ロッテは先発陣入りを狙うチェンが走者を出してから粘り、6回を3安打無失点と好投した。清田が走者一掃の適時二塁打を放つなど4打点。巨人は先発要員のポレダと西村がともに3失点と不安を残し、打線も振りが鈍かった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | x | 6 |
ロッテのドラフト1位、中村奨吾内野手(22=早大)が二塁守備でアピールした。
4回は一、二塁間の、9回は二遊間のゴロを好捕。どちらも抜けそうな当たりを飛びつき、アウトにした。「ポジショニングの指示のおかげだと思います。打撃は水もの。打てない時も、守備でアピールできればいい」と話した。
ロッテの「出陣式」が15日、千葉市内のホテルで行われた。伊東勤監督(52)以下、首脳陣、1軍選手が出席。ファン約650人の前で、今季に懸ける意気込みなどを披露した。
ドラフト2位の田中英祐投手(22=京大)は「1軍で1つでも多く投げて、勝利に貢献したい」と話した。また、司会者から「卒論は?」と聞かれ、「この前、京大に帰りまして、卒業が確定しました。これからは野球1本でいきます」と答えると、会場から拍手を浴びた。
ロッテ清田育宏外野手(29)が4打点を挙げた。
4回2死満塁で走者一掃の左翼線二塁打を打ち、6回には犠飛を放った。
「初球から振れていた。良いこと。今のまま、やっていけたら」と、2週間を切った開幕を見据えた。
ロッテ肘井竜蔵捕手(19)が適時打を放った。
7回無死二、三塁で代打で登場し、巨人西村から中前打を放ち1点を加えた。10日に育成から支配下に上がってから自身初の打点を挙げ、「打点はチームのためになる。1番大事です」と喜んだ。
ロッテ先発チェン・グァンユウ投手(24)は6回3安打無失点だった。
巨人打線を相手に連打を許さなかった。三振も6つ奪った。ただ、四球も4つを数えたため「良かったけど、反省点もあります。四球ですね」と、笑顔は少なかった。
ロッテ鈴木大地内野手(25)が欠場した。
前日14日の阪神戦で左膝を痛め途中交代。打撲と診断された。この日は球場には来たがグラウンドには姿を現さず、ベンチ入りもしなかった。伊東監督は「昨日よりは良い。(16日は練習休みなので)2日、空いたら大丈夫でしょう」と復帰の見通しを話した。
ロッテは4月1日、2日の日本ハム戦(QVCマリン、午後2時開始)で、中学生以下の来場者全員にオリジナルデザインのキッズマリーンズTシャツ(フリーサイズ)を配布する。
福浦和也内野手(39)は「両日は春休み期間中だと思うので、1人でも多くの子供達に野球観戦をしてもらい、楽しんでもらい、野球を好きになってもらいたいと思います。今シーズンはぜひ、プレゼントさせていただくTシャツを着て、応援していただきたく思います」とコメントした。
2月の石垣島キャンプで、チェンの投球を見たロッテ・伊東監督は思わず「掘り出しものだ」と言った。その実力は本物だった。昨季でDeNAを戦力外となった24歳が、巨人打線を相手に6回3安打無失点に抑えた。
「QVCマリンで投げるのは初めてだけど、投げやすかった。今日が1軍初勝利ですね〜。巨人は有名な選手がいっぱいだから自信になります」。台湾出身の左腕は、人気漫画「ワンピース」で勉強中という日本語で喜びを口にした。
決め球となったのは、「台湾球界のレジェンド」西武の元エース、郭泰源氏直伝のフォークだ。初回2死一、二塁のピンチを迎えたが、右打席に入ったセペダに対し、内角低めに切れ込むような軌道で空振り三振。4回も先頭のセペダを同じく内角低めのフォークで再び空振り三振に斬った。6三振のうち、4個をフォークで奪った。
