ロッテのドラフト2位ルーキー・田中英祐投手(22)=京大=が8日、開幕1軍に向けた“2番勝負”に挑むことになった。石垣キャンプ後の沖縄本島、宮崎の遠征でそれぞれ1試合の登板が決定。1軍残留の判断材料となる試合に向け、調整を進める。
秀才右腕に用意された試験は2つ。“プロデビュー”となる21日の中日戦(北谷)か、22日の広島戦(コザ)での中継ぎ登板が第1の試練だ。続く24〜26日の宮崎での3戦でも1試合投げる。石垣キャンプでは17日以降に行われるシート打撃に登板するが、首脳陣はそれを判断材料とせず、この2試合の内容で今後を決める方針だ。
この日はブルペンで外角低めに10球ストライクを投げる課題に挑戦。16球以内の達成を目標にしたが、26球も要してしまった。だが「(フォームが)はまった時はいいし、ダメな時は球が抜けるというのが、明確に分かった」と今までにない手応えをつかむなど、着実に進歩している。
落合投手コーチは「2試合見たい。(評価は)抑え方がどうこうではなく、自分の投球ができているか」と149キロ右腕に期待した。
ロッテの昨季新人王・石川歩投手(26)が8日、沖縄・石垣島キャンプでブルペン入り。
捕手を座らせて34球、直球とカーブのみだったが、途中からはベテランの井口が打席に立ち球筋を見極めた。石川は「(井口に)いいところ見せようと思って力が入ってしまった」とちょっぴり緊張した様子。昨季以上の活躍が期待される右腕は9日、シート打撃に登板する予定だ。
右膝の張りで別メニュー調整中のロッテ大谷智久投手(29)が8日、沖縄・石垣島キャンプの第3クール(11日から)で練習復帰すると語った。この日もトレーニングバイクで患部のケアに専念した大谷は「(右膝は)ほぼ痛みはないです」と戦列復帰に自らゴーサイン。昨季は中継ぎの柱として49試合に登板した右腕は6年目のシーズンへ徐々にテンポを上げていく。
ロッテのドラフト4位、寺嶋寛大捕手(22)=創価大=が8日、石垣島キャンプの練習前に、新人恒例の朝の声だしを行った。
マウンド上から「おはようございます!新人の寺嶋です!ポジションは捕手です! 今年の目標は、正捕手を狙います!よろしくお願いします!」と叫んだ。
俳優・藤原竜也似のイケメンは、高校球児並みの大声でアピールし、見守った伊東監督らから大きな拍手を受けていた。
落合英二投手コーチ(45)は8日、ドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=の1軍残留のポイントに、実戦での「崩れ方」を挙げた。
田中は26日まで1軍帯同することが決定済み。その後1、2軍に振り分けられるが、1軍生き残りの判断材料として落合コーチが注目するのは、“いい田中”ではない。「打たれるのか、自滅するのか。どうやって崩れるのか、ですね」。
早ければ初の対外試合となる21日の中日戦(北谷)で、中継ぎとして1〜2イニングを投げる見込み。そこで田中はどう崩れるのか…。「自滅は、僕は嫌いです」と同コーチ。四死球で崩れるか否かが、1軍への“合否判定”になりそうだ。
この日、外角低めへストライク10球を投げることをノルマとした課題投球で、田中は26球を費やした。落合コーチは「ちょっと確率が悪いですね」とチクリ。制球の乱れが1軍サバイバルの生命線だけに、田中は「数をこなして、体に覚えさせることが大事」と気を引き締めた。
イケメンすぎる捕手ことロッテのドラフト4位・寺嶋寛大捕手(22)=創価大=が8日の練習前、朝の声出しを行った。
マウンドから、「新人の寺嶋です!ポジションはキャッチャーです!今年の目標は正捕手を狙います!よろしくお願いしまーす!」と、端正な顔をゆがめ、声をからした。
ロッテのドラフト2位・田中(京大)が2日連続でブルペンで「課題」に挑戦した。
前日は内角と外角の直球を2球連続でストライクをとる課題に悪戦苦闘。この日は「外角低めのストライク10球」という課題に26球目でクリアした。まだフォームにばらつきはあるが「いい球と悪い球の違いがトップの位置だと気づいた。それが分かったのが収穫です」。練習後には、石垣市内の小学生を対象にした野球教室で先生役を務め「野球がうまくなって将来プロを目指して」とエールを送っていた。
