ロッテは涌井が3回を無失点にまとめて、上々の仕上がりを見せた。打線は18安打と活発。中でも角中が本塁打を含む3安打と気を吐いた。中日は大野が変化球を効果的に使って、3回1失点。吉見は5失点と乱れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 2 | 8 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
開幕投手に内定しているロッテの涌井が実戦初登板で3回を4安打無失点。「最初なんでこんなもんかな」と淡々と振り返った。
今季は四球を減らすことをテーマに掲げている。ボール先行になる場面が少なく、四球を与えなかったのは収穫。「無駄な投球もなかった」と手応えをにじませた。
次回は11日の中日戦(QVCマリン)で先発して5イニングを投げる予定だ。「開幕カードのソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で投げるのは決まっているので、状態を上げていきたい」と「3・27」を見据えた。
ロッテ新加入の韓国人右腕、イ・デウンが開幕ローテーション入りに大きく前進した。4回から2番手で登板し、3イニングを1安打無失点。最速は150キロを計測し、フォークで2三振を奪った。120キロ台のカーブも効果的で「全体的にうまくまとめられた」と振り返った。
5回にセットポジションで静止せずにボークを取られたが、無四球の安定感。伊東監督は「思っていたより、制球は悪くないね。先発で考えている」と大きな期待を寄せた。
次回は7、8日のソフトバンク戦(QVCマリン)のいずれかに先発予定で、イ・デウンは「調整は順調です」と笑顔で話した。メジャー経験はなかったが、マイナーで通算40勝を挙げた25歳。持ち前のパワーに加え、好物という「納豆」のような粘り強い投球を身につけ、首脳陣の信頼を絶対的なものとする。
滑り出しとしては悪くない。開幕投手の座が決定的なロッテ・涌井が、今年初の対外試合で3回を4安打無失点。シーズンに向け、上々のスタートを切った。
初回には荒木に15球も粘られた。それでも根負けせず、中飛に打ち取った。「昨年は無駄な四球が多かったので、四球だけは出さないように考えた。その面では良かったかな」と振り返った。
3月27日の開幕戦・ソフトバンク戦(ヤフオク)で、3年ぶり6度目となる大役を務めることが確実だ。「開幕カードで投げることは決まっている。そこに合わせていきたい」と静かに意気込んだ。
ただし、伊東監督は、この日の涌井の投球にちょっぴり不満顔。最速は140キロ。「もうひとつだった。どれだけ力のある真っ直ぐが投げられるか見たかったんだけど」と注文をつけた。
開幕で対戦する7、8日のソフトバンク戦(QVCマリン)にはあえて登板させない予定。次回登板は、10日のオープン戦・DeNA戦(同)となる見込みだ。
剛腕で開幕ローテ入りをつかんだ。イ・デウン=3Aアイオワ=は、最速150キロの直球を軸に3回1安打無失点の好投。フォークで三振も2つ奪い、「全体的にうまくまとめられた」と満足げに振り返った。
韓国出身。米マイナーで通算40勝をマーク。5回2死二塁の場面では、セットポジションの静止が認められずボークを宣告され、日米の違いが不安視されるが「大丈夫です。(マウンドの硬さやボールの違いも)問題ありません」と強調。伊東監督も「変化球が入れば抑えられる。先発として考えています」とローテ当確をほのめかした。
次回は7日か8日のソフトバンク戦(QVC)で先発し、5イニングを投げる予定。「監督に『有効だから使っていけ』と言われている」というナックルカーブの精度を高めて臨むつもりだ。
指揮官はすでに開幕ローテ6人を決定した。「今のところ順当に来ています」とイケメン韓流右腕。デウンは涌井、石川、唐川、藤岡に続く5人目の内定者として開幕2カード目、日本ハム3連戦(QVC)での登板が有力だ。
ロッテの新外国人、イ・デウン投手(25)=3Aアイオワ=が1日、中日とのオープン戦(ナゴヤD)で3回1安打無失点の好投を見せた。
セットポジションで静止が認められず、ボークを宣告される場面もあったが、最速150キロの直球を軸に、力で押した。「今のところは順当に来ています。全体的にうまくまとめられました」と笑顔だ。