シーズン中は休学しているが、台湾体育大学でスポーツ心理学を専攻する現役大学生。10年に大学台湾代表に選出された時の投手コーチが、日本で通算117勝を挙げた郭泰源氏だった。「フォークの握りと投げ方を教えてもらった。今は変化球で一番自信がある」とチェンは胸を張る。
11年にDeNAに入団したが、1軍登板は昨季の1試合だけ。潜在能力の高さは評価されていたが、外国人枠の関係で昨年10月に戦力外通告を受けた。「DeNAには感謝しているけど、やっぱり悔しかった」。11月にロッテの入団テストに合格。「ロッテに恩返しする」と心に誓った。
文句なしの快投に、伊東監督は「切れのある球を投げていた。こういうタイプの左腕がいないので、1軍の戦力として頑張って欲しい」と称賛し、落合投手コーチは「開幕ローテーションに入っている」と明言した。「秘密兵器」として、27日からのソフトバンクとの開幕カード(ヤフオクドーム)で登板する可能性も出てきた。
試合後、報道陣から「疲れてない?」と聞かれると「チェンチェン(全然)ダイジョウブ!」とダジャレで即答。台湾出身の雑草左腕の逆襲が始まる。
10日に支配下登録されたばかりのロッテ・肘井が「プロ初打点」をマークした。4点リードの7回無死二、三塁で西村から中前に2点適時打。「今は1球目からしっかり振れている。このまま開幕まで1軍に残れるのがベストです」。
16日からの福岡遠征同行も決まり、伊東監督は「結果を出している。いい投手から打っているので自信になると思う」と目を細めていた。
QVCマリンの年間シートオーナーを対象にしたロッテの出陣式が千葉市内で行われた。山室晋也球団社長、伊東監督、1軍の全コーチ、選手が出席した。
700人のファンと写真撮影などで触れ合い、伊東監督は「昨季は福岡の開幕戦で3連敗した。今年は少なくとも2勝1敗で千葉に帰ってくる」と抱負。ドラフト2位・田中(京大)が「大学卒業が確定した。これからは野球1本で頑張ります」と挨拶すると、大きな拍手が湧き起こった。
ロッテの本拠地開幕カードとなる4月1日、2日の日本ハム戦(QVCマリン)で、中学生以下の来場者全員にマリーンズTシャツが無料配布されることが決まった。
キッズ用のオリジナルデザインで、サイズはフリー。春休み期間中ということで、両日とも平日デーゲームで開催する。福浦は「1人でも多くの子供達に観戦してもらって、野球を好きになってもらいたい。プレゼントさせていただくTシャツを着て応援して欲しい」と来場を呼びかけた。
開幕2戦目の先発に“隠し玉左腕”が急浮上だ。チェンが巨人打線を相手に6回3安打無失点。「ゼロに抑えられたのは、いいアピールですね」と笑顔を見せた。3月28日のソフトバンク戦(ヤフオクD)の先発が有力となり、テスト入団からの開幕ローテ入りが確実になった。
有名選手が並ぶ打線に堂々と立ち向かった。球速は130キロ台でも、打者に満足なスイングをさせなかった。「投球が少し高かった。次から低めに制球したい」と4四球を反省したが、セペダからフォークで2打席連続三振を奪うなど、キレのいい直球と5種類の変化球を投げ分け、6奪三振。昨季DeNAを戦力外となった左腕だが、落合投手コーチは「僕の中では(開幕ローテの)構想に入っている」とたたえた。
チームは昨季、開幕3連敗を喫したヤフオクDで今季もスタートする。伊東監督は必勝のため、状態がいい投手3人を開幕カードに先発させるつもりだ。「石川もいいが、同じくらい(チェンも)いいね」と台湾人左腕の実力を認めており、2戦目に起用する方針を固めたようだ。
チェンの登板にメドが立ち、昨季10勝中9勝をQVCで挙げた石川を本拠地開幕となる日本ハム戦(3月31日)に回せる。その後はイ・デウン、藤岡も控え、開幕投手の涌井、唐川らを含めて先発陣が固まりつつある。「(調子は)チェンチェン大丈夫! 準備万全です」。テスト入団からはい上がった左腕が、先発陣の光明となる。
