千葉ロッテマリーンズの2軍は15日に石垣島にて行った1次キャンプを打ち上げ、現在は鹿児島県薩摩川内市の薩摩川内市総合運動公園にて2次キャンプを実施中。この日、19日は晴天のポカポカ陽気の中、投内連係や内外野別ノック。特打やケースバッティングなど、10時から始まり、夕方まで精力的なメニューがこなしていた。
青山道雄2軍監督は「選手達にはいつでも1軍から呼ばれてもいいようにしっかりと準備をして欲しい。この中から1人でも多くの1軍戦力を送りこまないといけない」と厳しい目をグラウンドに注いでいた。
20日はチーム休日。毎年恒例となっている若手選手を中心に知覧特攻平和会館の見学が予定されている。また、22日の日曜日は対ロッテ・ジャイアンツとの練習試合が13時試合開始で予定されている。24日にも同カードを鹿児島県立鴨池野球場にて13時試合開始で行う。いずれも入場無料となっている。
千葉ロッテの石川がブルペンに入り、納得の68球を投じた。速球が右打者の外角低めに決まる確率も高く「思ったところにいいボールが行った時は、いいフォームだった」と手応えをにじませた。
先発して2回を投げた14日の紅白戦では、2回に3者連続安打を許していた。17日もブルペンで満足のいく投球ができなかったという。マッサージを受けて腰の張りを解消したのが奏功し「この前は体もきつくて切れがなかった。疲れていたんだなと」とすっきりした表情だった。
“3D投法”でチャンスをつかむ。ロッテ黒沢翔太投手(26)が19日、ブルペンで108球を投げた。サイドスロー右腕は、スライダー、チェンジアップ、シンカーの変化球に、時折「ハイボール、行きます」と宣言。高めのミットをめがけて、直球を投げ込んだ。
「捨て球です。打者の体を起こせば、外の決め球を生かせる」と説明した。昨年、小谷2軍投手コーチに「球速がないのだから、高低、左右、奥行き全てを使いなさい」と言われた。直球は130キロ台後半。左右と奥行き(緩急)だけの組み立てに、3つ目の高低を加えた。横投げから浮き上がる軌道は効果的だった。18.44メートルの空間を3Dでフル活用。1軍は1試合だけだったが、2軍でチームトップの8勝を挙げた。24日からの宮崎での練習試合3連戦で先発予定。「僕はギリギリのライン。1球を大事にしたい」と意気込んだ。
ロッテ伊東勤監督(52)が19日、沖縄・石垣島キャンプ第4クール3日目を次の通り総括した。
ブルペンを視察。唐川について。「(右内転筋を痛め)出遅れていた感はあるけど、普通に投げられている。オープン戦では多めに登板させる。球自体は、悪いとは思わない。あとは投げて調整してもらう」。
対外試合初戦となる21日の中日戦に先発するチェンについて。「勝ち負けには、こだわらない。出来は良い。期待も込めて、戦力として頑張ってくれれば助かる。かなり期待している。練習だけなら、いけそうな感じはする」。
20日の午前中でキャンプは終了。「フルメニューは今日まで。あとは実戦で上げていく。それぞれを見る限り、キャンプは順調に来ていると思う。野手はかなりの手応えがある。投手は若干、思うように上がってこなかった」。
ロッテのチェン投手(24=DeNA)が19日、移籍後初の対外試合へ意気込んだ。
21日の中日戦に先発する。チームにとって、今年最初の対外試合となる。その先発に選ばれ「嬉しいけど、頑張ってコーチの信頼を得るようにアピールしたい」と話した。この日は、ブルペンで76球を投げた。
ロッテ矢地健人投手(27=中日)が古巣相手に登板することが決まった。昨季限りで中日を戦力外。その後、入団テストを経てロッテ入り。沖縄・石垣島キャンプでは、1軍で調整を続けている。
落合投手コーチが19日、チームの今年初戦となる21日の中日戦に投げるメンバーを発表。矢地は中継ぎで投げることを明かした。
古巣に投げることとなり、矢地は「緊張するんだろうな」と言いながらも、「古巣どうこうじゃない。とりあえず抑えないと」と、アピールを誓った。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=も実は黒田塾に“入塾”していた。19日、沖縄・石垣島キャンプで自ら「1月に黒田さんの本を買って、全部読んでからキャンプに来ました。大変勉強になります」と明かした。
購入したのは黒田が自身の経験をつづった『クオリティピッチング』。田中は特に「打者との対戦における精神状態の保ち方を学んだ」という。
初体験だったプロのキャンプも20日で打ち上げ。“プロ初登板”が予定される22日の相手は、その“塾長”がいる広島との練習試合(沖縄市)だ。「99%お会いできないと思いますが、1%の可能性に…」。田中の目がギンギンに輝いた。
