監督(52)が2日、沖縄・石垣島キャンプ2日目を次の通り総括した。
野手全員が、ほぼ休み無しの連続1時間ノックを受けた。「秋の延長。初日から調整じゃないと言ってきた。たっぷり、フルメニューだと思わないと。動き自体はすごくいい」。
2軍のブルペンを視察。「川満がだいぶ状態が良いと聞いたので。徐々に良くなっていた。このまま順調にいってくれれば。紅白戦にも呼ぶ予定。まずは、そこでマウンドに立っているか。結構なボールは投げていた」。
ドラフト3位の岩下大輝投手(18=星稜)にも注目した。「初めて生で見たが、高校生にしては良い球を投げていた。度胸が良いのと、球種も多い。高校生の割には完成度が高いね」。
ロッテ大嶺翔太内野手(23)が2日、沖縄・石垣島キャンプで2日続けて居残りでマシン打撃を行った。
この日は、朝から精力的に汗を流した。午前中のノックは野手全員参加で、計1時間、ほぼ休み無しだった。ハードなメニューだが、「みんなで、ワーワーやれて楽しいですよ」と涼しい顔。午後のロングティーでは、南国の空に向かって思い切りバットを振った。
ロッテ細谷圭内野手(27)が2日、右肩痛のため、沖縄・石垣島キャンプで2軍調整となった。
キャンプ2日目の2日も、ロッテ・ハフマンが「ハフマン語録」を残した。
チャット・ハフマン外野手(29)は超ご機嫌だった。この日から、キャンプ地の石垣島限定の応援グッズが販売されたからだ。ハローキティとコラボしたタオルを手に、いつもの決めぜりふを吐いた。
「今日は良い天気で、ハフ満足!限定グッズも販売されて、ファンもハフ満足!だろうね。今日もいい練習ができて、ハフ満足!だよ」。
ロッテは2日、キャンプ地の沖縄・石垣市中央運動公園内マリーンズグッズ販売コーナー(メーン球場外周三塁側)にて石垣島キャンプオリジナルグッズの販売を開始した。
販売するのは「NEWERA 2015ISHIGAKIキャップ」(2500円)、「2015石垣フェイスタオル」ハローキティとコラボ版(1300円)、クロミとコラボ版(1300円)、「2015石垣ハンドタオル」ハローキティとコラボ版(540円)、クロミとコラボ版(540円)、「2015スローガンTシャツ」(キャンプ時に選手が個人練習などで着用=4900円)
いずれもキャンプ地先行発売。QVCでは3月7日のオープン戦・ソフトバンク戦から販売予定。価格は全て税込み。
いち早くグッズを手にしたハフマンは「とてもクールだ。ハフマンゾク(満足)だよ」と興奮気味だった。
ロッテは石垣島オリジナルグッズの販売を始めた。
キティちゃんとコラボした「ハローキティ 2015石垣島フェイスタオル」「ハローキティ 2015石垣島ハンドタオル」など6点。
キャンプが行われている石垣市総合運動公園内のマリーンズグッズ販売コーナーで先行発売され、QVCマリンでは、3月7日のオープン戦・ソフトバンク戦から発売される予定。
助っ人のチャッド・ハフマン外野手は、日焼け顔のキティちゃんが描かれたフェイスタオルに目を奪われ、「とってもキュートだろ?ハフ満足だよ!」とゴキゲンでPRしていた。
ロッテのチャッド・ハフマン外野手(29)が2日、石垣島の晴天具合に「ハフ満足!」の声を上げた。
キャンプ地・石垣島は気温21度の晴天となり、「この時期にこんなに温かい中で野球ができるなんて『ハフ満足!』の一言だね」と、とびきりの笑顔を見せた。
ちゃっかり者のハフマンは、石垣島限定グッズの「ハローキティ 2015石垣島フェイスタオル」を手に「とってもキュートだろ?この出来栄えにも『ハフ満足』だよ!」と宣伝していた。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が2日、フィールディングの向上を目標に掲げた。
石垣島の1軍キャンプに参加している秀才右腕。前日(1日)のブルペン投球で力みがあったことをふまえ、「昨日は思ったより力が入ったし、今日(ブルペンに)入って、修正しきれないかもしれないと思った」と、この日はブルペンに入らず、投内連携などでフィールディングを磨いた。
田中の守備について、落合投手コーチは「打球の入り方が、次のプレーにつながる入り方になっていない。そんなに下手ではないですけどね」と評価した。田中は「先輩と比べてまだまだだと思うので、居残り(練習)とかを使って克服できれば」と話した。
ロッテのキャンプ地、沖縄・石垣島の石垣市中央運動公園内でキャンプオリジナルグッズの販売が2日、始まった。
メーン球場外周三塁側にあるマリーンズグッズ販売コーナーで販売。NEW ERA 2015ISHIGAKIキャップ(2500円)、ハローキティとコラボした2015石垣フェイスタオル(1300円)、クロミとコラボした2015石垣フェイスタオル(1300円)、2015スローガンTシャツ(4900円)など。いずれも税込み。