「イケメンすぎる捕手」ことロッテ・ドラフト4位の寺嶋(創価大)が朝の新人声出しで正捕手獲りを宣言した。
第2クール3日目の8日、新人恒例の声出しでマウンド上からチームの全員に向かって「おはようございます!新人の寺嶋です!ポジションはキャッチャーです!今年の目標は、正捕手を狙います!よろしくお願いします!」と絶叫した。
声出しを終えた寺嶋は「一瞬で喉がつぶれちゃいました」と苦笑いしていた。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が、24日から26日までの宮崎遠征に帯同することが8日、分かった。遠征中にはソフトバンク、オリックス、西武との練習試合3連戦が予定されており、田中は2試合に登板することが内定した。
田中はこの日、沖縄・石垣島キャンプでブルペンに入ったものの、前日7日に続いて制球に苦しんだ。「16球以内で外角に10球ストライクを取る」課題に苦しみ、「26球も要した。自分のレベルアップにはなっているが、良いときと駄目な時が明確だった」と反省。前日は内角→外角へと2球続けてストライクを取る課題を5セットこなすのに、同じくらいの球数がかかった。1軍にとどまるには、制球難を克服し、結果を残すしかない。
ロッテD4位・寺嶋(創価大)が、伊東監督からスローイングのマンツーマン指導を受けた。「左足にしっかり体を乗せて、リリースをしっかり固めたい」と感謝した寺嶋は、全体練習前の声出しで「正捕手を狙います!」。伊東監督は「負けず嫌いでいいものを持っている。他の選手にも刺激になる」と競争を歓迎した。
1点にこだわる野球を掲げる伊東監督らしい守備練習に取り組んだ。1死一、三塁を想定し、一塁後方へのファウルフライで一塁走者がタッチアップした際、三塁走者を生還させないための追い方を確認した。
頻繁に起こることではないが、現役時代に日本シリーズでも経験したことがあるという伊東監督は「1つ間違えれば大ケガをするプレー」と説明。昨季抑えを務めた西野は「実際に出た時に思い出せるか。特に僕らは1点取られたら駄目なので」と重要性を認識した様子だった。
ロッテのドラフト4位・寺嶋寛大捕手(22)=創価大=が8日、沖縄・石垣島キャンプで、全体練習の前に声出しを行った。
メーン球場のマウンド上から右中間方向に向かって、「おはようございます!新人の寺嶋です!ポジションはキャッチャーです!今年の目標は正捕手を狙います!!」と声を張り上げた。
石垣島で「熱血伊東塾」が開かれた。ロッテ伊東勤監督(52)が8日、ドラフト4位の寺嶋寛大捕手(22=創価大)を直接指導。寺嶋の送球を、自らミットを構えて受け続けた。矯正ポイントは、送球時の両肩を結ぶラインだった。「投げる時に若干、両肩のラインが上を向いている。あごが上を向いて、逆球になって高くいく。それを抑えようとすれば、今度は引っかける」。現役時、名捕手でならした指揮官は冷静に指摘した。
ポスト里崎を育てる必要を感じている。昨季限りで引退した正捕手の後釜は未定だ。1軍キャンプには、寺嶋の他には吉田と田村がいる。吉田は屈指の強肩。田村は腹の据わったリードに勝負強い打撃。寺嶋も肩は弱くない。ツボにはまった時のパンチ力もある。それぞれに持ち味がある。ただ、伊東監督は「難しいね。(正捕手を誰にするか)決めかねている」と断言。開幕までに見極める。
ルーキーにも、チャンスはある。この日の朝の声出しで、寺嶋は「正捕手を狙います」と宣言した。「吉田さんには肩では勝てない。僕の良いものを見つけられたら」と意気込んだ。監督の教えを糧に、勝負に挑む。
ロッテ伊東勤監督が、ドラフト4位の寺嶋寛大捕手(22=創価大)を直接指導。
「投げる時に若干、両肩のラインが上を向いている。あごが上を向いて、逆球になって高くいく。それを抑えようとすれば、今度は引っかける」。
正捕手候補は他に吉田、田村がいる。
「難しいね。(正捕手を誰にするか)決めかねている」。
今年から日刊スポーツ評論家に加わった里崎智也氏(38)は、初のキャンプ取材に目を輝かせていた。日本ハムでは投内連係の練習を投手だけでやっていたのを見て「この方が効率がいい。野手が入るのはもっとキャンプの後半でいい」と評価した。阪神では3ヶ所設置された打撃ケージを見て「これ、いいですね」と驚きの声をあげた。