イケメン韓流右腕の投球に、伊東監督は「変化球が決まれば抑えられると思う。先発として考えてますよ」と期待した。
ロッテの角中勝也外野手(27)が1日、中日とのオープン戦(ナゴヤD)で右越え3ランを含む3安打3打点の活躍を見せた。
3回に大野から右前打、7回に吉見から三塁内野安打を放って迎えた8回。再び吉見からオープン戦2号となる一発。「一発で仕留められたのは良かった」と、高めに抜けたチェンジアップをとらえた打席を振り返った。
オープン戦は12打数8安打、打率6割6分7厘と絶好調。この日は夫人と1歳の長男が観戦に訪れており、「寝ていたか見ていたか分からないけど、よかったです」と笑顔を見せていた。
ロッテ涌井秀章投手(28)が、今季初の実戦に登板し、3回を4安打無失点に抑えた。無駄な四球を出さない2015年仕様の投球。1球でアウトを奪うことを理想に掲げた。次は登板間隔を空け、10日のDeNA戦(QVCマリン)に先発予定。開幕投手への準備が始まった。
涌井は黙々とストライクを投げ続けた。1回無死二塁。打席の荒木に際どいボールをカットされ続けた。それでも根負けしなかった。17球目、外角直球で中飛に打ち取った。「四球を出さないようにと考えていた。三振を取れれば1番良かったんだけど、アウトになって結果的には良かった」。今季、掲げたテーマ「無駄な四球を出さない」ということを実践してみせた。
昨年の反省を生かそうという意図が見える登板だった。「去年は無駄な四球が多すぎた。狙いすぎてカウントが悪くなるとリズムが悪くなる。1球で終われれば1番いい。ストライクゾーンで勝負していきたい」と、今季の取り組みを明かした。最初から最後までセットポジションで投げることで制球も安定。昨年のように直球がシュート回転することもなかった。
そんな新たなスタイルを模索する涌井を首脳陣もアシストする。次回登板日はソフトバンク戦を避けて設定された。昨年、開幕3連敗を喫した相手へのリベンジに向けて伊東監督も「3つのゲームが開幕と思っている」と意識する。打倒ソフトバンクの1番手となる涌井への期待が大きいからこそ、ソフトバンク打線から隠す。
涌井にも旗頭になる自覚がある。「まだ1ヶ月ありますから。最後の最後まで何があるか分からない。油断してケガをしたら意味がない」と、入念に準備する。この日の登板からも「もう少し腕が振れれば良かった。東京に戻って、遠投を増やしていきたい」と、修正点を見いだした。
昨年も開幕投手を狙いたい気持ちを涌井は持っていた。だが、移籍1年目で出しゃばるのは失礼かもしれないと、気持ちを封印した。2年目を迎えた今季、涌井は前に出る。1球勝負のスタイルを身に付け、投手陣の柱となる。
ロッテ涌井秀章投手(28)が今季実戦初登板で3回を4安打無失点に抑えた。「最初だったんでこんなものですね。もう少し腕が振れてくればいいと思う」と最速140キロだった速球の威力を増すことを課題に挙げた。
すでに開幕投手を告げられているものと見られるが「そんなはずはないです。落合コーチが勝手に言ってるだけじゃないですか。開幕3連戦のどこかで投げるのは確かでしょう」とひょうひょうと話し、煙に巻いた。
ロッテが前日2月28日の中日戦(○9−0)に続き完封勝利。オープン戦で2戦連続以上の完封勝利は昨季のソフトバンクが2度(3連勝が1度)、日本ハム、中日が各1度記録している。球団では2008年3月8日の横浜戦(○4−0)、同9日の阪神戦(○3−0)以来7年ぶり。
ロッテ・伊東監督は1日、試合前に「開幕戦から6投手をすでに決めましたよ。本人にも伝えました」と説明したが、試合後は「まだ言えません。時期がきたらですね」と明言を避けた。すでに涌井が開幕投手(対ソフトバンク、3月27日)に内定し、石川、唐川と続く見込み。ほかの3投手は藤岡、イ・デウン、木村が有力だ。
「5番・右翼」で先発出場した角中が、8回の3ランを含め4打数3安打3打点。「長男(1歳4カ月)が見に来てくれたので、寝ないで見てくれていたらいいですね」と満面の笑み。オープン戦は打率.667、2本塁打と好調だが「オープン戦で打ちすぎてもね…」と苦笑いした。