ロッテの伊東勤監督(52)が27日からのソフトバンクとの開幕カード(ヤフオクD)の必勝を誓った。
昨季開幕3連敗を喫したヤフオクDで、今季も開幕する。15日、千葉市の「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」で行われた出陣式に臨み、「昨年は3連敗して地元に戻ってきた。今年こそは福岡で、最低2勝して千葉に戻ってきたい」と意気込んだ。
監督就任3年目、「今季こそは期待に応えられるような結果を残したい」と決意を語った。
ロッテのチェン・グァンユウ投手(24)が15日、巨人とのオープン戦(QVC)に先発。6回3安打無失点、6奪三振の好投を見せた。
「四球が多すぎた。反省です」と4四球に納得はしていなかったが、セペダからフォークで2打席連続三振を奪うなど好投。DeNAを戦力外になり、テスト入団から開幕ローテ入りを狙う左腕は「強力打線を抑えられたのはよかった。(無失点は)いいアピールですね」と笑顔だった。
ロッテの伊東勤監督(52)が15日、左膝を負傷した主将・鈴木大地内野手(25)の状態に安堵の表情を浮かべた。
鈴木は14日の阪神戦(QVC)の遊撃守備で、二遊間の打球を追って二塁手中村と激突。そのままベンチへ退き、船橋市内の病院で左膝打撲と診断された。
15日の巨人戦(QVC)にはベンチ入りせず、試合前に指揮官は「昨日よりは(状態は)かなりいいみたい。2日くらい空けたら、その後のゲームには大丈夫だと思う」と話した。状態がよければ、17日のソフトバンク戦(ヤフオクD)から復帰すると見られる。
先発ローテ入りを引き寄せた。ロッテ・チェンが6回を3安打無失点。「初めて1軍で抑えて嬉しかった。いいアピールができた」と笑みを浮かべた。
DeNAを戦力外となり、入団テストを経て加入した台湾出身の左腕。球速は130キロ台でも、打者に満足なスイングをさせなかった。伊東監督は「手元で切れのある球を投げていた」と分析。打たせて取るタイプながら6三振を奪い、本人が「ちょっとびっくりしています」と目を丸くする内容だった。
落合投手コーチは先発争いについて、外国人枠との兼ね合いもあるとしながら「僕の中では入っている。キャンプからいいものを見せてくれている」と説明。チェンは「必要ない四球が多かった。低めにコントロールしたい」と次戦を見据えた。
10日に支配下選手登録された肘井が5回に代走で出場し、打席が回ってきたのは7回無死二、三塁。中前への2点適時打とし「打点を挙げられて良かった」。実績豊富な巨人の西村からの一打だったが、1球目をファウルにしたことには納得がいかなかった。高校出2年目で育成選手からはい上がった肘井は「シーズンに入ると、なかなか甘い球はない。そこを一発で仕留めないと」と意識の高さをのぞかせた。
ロッテが15日、東京ベイ幕張ホールで、年間シートオーナーを対象に出陣式を行った。ドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=は「卒業が確定しました。これからは野球一本で頑張ります」と挨拶した。
ロッテのドラフト4位・寺嶋寛大捕手(22)=創価大=が15日、2軍に降格した。
ロッテは10日に支配下選手登録された肘井が打撃でアピールした。5回に代走で出場し、打席が回ってきたのは7回無死二、三塁。中前への2点適時打とし「目標の打点を挙げられて良かった」と表情を崩した。
実績豊富な巨人の西村からの一打だったが、1球目をファウルにしたことには納得がいかなかった。高校出2年目で育成選手からはい上がった肘井は「シーズンに入ると、なかなか甘い球はない。そこを一発で仕留めないといけない」と意識の高さをのぞかせた。