ともにロッテではやっていなかったこと。引退し、初めて他チームのキャンプを視察したことで見えてきたものは多い。あるチームではブルペンにアップシューズで入っている捕手を発見して驚き、ワンバウンドの球を体で止めにいかないのを見ると「ブルペンでああいうのを止めるのが、1番練習になるのに」と、もったいなさそうにした。
侍ジャパンの今村司社長からは「この時期のキャンプのブルペンで、どんなポイントを見ているのか?」と質問された。「バランスです。いい体のバランスで投げられているか。8割の力で投げているとしたら、ちゃんと8割の球がいっているか」と答え、さらに続けた。「でも、それは実績のある選手だけの特権。それ以外の人は、明日試合があれば、僕、投げられます、というぐらいアピールしないと。できない選手は、僕が監督なら、2軍に落とします」と厳しかった。
自分が監督だったらどうするか?球団社長だったらどうするか?レギュラーを争う若手だったらどうか?ファンの立場ならどう思うか?多様な立ち位置から里崎氏は考える。実りの多い、キャンプ初行脚になっている。
ロッテ伊東勤監督(52)は8日、沖縄・石垣島キャンプ第2クール3日目を、次の通り総括した。
走者一、三塁の状況で、ファウルフライを一塁手と右翼手が追いかけ、投手が一塁ベースカバーに入る守備練習を繰り返した。一塁走者、三塁走者ともタッチアップで進塁を狙おうとする状況。「三塁走者を進ませないのが優先。投手がカットマンに入ると、意外とミスが多い。年間、何度もないプレー。1つ間違えば大けがする。冷静に対処すれば、どうってことない。あわてないこと」。
9日に今キャンプ初めて行うシート打撃について。「投手は打者に対する感覚。打者は投手に対する感覚。結果云々より、投手はストライクを投げられるか。打者はストライクの球に強いスイングができるか」。
ロッテのドラフト2位、田中英祐投手(22=京大)が8日、ブルペンで45球を投げた。
制球に苦しんだ。捕手に外角低めに構えてもらい、ストライクを10球取る課題に取り組んだ。設定されたハードルは16球以内だったが、26球を要した。
クリアできなかったが、田中は「はまった時は良い球がいったけど、ダメと思ったら抜けていた。自分で認識できたのは意味があったこと」と、前向きに捉えていた。
ロッテ吉原正平投手(25)が8日、今キャンプ最初のシート打撃へ意気込んだ。
9日に登板する。この日はブルペン投球を行い、シート打撃に備えた。「シートでも、紅白戦でも、僕は結果を求められる立場。全てを出して、抑えたい。ストライクを投げて、四球を出さないこと」と目標を口にした。
ロッテは8日、沖縄・石垣島キャンプの練習終了後、野球教室を開いた。1軍選手が石垣市内の少年野球10チーム、約180人の小学生に指導した。
子供達には、チャッド・ハフマン外野手(29)が人気だった。熱心に指導を終えると「子供達に教えられて、ハフ満足!」と笑顔。子供達から「ハフマン!」と声をかけられたが、「チ、チ、チ、俺はハフマンじゃない。ハブマンだぜ」とニヤリ。
前日、沖縄のおもちゃ「指ハブ」に手をかまれてから、「沖縄にいる間は、ハブマンになる」と宣言していた。
ロッテのドラフト4位、寺嶋寛大捕手(22=創価大)が8日、ウオーミングアップ前に新人恒例の声出しを行った。
マウンドに立ち、外野にいる首脳陣、チームメートに向かって声を張り上げた。
「おはようございます。新人の寺嶋です。ポジションはキャッチャーです。今年の目標は、正捕手を狙います」と力強く宣言した。
千葉ロッテマリーンズは石垣島キャンプ第2クール3日目の8日、全体練習後に石垣島の少年野球10チーム、約180人の小学生を対象とした野球教室を行った。
メイン球場、室内練習場、ブルペンの3か所に分かれ、打撃、守備の指導。ブルペンでは本格的なピッチングの指導を行った。野球教室に参加をしたドラフト2位の田中英祐投手は選手を代表して「今日教わったことをしっかりと練習をして、野球に頑張ってください」とメッセージを送った。
この日はあいにくの肌寒い天候だったが、日曜日ということもあり1700人の観衆が駆けつけるなど、球場は熱気に包まれていた。