ロッテの新外国人、李大恩(イ・デウン)投手(25)=前カブス傘下3A=が1日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)で圧巻の投球を披露した。3回を投げ、2三振を奪うなど1安打無失点。開幕ローテーション入りへ大きく前進した。来日後、納豆が好物となった韓流イケメン右腕。粘り強い投球で伊東ロッテの救世主になる。
「デウン様〜」。今季はマリーンズ女子が急増しそうだ。韓国の人気俳優、イ・ミンホ似と評判のイ・デウンが2番手で登板し、3回1安打無失点の好投だ。
「(長いイニングを投げられて)よかった。(投球は)全体的によかったです。(調整も)順調です」。
2月24日のソフトバンクとの練習試合で1回無失点デビュー。着実にステップアップし、この日は中日を相手に打者10人に対して39球を投げ、最速は150キロ。無四球と安定感が際立った。
大リーグを目指し、米国での生活が長かった。それでも使用球の違い、異なるストライクゾーン、マウンドの傾斜にも不満を漏らさない。来日後に納豆を好きになったように、日本のスタイルに粘り強く対応する。
「伊東監督からカーブが有効的だといわれた。だから、カーブも取り入れるようにしたい」。向上心も高い。落合投手コーチは「力のある投球で、安心して見られるようになった」とうなずいた。次回は先発で、7日か8日のオリックス戦(京セラドーム)で5回を投げる予定。開幕ローテ入りへ大きく前進したが、イケメン右腕がその座を確実なものする。
ロッテに新加入した韓国人右腕、イ・デウンが2番手で登板し、3回を1安打無失点と好投した。先発陣の一角に入ってきそうで「全体的にうまくまとめられた」と明るい表情だった。
150キロを超える速球に加えて120キロ台のカーブも効果的で、伊東監督は「変化球がストライクに入ってくれば、しっかり抑えられる」と一安心の様子。セットポジションで静止せず、ボークを取られたことは気がかりだが、イは「大丈夫」と修正に自信を見せた。
千葉ロッテマリーンズは昨年、10勝を挙げ、新人王を獲るなどの活躍をした石川歩投手と千葉県出身の女優・臼田あさ美さんの対談が掲載されたオフィシャルイヤーブック(税込1350円)を3月8日に発売することになった。
石川は入寮の際に憧れの女優である臼田あさ美さんの写真集を持ち込むなど大のファン。同選手が「新人王を獲ったら会わせてもらいたい」との要望を受け、新人王を獲得したのを受けて、球団から実現に向けてオファーをし、快諾をいただていた。ドラマ「問題のあるレストラン」、2月28日公開の映画「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら−」、5月30日公開の映画「グッド・ストライプス」に出演するなど、今を時めく千葉県出身の女優と千葉に本拠地を置くプロ野球チームの次代のエース候補の対談は読みごたえ十分の内容となっている。
対談を終えた臼田あさ美さんは「日々勝負の世界にいる人は、もっと攻撃的な眼をしているのかと思っていたのですが、石川選手はそれとは真逆で、とても穏やかなお人柄でした。違う世界で生きる方ですが、今日は色々なことをお話しながら共感できることもたくさんあり、とても楽しかったです。自分のペースを保って、日々の積み重ねが結果になっているというお話は、すごく励みになりました。今日、お話をさせていただき、今度、ゆっくり野球観戦をしてみたいなぁと思いました。石川選手のマウンドに立っている姿を生で見てみたいです。今日の穏やかな雰囲気からは想像できないですけどね(笑)」と石川の印象を語った。
一方、憧れの女優との夢のような時間を過ごした石川は終始、興奮気味。「高校時代から憧れていた女優さんに、本当にお会いできる日が来るなんて夢にも思っていませんでした。握手をさせていただいた瞬間、新人王を獲れて本当によかったと実感しました。2年目の今年も頑張らないといけないと凄いエネルギーをもらいましたし、勇気が湧きました。実際にお会いしての感想?綺麗でした。可愛すぎました」と声を震わせながら語った。
対談後には、宝物にしている写真集にサインをもらった石川。「頑張ってください」とのメッセージ付きで、現在も自宅の玄関に飾られている。