台湾出身でテスト入団の左腕・チェン(前DeNA)が21日、中日とのオープン戦(北谷)で“開幕投手”を務める。異例の大抜擢で「ずっといい調子をキープしている。明るく、一生懸命に取り組む姿勢が何より素晴らしい」と伊東監督。これにはチェンも「嬉しい。感激。アピールする。調子?チェンチェン大丈夫」としっかりオチをつけてくれた。
ロッテのオープン戦開幕となる21日の中日戦(沖縄・北谷)の先発にテスト入団の左腕、チェン・グァンユウ投手(24)が指名された。19日、沖縄・石垣島キャンプで伊東勤監督(52)が明らかにした。
予定は4回。異例の大抜擢について指揮官は「昨秋、テストした(千葉県)鴨川キャンプから、ずっといい状態をキープしている。一生懸命、明るく取り組む姿勢も評価できる。楽しみです」と絶賛。さらに落合投手コーチも「このキャンプで最もブルペンに新風と活気をもたらしてくれた」と自信を持ってチェンを“開幕投手”に送り出す。
これにはチェンも大感激。19日はブルペンで76球を投げ、「うれしい。かんげき。がんばる。アピールします」と片言の日本語で決意表明。最後は今年の流行語大賞を狙う(!?)「シンクラー!!」(日本語でお疲れさまの意、漢文では『辛苦了』と書く)で締めた。
今季初のオープン戦となる21日の中日戦で、チェンが先発を務めることになった。DeNAを戦力外となり、テスト入団した台湾出身の左腕。シート打撃や紅白戦での結果を評価されての起用で「いい調子をキープできている。本当に楽しみです」と笑顔を見せた。
伊東監督は「出来もいいし、新戦力として期待も込めて」と理由を説明した。この日、ブルペンでチェンの投球を受けた田村は「右打者には投げられると思う。あとは左打者の内角にどれだけ投げられるか」とポイントを口にした。
ロッテのドラフト2位・田中(京大)が「黒田の心理術」で、対外試合デビューとなる22日の広島との練習試合(コザ)に臨む。
キャンプ前に広島・黒田の著書「クオリティピッチング」を読破したことを明かし、「マウンドでの気持ちの持ち方が参考になった。実体験に基づいた話だったので、野球の教科書です」と笑みを見せた。この日はブルペンには入らず軽めのメニューで調整した。
広島は空前の「黒田フィーバー」が巻き起こっている。22日は日曜日とあって、田中のデビュー戦が完全アウェーになる可能性もあるが「黒田さんの本に書いてあるように、マウンドで余裕を持って自分の球を投げたい」ときっぱり。落合投手コーチも「スタンドもお客さんでいっぱいだろうけど、“黒田ブーム”を払拭する投球をして欲しい」と期待した。
ロッテの唐川が18日、石垣島キャンプ最多となる120球をブルペンで投げ込んだ。
第1クールに右内転筋を痛めて一部別メニューとなっていたが、すでに症状は完治。キャンプ打ち上げを翌日に控え、クイック投球のタイムを計るなどしながら精力的に投げ込みを行った。「もう大丈夫です。(内転筋痛で)普通に投げられるようになった。開幕まで時間はあるので、問題ないです」。
当初は21日の中日とのオープン戦初戦(北谷)に登板予定だったが、今後は3月5日のDeNA戦(横浜)での登板に向けて調整を続けていく。伊東監督も「出遅れたけど、いい球も投げられるようになっている。オープン戦を含めて多めに登板してもらうことになると思う」と話した。
ロッテは今季初のオープン戦となる21日の中日戦で、チェンが先発を務めることになった。DeNAを戦力外となり、テスト入団した台湾出身の左腕。シート打撃や紅白戦での結果を評価されての起用で「いい調子をキープできている。本当に楽しみです」と笑顔を見せた。
伊東監督は「出来もいいし、新戦力として期待も込めて」と理由を説明した。この日、ブルペンでチェンの投球を受けた田村は「右打者には投げられると思う。あとは左打者の内角にどれだけ投げられるか」とポイントを口にした。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が19日、実戦デビューとなる22日の練習試合・広島戦(コザしんきん)に、“男気投球”で臨む構えを明かした。広島に復帰した黒田博樹投手(40)の著書「クオリティ・ピッチング」を愛読している右腕は、“黒田流”のメンタルでマウンドに上がる。
今年1月、書店で“黒田本”を見つけると、その内容の奥深さにひかれ即購入。メジャー通算79勝右腕の教えで最も参考になったことの1つは、「打者よりも常に優位なメンタルでいること」。田中は「僕も、余裕を持った精神状態でマウンドに上がりたい」と、プロ初の対外試合で、“参考書”通りに立ち向かうつもりだ。
当日は日曜日。鯉党で満員になることが予想される。完全アウェーの中でのデビュー戦となるが、落合投手コーチは「黒田ブームを、田中が払拭するくらいの投球を見せて欲しいね」とハッパ。秀才右腕は「カープ女子を“タナカ女子”に?頑張ります」と気合を入れていた。