独立リーグのルートインBCリーグ・石川ミリオンスターズが8日、公式サイトで今季の新監督に元ロッテの内野手、フリオ・フランコ(56)が就任すると発表した。選手兼任で、日本のプロ野球史上最高齢のプレーヤー誕生となる。メッツ時代、メジャーの最年長本塁打記録(48歳254日)をマークした老雄が、日本で三度、その雄姿を見せることになった。
今季、50歳となる中日・山本昌もア然となる、56歳のプロ野球選手の誕生だ。石川の選手兼監督となったフランコ。62歳のシーズンまで現役でプレーした漫画「あぶさん」の主人公・景浦安武が現実の世界に登場だ。
A・ラミレス、今年から福島の選手兼監督となった岩村明憲ら、メジャー経験者のBCリーグ入りは少なくないが、首位打者獲得というタイトルホルダーは初めてだ。
石川は今オフ、5年間指揮を執った森慎二監督が古巣・西武の2軍投手コーチに、GM兼投手だった木田優夫が日本ハムのGM補佐に転身した。球団は大きな話題となるような人物を新監督に、と考えて人選を進め、当初は02年にアスレチックスでMVPを獲得したM・テハダ氏と契約寸前までいったものの、家庭の事情で破談となり、フランコとの契約に至った。
ドミニカ共和国出身のフランコはメジャー、日本のロッテ(95、98年)のみならず、マイナーリーグに韓国、メキシカン・リーグ、米独立リーグなど、78年から08年まで現役でプレー。節制に節制を重ね、48歳254日の本塁打を始め、代打本塁打、満塁弾、1試合2本塁打、1試合2盗塁などのメジャー最年長記録を作った。昨年は米独立リーグのフォートワース・キャッツでコーチ兼任契約で6年ぶりに現役復帰。7試合に出場し、27打数6安打をマークしている。
石川の取締役を務める元近鉄投手で野球評論家の佐野慈紀氏(46)はこの日、自身のブログ、ツイッターを更新。「何度か対戦しましたし、彼こそ本物のプロフェッショナル。選手に多大な影響と多くの刺激を与えてくれることでしょう!私自身興奮して今からワクワクしてます」と期待を寄せた。
巨人・原辰徳監督と同学年の56歳。石川の“あぶさん”のアーチ、果たして見ることができるだろうか。
独立リーグのBCリーグ・石川は8日、米大リーグの最年長本塁打記録を持ち、かつてロッテでも活躍した56歳のフリオ・フランコ内野手が選手兼任監督に就任すると発表した。一時引退したが、昨年、米独立リーグでコーチ兼任として現役復帰していた。
ドミニカ共和国出身のフランコは1982年に大リーグにデビュー。91年にはア・リーグ首位打者に輝き、07年に48歳で本塁打を放ち記録を更新した。メジャー通算成績は2586安打で打率.298、173本塁打、1194打点。
95、98年にロッテでプレーし、ともにベストナインを受賞した。通算で打率.298、28本塁打、135打点。
昨季の石川には木田優夫(現日本ハムGM補佐)、ナックルボールを武器とする女子選手の吉田えり投手が所属していた。
独立リーグ、ルートインBCリーグ・石川は8日、メジャー通算2586安打を誇り、かつてロッテにも所属したフリオ・フランコ内野手(56)が新監督に就任すると発表した。昨季、米国で現役復帰したフランコは「選手兼任監督」として、17年ぶりに日本の土を踏む。
球団は大物選手に白羽の矢を立て、元巨人のウォーレン・クロマティ氏や、かつてのア・リーグMVPミゲル・テハダ氏も候補に挙がっていた。BCリーグ関係者によると、フランコ本人は「毎試合とはいかないが、代打やDHなどで出場したい」と語っているという。1年契約で、3月に来日する予定だ。
大リーグ最年長となる48歳での本塁打記録を持つフランコは、95、98年にはロッテに所属。バットの先端を投手側に向ける独特な打撃フォームで人気を集めた。08年5月に一度は現役引退したものの、昨年5月に米独立リーグ、ユナイテッド・リーグのフォートワースでコーチ兼任で6年ぶりに現役復帰。同関係者は「まさに生きるお手本。彼のストイックさ、頑張ればここまでできるということを選手が学んでくれれば」とした。
石川には「ナックル姫」として知られる吉田えり投手が所属。チームも13年5月にハワイ遠征を行うなど、独特な経営方針で知られる。今回も来月14日の北陸新幹線開通に加え、ツエーゲン金沢のJ2昇格などに刺激され、「野球でも大きな花火を」と超大物のレジェンド招聘となった。